What's New

1998年9月


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1998年9月30日 午後11時55分

週1回のお約束、「偽シェフヨネのワイン漫談」の第16回です。これからは、更新したファイルへの直接リンクではなくて、いったんメニューページへナビゲーションすることにしました。でないと、このサイトの内容があんまりバラバラなので、構造がわかりにくくなる恐れがあるので。途中の階層を飛び越さずに、段階を踏んでいただこうという親心でございます。本音を言えば、カウンタをつけたからだけど。

さて、中田がまたもゴール。しかし、あのとき主審はどう見てもPKスポットを指さしてたぞ。マンチーニが抗議するのももっともだ。どっちにしろペルージャの1点は堅いが、中田はPK蹴らないだろうから、日本のファンにとってはアドヴァンテージでゴールが有効というのはよかったけど。まあ、あそこではボール奪取からドリブルキープ、真ん中にはたいて逆サイドからのセンタリングに対してファーポストに詰めるというまるで教科書のようにきれいな(しかしなかなかできない)中田のプレーは評価したい。キープするときのフィジカルな強さ(中田が倒されるとイエローカードってのが2、3回あった)、中盤での速いサイドチェンジといいところがだんだん出てきた。3得点よりもこっちの方を観て欲しいものだ。

それにつけてもペルージャは弱い。攻撃の手ゴマはさすらいのご老体トヴァリエリ、セリエCのそのまた下のアマチュアリーグから発掘してきた21歳ブッキ、極東から中田、と寄せ集めだもんな。弱小クラブの常で、いい選手を育ててはビッグクラブに売って(まるで人身売買みたいだが)またチームづくりを始めるわけだ。そういう意味では、ザッケローニ監督と得点王ビエルホフをACミランにかっさらわれたウディネーゼが開幕ダッシュしているのはすごいことだ。しかし、WOWOWはペルージャとユヴェントスとインテルしか放送しないみたいで、なんだかなあ。

それはさておき、広島の大野が引退。あ、プロ野球ね。彼は信用金庫の軟式野球からプロ入りだぜ。きれいなフォームで、あまりにきれい過ぎて打たれそうな危うさがなんとも言えなかった。左投手では新浦の次に好きだった。43歳の引退試合にして、145kmのストレート。見事な野球人生だ。28日のニュースステーションで白木清か(たしかこういう名前だよね?)がレポートしていたが、なんか泣けたねえ。久米宏が「ばっかみたいとお思いでしょうが」とフォローしていたが、そう、「バカ」なんだよ、だけどそういう「バカ」が私は大好きなのだ(きっと誤解する人が出るだろうから言っておくけど、私は白木アナが好きなのではない。ああいういちずなファンが好きなのだ)。なんか、心を揺さぶられるような体験をしたことがある人ならわかると思うんだけどなあ。

仕事先が吉祥寺で、6時に終わったので、しめしめと「プライベート・ライアン」を観ようとしたら、前売り券を忘れていた。泣く泣く窓口で1800円で買った。しかし、観る価値のある映画でよかった。もう一度見に行ってもいいな。ところで、相変わらず本を寄り道して買う癖が直らない。塩野七生『ローマ人の物語』もついに7巻「悪名高き皇帝たち」が出ていたのでもちろん速攻で買いましたよん。ついでに料理関係の文庫も。それが昨日で、今日(30日)も黒田福美『ソウルの達人 完全版』やら文庫やら雑誌やら。いま平行して読んでいる本が10冊近いぞ。

さて、注目の(誰が注目してるんだ?)「胸に影」の正体ですが、ついに封印された診断書が届いた。結論は、「なんでもない」だった。あ〜あ、せっかく諏訪湖畔のサナトリウムで惜しまれながら夭折するはずだったのに。

