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イギリス |
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ボクストン(Buxton) 四日目(2005年5月1日) | ||||||||||||||||||||||||||
ピークディストリクへの途中でボクストンいうきれいな街に立ち寄った。 レンガ製の高架鉄道のあるなかなかいい街であった。汽車が走ってこないかと思ったが、やってこなかった。 街には、古い公衆浴場の跡があり、土産物売り場になっていた。ここでもアンチックショップがあり、息子が大きなカバンを買った。滅茶安であったが、やはり、本物の革製品ではなかった。店内にはいろんな品物が有り、目を楽しませてくれた。パイプタバコを吸う人には垂涎の、パイプタバコグッズがあった。 いろんなパイプが並んでいるのを見ていると、たばこそのものより、パイプを持ってふかす楽しみのためにやって見たい気になる。 ここからわき出る水がいいらしく、ペットボトルで汲んでいた。この辺は石灰岩が多いので、アルカリ性のいいミネラルウォーターがわき出るのかもしれない。 ペットボトルを手にして順番を待っているのは日本と全く同じである。というより、世界中でいい水があればこんな景色がある。 公園ではゆったりと時間が流れてる感じであった。 ボクストンでは小一時間あちこちを見回り、ピークディストリクに向かった。 日本に戻ってから道路標識の写真を撮っていたので見ると、美術館や博物館もあるらしいが、歩いた周辺には見あたらなかった。 見たかった。 |
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ピークディストリクト(Peakdistrict) | ||||||||||||||||||||||||||
曲がりくねってはいるが快適な道が続く。ピークディストリクトはダービーからそれほど遠くないところにある。草原の中にきれいな道が続いている。 アップダウンしながら道は伸びている。ピークディストリクトは、大きく2つの地域に分けることができ、砂岩を母岩とし、少し標高の高い北部と、石灰岩を母岩とし、古くから天然水が豊富で保養地ともなってきた南部という。 ところどころに放牧されている牛や羊があった。このシチュエーションでは、馬でなければいけない感じがして探したが、馬は少ない。丘の頂上近くに、数頭のんびりと草を食んでいた。ヒースの丘があり、見渡す限りヒースである。 8月の下旬から9月にかけては、ヒースが小さな花を付けて、一面紫色になるという。かなり風が強く、低い木は皆同じ方向に枝が曲がって生えている。 まさに「ジェーンエア」や「嵐が丘」の世界である。 折しも一天かきくもり、辺りが暗くなったとおもったら、分厚い雲が、空を覆った。嵐が丘の世界になった。 ここイギリスは青空が広がっていると思えば急に雨が降ってくる。イギリス映画で、傘をもった紳士がよく出てくるが、あれは痛風で足が痛いのでステッキ代りにもっているのだと聞いていたが、時ならぬ雨が多いからだと、もう一つの理由が分かった。 丘は緑一色で、林はほとんど無かった。これはどうなのだろう。昔は林があったのではなかろうか? しかし嵐が丘の時代には既に草原であったから、この丘は早くから草原であったのか。いずれにしろ白い岩と緑の草原そして青い空は絶妙のバランスで、目を楽しませてくれる。日本では北海道か阿蘇の裾野がこんな感じか。 丘の上ではラジコン飛行機を飛ばしていた。 かなり大きいものを飛ばしていたが、こんな広々としたところでの飛行は楽しいだろう。 イギリスでは、ラジコン飛行機を飛ばすには免許がいるという。これは理にかなって入るが少し堅苦しい感じである。 日暮れ近くなったのでダービーに向かったが、こちらでの時間が日本の感覚と随分違い面食らう。 8時でも太陽はかなり高い位置にある。途中点々とある村を抜けて行く。 村にはパブがあり、屋外で食事などをしている。石造りの建物とマッチし、映画の1シーンに思える。ここでは日常的なことなのだが。 ところどころにオートキャンプ場があり、トレーラーハウスやキャンピングカーがたくさん並んでいる。この辺りの農家の副業にこうしたキャンプ場を提供しているということである。 キャンプしているとなりでは馬が草を食んでいて、なんとものどかでリッチなキャンプ場風景である。 余計な施設がないのですっきりしているのである。 日本のキャンプ場もこうであってほしいのだが、にわかキャンパーが日常を持ち込むので、話がややこしくなって余計な便利さが必要となり、結果的には豪華な施設がないといいキャンプ場でないとされる。キャンプ場にきてまでカラオケを楽しむのはやめてほしい。 音が必要なら下手でもいいから、ギターなどで盛り上げてほしい。ま、それも程度の問題だけど。 キャンプ場は、水汲み場とトイレ以外なにもないほうがいい。 丘を抜けてダービーについたのは、夜も更けて11時頃であった。 |
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