妻はばら園、こちらは芝生

建物解体跡地

用地獲得

  思いがけず長い間抱えてきた念願がかなうべく、自宅前にスペースができた。
  長らく太陽の恵みを遮っていた前の家を取り壊した。  朝日が窓から溢れんばかりに家の中に降り注ぐ。  こどもの頃には当たり前のように浴びていた、その気持ちが、今漸く蘇ってくる。
  解体跡地はガラクタを除去し整地されているものの、大小の石が混じる赤土だ。   とても園芸には向きそうにない---と素人なりに考えた。


芝生用地

計画が進み

  黒土を30㎝位の深さで敷詰めた。  (これが障害になろうとは思いもしなかった)
  心配は、過ぎにやってきた。  秋雨が降り続いた後、あちこちに水たまりができ、いつまでたっても消えない。  ぬかるみ、本当に心配になった。
  花壇の縁や、3.14㎡の農園を作り、その間に通路も作った。
  概ね決まった芝用地をみて、「花壇に侵入してこない芝にして」という。  <年中蒼い方がいい>と匍匐性のない洋芝を植えることになった。  近所のホームセンターにも種を売ってるし、と簡単に決めた。
  その後、調べて行くうちに、土壌は、水通しがよく、保湿性も必要とあった。
  今更、用地の下に排水設備を作るなんてできない。WEBなんかに質問し、3割位を目途に川砂を混合すし、均した。  洋芝は種から育てるので、余り硬く均してもいけないと、真ん中を山にし、周囲に雨水が流れるようにしたつもりだった。   

種蒔き

洋芝の種蒔き

  そうこうしてるうちに3月が来て、種や不織布も買った。  ペレニアルライグラス、緑の濃い品種で、寒さ・暑さ・病気にも強いと銘打ってある。  洋芝は殆どが寒冷地用といのは知っていたが、近所で売ってるくらいだからと思って買った。
  種を蒔き、不織布で蔽い、その頃には完成していた立水栓から、たっぷりと水もやった。

発芽しすっかり芝生

最初の発芽

  芽が出た!  細いもみ殻のような種の間から、薄緑の細い芽だ。  種蒔きの密度が分らず、適当にやった。

  次第に芽が多くなり、芝用地全面が緑らしくなってきた。
  まだ芝刈りは無理、5cm位になったら1回目の芝刈りを手作業でとどこかに有った。
足を踏み入れただけで、全滅しそうな草のようだ。
  これは、うまあく行くぞ!  毎朝一番に庭に出てみた。  あまり変化はない。   

バラ園に芝が生え

種蒔き後1月が過ぎ

  5月になりバラが咲き誇る。  素人による造園後、最初のシーズンなのに。  四季咲きの薔薇は年中咲いているが、5月の薔薇は一番きれいだ。
  2階から見た景色は最高だ。  期待通りの、緑のバランスだ。
  ついつい目が行くのは、自分が担当した花壇の縁・通路・芝生、それに先に作った立水栓と防犯ポールだ。
  

最初の試練はその夏に来た

  春の生育期には、ぐんぐん育ち、芝刈と肥料撒きも何回かした。勿論、朝夕の水遣りなぞ、忘れるもんですか。

  ところが少し変調が起き、茶色い箇所ができたかとも思えば、全体的に疎らな部分が目立ってきた。
  遠目には、斜めに見るので、青々とした芝生だが、上に立ってみると、心配にならざるを得ない状況になってきた。
もうこれはだめだ!


秋撒きに挑戦

再度の挑戦 秋撒き

  洋芝は、秋撒きが良いとは聞いていたが、作業の流れに春撒きとなってしまった。  何が悪かったのかわからないが、オーバーシーディングではなく、改めて、全面的にやり直すことにした。
  同じことを買いもやるのは、悔しくつらいものがある。  高麗芝の手入れを教えてやって次女の芝生は両隣とは比較にならないほど立派になっている。  洋芝とはいえ、芝の影形もない、やりきれないが頑張らなければ。

秋撒きもそんなに変わらず

秋もあい変わらず

  秋撒きとはいえ、春巻きの時よりは、少しは元気に育ったが、その暮れにはもうだめになった。来春には、高麗芝にしようと諦め、決断した。
  翌年3月になり滅多に降らない雪も解けて、次の準備を考えていたころ、芝が伸びているのに気が付いた。
  四月の半ばには、これまでとは全く違って密集した力強い芝生ができていた。
  やはり寒冷地芝なんだなあと、感じたものだ。  電子芝刈機で刈ると、本当にきれいな芝生になった。
  一冬を越したペレニアルライグラスは、細麦ともいい牧草なのだそうだ。  放っておくと30cm位にはなるという。


イシクラゲ

2年目の薔薇も一緒に

  冬越しの洋芝は、わが世の春と言わんばかりに、奇麗な緑に仕上り、2年目の薔薇たちとその美しさを競い合っていた。
  GoldenWeekが過ぎ、梅雨に差し掛かっても元気さは衰えなかった。
  こんなに密集していては、と何時かはエアレーションをしなければと思ってる隙に、梅雨に入ってしまった。  ことしは空梅雨なのか、かえって猛烈に暑い日が続いた。
  これじゃあ、冬育ちの芝は耐えられないだろうと、雨上りの日にエアレーションを試みたのが、最大の失敗だったのかも。
  表面は乾いていたかにめた芝床はすぐにぬかるんだ。  数日して、芝の根元に見たものは、黒いびろびろのものだった。
  イシクラゲは食用にもなるらしいが、すごく気持ちが悪い。  GreenKeeperのアドバイスで知った「モノドクター」を散布した時には、もう手遅れだったのかも。


無残な失敗

  悪戦苦闘で、肥料・殺菌剤・殺虫剤を施したが、あの緑の絨毯は戻らず、日増しに枯れて行った
  9月の初めには、数本の芝苗を残して、無残な状態になった
  残るは、落ち葉と、新たに生え始めた雑草。
  もう考えるまでもない。  暑さに強い洋芝とは言え、40℃越えの毎日には、耐えられなかったのだろう。  こんなに熱くはないにしても、この地は40℃近くになるのがいつもの夏だ。  それなのになぜ、種を売ってるのだろう。
  我が家の芝用地は、北東側に物置の壁があり、暑い夏の西日を完全に反射する。
  そのため芝の辺りは毎日40℃以上になっていたのかもしれない。
  このような暑い夏でも太陽を遮り風通しの良い場所で洋芝に向く土地があるのかもしれない。
  来春ぬは必ず高齢芝の手のかからない芝種に転向しよう。絶対に!


★☆最適の和芝を探す

  和芝には、野芝や高麗芝・姫高麗が多いが、見栄え・耐圧性・害虫や細菌に強いことは、当然に考慮しなければならない。
  芝刈りの楽しさも当初の憧れに含まれていたが、芝刈には、サッチ取り・肥料撒きなどが、当然についてくる。  これからは、確実なことは、更に年齢を重ね、体力がなくなってくることだ。  少し、力が残っている今のうちに、将来を考慮して決めなければならないので、TM9に決めた。
  TM9が宣伝文句通りのものであるならば、だいぶ高つくが我慢すべきであろう。
  今年中に、すこし広げる予定の植栽域を確定し、搬入する土砂の量も計算しておかなければならない。
  来春の最後の攻防に備え!

適した芝を求めて

  
  
  
  
  
  

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悪あがきの記録




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