1998年9月27日 午後10時55分

え〜ん、辛いよう。結局、業務多忙と体調不良と怠け癖で、一周年記念の更新ができなかった。でも、意地で各コーナーにカウンターを取り付けたのだ。これから、コーナーを「サイト」に格上げしようとしているのだ。ははは。それぞれのタイトルも変えちゃうぞ。バナーもオリジナルのかっこいいのをつくるぞ。ここだって、本当に日記にしちゃうぞ。しかし、本当の問題は、手を広げすぎてることなんだが。

というわけで、忙しいながら、23日にはちゃんとみんなでバドミントンをして、焼き肉→ボウリング→お好み焼きとフルコースだったのだ。そのあとは離脱したけど。それにしても、胸に影があるし、血圧は高いし、もうすぐ夭折しちゃうぞーなんて話をしていたら、「韓国ツアーまでは生きててね」という優しいおコトバ。ああ、そんなに楽しみにしてくれていたのね。「2002日韓友好祈念バドミントンツアー」(ほんとうは忘れていたが)、ちゃんとやりますよん。でも、韓国って行ったことないんだけど。ハングルも読めないし。ま、いっか。

映画は6本ぐらい観たいのがあって、すでに4本も前売り券を買っていたのに、ついに行けなかった。さらに、今日27日はわがモンテディオ山形と川崎フロンターレのJFLの首位争い直接対決(勝った方が首位!)だったのに、体が言うことを聞かない。買い物にすら行けず。しかし、週末はサッカーとアメリカンフットボールで終わっちゃうていうことも問題なのだな。ケーブルテレビのおかげで、サッカーだけでJリーグ、セリエA、オランダ、ブンデスリーガ、フランス、UEFAチャンピオンズリーグ、アルゼンチン、EURO2000予選、(残念ながらスペインリーグとプレミアリーグは私は観られないが)さらにNFLにXリーグ、関西学生リーグということで、身動きがとれない。あっさりスポーツ番組ウオッチャーに徹するのもいいか。

おっと、今回はbook『沸点の街』『虎の潜む嶺』が加わりました。

1998年9月21日 午前1時30分

眠いのをこらえて、なんとか更新。「偽シェフヨネのワイン漫談」の第15回です。え〜と、何があったんだっけ? 『沸点の街』は読了しました。しばらく映画は観てません。Jリーグは予想通りレッズとグランパスの争いか。

パ・リーグではついに王ホークスが初のAクラス入りか? それにしても、こんな成績でどうして監督をやってられるのか不思議だ。たとえダイエー(スーパーの方ね)の対台湾戦略だとしても。だから、企業名をチーム名にしちゃ歪むんだよな。だいたい、誰が考えてもいい投手を育てるのが先決のはずなのに、スター打者を取って喜んでるだけなんだもん。井口は好きだけどさ。そういえば松中もいるんだよな。こんないい素材が年間通していい成績を残せないし、若手が育ってこないし。あと20試合を切ってから「勢い」が出てきてどうするんだ。これで優勝したらますますフロントは天狗になるに違いない。よって、もっと痛い目にあって、反省すべきなのだ。可愛い子を谷底に落とす心境(ちょっと違うか)。

だいたい、鶴岡と野村が喧嘩さえしなきゃあなあ。
長島が肉を食わせてもらった恩を裏切って巨人に行ったりしなかったらなあ。
円城寺がスタンカの最後の一球をちゃんとストライクとコールしていればなあ。

こんな古い話にみんなついてこれるだろうか。

一周年での模様替え、果たしてどこまでできるか? とにかく、各コーナーの整理とタイトル変更はしたいものだが。よく考えもせずに暫定的につくっただけだから、もっと早く変えるつもりだったのだけれど。

1998年9月17日 午前1時40分

台風一過。いやあ、朝からびしょぬれだあ。

取り急ぎ、約束のデル・ピエロのアップです。なにしろ、標準38mmですからね。望遠でもなし、スタンドから手持ち。だって、サッカーの写真を撮りに行ったわけじゃないもん。それでも、スキャナの精度を上げてPhotoshopで加工すればこんなものかな。

