「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報
No.7 【食品・栄養・ビタミン・サプリメント関連情報】 Back No.3


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2001/12/16
 健康食品を薬剤師の視点から検証しているコラム記事。
健康食品を仮想上の動物ヌエに例えて、解説。厚生省は10年前につくった「特定保健用食品」と2001年4月に制度化した「栄養機能食品」を合わせて「保健機能食品」と定義することにしたが、その目的は、既に多くの健康食品が市場に流通しており、品質、広告、宣伝等に問題があるものも散見されることから、それらが国民を混乱させ、健康に被害が及ぶことを防ぐ――というものだ。
 消費者の健康維持・増進よりも、健康食品の売り上げ増を目的とする訪問販売や通信販売とされる、いわゆるまがいもの商品と区別する為に登場させたのが、厚労省許可という“お墨付き”を与えられた「栄養機能食品」なのである。

 これには薬のような効果があるといえばあるし、食品のように気軽に摂れるといえば摂れる代物である。この栄養機能食品に認められることになった「栄養成分機能表示」の例をみると、実に曖昧な表現になっており、それは「特定保健用食品」にも同じである。

 栄養機能食品の議論は、食品に何らかの機能表示を求める動きから始まった話だが、特定の食品に健康維持への効果を過度に期待させることには疑問を感じざるを得ないという。
 「バランスの取れた食事をしなさい。好き嫌いしては丈夫な体になれません。」と子供達に教えているのだから、栄養機能食品を過信することは、「偏った食事をしても大丈夫。強い味方がいますよ」と言っているようなものだと危惧している。
 薬剤師は今後、その片棒を担がされることになるのだろうか?。サプリメントとは本来、「補充、埋め合わせ」を意味する言葉であり、食生活における脇役が主役になることがないよう、栄養機能食品の動向を十分に注視していきたいと、結んでいる。


 確かに、健康食品を過信する事無く、その性質を理解して使用する事でサプリメントして栄養や機能を補完する知識を持つことも、消費者自身には必要な事であると、この記事を読んでつくづく思うものであるが、やはり一般的な消費者は「ボケが治る」「ガンに効く」といった効能を求めて購入するのも事実であるから、そういった本物の健康食品を存在するのであるから、それらを見極める薬剤師のしっかりした眼力にも期待したいものである。
2001/12/02
   ----Med Web・コラム 医師も戸惑う健康情報 /小内 亨 2001/11/26 
『「どうも最近口があれる」ので薬局に寄り、相談したところ、ビタミン不足ではないかといわれ、ビタミン剤をすすめられた。「きっとビタミン剤を売り込むためだろう」と思い断っという。この様に薬局が健康食品を販売している現状について、日米を比較分析をすると・・・・・ 米国では健康食品店で医療に詳しくない人が営利を主目的として販売しているのに対し、日本では健康食品の多くが薬局で医療の専門家である薬剤師により販売されている点は、大変よいことだと思う。・・・ 』と、評している。


2001/11/25

     日経Health 12月号
 日ごろの食生活の中で、肉は重要なたんぱく 源の一つ。厚生労働省が定める「日本人の栄養所要量」では、毎日の食事で補給すべきたんぱく質の量を、大人の女性は55g前後、男性は70g前後としている。狂牛病が国内で発見され、不安が広がっているこんな時期、たんぱく質を何からとるか。ぜひ見直したいのが、畑の肉≠ニ呼ばれる大豆。

 納豆や豆腐、がんもどきなど、日本人は伝統的に大豆食品をよく食べる。加えて最近は、大豆配合したハンバーグやソーセージなども商品化されている。味も本格的になっている。

 新しい大豆食品の開発も進んでおり、新潟県農業総合研究所食品研究センターでは、豆乳に柿渋を加えて凝集させ、ひき肉状態の大豆素材を作る技術を開発し、ハンバーグにすると、おいしいという。
 さらに大豆たんぱく質には、肉にはない健康効果もある。米国では、 「1日25gの大豆たんぱく質を食べると、心臓病の危険を減らせる」と米国食品医薬品局が2年前に認めて以来、大豆食品は人気がある。あのマクドナルドも、大豆ハンバーガーの販売を米国で試みているという。

 この時期こそ、大豆製品に注目したい!

