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1998年10月25日 午前1時30分

いやあ、寝たなあ。それはさておき、もうすぐ3,000アクセスになります(もう到達してるかも)。ご愛読ありがとうございます。

チェンマイで行われているU-19アジアユース選手権、日本は2勝1分けで快進撃とはいうものの、すごーく心配。第1戦の中国戦では結局引き分け。ルーズボールへの寄りに気迫がない。環境にめぐまれている分、ハングリー精神に欠けているのかもしれない。小野と稲本だけが気を吐いていたが、稲本はイエロー2枚で退場、小野はPKを取られてしまった。新旧のキャプテンは、チームに活を必死で入れようとしていた。技術でも戦術でも、このチームはアジアでは図抜けているのだが、どうも獲物に襲いかかる野獣というよりは殿様の余技のように見える。中国戦の本山の素晴らしいゴール2発にしろ、イラク戦のダイレクトシュート連発にしろ、力はあるのに、前半は抑えられるというのが気にくわない。体力的にタフで、ガツガツ当たってくるラフなチーム(つまり韓国なのだが)とやるとなると、果たしてどうなのだろうか?

それにしても、稲本退場のあと、小野をボランチに下げた采配はおおいに疑問。あそこは酒井を入れて播戸を下げるべきだろう。金古を最初からセンターバックに使わないために加地も市川も持ち味を出せなかった。中国戦の引き分けはベンチワークの失敗で2点を失ったと言っていい。これからNHK-BSでカタール戦の放送だが、どうしても結果を知ってから見ることになるというのが、う〜ん残念。やってくれるだけましではあるが。

Jリーグについてはまたの機会に。名古屋も浦和も失速してしまった。ストイコヴィッチ、本気で優勝して故国に帰りたい気持ちがピッチに出ているのになあ。彼の場合、すぐキレルのがなんだが。京都は、12位まで上がって、もしかしたら入れ替え戦(正式には違う言い方だけど、どう見ても変則の入れ替え戦だ)を免れるかもしれない。しかし、蹴落とす相手がヴェルディ川崎ってのが切ない。モンテディオ山形は首位転落ではあるが、2位でも3位でも上々であろう。どっちにしろ今年は準加盟じゃないし。来年のJ2が本番だ。早くスポンサーがつかないかな。

ところで、「イヤー・オブ・ザ・ホース」には行けませんでした。しくしく。ポール・オースターの監督作品が来るらしいです。けいこちゃん、情報ありがとうね。"Lulu on the Bridge"ってやつでしょうか?

あ、アーセナルは結局1-1で引き分けました。ウクライナ、強いです。オフサイドの誤審がなければ勝ってましたね、ディナモ・キエフ。去年もすごかったけど、GKのショフコフスキー、いいですよ。そういえばU-19の榎本達也(マリノス)もいいです。190cmという身長もだが、落ち着いてさばくところがよろしい。むずかしいキャッチをしても「簡単なシュートさ」って感じで。ただ、セービングに比べてキック力に問題あり、飛び出しとかも含めて川口から盗んでね。

というわけで、「偽シェフヨネのワイン漫談」の第19回です。これから月末まで、化粧直しにかかるので更新ができないかもしれません。すみませんが、また会う日まで。トップにあれだけ書いたらやらないわけにはいかないし。

1998年10月23日 午後9時25分

21日朝に、トップページを発作的にいじりました。写真を削除し、コメントのたぐいを英語表記にしました。グローバル化への布石、ということもありますが、単に「やってみたかった」ということもあります。しかし、こんなことやってる場合じゃないよな。

久松史奈はロンドンで元気にやってくれているようです。なんだかとってもうれしくって、胸がほんわかしてきます。

いま、WOWOWではアーセナル対ディナモ・キエフを放送中。レベルの高い、しかもエキサイティングなゲームなので、ここで作業を中断させていただきます。また、のちほど。

1998年10月20日 午後11時59分

中田続報。18日のペルージャ対ヴェネツィアは、1-0でペルージャが今シーズン初勝利。よかった、よかった。元ブラジル代表のゼ・マリアがようやく戦列に参加してディフェンスがよくなるのかなあ、と思ったら相変わらずひどい出来だった。点を取られなかったのはヴェネツィアに決定力がなかったおかげに過ぎない。ヴェネツィアはこれで今シーズンいまだに無得点のまま。