15日は、予定通り横浜ダービーへ。なぜか、無茶苦茶眠かったぞ。フリューゲルスってなんか変だよなあ。いい選手いるのに。三浦アツ、遠藤(弟)とか。マリノスでは上野かなあ。ところで、私の席の回りは若い女性ファンだったのだが、「俊ちゃん」とか「城クン」とか、いわゆる真性ミーハーであった。なにしろ、オフサイドが「わからない」のではなくて「なにそれ」だもんな。でも、スタジアムに来てくれるファンだから大事にしようっと。

そして予定通りラーメン博物館へ。京都・新福飯店(待ち時間ほぼゼロ)と旭川・青葉(待ち時間30分)の2軒。うまいとはいえ、850円とか900円てのは法外だな。しかも両方と共あまりに濃いしょうゆで喉が渇いたのは失敗。食べてると、瞬く間にどこも大行列。ちなみにトップは札幌・純連(すみれ)で並ぶこと60分。なにしろ5万人の2%が来たとしても1000人だもんな。込むし暑いし蒸すし。昭和33年にはクーラーは普及していなかったとしても、並ぶ身には辛いぞ。しかも、暗いので本も読めない。疲れ果てて帰ったのだった。

京都は磐田に2-3で負け。しかたないか。ホークスはついに日本ハムにゲーム差なしで並ぶ。しかし、ドームだから残り試合が少ないのだ。琴の若は改名して琴乃若になったらしい。うん、スポーツの秋だなあ。

さて、中田がPKを蹴らなかったのは単に苦手だからでしょ。そんなこと、みんな知ってるって。ダイナスティの香港戦でも失敗してるし。思いきりよく蹴るんじゃなくて、相手の動きの逆をつこうとするから、GKによるのかもしれない。イタリア各紙が破格の8.0をつけたのは、極東の細い目の若者が予期せぬ活躍をしたインパクトが多分にあると思う。それにしても、中田はどこに行っても中田で、遠目でも姿勢と動きでわかるところがよい。中田自身の出来から言ったら「普通でしょ」っていなすだろうな。そのへんのタフさこそ、これからの日本選手に必要なものなのだ。

1998年9月15日 午前3時30分

うっひーぃ。酔っぱらっても更新する筋金入りだい。っていうわけで、movie「TAXi」とbook『ミス・オイスター・ブラウンの犯罪』でございます。

さて、12日(土)のJリーグのことなんかより、昨日13日(日)のペルージャ対ユヴェントスでしょう。中田、セリエAデビュー戦でいきなり2ゴール! そりゃあ、嬉しいですよ。久しぶりにテレビに向かって絶叫したぜ。しかし、あまのじゃくだから、いくつか問題点を指摘しておこう。

1. 勝負は3-4で負け。セリエAでは、得失点差は順位にまったく関係ない。勝ち点が同じで順位を決定する必要がある場合には、プレーオフを行うからだ。ユヴェントスは3-0とリードした時点でもうぎりぎりの勝負をする気持ちはなかった。ケガをしない、イエローカードをもらわない、疲れない(ユヴェントスはUEFAチャンピオンズリーグも戦うので試合数が多い)ために流していた。

2. ユヴェントスのラインディフェンスが明らかにおかしかった。

3. 中田にボールが集まらなかった。ペルージャのシステムでは、4-2-2-1-1という感じで、中盤は2人がディフェンシヴ、2人が左右のウィング、前に中田がはるという形だったが、ラストパスを中田が供給するというよりは、左右からの放り込みにワントップのトヴァリエリと逆サイドが反応することが多かった。中田はこれに気づいて、前半終盤からゴール前に寄せて自らシュートを狙うようになった。だから、中田のシュートが4本、うち3本が枠にいき、2本がゴールという結果が出たとも言える。

4. 中田へのパスが少なく、チームメイトのポストやスルーなどの対応が鈍いのは、チームがまだ中田を信頼しきれていないことを示している。それは、ゲームでのプレーの質だけではなく、ロッカールームや練習場での行動やコミュニケーションを含めた全体のパフォーマンスによる。たとえば、まったく無理なスペースへのパスを出して「走り込まないお前が悪い」といわんばかりの態度をすれば、選手は気分を害する。自分のプレースタイルを理解してもらうためには努力が必要であることを、中田は理解しているかどうか?