     MedWaveトピックス 2001/11/21
 かかりつけ医通信の第10号に、「変形性関節症に、効果ありとされる健康食品」の話題が、取り上げられています。

2001/10/15

 今回は、癌というテーマで、Newsweek誌内の記事を検索してみました。 切っ掛けは勿論1997年7月の、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」が纏めた「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートを知ってからなのですが、それ以後に出たNewsweek1998年12月9日号の「癌にならない食べ方」という記事も非常に興味深かったからです。 


  カラフルな果物や野菜に含まれている色素には、さまざまな病気に対する予防・治療効果があるようだ
     ------ニューズウィーク日本版  1999年12月15日号 P.66 
 『サクランボジュースを飲むと、関節炎が楽になる。本当にサクランボジュースに治療効果があるのだろうか。現時点では、まだ科学的な裏づけは得られていない。だが、まったくのインチキ療法ではなさそうだ。研究者が注目しているのは、サクランボを赤くする色素。天然の色素であるアントシアニンの一種だ。』という、書出しで始まる。

  • アスピリンの10倍の効果
       サクランボに含まれるアントシアニンには、アスピリンの10倍の抗炎症作用がある。胃に負担もかからない。おまけに、活性酸素などから体を守る抗酸化作用もある。
       ビタミンや食物繊維だけでなく、これからは「色素パワー」にも注目したほうがよさそうだ。大事なのは、バラエティーと色。
  • 補助剤では効果なし?
      色素で病気を撃退したければ、栄養補助剤に頼るのではなく、ちゃんと果物や野菜を食べたほうがよさそうだ。
    すべての癌の1/3には日々の食生活が関与している
    どの食物が発癌をどう防ぐのか最新の研究でここまでわかった
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.42
 『ごくありふれた野菜や果物から、新しい化学物質が続々と発見されはじめていた。こうした物質に腫瘍の発生を妨げる働きがあることも、動物実験で証明されつつあった。もちろん今では、これらの物質について驚くほど多くのことがわかっている。 食品に含まれる化学物質の研究が進むにつれて、これで癌が防げるかもしれないと、人々は期待しはじめた。「救いが見えてきた」と、現在ニューヨークのストラング癌予防センターで腫瘍医学部長を務めるゲイナーは言う。「今後の救いは食品にある」』という、書出しで始まる。

  • 影響度は喫煙にも匹敵
  • 確実な証拠はまだない
  • 血管の形成がカギを握る
  • ビタミンより強力な成分
  • アメリカ人と日本人の差
  • 脂肪の種類に注意すべき
  • 大豆食品で乳癌を予防
  • 試してみる価値はある
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.45 
 『高脂肪食が心臓に悪いのはわかっているが、癌との関係はどうか。今のところ、リノール酸は「悪玉」、αリノレン酸が「善玉」となっている。』という、書出しで始まる。

  • 体にやさしい油は?
  • 注意して使いたい油
▼脂肪酸の種類と作用
    ■リノール酸(オメガ6系列の多価不飽和脂肪酸)
      微量のリノール酸は健康の維持に不可欠だが、腫瘍の成長を促すおそれがある。
    ■αリノレン酸(オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸)
      最良の脂肪酸。魚類などに含まれている。癌と心臓疾患のリスクを減らすようだ。
    ■単価不飽和脂肪酸
      癌を予防する可能性がある。飽和脂肪酸に比べ心臓にもずっといい。
      オリーブやピーナツ、アボカドに含まれる。
    ■飽和脂肪酸
      肉やチーズ、ラード、バターなどの動物性食品に含まれ、心臓疾患を引き起こす。
      但し、癌との関係はわかっていない。
    ■トランス型脂肪酸
      食品製造過程で生じる多価不飽和脂肪酸。
      心臓病に加え、乳癌の原因にもなる可能性がある。マーガリン・スナック類に含まれる。
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.46 
 『悪性腫瘍は3つの主要な段階を経て成長する。イニシエーション(初期変異)で細胞のDNAが傷つき、プロモーション(促進)で傷んだ細胞が増殖。プログレッション(進行)で病巣は塊となり、ほかの組織を侵食する状態に。だが、各段階の進行阻止に役立つ食品がある。』という、書出しで始まる。

