概して食事については触れるのが少ないのですが、ウィーンではそれがもっと重くなってしまう。今回はもう子供たちもそこそこ大きくなったし、都会だしという訳で、おなじみのキッチン付きの部屋とはせず(結局プラハではそうなってしまいましたが）、普通のホテルにし、夕食も外でとした割には、もっとうまいものはないのか、もっと気の利いた店はないのか・・という毎日。やはりゲルマン系は駄目だった。イタリアでのアンティパストからデザートまでの充実ぶり、トルコでのはっとする体験、そういうのが無いままでした。やはりセンスの問題だって思います。カツレツはネチネチよりサクサクの方が美味しいという感受性を持った我々に訴えてくるものがありませんでした。

　ザッハトルテも単なる一つのデザートという程度という印象。(それなりに美味しいけれど）よっぽどプラハの方が楽しめた食事でした。
あっ、カフェはなかなかです。確かに文化を育んできたこの空間は、やはり本物です。アインシュペンンナーは確かに正当はウィーナコーヒーだし、メランジェもなかなか美味しかった。・・・でもバールやフランスのカフェの方が楽しくて好きです。・・・・やっぱり好みの問題か。