秋吉台

 『黒谷口』という出入り口もあるのだが、私たちは、秋芳洞のメイン入口から入り、エレベーターを経て秋吉台を見渡せる展望台へ抜けた。

 写真をご覧いただいてもお分かりかと思いますが、秋吉台というところは岩がごろごろしていて、草しか生えないような痩せた土地である。先にも少し触れたように、この辺り一帯は『カルスト地形』と呼ばれている。

 この呼び名は、イタリアの東にある旧ユーゴスラビア・モンテネグロの有名な石灰岩地、カルスト地方に由来している。同じように石灰質で形成されている土地はみんな『カルスト』と呼ばれる。四国の姫鶴平(めづるだいら)もカルストとしては有名だが、面積的には秋吉台が日本一である。

 この広大な大地の下にぽっかりと穴が開いていて、美しい鍾乳洞がすっぽり隠れているのかと思うと、何だか感慨深いものがある。自然って偉大だなぁ〜。  

 降り注ぐ雨で、石灰質を多く含むこの土地はゆっくりと溶かされ、穏やかな起伏と、石の群れを作った。
 草ばかりのこの土地で、珍しく群生している樹に出会った。久美子は「トトロの樹だぁ!」と、大喜び。トトロのマネで記念撮影。

 なだらかな丘と、気持ちよく続くワインディング。
 今度は晴れている時に、自分で運転して来たいなぁとしみじみ思ったかづよであった。

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