千代田堰堤

 10/1は、ごはんを食べて帰ってきたら、そのまま寝てしまった。

 10/2 曇り。朝食はパス。…ほんとの素泊まり。
 朝食を抜いて時間を短縮してまで、見に行きたいものがある。この時期、鮭が川を上ってくるのだ!

 十勝ガーデンホテルのフロントの女性に、この辺りで鮭が上って来る川はどこか聞く。帯広市内から20km位のところにある十勝川の「千代田堰堤」という所がメジャーなポイントということだ。


 途中、スケールの大きい看板を見ながら国道38号線を東に行き、十勝川温泉郷の辺りで道道(「県道」ならぬ「道道」!)を入ったところにある。ここはメジャーなところなので「千代田堰堤 →」という看板があちこちに立っているから、近くまで行ければ分かると思います。

 廃墟となった「千代田パークホテル(右写真)」の裏側が千代田堰堤。

 堰堤の下には、川が黒く見えるほどの鮭の大群。時折、何匹かが跳ねる。
 …が、堰堤(高さ2.5mが2段)をのぼろうとする根性のあるヤツが1匹もいない。「何だよ、せっかく見に来たのに」ノブがぼやいている。…確かに。

 今日は休日らしく、クレーン車も対岸にぽつねんと置いてあるだけ。黒いものがうようよと蠢いているだけの川だった。


 遡上する鮭を見たいなら、やはり知床に行くしかないのかなぁと思う。

 何年か前に羅臼川で見たときは、川床一面に鮭がびっしりくっついていて、ざばざば水の中に入っていっても(くるぶし位までの深さしかない)彼らは気にする風もなく、ひたすらコンクリの川床にひっついて何やら頑張っていた。

 内水面の漁協との漁業権の問題があるので、羅臼川で鮭を釣ることなどは出来ないが、1本東側の川になると漁業権が発生しないらしく、それこそつかみ取りも出来るらしい。石を投げれば、鮭に当たる。

 逃げないのをいいことに、「けっ飛ばすことも出来るよ。『イテテテ』とかいって、鮭がどっかに飛んでいく」(ノブ談。私はやったことはない)。


 …そういうのを想像していただけに、千代田堰堤で鮭の遡上の様子を見たときはちょっとがっかりした。

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