5. 相変わらずの報道陣との不和。日本のマスコミにもきっと問題はあるだろうが、敵をわざわざ作るような言動は自らを窮地に追い込むだけだという想像力を持っているかどうか? 

まあ、いろいろあるが、最初の角度のないところからペルッツィの脇を抜いたゴールは素晴らしかった。2点目のあとは、ユヴェントスもあせってガチガチにあたって突き放しにかかった。ダヴィッツなんか本気で削りにきてたし。

ペルージャというチームがあの守備とボール回しでは下位低迷は確実なだけに、早く実力をアピールして(4年分の違約金を払っても獲得したくなるような成績で)移籍するのがいいだろう。ただし、ビッグクラブではスターター確保がむずかしいからほどほどの、サンプドリアかウディネーゼ、あるいはフィオレンティーナはどうだろうか(あくまでも個人的趣味)。

しか〜し、実は前半20分は「進ぬ! 電波少年」とリモコン操作で交互になすび・スワン・パンヤオを観ていたのだった。私、これって究極の演出のような気がしているので。だいたい、無人島とは言いながら、スタッフがほうっておくわけないだろうが。ヘリコプターまで飛ばせるのにさあ。この方法論は実はクロサワが役者に演技指導し、舞台や小道具に執心したのと同じ文脈だったりするんだなあ。つまり、演技じゃなくって現実(仮想現実であっても)のなかに役者を放り込んで同化させちゃうってところが。

1998年9月12日午前6時30分→午後零時30分

ぜいぜい。はあはあ。とりあえず、book『ホワイトアウト』と「偽シェフヨネのワイン漫談」第14回をお届けします。

そういえば、関西学生リーグも1週間前に開幕したのだった。アメリカンフットボールの話ね。京大は大阪産業大学を相手にシャットアウトの大勝。いよいよシーズンインですなあ。

あ、そうそう、7〜8日にかけて少し修正しました。実は「モンペリエの夕陽」で最終校正前のヴァージョンをアップしてしまい、しかも本来のやつは消去していたという始末で、泣く泣く記憶を頼りに直したのね。もうひとつ、なぜかセンタリングされてしまうPageMillのバグがあり(PageMillでは左寄せなのにNetscapeではセンタリングになっちゃう)、この「What's New」とかbook、movieなどのメニューページがのきなみおかしかったのですが、環境設定の「TAG」を<P>にするか<CENTER>にするかで変わることがわかったのでした。そんなこと、ふつうわからんて。われながらよく解決したものだ。

10日(木)は久しぶりに仕事帰りに銀座へ。近藤書店でロラン・バルト、ポール・オースター、ジャック・ヒギンズなどを買い込み、つづいて「TAXi」を観たのでした。さらに11日(金)も仕事帰りにまたまたオースター、『エロイカより愛をこめて』7巻(文庫の方ね)などを買う。もう、本能が止まらない、ですなあ。そういえば、須賀敦子の本が今度は中央公論社から出た。嬉しいような怖いような。『ヴェネツィアの宿』の文庫版には未収録の小説のタネが載っているそうだし。

ところで、とある飲み屋で世間話をしていたら、クリントンのセクハラの話題になったわけですな。「クリントンの不倫は・・・」と言ったら、ママとオーナーが「あれは遊びでしょ、不倫じゃないわよ」と強く否定したのでした。ええっ? それによれば、『失楽園』のような真剣な本気は「不倫」、クリントンのように気まぐれな遊びは「浮気」なんだそうだ。い、いつからそうなったの? 本気だろうが、遊びだろうが不倫は不倫じゃないの? 