昇格組同士、お互いに勝ち点3を取りに来るかと思いきや、ヴェネツィアは前半は徹底的に引いてきた。なんて弱気。ペルージャはゴール前に襲いかかるのだが、いつもは強敵相手にふんばってはカウンターというやり方しかやってないので攻め方がぎごちない。大学生が社会人相手に善戦していたのに、高校生を相手にして攻められるようになったら逆にとまどってしまっているという風情(少し違うか)。久しぶりのゼ・マリアがゆっくりと右サイドから上がっていいクロスを入れる。ゆっくりと上がれるくらい、ヴェネツィアが引いているということだ。完全どフリーのブッキがヘディングをはずしたが、前半終了直前にようやくオリーヴェのヘッドで先制。

さて、後半はヴェネツィアが、思い切って攻勢に出る。これがすさまじくって、ここはなかなかスリリングだった。ただし、フィニッシュが全然ダメ。カウンターで中田にボールが渡ると、スタンドから歓声が上がるのがすごい。サポーターの中田への期待感が伝わってくる。しかし、かなり厳しいマークにあって、左右に流してゴール前に詰める繰り返し。それもいいのだが、スペースへのスルーパスも見たかった。遠慮しているのか、チームの方針か? それはともかく、前節以来、中田の守備面での貢献ポイントは大きい。やる気になればできるじゃないか。

それにしても、だ。この節のメインはどう考えてもインテル対ラツィオだった。しかも、3-5という大乱戦。本来ならこの試合を中継してほしいぞ>WOWOW。

19日に日本代表22人が発表された。あまり変わり映えはしないが、フランス戦士22人から5人が入れ替わった。少しずつではあるが、次の世代への変化が見て取れる。加茂日本の中心だった井原・山口・カズから、ついに山口も抜けた。主将の井原にしても、斎藤や田中の台頭で安泰ではない。オフト・ジャパンから柱谷、ラモス、都並が去っていったように、ゆるやかな世代交代の波が来るだろう。

個人的には、小村が抜けたのは当然だろうと思う。彼のマンマークのスタイルでは、国際試合ではファウルをもらうかスピードで抜かれるかしかない。本田も同様。フランスで小柄な中西が活躍したように、読みとスピードがより重視されるはずだ。山口も、カズと同じように貢献度は大きかったがあの横パスの危なっかしさでは世界では通用しない。若手が育っているだけに、ここは引き時か。

さて、スタメン予想。GKは川口。DFは、現時点でのコンビネーションを優先すれば、井原秋田中西相馬で決まり。鹿島からは出せない場合には、秋田の代わりに斎藤か田中誠、相馬の代わりに服部。

中盤では望月、奥のどちらか(あるいは両方が)ディフェンシブで起用されるだろう。選考からは継続性を重視したように見えるので、名波中田は確定として、あとは4-4-2なら森島か伊東が中盤に入るのではないか。

FWが読みにくいが、可能性が高いのは中山呂比須でスタートして、城と久保に交代するという線。

こうして見ると、まだ弱点が目につく。頑強で背が高く、プレーの読みに長けてセットプレーのヘディングに強いセンターバックが欲しい。さらに、正確なロングキックと展開力があれば最高。理想はテュラムやデサイーなのだが。それにサイドバックの層が薄い。とくに右。柳本のスピード、名良橋の攻撃力、市川の正確なクロス、中西のしつこいディフェンスが1人にまとまってくれれば。また、中盤にはタレントが揃ったが、フィジカルにもっと強くなってほしい。中村俊輔(選ばれていないが)も名波もスタミナと接触プレーに課題が残る。最大の問題はフォワード。ぜいたくは言わないから、ポストプレーができるかまたはかラインの裏を取ることができ、シュートを半分は枠に飛ばせれば文句を言わない。キープ力とかドリブルとかできればもっといい。

オリンピック代表とユース代表からは重複を避けたようだ。本来なら柳沢、中村俊輔、小野、高原、稲本あたりは十分選ばれる力がある。中田はシドニーの本大会には参加できる(3人枠ではなく)が、予選には出られないのでフル代表に入ったと見るべきだろう。ところで、久保(サンフレッチェ)はシドニーに出られるんだっけ?

