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プラター
Prater

 48 13 00.20N,16 23 43.41E

 子供たちのお楽しみはプラター。かつては王宮の狩場だったところを皇帝フランクヨーゼフが一般市民に開放し、時にウィーン万博の会場にもなったりを経て、今や立派な遊園地になっています。こういう所に先に行くと、子供たちがその後だれてしまうというのを知っていますから、ウィーン滞在最終日の午後と決め訪ねました。何といっても有名なのは観覧車。北駅を降りると直ぐに視界に入ってきます。そこに向かって歩いていくのって何か惑々します。ここ北駅周辺は下町の雰囲気。ケバブのスタンドが並び、トルコ系の人達が大勢いるのを見ると、トルコとの絶対距離の近さを改めて感じます。

 遊園地自体は実に俗っぽく面白いものです。それは世界中どこでも同じこと。絶叫マシンがあちこちにあるし、(直径50m位の回転ブランコにはびっくりしました)一見普通のスピンマシンだと思っていたら、気がつくと真逆さまになってしまったり、ストンとおちたり、運転時間がやたら長かったり・・・そう、どれも実にねちっこいのです。ここいらに国民性が現れて面白いですね。そんな中に本物の馬に乗せるメリーゴーラウンド、カルーセル、回転木馬ならぬ回転乗馬なんてのがあるのが、こっちぽくて気に入りました。その他にはお馴染み電気ゴーカートとか、お化け屋敷とか、ちょっと昔風のチープなものがここには似合っています。(馬鹿にしてはいません)

 そんな中、観覧車はやはりここのシンボルです。鋼構造ではなく、引っ張り構造、そう自転車の車輪と同じスポークで引っ張って支えているのです。これはミレニアムロンドンの観覧車も同じ。なかなか軽快に仕上がっており、鉄の文化が普及した時代の賜物というのを実感させられます。作った人はイギリス人のウォルターバセットとHヒッチンスとか。でもウィーンらしくなっているのは時代の結果でしょう。
 戦前は全部付いていたゴンドラを、重量の関係で現在は半分に間引き、そのうち実際に乗せるのはそのまた半分程度という構成。どのように乗せるのかなと思っていたら、日本のように連続回転ではなく、動かしては停まり、乗り降りさせてからまた動かすという、いたく原始的な動かし方でした。確かに20人以上平気で乗れるのですから、動いていては危なくて乗り降り出来ないでしょうし。直径は65m。そこそこの高さまで上がると、ウィーンの町が綺麗に見えます。

 大人でスタティックなウィーンにあって、ここはあくまでも俗っぽくて楽しい空間でした。

観覧車。ゴンドラが一つおきというのがよく分かります。
ゴンドラ内から中心を見ると、その引っ張り構造が目につく。結構奇麗です。
ソンブレロという回転遊具。これでもかと延々とぐるぐる回ってて、気持ち悪くなってきたとか。撮る方でよかった。
回転乗馬。今まで日本でポニーには乗ったけれど、普通の馬は初めてかもしれない。結構早く回ります。その分馬も大変でしょう。一日どれだけ回るのでしょうか。 お化け屋敷前にて。そんなに怖い感じはしないけれどどうかな。さすがに入りませんでした。これもウィーンです。
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