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アムステルダムの美術館

 

国立美術館(Rijksmuseum)   52 21 36.05N,4 53 07.35E

 アムステルダムも忙しい。まずはともあれ国立美術館に行かなくては。宿のボートハウスからはトラムを一回乗り換えで行けます。ここは1885年に、美術館として建てられた最初の建物とか。なるほど、ようやくこの時代に美術館という概念ができてきたのですね。設計はアムステルダム中央駅と同じペトルス・カイパース。確かに両者はよく似ています。因みに時々東京駅はアムステルダム中央駅をモデルに建てられたなんてコメントが見受けられますが、カイパースのとんがり屋根と辰野金吾のネギ坊主に近い膨らまし屋根(?)東京駅の屋根とは似ても似つかないのですが、何時からこんなコメントが載るようになったのでしょうか。東京駅を現在の大戦後の応急修理の状況から、建築当初の屋根になると、このコメントも消えるのでしょうか。

 さて、ここのコレクションは、当然膨大でレンブラント、フェルメールに限って見て丁度よいという広さです。まあ、大英博物館のように、いわば戦利品のコレクションではなく、自国の画家の展示が殆どというところは好感が持てます。レンブラントの「夜警」は2階正面に堂々と展示され、その迫力に改めて圧倒されます。その点フェルメールは当然小さな部屋にひっそりと置かれており、注意しないと見落としてしまう所ですが、ここまで来てそういうことの無いようにしましょう。団体さんが(ヨーロッパやアメリカ)多く、人の波がありますが、御一行様が立ち去ると静けさが戻る、大きな美術館の中の小さな部屋でした。

 ここまで来ているのに、結局時間が無くて、すぐ近くのヴァンゴッホ美術館は行けずじまい。ちょうど黒川紀章氏による新館がオープンしたところなのに、残念でした。またいつの日にか。

レンブラント「ユダヤの花嫁」。彼には珍しく?優しさをたたえた作品。こちらのおばあちゃんも、一生懸命解説を読んでいます。

フェルメール「小さな通り」。本当、小さな作品。でも比較的のんびり鑑賞することができました。