というわけで、movie「犬、走る/DOG RACE」とbook『シティ・オヴ・グラス』を更新。それから、movieに「これから観たい映画」も。あと10日で改装しなければ。頑張ろう!

1998年10月18日 午後10時10分

いやあ、疲れた。模様替えがなかなか進まない。それも、テクニックではなくて、デザインの方向性のアイデアがうまくいかないというところがもどかしい。ま、どうせ考えてもろくなものにはならないだろうが。とにかく、トップページを軽くすること、「久松史奈」と「哀愁のヨーロッパ」のメニュー改編を急がねばならない。いろいろ、事情がありましてね。

なお、http://fly.to/voyage からアクセスすると、幅100%、border=0のフレームの中に"Bon Voyage"のサイトが入り込んでいるかたちになっています。サイト内でいくら飛んでもURLもタイトルも変わらないでしょう? これを改善するために、entranceページを新たに作って、そこから新ウィンドウを開いて"Bon Voyage"にジャンプしてもらうことを考えています。いやはや、やること多いや。

さて、やっと迎えた金曜日、会社が閉まる30分前に退社して、駅の改札に向かう途中のことだった。ここは近道をすると、本屋の中を通ることになる。「電車に遅れるから、今日こそ何にも買わないぞ」と思いつつ、横目で見つけた『アップル』(上・下)とディック・フランシス『騎乗』を買う。小銭入れを出そうとして気がついた。「忘れた!」小銭はいいとして、家の鍵がついている。慌てて会社へと戻る。電車に遅れたのはもちろん、下手するとビルが閉まって入るのにややこしくなるところであった。このごろ、土曜日は午前中は寝ていて、昼からJリーグを3試合ぐらい観てまた寝るという感じである。風だろうが雨だろうがほとんどわからん。怠惰そのもの。

今日の日曜日は久しぶりに渋谷・新宿へ。「犬、走る」を観た。12時半に2時の回を申し込んだら、なんと整理番号「1番」だった。近くの<Book First>で、本を眺める。今日は現金の持ち合わせが少ないので文庫1冊だけに控える。新宿では、伊勢丹でネクタイを買ってしまった。だって、ウィリアム・モリスだったんだもん。どこかのMuseum goodsであってもおかしくないような渋さ。8,500円を2本。それから<Hediard>でバタールを、<Virgin>でAdiemusの3rdアルバムを買い、新装開店した<Tower Record>をざっと回って(買わずに必死でがまんした)帰った。

MXTVでXリーグの鹿島対リクルートを、フジで日本シリーズを見ながらこの更新作業を始めた。今日の更新は「偽シェフヨネのワイン漫談」第18回。この

What's Newから9月分を分離。もうすぐ、セリエAのペルージャ対ヴェネツィアが始まる。

1998年10月13日 午前2時45分

11日の日曜日、またも敗れ去った。12月のトヨタカップのチケットは遠い彼方へと消えていった。あ〜ん、レアル・マドリッドがやってくるというのに。レドンドが、シードルフが、イエロが、ラウルが、カランブーが、国立でプレーするというのに。それでも、1時間半はしつこくぴあにリダイヤルしていたのだけどもね。ただ、去年のワールドカップ予選のように半日かけるほどの情熱ではない。もしかしたら、「燃え尽き症候群」なのかもしれない。

