Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1998年10月下旬

迷狂私酔の日々


10月25日(日)

秋華賞。若い牝馬はわからないし、今回のように「3強」などという評判が先行した場合はいつも予想外の馬が絡むので敬遠。結局ファレノプシスとエアデジャヴーのあいだに無印ナリタルナパークが入って万馬券。来週は天皇賞、とりあえず参加が目標。

ペルージャがなんとパルマを2-1で破る。キックオフ直後にキエーザに決められた時点で「こりゃあかんわ」と「進ぬ! 電波少年」を見ていたのだが、チャンネルを切り替えたら逆転していた。てっきり表示ミスだと思ったぐらいだ。ああ、ペルージャのディフェンスを「ザル」などと嘲ってすみませんでした。しかし、それでもやっぱりペルージャのA残留はあっても上位進出はないと思う。だって、ベルナルディーニもトヴァリエリもレギュラーからはずれたせいか移籍していった上に、他チームからの補強が進んでいない。どうやら選手を使い捨てする傾向のあるオーナーを嫌ってやってこないのだそうだ。最後にA昇格を決めたので、中田以外は大物がいない。これでは長いシーズンを乗り切れない。

パルマは好きなチームなので、少し悲しかった。2点目なんかカンナヴァーロ(イタリア代表)とテュラム(フランス代表)のあいだでブッキにやられていて、GKブッフォン(イタリア代表)も及ばなかった。この守備陣から2点もとるのだからたいしたものではある。

さて、中田だが今日も裏方で守備とこぼれ球のシュートであった。たまに見せるスペースへのパスも、受ける方とのコンビネーションができていない。両翼のラパイッチ、ペトラッキが好調なだけに、中盤の組み立て役というよりは第2のフォワードになるのかもしれない。

京大が立命館に8-35で完敗したらしい。ショック! あ、関西学生リーグのことね。アメリカンフットボールの。それも、最初のプレーでファンブルして、立ち直れなかったそうだ。なんてことだ。

『ローマ人の物語7 悪名高き皇帝たち』読了。

10月26日(月)

不覚にも風邪で寝込む。やはりいまだに夏仕様で生きているのがまずかったか。毛布すら出していないもんな。

U-19日本対韓国は、危惧したように1-2で敗北。中国が負けていたので世界大会への切符は確保していたものの、こういう器用なことはしないが前を向くと迫力あるチームへの対抗策を何とかしないと。とくにセンターバックのマンマークで、簡単に前への突破を許すのはいかん。日本チームは顔は幼いがプレーはまるで大人。Jリーグでレギュラー、準レギュラーがほとんどだからなあ。対するイラクやカタールは、顔と体は大人というか中年みたいで、プレーの荒っぽさもフル代表に似ているが、精神構造が幼いのかすぐ怒るかあきらめる。おかげで大量点をもらえたが。

横浜ベイスターズが日本シリーズにも勝って日本一に。「ゴンドウクジラ」とか「大魔神社」とかマスコミ受けするネタもあって、よかったよかった。それにしても緊張感のないシリーズだった。この第6戦になって、8回の表裏と9回表にようやく山場がやってきた。それにしても駒田はえらい。こいつは高校時代に奈良大会で、満塁なのに敬遠されるという事態に、その敬遠のボールをひっぱたいてホームランしたという逸話の持ち主である。ドラフトで巨人に指名されたときにスポーツ新聞に書いてあった。こんなこと書いていると、年がばれるなあ。

10月27日(火)

会社でも風邪が大流行ということが判明。なんと、取材予定の記者が風邪でダウンして予定を延ばしてくれと言ってきたぐらいだ。そのために無理して出社したのに。熱もあるし、早く帰ろーっと。

新宿で「愛を乞うひと」を観た。その時間はGAORAで京大対立命館を録画放送していたのを忘れていた。ああ、なんてことだ!

10月28日(水)

再び発熱で大事をとって休む。『アップル』読了。

陽気が暖かいので、思い切って外出。

新宿で「がんばっていきまっしょい」を観ようと思ったが、三丁目まで歩くと遅れそうだったので「ブギーナイツ」に変更。面白かったが長い。VIRGINでエアロスミス、ELO、フィル・コリンズのそれぞれベスト盤を買う。U2も危うく買いそうになったが、輸入盤を待つことにした。久しぶりに中野の<まんだらけ>に行く。ここは日曜日には芋洗いで、気が萎える。衝動的に入ったロッテリアの「カルビリブ」は、マクドナルドの「かるびバーガー」にはるかに勝っているが、考えてみればロッテは韓国系なのだから当たり前か。しかし、これが240円では採算がとれているのだろうか? 長居をして、サイトの模様替えのための詰めの作業に没頭する。

