未来の元帥を分類すると





From
Ramsay Weston Phipps
"The Armies of the First French Republic"
volume I. chapter IV.
"The Future Marshals Classified"


 19世紀末から20世紀初頭にかけて活動していたナポレオン戦争研究家の中に、Ramsay Weston Phippsがいる。彼の代表作は、死後に子孫の手で出版されたThe Armies of the First French Republic全5巻だ。1792年から99年までのフランス革命戦争について詳細に記した貴重な文献だが、副題にThe Rise of the Marshals of Napoleon I.とあるように、革命戦争期に後の元帥たちがどのような活躍をしていたかに注目した書物でもある。
 Phippsは第1巻の最初の数章を革命戦争全体についての概要説明に充当している。中でも面白いのは第4章で、ここでは後に元帥となった25人(ポーランド出身で革命戦争と直接かかわりがなかったポニアトウスキは除く)の分類を試みている。彼らがまだ元帥になる以前、革命初期の段階において、それぞれどのような立場にあったのか。Phippsは様々な視点から彼らを分類し、ナポレオン帝国の元帥となった者たちがどのような性格を持つ集団だったのかを浮かび上がらせようとしている。
 以下のページでは当該章の内容を10の項目に分け、それぞれについての翻訳を載せた。当然ながら文中における「私」とはPhippsのことである。また、必要に応じて翻訳者註も入れている。
 おそらくPhippsの死から50年以上経過しているので著作権法上の問題はない筈だが、もし問題があるようならご連絡いただきたい。

元帥分類

経歴
出身地
階層
所属兵科
政治信条
信仰
音楽
軍務
階級
年齢


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