さて、いま読んでいる主な本は、ポール・オースターの『シティ・オヴ・グラス』以下の三部作、塩野七生の『ローマ人の物語7 悪名高き皇帝たち』、酒見賢一『陋巷に在り9 眩の巻』、竹内久美子『三人目の子にご用心!』など。すでに読んだが評に値いしないと切って捨てたのは、最近では矢野純一/田沼武能『スペイン巡礼の旅』、田之倉稔『美食の迷宮 イタリア縦断讃味紀行』、少し迷ったが古かったのでおすすめにしなかった戸塚真弓『パリのおいしい話』など。気長に再読しているのがロラン・バルト『表徴の帝国』、鶴岡真弓『ケルト/装飾的思考』。そのほかガイド本に類するもの(地球の歩き方、旅行情報、photoshopの技法書など)やマンガ(くらもちふさこ、青池保子)、雑誌(Mac、インターネット、サッカー、アメリカンフットボール、料理など)はまた別個。すでに買ってあるものには、デイル・ブラウン、ジョン・ダニング(2冊)、ブライアン・フリーマントル、坂東眞砂子(3冊)、須賀敦子(2冊)などなど。なんか、手近にあったものだけでこれだけだ。時々、ベッドから転げ落ちてそのまま忘れられてる本もあるしなあ。そういえば、ディック・フランシスの新作がもうすぐ出るはずだ。ああ、秋だなあ。とにかく、ここに書き留めておけば、しこしこ読むじゃろうて。

さて、やっと6月18日のフランス対サウジアラビア戦のレポートができました。Road to FRANCE PART2からどうぞ。ただし、得点経過をまともにメモしていたのはこの試合だけなので、これからあとは期待しないでね。とくに日本対クロアチア戦は応援に命を懸けていたので、試合中はまったく記録しておりません。このためにビデオを見返そうにも、デッキが壊れているので、記憶に頼るしかないのだなあ。ま、いいか(どこがいいんだ!)。

それから、久松史奈に告知を掲載しました。けっこうメールもいただいており、良心が痛んで痛んで・・・。今月中には構想を固めて本格改造に着手する予定です。

1998年10月10日 午後9時30分

ついにビデオデッキがこわれた。単に電源コードがはずれただけかもしれんが。裏の配線を確認するのが億劫なのでまだ見ていないのである。仕事にも差し支えるので、どうせだから買い換えるか。だいたい巻き戻しできないわ、新品のテープだと録画できないわ(モーターが弱くて巻きが堅いと止まる)、S-VHSに対応してないわ、とさすが15年前のデッキである(それでも何とか使っているところがすごいなあ。人間は偉大だ)。このあいだ中田のデビュー戦のビデオを貸したら、画像が荒れて見えなかったそうで、トラッキングのせいかとも思ったが、たぶん先方はS-VHS用のデッキで、VHSと判別できなかったのではないかと思う。もはやLDからDVDへという時代なのに、物持ちがよすぎる。しかし、15年前と言えばMacintoshの発売前である。NECのPC8801(9801の前だ!)とかがもてはやされていたものだ。へなへなのフロッピーやカセットテープでデータのやりとりをしていたような気がする。海外との通信はテレックスだった。FAXはあったが、海外の出版社ではあまり普及していなかった(とくにヨーロッパ)。ワープロは会社に導入されたばっかしで、新入社員は分厚いマニュアルを投げ与えられてあとで先輩社員の書記となり、インストラクターとなり、としていたのだった。コピー機からおじさまに「何とかしてくれ!」と呼ばれて行ったら「用紙切れ」だったとか、その程度でとにかく機械関係の担当のようなものになってしまうこの世界。というわけでふと昔話にふけってしまいました。

今日はFree URLというものをつけてみました。なんと、

http://fly.to/voyage

という覚えやすいアドレスです。しかもなんとタダ! 別にサイトを引っ越したわけではないので、ブックマークはそのままでOKです。いったいどういう仕組みなの? という方はこちらへ

今月はトップページをはじめ、各コーナーの名称とデザイン変更、内容のリニューアルをする予定です。とくにトップはガラッと変わりますよん。もっと軽〜くしま〜す。この週末はシコシコと作業。それから、懸案の休眠コーナーの復活に取りかかります。久松史奈ファンのみなさま、もう少〜し、お待ちください。さらにそのあと、リンクのページを設置するつもり。そして、backgroundとして制作環境やTipsを公開し、今年中には英語ヴァージョンも。こうやって書いておかないと忘れそうだ。しかし、書いてみるとものすごく無謀な気もする。そういえば「回想のフランス98」はどうしたんだ?>自分。

ここでサービス。3か月前の「フランス98」メモから、"MOST IMPRESSIVE 11"(ベストイレブンではない、印象に残った選手ね)を抜粋。なんで? という理由はまたあとでね。