日本代表、アフリカ・チャンピオンのエジプトを1-0で破る。そうか、3-5-2だったのか。スポーツ新聞も雑誌も読んでいなかったので、練習のフォーメーションも知らなかった。右のウィングに望月か。本当は伊東だったのだろうが。3バックでしかも攻撃的なところは非常によい。きっと、「PKでしか得点できなかった」と酷評する輩が出ることだろうが、決定的な場面がいくつもあり、守備では1回を除いてほとんど破綻がなかったことを考えれば上出来だろう。エジプトの守備は堅かったのだし。もっとも、終盤を除いてエジプトは攻撃で勝負をかけてこなかったので、あんなに余裕のある展開は出来すぎかもしれない。

と斉藤が前に出てパスカットするところや、フォワードのチェイシングを見ていると、なかなか期待を抱かせる。久保も緊張していたのか、動きがぎごちなかったが、大器の片鱗は感じさせた。彼、ぎりぎりでシドニーに出られないですね。あと半年ちょっと遅く生まれていれば。

サイト改装案、九分通りできたが、まだ「案」である。

10月29日(木)

まだ風邪気味だが出社。

横浜フリューゲルスが横浜マリノスに吸収合併されるというニュースが流れる。市民の論理は企業の論理に勝てないのか?

U-19アジア選手権の準決勝。本山が先取点、しかしサウジが2点を連取して逆転。日本のディフェンスは最終ラインでは機能不全。GKの榎本がまだ経験不足で飛び出しが思いきりよくできないのは、これからの課題として、簡単なロングボールの競り合いに弱い、ゴール前で人数がいるのにノーマークの選手ができる、というは致命的だ。攻撃は前半とはうって変わって後半は高原がハットトリック。中盤を制圧してトップがいい動きをすればこのチームの攻撃力は爆発的なものがある。

10月30日(金)

ここに至って、サイト改編作業にもっと時間がかかることが明確になる。気づくのが遅いか。構想が壮大過ぎるのだが、とりあえず(工事中)でしのいでいくことにする。ネタのメモはあるのだが、まだまだ熟成しないというか。

10月31日(土)

竹内久美子『三人目の子にご用心!』読了。

満を持して、作業に取り掛かる。このために昨日は睡眠を十分とったのだ。しかし、やっぱり磐田対清水の天王山第1戦を見てしまう。ちょうど遅い昼食だったのでテレビをつけたのが運の尽きだった。それにしても磐田の中盤のパス回しと中山のボールを持ってないときの動きは出色。清水得意のダイレクトパスがなかなか見られない。1-0ではあったが、内容は圧勝。なお、京都は2-1で横浜マリノスに勝って順位を上げた。フリューゲルスが吸収されるとすると、京都は入れ替え戦に出なくてすむ可能性が高くなった。

そのフリューゲルスはセレッソを7-0で怒りの爆撃。試合終了後のサポーターと球団幹部との話し合いは、翌日午前3時まで9時間半もつづいたそうだ。もしもフリューゲルスが存続できるのであれば、たとえ京都が入れ換え戦に出ようが、チームとして続いてほしい。同じ横浜でも、チームとしての歴史も文化もまったく違うということを、企業が所有するのではなくてスポンサードするということの意味を、チームを経営して生き残る方法を、もっと考えてほしい。

高円寺で例のジコチューH田クンのバンド「SPHINX」のライブ。誘われるままに打ち上げにもつきあって帰宅。体調がよくないせいか、非常に人当たりが悪くてゴメンネ。なんか、人と精力的に会話するエネルギーが3分間でなくなっちゃう感じで、失礼いたしました。

テレビをつけると、U-19の決勝、日本対韓国の後半で、ちょうど播戸が同点ゴールを入れるところだった。どういうわけかオフサイドでなくって独走のGKと1対1、落ち着いて足元に転がして得点。スロー再生でもパスの出所がわからず、謎だ(スポーツニュースで判明。なんと稲本がゴール前で大きくクリアしたボールに素早く反応して飛び出したのだった)。しかし、やっぱりゴール前でドタバタしてイ・ドングックに反転即シュートを決められて負けた。

こうしてみると、タレントでも組織力でも2枚ぐらいは他チームと較べて上手なのに、どうも「絶対勝てる」という雰囲気が伝わってこないのはなぜだろう? イーブンのボールに対しての最初の一歩の寄りに、気迫とかガムシャラさが感じられない。それは、フル代表でも言えることなのではあるが。さあ、来年はナイジェリアで世界大会である(私は行かない。たぶん、行かない)。


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