≪各段階で有効な食品≫

  • 第1段階 イニシエーション(初期変異)
       緑茶に含まれるポリフェノールやトマトの色素リコピンなどの抗酸化物質は、フリーラジカルを中和する働きがある。ビタミンC、E、βカロチンも優れた抗酸化物質だ。
       ニンニクに含まれる硫化アリルという成分には、フェーズT酵素の生成量を制限する作用がある。肝臓はフェーズT酵素がつくった発癌物質を排除するフェーズU酵素もつくり出す。
       ブロッコリーカリフラワーなどアブラナ科の野菜には、スルホラファンと呼ばれる成分が豊富に含まれ、この成分が、フェーズU酵素の生成を促す。
  • 第2段階 プロモーション(促進)
       亜麻の種子や、サケサバマグロなどに含まれるオメガ3は、細胞から有害な脂肪酸を追い出して癌細胞の増殖を妨げる。
       大豆に含まれるイソフラボンという成分は、体内で生成されるエストロゲンの作用を抑制する。
  • 第3段階 プログレッション(進行)
       赤いブドウに含まれるレスベラトロールやウコンに含まれるクルクミンなどCOX―2阻害物質が、腫瘍からの血管成長因子の放出を抑えるらしい。

2001/10/10
   ----Nikkei BP BIzTech ’01/10/10 
『心拍変動の解析により茶のリラックス効果をヒトで確認した茶飲料大手メーカーの研究成果が、10月〜5日に高知市で開かれた日本味と匂学会で相次ぎ口頭発表された。キリンビール基盤技術研究所とキリンビバレッジは紅茶、京都大学大学院農学系研究科教授の伏木享氏と伊藤園中央研究所はジャスミン茶の香りについて、副交感神経系の亢進効果を確認した。 』と、報じている。


2001/10/07
     ------MedWaveトピックス 2001/10/03 
 『毎日の食卓でおなじみの卵。この卵の生産方法を工夫し、ビタミンや抗酸化成分などを飛躍的に増やした“栄養強化卵”が相次ぎ登場している。』、という記事

日経ヘルス '01/11月号の記事

卵に強化された主な成分:

    (1)抗酸化成分のビタミンEやアスタキサンチン
    (2)骨を強くするビタミンD
    (3)アレルギーや炎症を抑えるn-3系脂肪酸--など。
 仕組みは、ニワトリのエサにビタミンなどを加えておくだけで、配合した成分の約2〜5割が卵に移行し、ニワトリ自身 も元気になって、 “一石二鳥”だという。
 このビタミンEとDを強化した卵は、厚生労働省の「保健機能食品(栄養機能食品)」の基準を満たすため、ケースに「体内の脂質を酸化から守る」「骨の形成を助ける」などと大書されている。
 サケのエサであるオキアミをニワトリに食べさせ抗酸化作用の強いアスタキサンチンを増やしたものや、 αリノレン酸(n-3系脂肪酸の一種)が多いハーブ種子の油を鶏に食べさせて,n-3系脂肪酸を多く含ませた日本農産工業の「バランス21」等が有る。
 これらの卵は1個25〜50円程度と、普通の卵よりやや割高だが、サプリメントを別途摂るよりずっと手軽。一度試してはいかがと結んでいる。

日経ヘルスの画像

     -----未病システム学会 
食と健康フォーラム開催にあたって
   日本未病システム学会理事長 大内 尉義
特別講演「長寿と栄養-食品成分による老化制御」
   国立・健康栄養研究所 名誉研究員 板倉弘重
基調講演「これからは未病の時代、非病、非健の思想」
   日本医科大学 第二内科 助教授 福生吉裕
▼シンポジウム「機能性食品の科学的検証」


2001/09/23
   ----Nikkei BP BIzTech ’01/09/20 
『カゴメ総合研究所は、国立医薬品食品衛生研究所、東京大学薬学部との共同研究で、里芋にコレステロール合成に関わる酵素「ラノステロール合成酵素」を抑制する成分が含まれることを確認した。』と、報じている。

 里芋を積極的に食べることによって、体内でのコレステロール合成量が減り、高脂血症の改善や予防が期待できると考えられるという。里芋の中でも特に「八つ頭」と「愛知早生」がその作用が強いという。

サトイモのラノステロール合成酵素阻害成分はDAG--国立衛研/東大薬/カゴメ (2001.4.3)
サトイモにコレステロール値低下効果を確認(2001.9.12)
   -----カゴメ ニュースリリース

