振り返ったら、すぐ後ろにＮａｎａがいた…。

　９／30(土)、悪友たちと久々に集まって飲んでいた。
　18：00に集まったはずなのに、気づいたら日付が変わっている。…そうか、しまった。明日、というか今日は北海道に行く日なんだよな…。
　ぼんやりしながらトイレでそう思う。考えてみれば、用意も何にもしていない。　
　仕方なく、みんなに引き上げを促す。

　日比谷駅に着いたのは10／１(日)０：15ごろ。
　みんなといる時は平気な顔をしていたけど、本当は終電があるかすごく心配していた。…すごく小心者。

　最近、都心の主要地下鉄駅構内は、ケータイの電波が入るようになっている。日比谷駅でダッシュで千代田線に乗り込んだとき、ケータイが鳴った。

「終電ハマっちゃったぁ。今日泊めてぇ。」

　…今さっき別れたばかりの悪友からである。しょうがないなぁと思いながら、早口で話す。
「もう電車が動き始めてるから、すぐに電話切れちゃうけど、今どこにいるの？」
「うしろぉ〜。」

　……。

　「お土産…」って、Ｎａｎａをウチに連れて帰ったら、ノブはそんなにびっくりしなかった。それどころか「(彼女を連れてきたのは)計画的犯行だな…」と、小声で呟く始末。
　そりゃないよ…。絶句するほどびっくりしたんだよ、これでも。

　ともあれ、２人を寝かしつけて、床についた時には２：00を回っていた。