豚丼

 何もすることなく時間ばかりが過ぎていく。

 帯広名物である豚丼の専門店「ぱんちょう」も休みだったことだし、仕方なく帯広駅へ行って駅弁の豚丼を買い、帯広郊外の北海道クラシックゴルフクラブ 帯広コースへと向かう。


 途中、野原(ご想像の通り、あちこちにある)に車を止めて、昼食。

 「ぶた八」の豚丼は、発熱剤が付いているので、温かいごはんを食べることが出来る。
 あつあつのお弁当の蓋を開けると、熱気と共に食欲をそそる醤油の香りと、何かが焦げたような匂い。

 豚丼とは、みりん醤油(他にも何か隠し味がありそうだ)で香ばしく焼いた豚のロース肉の乗っかったごはんである。
 豚は、まるで靴の底のように硬く、肉自体の味はあまりない。ごはん用の味付けなので、味は濃いめ。タレには生姜などのアクセントがまるでないので、量を食べると飽きが来そう。

 しかし、タレの染みたごはんが美味しかった。


 私がもたもたと用意をしている間に、ノブは空き地の近くの川に釣りに行ってしまった。
 予約の時間すれすれに、ゴルフ場へ。

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