かっぱそば
さぁて、買い物も済んだことだし、いざ秋芳洞!…と、いうところでまたも合いの手。
「腹が減っては戦は出来ぬ」というわけで、腹ごしらえ。秋芳洞バスターミナル裏手『名物屋』(TEL:0837-62-0625)で『禅寺
かっぱそば』(950円)なるものを食す。
写真のごとく、あつく熱せられた鉄板の上に、茹で上げられたわさびそば・錦糸卵・レモンスライス(練りわさび付き)・キュウリ・のり・豚バラ肉が乗っている。
これをそばつゆで頂くという、ワイルドな料理。鉄板で程良く焼けたそばは、ぱりぱりしていた。
錦糸卵がうまかった。
そばの名前からも推測できるように、この辺りでは「カッパ」伝説が有名。
むかぁしむかし、ある年の夏、この地方はひどい日照りに襲われ、田畑はおろか川の水も皆枯れてしまったそうな。
この川の滝穴に、1匹のカッパが住んでいた。カッパも、この日照りで食べるものに困り、とうとう近くの禅寺の放流池から鯉を盗んで食べてしまった(おい、お前が食べるのはキュウリじゃなかったのか?!)。
満腹になった次の瞬間、カッパはとても後悔した。
くしくも同じ頃、まだ誰も足を踏み入れていなかった洞窟で、かの寺の和尚が雨乞いの祈りを捧げ始めた。…そのことを知ったカッパは「鯉を盗んだ自分を呪い殺そうとしているに違いない」と勘違いし、祈りの邪魔をした。
ところが、和尚は一向に気に留める様子もない。一心不乱に祈る様を見て改心したカッパは、和尚の弟子となり、祈りの手伝いをするようになった。
満願の朝、願いは成就され、激しい雷雨と共に洞内はゴウゴウという音と共に水があふれ出した。和尚は、願いが叶えられたことを知り、自ら流れに身を投げた。
カッパはそれを助けるべく淵に飛び込んだが、両人共に助かることはなかったという。
…救いようのない話しである。オチがない。で、その伝説をモチーフにしたそば。これもオチがない。
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