ワンコとの出会いは

あるクリスマスイブの午後、電話が鳴った。 看護師をしている次女からだ。 ホームページを見て! 指示されたページには、どこかの店先のケージに入った小さなワンコが映っていた。
帰省のたびに、ペットの犬を飼いたい--と聞いていたので、ああ、来たかっと思った。

ケージから出てくると、畳の縁などに躓き転がりそうに走り出した。 何時間も囲んでみていたものだ。
アプリコット(杏色)というが、薄茶色のことだろうか? とにかく、もこもこでかわいい。 一般的犬や猫ののようには毛が抜けないのがこの犬種を選んだ理由だ。
今思えば、本当に高い、クリスマスイブの、買い物だった。

わんこの気持ちがよくわかるのか、妻が、「寂しがってるようだからもう一匹」といい、アトムがやってきた。 何件か回ってのホームセンターのペットショップでの出会いだから、一桁違う安さだった。 でも、値段を気にして選んだわけじゃない。 子供より長く一緒に住むかもしれないのだから、自分たちのことは忘れて、かわいくて元気そうなのを探した。
アトムは正式名だが、呼称は、トムになりいまでは、とんとん。
我が家では、ききもとんとんも、20歳までは生きると考え、それ以上に、私たちの寿命があることを期待し家族にした。

すっかり落ち着き、ホームセンターのカートの中でも、公園を散歩しているときでも、いつも静かに並んでいます。
書斎でホームページの編集をしているときなでは、疲れて寝るまでは、おやつを強請って五月蠅いのですが。
叱ると、こんどは、手で私の肘をノックしに来る。 おやつの入れ物を手に開ける音がすると、どこからともなく、とんとんもやってくる。
夏が過ぎ、だんだん寒くなって来ると、布団の上に居たわんこは、真夜中に布団の中にもぐってきます。 トイ・プードルの平熱は、37~39°なのだそうで、冬でもとても暖かく、大きさと言いまるで湯たんぽを抱いているようです。 トイ・プードルは、他の多くの犬や猫とは違い、毛が殆ど落ちません。 湯たんぽ型ぬいぐるみのようです。