オーナーはけっこう突拍子のない感覚をお持ちなので(その昔、サベナ航空について「そんな危ない航空会社、私は乗らないわ」とのたまったことがある。「ベルギーの会社でメジャーだよ」と言っても聞き入れない頑固者)ともかく、ママまでもがそう言うのだ。こういう場合、理屈で論破できるわけがない。女性は強い。さらに、飲み屋の経営者も強い。よって、飲み屋のママは最強である。それも、ダブル。

しかし、あまりのことに、「いいや、そうじゃないだろ」と無謀な抵抗を試みてしまったのだった。しかも、話題は「不倫」なので、違う方向に話を振られると逃げ場がない。だいたい、不倫の方が純粋だとか美しいとかはこの場合は関係ないのだけれど(そりゃあ困難で不可能性が高くて世間に受け入れられないなんてのが恋愛の本質を浮かび上がらせるように思うんだろうけど)、こういう問題は個人的な経験や思い入れに左右されるから危険な地雷原みたいなもんだ。

というわけで、「不倫の方が大きい集合で、そのなかに本気も遊びも含まれるんじゃあないの?」とこの世代が苦手な集合論を持ち出して脱出を図ったのであった。ああ、疲れた。

Fetchでアップロードしようとしたらつながらないのでプロバイダのせいにして、6時間後に再度アップロード。実は私のマシンのPPPがおかしかったらしい。再起動したらようやく成功した。ふう。

1998年9月10日 午前7時40分

急げ! 早く出勤しなきゃ! と、朝も早くからあせっています。というわけで、とりあえず、book『ブラックライト』のみ、更新です。

それにしても、堀田善衛氏が亡くなったと思ったら、今度は黒澤明監督が。ガガーン! 私、実は黒澤監督にお目にかかったことがあります。ロングインタビューの録音係として。緊張しましたよ。なにしろ、機械がボロだったし。4〜5時間はたっぷりありましたね。背も高いけど、それ以上に人間の器の大きさを感じさせる人でした。

そういえば、島田雅彦がニキータ・ミハルコフ監督にインタビューした時にも録音係で同席しました。そのあと、有楽町の<チェンマイ>で初めてトム・ヤム・クン体験をしたのだった。さらに当時流行っていたプール・バーでカリフォルニアのシャブリ(こういうの、本当はAOC違反)をがぶ飲みしながらキューをついて、無茶苦茶酔っぱらったらしい(記憶がない)。あ〜、若かった。

ん? ちなみに、私は技術者じゃないっすよ。ただの使いでのある若手編集者だったから、重宝されてただけ。文系だし。

話は変わって、マクガイアが62号。そんなホームラン記録騒ぎのさなか、ひっそりとNFLは開幕したのであった。私は、結局NHK-BSも見ずに寝てしまったが。注目のアーチー・マニングの息子はルーキーながら先発したらしい。このQB、かなり期待できそうです。それにしても、現役時代を知っている選手の子どもがデビューしてくるってのは、私も年をとったということか。少し前には、同じ年齢のスポーツ選手が引退するたびに悲しくなったものだが。

「胸に影」、続報。会社のヘルスケアルーム(なんてところがあるのだ)に呼ばれた。健康診断の結果の説明をするという。さっそく血圧を測られ、そんな急に測っても高いがな、と思いつつ、最高200超をたたき出して「早く医者にかかって、薬を飲め」と引導を渡された。ああ、早くサナトリウムに行きたい。

さて、こんな早起きは『ホワイトアウト』を読んでいたら止まらなくなって、昨夜は更新作業ができなかったからなのでした。この作品、世評が高かっただけのことはあります。というわけで、次の更新は13日ごろか。刮目して待て!

1998年9月6日 午前4時10分

お待たせしました。「モンペリエの夕陽」です。ついに写真も入りましたよ〜ん。「もっとアップが見たい!」という方はご要望をメールでお寄せください。ちなみに、撮ってきた写真のほとんどは、ロマネスク教会とか建築関係です。こちらは「哀愁のヨーロッパ」にて公開予定(いつになるんだ?)