監督 シモンエス ジャマイカ
ゴールキーパー パリュウカ イタリア
センターバック マテウス ドイツ
イエロ スペイン
左サイドバック タルナート ドイツ
右サイドバック マハダビキア イラン
守備的MF インス イングランド
オリセー ナイジェリア
攻撃的中盤 ハッジ モロッコ
ロベルト・バッジョ イタリア
フォワード ブランコ メキシコ
オーウェン イングランド

今日のJOMOカップはけっこう面白かった。ファウルも少ないし、スピーディで攻撃的で中盤の速いチェックとパス回しの攻防は見応えがあった。ストイコヴィッチがいなかったので国立には行かなかったけど、行った人はすごく得した気分になったのではないだろうか。終盤にはなぜか「ニッポン!」コールが起こって、新しい代表への期待がひしひしと伝わってきた。南、田中誠、伊東、奥、小野、柳沢と2002の中心を担うと目されるメンバーが揃った上に、みんなプレーが実によかった。ゴールを決めたのは3つとも柳沢だが、お膳立てしたのは伊東、奥、小野。よかったねえ。若手の台頭はベテラン、中堅の奮起をうながしてチームを活性化させるはずだ。

と、ここまで言っておいてなんだが、こういうイベントやら代表合宿やらリーグ戦やらのスケジューリングがめちゃくちゃのような気がする。U-19代表は前回以上にタレントが揃ったが監督が不安だし。いったい小野は3つの代表をかけもちなんてことにならないよね? 中田だって親善試合くらいで呼び戻す必要はない(! と断言)。

movie「アベンジャーズ」をアップロードしました。

1998年10月8日 午前2時15分

ようやく衣替え。気持ちいい季節かな? 最近ちーと忙しくてねえ。「偽シェフヨネのワイン漫談」も第17回です。ボージョレ・ヌーヴォーの日には番外篇もご用意しております。

さて、ジコチューのH田クンのリーダーバンドが2回目のLIVEをやるそうだ。たしか10月31日に、高円寺の<SHOWBOAT>で。「スフィンクス」というバンドです。ほら、ちゃんと告知したからね>ゆうこちゃんへ。

お楽しみソウルツアーは私の提案した個室での韓定食に踊り付きがあえなく却下され、垢すりエステも半日ハンジョンマク(汗蒸幕)より2〜3時間でよいのだそうだ。そうか、メンツを眺めてみれば聞くまでもなかったか。こいつらには市場と焼き肉と笑える珍品があればいいのだ。だいたい、人のアドバイスを聞くようなタマではないもんな。楽しみは自分で見つける力量はお持ちであらせられるのだから、とにかく選択肢をご提供いたしましょう。ちなみに黒田福美の本はデータが古いのでそのままでは使えません。薬や眼鏡や革製品のあつらえなんかは参考になるけど。

恒例になってきた中田ウオッチング。インテルに2-0で敗れたものの、中田の出来は相変わらずいい。むしろ、回りとの連携はよくなっている。強敵とのアウェー戦では、セリエAではガチガチに守りを固めるところだが、けっこう攻める場面があり、中盤の両翼のペトラッキとラパイッチがよくフォローし、ディフェンスのオーヴァーラップまであって好感がもてた。ゴールキーパーのチョンボによる2点目がなければ「あわや」もあり得たかも。中田はディフェンスではいい読みでのボール奪取、パス配球後にはペナルティエリアに詰めるなど、労を惜しまぬ動きが非常にいい。日本にいた時にはこんなにやってたっけ? しかもフィジカルコンタクトに強い。ついに後ろからの強引なチャージで倒して初イエローをもらっていたが、戦闘意欲をあのくらい出してちょうどよい。それにしても、得点なしとイエローカードしか見出しにならない報道の貧困さにはあきれた。サッカーはゴルフや野球とは違って数字や統計にはプレーの価値を表しにくいのだ。数字が欲しいのなら、中田への及び中田からの全パスの意図と成功率でも分析してみたまえ(実際に、ワールドカップ出場を決める日本対イラン戦をFIFAが全選手のパス傾向を出して分析レポートしている)。