     Nikkei BP BIzTech 2001/09/17 
 『東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科の重松隆氏らは、腎機能低下に伴う二次性副甲状腺機能亢進症の治療を目的に、ビタミンD製剤とカルシウム(Ca)剤の効果を検討。両者を併用した患者では、かえって副甲状腺ホルモン(PTH)の低下効果が少なく、腎機能に悪い影響が出る恐れがあることを見出した。』という記事。

     Nikkei BP 医療・介護・バイオ 2001/09/17 
 『第一屋製パンが、魚油に多いn-3系高度不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)を高濃度で配合した健康志向パンを、新シリーズ「万脳パン」として商品化した。』という記事。

第一屋製パン「万脳パン」

   ----Health Media 
 7月17日、有楽町マリオン朝日ホールで公開講演会「子どもの心と体の健康を考える」(主催:日本ケロッグ梶jが開催された。 「なぜ、子どもがキレるのか-食生活と子どもの心の心身の健康について-」と題して、福山私立女子短期大学教授の鈴木雅子氏が講演が行われ、その講演の取材記事。

≪Health Media コメント≫
 このところ、児童の刺殺や幼児虐待など常軌を逸した凄惨な犯罪が頻発している。子供たちがキレるといわれたが、最近は社会性の欠如した、キレた大人たちの暴走が目立つ。 何が、彼らをそうさせるのか---。

▼「キレる」、「ムカつく」は脳の栄養不良
 かつて、鈴木氏は「子供たちの食生活と行動の相関」について調べている(1986年、尾道市の中学1年〜3年生の男子615人、女子554人の計1169を対象)。
 調査は男女を5つのグループに分け、「食生活」・「健康」・「生活」・「いじめ」の4項目についてアンケートを取った。  「食生活」については、「最も良い」>「良い」>「普通」>「悪い」>「最も悪い」、という5段階の採点をした。
 その結果「悪い」「最も悪い」グループは、野菜や海藻、牛乳の摂取が少なく、ジュース類やスナック菓子、インスタント食品を多く摂っており、半数以上が朝食を食べていない状況にあり、情動が不安定で、根気がなく、常にイライラして、カッとしやすい傾向にあった。

 中でも、「最も悪い」グループの男子については、「腹が立つ」が96%、「イライラする」が92%、「すぐにカッとする」が88%という比率で、「食事」内容が劣悪になるほど、「キレる」・「ムカつく」傾向にあった。

 ⇒ この時の、記事へ 「キレる少年達!背景に近代食の欠陥

▼昨年度の公立小中高校生の「暴力行為」、過去最多に
 こうした「食」と「情動」との相関が、15年も前に、鈴木氏の調査で指摘されていたが、8月24日に、文部科学省が「生徒指導上の諸問題の現状についての調査」を発表した。
 その報告によると、 昨年公立の小中高校生が起こした「暴力行為」 は、全国で4万374件。前年比+10.4%、過去最多。 なかでも、「教師に対する暴力」は5,778件、前年度比16.2%増で最も増えている。
 厚生労働省は、注意力や集中力に欠け、落ち着きなく、イライラして、動き回るといった情動障害で学校になじめない児童生徒が目立ってきたとし、9月より「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」についての全国調査を行うことを発表した。これは6ケ月間の子ども達の行動を4段階で評価するというもので、来年3月に調査結果を公表する予定という。このような社会現象となる、かくもキレ易く、情動障害の児童生徒が増えているのか。15年前の鈴木氏の調査以降、日本中で「食」の改善がなされたとは思えない。

▼朝食の欠食は「脳の栄養失調状態」招き、脳の機能低下に
 講演の中で、鈴木氏は、劣悪な「食」で「脳が栄養不良」状態になり、理性、判断力など情動が不安定になっていると指摘。飽食の現代にあって、なぜ脳が「栄養不足」になるのか。
 「身体はたんぱく質も糖質も全てエネルギーにすることができる。だが、脳は糖質、ブドウ糖だけがエネルギーになる。身体全体で使うエネルギーの18%から20%が脳で消費される。そのため朝、昼、夜きちんと食べ、エネルギーを補給する必要がある」(鈴木氏)。
 脳の活動のため必要なブドウ糖は、米や麦、イモ、豆類などに多く含まれる糖質あるいは砂糖などがその供給源となる。朝食の欠食は、ブドウ糖ばかりか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も得られない。つまり脳が一時的に「栄養不良」状態にるという。
 こうした状態が長らく続くと、情動障害ばかりでなく、脳の機能低下を招くことが海外でも報告されいる。