大ニュースが続々の1週間でした。ミサイルは飛んでくるは、地震だ、青酸入りウーロン茶だ、元防衛庁高官は逮捕だわ。しかし、実は日立製作所が赤字転落というのがなかなかのショック。日本経済はここまで病んでいたのか?

「胸に影のある男」続報。誰も心配してくれないのはいいとして、勝手に遺産の分配を始めるとは何て奴等だ。それも料理本とかCDとか、たいしたもんではないのが恥ずかしい。ああ、その心根がいじましいぞ。

4日(金)にCD買い込み。8枚分(3枚組含む)で1万円ちょっと(税込み)というコストパフォーマンス、なんて買い物上手なの? 「ムトゥ」のサントラ、二胡(胡弓に似た中国の楽器)の現代的な演奏、ギタリストのオムニバス、ニルヴァーナ、などなど。ところで、映画「クレイマー、クレイマー」の冒頭で2台のギターで演奏されてたヴィヴァルディの曲って「2台のマンドリンのためのナントカ」って名前? 昔LP(CDじゃないぞ)を持ってたはずなんだけどなあ。あげちゃったらしい。調べてみるか。

1998年9月3日 午前2時45分

はい、更新が遅れたのは私の怠慢ですとも、そう、飲んだくれてましたって。グスン。さて、この1週間を振り返ってみよう(ん? 興味ないって? そんな冷たいこと言わないで)。

先週、田村隆一氏が死去。ガーン。詩集『 四千の日と夜』は私のバイブルだったのに。思えば小学生のときに熱中したエラリー・クイーンも氏の翻訳だったのだなあ。天国でもいい酒を呑んでください。

8月28日(金)、『ハイダウェイ』を読了。

8月29日(土)には、iMac発売。あの性能で、あの値段。間違いなくベストバイ。たださあ、かわいいけど、かっこよくないかも。スケルトンっていうか、トランスルーセントっていうのか、半透明は好みなんだけど、あの素材感・触感がねえ。でも、早く触りたい。しかし、雑誌付録に実物大ポスターをつけるかあ?>「Mac People」。いくらなんでも、部屋にiMacのポスター貼って眺めてたら怪し過ぎるぜ。

ところで、Windows98は社内調査で導入の価値なしの判定。あまりに不具合が多いそうだ。速くなるわけでもないし。ちなみに95でも、うちの会社は移行に半年かけたのだった。Microsoft製ソフト以外には不適応のバグがあるから、デバッグ待ちしたそうな。私は異端のMacだから関係なかったが。こんなOSがどうしてオフィスで標準になるのかな?

それにしても20万円近いハードウェアがどんどん売れていくってのは驚異かもしれん。1店で1日の売上が2千万円だとさ。ただし、例によって拡張性はあまりない。スティーヴ・ジョブズは昔からそうなんだよな。思い切って機能を限定しちゃうの。USBは心配なし。アダプターもプリンターもスキャナーもFDドライブも続々対応予定だし。ただし、RAMは増設しよう。それと、ビデオ入力は厳しそう。あとバックアップ用にハードディスクをパーティションするか、MOかZIPを用意したい。>これって、やっぱり買うつもりでいるのか>私。来年のコンシューマー向けノートにも期待。ああん、やっぱりマック貧乏。

福田(レッズ)、小倉(グランパス)が復活ゴール。なぜか札幌が2連勝。中村俊輔(マリノス)は冴えているラストパスを連発。実は優勝よりも入れ替え戦から脱出する争いの方が熾烈なのだな。京都・神戸・福岡・札幌は軒並み大ピンチ! JFLではわがモンテディオ山形、差を詰められるも依然首位。これは一度見に行かないとなあ。

8月30日(日)に雨のなか、買い出し。明日は職場で弁当を振る舞う日なのだ。しかし、ゴーヤ、アヴォカドなし。大雨と洪水で入荷していない模様。だが、ズッキーニとスズキが安かった。

