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イギリス |
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レストラン蒸気機関車(Peak Rail 2) 四日目(2005年5月1日) | ||||||||||||||||||||||||||
その蒸気機関車は、MatlockからここRowsleyまでの折り返し運転である。最初は1時間以上乗るというから、長い距離を乗るのかと思った。しかし、Matlock駅には鉄道橋の強度の問題とかで乗り入れできないということであった。 Peak Railというところの残った区間だそうである。 数マイルの保存鉄道であるが、元々は、ロンドンからダービーを抜けてスコットランドまでいく、Midland本線の廃線となった一部であるという。Peak District を縦断していたルートの名残である。 構内にはいくつかの蒸気機関車や客車、ジーゼル機関車などがあり、修復中だったり、半ばスクラップ化したりしていた。でもこうして残しておいて来るべき日を待つというのは手間がかかるけれどいいことだと思う。 鉄道マニアでないので、乗ろうとしているそのかわいい蒸気機関車の名前はわからないが、スタイルもシンプルでこれがフルスピードで走る姿を見たいと思った。すでに煙を噴いて、いつでも走り出せるという感じであった。 この蒸気機関車のレストランのうたい文句は、「イギリスの伝統料理を味わいながら、蒸気機関車に乗りましょう」である。どんな味の料理が出てくるか楽しみであった。 ホームには喫茶店兼売店があり、思い思いに時間つぶしを兼ねコーヒーを飲んだりしていた。 ここはハイキングの中継コースでもあり、乗らない人も機関車を楽しんでいた。こういう肩肘を張らない保存鉄道が日本にももっと増えればといつも思う。有名な「機関車トーマス君」もここイギリスのどこかで実際に走っている。ここでのグッズにもトーマス君があった。 蒸気機関車は、動輪はそれほど大きくなく、音も比較的静かであった。深いグリーンの車体の色が、周りの緑とマッチしていた。パイプ類の露出が少ないのでスマートに見える。機関士と運転手が忙しく出発の準備をしていた。 客車は、レストラン部と一般乗客部と色が違っていたが、よく手入れされていた。 |
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昼ごはん蒸気機関車列車は、12時半出発であった。 朝偵察にきた時は人影もまばらであったが、かなり人が増えて満員であった。なつかしい雰囲気の漂う車両に三々五々乗り込んでいた。テーブルはなかなかのものだった。 かわいい女性がメニューのオーダーを聞きにきた。訳が分からないまま 3人別々のメニューを頼んだ。 列車が走りだした。 まわりはやっぱり緑一杯であった。 実は機関車は長い距離を走ると思っていたが12kmほどを行ったりきたりするものであった。隣は中年の夫婦であった。ウエイターはイケメンのかっこいい男の子でウエイトレスはこれまたすらっとした美女ばかりであった。 シュッシュッという懐かしい音が聞こえた。 最初に頼んだワインが出てきて、料理は少しの間をおいて次々とでてきた。謳い文句はイギリスの伝統料理はということである。やっぱりジャガイモと肉がメインである。味はよかった。やはりパブで食べるよりは少しばかり味にコクがある。 なかなかおいしい料理であった。 途中に駅がいくつかあり、乗車だけの人が乗り込んできた。終点に着くごとに、汽車は先頭に入れ替えをし、石炭や水を補給していた。デザートはアイスクリームであったが、量が多くて食べ切れなかった。かなり残してしまった。 イギリスのアイスクリームは量が多すぎる。チャッツワースでも食べ切れなかった。 この列車を操作している人はボランティアなのだろうか結構楽しんでいた。石炭で顔が汚れるのも気にしていなかった。1時間半ほど行ったりきたりしたがその間退屈はしなかった。景色がいいのと水の補給や汽車の入れ替え作業を間近に見ることができ、それがきちんとイベントになっているからである。 こうして12月まで予約が一杯の状態で商売ができてというのはいい。 なんか日本にもこんなのがあちこちにほしいとおもった。 |
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短い距離だが終点と始点で汽車の入れ替えをしなければいけないので、それを楽しみに見に来ている人もいる。 日本にもこういう列車がほしい。 結構あちこち廃線になっているので、たとえばラーメン列車など結構おもしろいと思う。 おでん列車ならコストもかからずちびちびとお酒を酌み交わしながら景色の移り変わりを楽しむのも乙なものだと思う。 それが雪国で、名残雪が降っているところを走り抜け、降りる頃はほろ酔い。いいと思うけれど・・ ガタンゴトンと揺れながら、 「あ、夕日がきれいですね」とか、雪を見ながら昔を懐かしんだり、そんな汽車が走っていれば楽しい。 それが通勤列車なら、立ち飲みをする必要がない。周りに気兼ねなくお酒を飲めるスペースがあってもいいと思う。 一昔前は、特急「くろしお」も食堂車があって、熊野灘を見ながらビールを飲めた。 あの振り子電車になってから、酒に酔わずにフツーの乗り物酔いするようになってしまった。 食事と久しぶりの蒸気機関車の音を楽しんでから、北に車を走らせた。 イギリスで最初に国立公園となった、ピークディスクリスト国立公園に向かった。 相変わらず快適な道が続いている。 |
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