homeウィーン、プラハウイーン>ウイーン あちこち


ウイーン あちこち

シェーンブルン宮殿 48 11 05.12N,16 18 42.39E

 ウィーンでは絶対行くべしと、大体ガイドブックには書いてありますが、宮殿は余り好みでもなく、さして期待はしていませんでしたが、なかなか楽しめました。何といっても日本語ガイドフォンを子供たちが気に入ってしまった。ガイドフォンで日本語があるのって、そうはありませんから。部屋に入ってボタンを押すと、解説が聞ける、単にそれだけですが、半分おもちゃみたいなものだし。でも子供たちにとっては貴重な情報源なのです。確かに英語が分かる訳ではない子供にとって、時々親が解説してあげる位しかない訳ですから。

 ハプスブルク家については、その栄光と孤独、激動のヨーロッパの中で生きていく様等等様々な本等で紹介されていますが、その片鱗を窺い知るに十分な宮殿でした。

 で、広大な庭が入口と反対側に拡がっているのが楽しい。ベルサイユもここも、建物は一番都市側に寄せ、こちら側はドライな空間に、反対側には緑たっぷりの庭というのがこちらのスタイルです。ベルサイユのように地図にでかでかと運河が記載されるような派手さはありませんが、その代わり小高い丘の上にグロリエッテと呼ばれるパビリオンがあります。そこまで行こうかとも思ったのですが、手前に復元された迷路があるというので、子連れはそちらに行ってしまいました。あちこちの子供が一杯遊んでいる所が国際的な観光地ですね。

庭からの宮殿。斜めにつけられた道から確実に宮殿の中心が見えるようになっています。並木の見事さ


迷路。こういう所は子供が元気です。この他に噴水遊びなどもありました。
ここはここで由緒あるものなのでしょうね。
48 10 56.37N,16 18 32.67E
 

 サンステファン寺院  48 12 30.41N,16 22 21.76E

 あちこちの町に行っては、そこにある塔に登ってみる。教会の塔、市庁舎、民家・・様々な塔を求めあちこち訪ねてきました。その意味でここサンステファンも価値のあるところです。ロマネスクの小さな教会を何度か改築、増築し、最終的には高さ130mの塔の迫力はやはりすごい。常にウィーンの中心として、人々の心の拠り所として存在してきました。しかし、いくらもここにいなかったのは何故でしょうか。さっさとアカデミー美術館に行ってしまったのは。観光客の喧燥に逃げ出した、それもあるかもしれません。

 夏のヨーロッパの宿命だけれど、この周囲はそれにしてもすごいのです。脇にある塔というのが造形的にこなれていない・・・まあそう言ってしまえばそうなのですが、その形こそがウィーンだってインプットされていますし、増築の面白さとも言えますし。あとあるとすれば、ある種の繊細さが感じられないというのが言えるかもしれません。ゴシック教会は優雅さが大切です。パリ、ノートルダムのフライングバットレス、シャルトル(半分ロマネスクだけれど)のバラ窓、床のラビリンス、ヴォーベーの限りなく高い天井、ウルムのトレーサリー・・・その点ここは少々大きすぎるのかもしれません。また、正面:ウエストフロントの弱さも大きい。ちょっぴり遠目、町の外まで行かないところからの建物越しの塔の姿、そこいらが合っている気がします。

寺院内陣。天井の高さはさすがです。でもリブが装飾に変化しているのは嫌いです。これは蛇足であり惰性の産物だって思っています。構造体なら、それらしくせよ、と言いたい。
 

 フェルステル宮  48 12 38.36N,16 21 53.70E


 ヨーロッパの町には19世紀に盛んに作られたガラスのアーケードが人知れずあって楽しいのですが、ウィーンにもありました。建物の中に通路を引き入れ、両側に商店を並べると共に、天井はガラスとして明かりを確保する。パリでも、ロンドンでも、ブリュッセルでもあるお馴染みの空間が、ウィーンではここフェルステル宮にありました。本当気がつかないとスーッと通り過ぎてしまいそうな目立たないものだけれど、中にはいると奥が深いのです。小さな噴水が趣を添えていました。

街路からパッサージュを見る。目が慣れないとわからない暗さです。ステッキを持った紳士が入っていきました。
奥に入っていくとガラスのアーケードが現れます。柔らかな夏の日ざしが(?)注ぎ込んできます。

 エンゲル薬局  48 12 36.52N,16 22 03.15E
 アールヌーボーの装飾を施したウィーン最古の薬局で、現在でもしっかりと営業しています。ビタミン剤、サプリメントが並んでるのを見ると、ちょっと外観との違和感を覚えますが、あまり気にしないことにしましょう。でも何か可愛いですね。

馬車に乗っている時に見つけ、降りてから戻ってきました。ここにも髭の紳士(?)が写っています。
ウィーンのホテル オットーワグナー 美術館 プラター 食事、カフェ ウィーンあちこち

ツアーの組み立て ウィーン プラハ

ウィーン、プラハトップ