それはさておき、会社で使っているMacで、Netscapeが終了しなくなり、またブラウジングの途中で「キャッシュの消去」が始まるとハングアップする問題を、ようやく解決した。なんと、雑誌の付録からインストールしたNetscape Communicator 4.0が機能限定版で、ずーっとキャッシュを貯め込んでいたのだった。消去どころか、認識して表示するだけで何時間もかかるぐらいのキャッシュ量だったため、見た目にはハングアップ状態であったのだ。苦労して捨てましたよ、約200MB。ファイル数は万単位に近かった。

iMac批判への反論(コンピュータではなくて人のクリエイティヴ能力を拡張する道具)とか、トルシエ日本代表への注文(ガンバの稲本はイチオシ)とか、bookに書くほどではないがひとこと苦言を呈したい本の数々とか、そういうことはまたの機会に。ちなみに、7日(水)は映画が1,000円。「アベンジャーズ」のような軽〜くばかばかしいものにはこの値段ならよろしい。英国風味満点のおしゃれで滑稽なアクションだけど、これを褒めるにはすごーく広い度量がいるなあ。

1998年10月2日 午前1時50分

昨夜に引き続き、更新。忘れないうちに書いたら長くなっちゃった。movie「プライベート・ライアン」です。ところで、原語の"V"音はスペイン語以外は「ヴ」で表記したいのですが、映画のタイトルと出演者などでは、公開時の表記にしたがっています。しかし、配給会社はそんな表記には無関心なんだな。ってわけで、「ヴ」と「ブ」が混在しています。実は検索して出演者名の原語表記を確認したりしていたのだけれど、公開タイトルを変えて「プライヴェート・ライアン」とか「スティーヴン・スピルバーグ」とかするわけにもいかず、そのままです。だから、映画によって「トラボルタ」だったり「トラヴォルタ」だったりしています。一般に単館公開の小さい配給会社は表記に神経が行き届いていることが多いようです。些細なことかもしれませんが、なんか映画への愛情がこもっているかどうかの判断材料になるかもしれません。

てなこと言って、また本を買い込んだ。ワールドカップ本、また出た須賀敦子の新刊(イタリアの現代詩人の紹介)、フリーマントルの新作。さて、私は新潮文庫に文句がある。フリーマントルの「チャーリー・マフィン・シリーズ」の翻訳で1冊順番を抜かしているだろう。ジョナサン・ケラーマンの「アレックス・デラウェア・シリーズ」も、第10作の邦訳は出てるのに、第9作がまだだ。スティーヴン・ハンターの「ボブ・リー・スワガー四部作」の第1作も未訳だし。シリーズものは順番に出してくれなくっちゃ困る。しかも、すでに評価の定まった作家の看板シリーズで、登場人物も環境も変化していくのだから。チャーリー・マフィンの『報復』では未訳の前作のエピソードに触れられていたらしいが、全然わからないじゃないか。プンプン。どうせ翻訳者の遅れだろうが、訳者を変更してでも早く刊行すべきだ。フリーマントルもケラーマンも新作がどんどん出ているから、また「追い越し」ちゃう危険性は高いぞ。

変わって角川文庫。マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーの「マルティン・ベック警部シリーズ」全10作が新装再版されている。これは舞台はスウェーデンながら警察小説の最高峰です。『笑う警官』ばかり称揚されますが、騙されたと思って第1作『ロゼアンナ』から順番に読んでください。時の流れをしみじみと感じさせる大河小説としても楽しめます。さらに、フェアとかでトニー・ケンリックの傑作『スカイジャック』『リリアンと悪党ども』『マイ・フェア・レディーズ』が再刊されました。これは抱腹絶倒かつ巧みなトリックでコミカル・ミステリーに新境地を開いた。とにかく電車の中で読むのは危険なくらい思いっきり笑わせてくれる。なお、老婆心ながら、文庫新刊で同時に並べられているフォーサイスの『イコン』は駄作です。たしか、統一オビのキャッチコピーは「ハズレなし!」だったが、どうも高級品詰め合わせに売れ残りをひとつ紛れ込ませた抱き合わせ商法の匂いがするなあ。


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