8月31日(月)は、朝からお弁当づくり。1時間45分で4品作って、タッパーに詰めて出勤。重いぞ。メニューは、

1. ラタトゥイユ
2. ナスと冬瓜のそぼろあんかけ
3. スズキの揚げ物四川風あん
4. 太巻き・あなきゅう

自己採点は45点。だって予定した品目から2点も減っちゃった。ま、材料が入手できなかったからだが。太巻きは巻きが甘くてぼろぼろくずれるし。それにしても、ズッキーニを「キュウリ」と言う人の出現は予想していたが、冬瓜を「大根」と言うのはちいとひどいぞ>わが上司(いちおう女性)。

この日は歓迎会もあって、紹興酒に日本のワイン3種(いずれ劣らぬ論外の味)のせいでほうほうの体で帰る。

そして翌日は9月になった。結局、8月に見た映画は「GODZILLA/ゴジラ」だけだった。なんか悲しい。今日は胸部X線の再検査。私は胸に影のある男なのだ。「要精密検査」ってやつですね。

「もうすぐサナトリウム暮らしになって、湖のほとりでスケッチしながら淡い恋のなか、夭折する運命なのだな」
と、しみじみひとりごちていたら、わが上司は
「結核は痩せぎすで、今にも倒れそうに細い人がかかるもんや。あんたには糖尿病とか痛風が似合いや」
と言い放った。ええい、病気も人を選ぶんかい? もう、ぐれてやる。

というわけで、検査のあとは早退することにした。会社から駅までの間に本屋が4軒ある。ついつい文庫新刊で真保裕一『ホワイトアウト』、ミッチェル・スミス『沸点の街』と「TOUCHDOWN」最新号などをゲット(所要8分)。おかげで直通快速に乗り遅れた。アホや。別に今買わなくてもあとで時間がいくらでもあるやんけ。とにかくレントゲンを特急でこなしてさっさと渋谷へ。シネマライズの上映時間を確認して、パルコブックセンターへ。ここの誘惑は強力で危険だ。新刊ハードカバー文芸作品に限定して酒見賢一、サラ・パレツキー、須賀敦子など6冊にとどめる。それでも重い。旅行記やらワイン関係は心を鬼にして通り過ぎる。しかし、竹内久美子の新刊を見つけられず。

さて、本日のメインイベント「ムトゥ・踊るマハラジャ」。やっぱり大人気で、だからわざわざ平日の昼間に時間を作ったのだ。3時間近く楽しんだら、あの歌の旋律が耳にこびりついて離れなくなった。カラオケの持ち歌にしたら受けるだろうか? だいたい、カラオケに収録されるのか? 知っていたら教えておくれ>ジコチューのH田クンよ。ゆうこちゃん経由でも可。帰りは某H亭→某KCにてまたも酔っぱらってしまった。更新できずにごめんね(このあたり、知らない人には意味不明だろうな。説明せよ、という人はメールに感想を書いて送ってみてね)。

と、長い言い訳のあとでようやく今日である。「偽シェフヨネのワイン漫談」は第13回。お待たせRoad to FRANCE PART2は「モンペリエの夕陽」、脱稿はしたのだが、写真が間に合わないので、もう2、3日あとで。はっきりいってコンテンツが増えすぎて手が回らん。考え直したいものだが。間違いなく自分のせいなのだけれど。

「哀愁のヨーロッパ」のトップページを少し模様替え。こういうのをやり始めるときりがない。ついでにこの「What's New」の過去の分も分割。もっと細かく分割したほうがいいのはわかっているのだが、もうすぐタイトル回りをリニューアルする予定もあるので、とりあえず簡単にやっております。

え〜ん。作業が終わりかけのときに、どうしてクラッシュするの? 2時間分が水の泡じゃあないか。これから復旧なのだが、どこまでSAVEしたか、覚えてないのだ。ぜいぜい。これで日付が変わっちまった。まあ、Nortonのおかげでフリーズ→再起動は避けられたのが不幸中の幸いか。

って、ついでにホームを書き直し。テーブルはHTMLソースでタグを書く方が早いかも。とりあえず、こんなもんか。


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