▼砂糖はブドウ糖の供給源、摂り過ぎでB1不足の懸念も
 脳の活動のためにブドウ糖が必要で、穀類や砂糖がその供給源となる。ネズミの餌にブドウ糖を与え、記憶力を調べる迷路実験でも、餌を食べた2時間後に、記憶力と学習能力がピークに達したという研究報告もある。   だが、問題はその摂取量。砂糖が細胞内でブドウ糖へと分解される際、糖代謝酵素の補酵素としてビタミンB1が使われるため、砂糖の摂取量が多くなると、ビタミンB1不足が進み、イライラや意気消沈、集中力の低下など情動障害が生じる。また、身体的にも肥満や糖尿病、むし歯、筋肉の弱化、骨密度の低下、近視などを招くおそれがあることが指摘されている。
 個々人の糖分の摂り方はさまざまで、特にジュース類(1缶250mlに約20〜40グラムの砂糖が含まれる)など多飲する子供の場合、砂糖の摂り過ぎで血糖値が上がり、インスリンが大量に分泌され、低血糖症になり、イライラや集中力低下などの情動障害を招くことを懸念する声もある。
 ただ、これについては議論が分かれており、海外の研究では、「砂糖が子どもの行動に重大な影響を与えるという主張に科学的根拠はない」とする報告もある。

▼食品添加物など化学物質も「情動」に影響
 この他、情動障害や脳の機能低下に関連していると云われるものが食品添加物や農薬などの化学物質やダイオキシンなどのいわゆる環境ホルモン。
 前述の「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」について、米国では、1965年にサリチル酸などの食品添加物がADHDに関与しており、ADHDの約4割は食品中の化学物質によるものと指摘の報告がある、食品添加物を完全に除去することで、ADHDの5割から7割に回復が見られたと報告している。
 子どもたちの異常行動に食品添加物などの化学物質が何らか関与していると指摘する声は多いが、まだ明確なことは判っていない。一説には、化学物質が過剰に取り込まれると活性酸素が異常発生し、脳機能が損傷、変調を来たすとの見方もある。  現在、米国でダイオキシンやPCBなどの環境ホルモンが脳神経に異常を与えるという研究報告が次々に発表され始めている。汚染の進む米国の五大湖の魚を食べていた母親が生んだ子供たちの知能を15年間調査したところ、臍の緒にPCBが多く含まれていた子供ほど知能が低くなっていたという。

 ⇒この時の記事へ 「フリーラジカル、「環境ホルモン」汚染、世代を超えて「脳機能」に障害

▼セロトニンの分泌欠如が情動障害もたらす
 情動をつかさどる脳の情報伝達機能をつかさどる神経伝達物質には、アセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ギャバ、ドーパミン、セロトニンなどがあり、脳機能の活性化に重要な役割を果している。
 この中のセロトニンが、脳の働きを鼓舞したり、気分の落ち込みや鬱症状に深く関与するとされ注目されている。
 セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られるが、ネズミにトリプトファンの欠乏した食事を与えた実験で、5週目の終わりには脳内のセロトニンが減少することが確認され、セロトニンが減ったネズミは正常なネズミと比べて痛みを感じやすくなっていたという研究報告もある。
 セロトニンについては、8月15日、朝日新聞(朝刊)の北海道大教授で脳科学者の澤口俊之氏のコラム「私の暴力論」を紹介している。
 その抜粋から、 「脳科学的にいうと人間の「暴力」には脳の前頭連合野と呼ばれる部分が関係している。前頭連合野は社会性や理性をはぐくむ働きをする。不気味な暴力犯罪の頻発はこの働きが鈍くなっているのも一因」ではとも。  又、最近電車の中で平然と化粧をしたり、足を投げ出して床に座ったりという若者の行動は前頭連合野の働きが弱くなっているためとして 、前頭連合野を活性化するセロトニンやドーパミンといった脳内物質の分泌が少ないのではとも指摘している。

▼「健全な脳を作る」ために必要な栄養素とは
 「脳の健全化」において、脳の活動エネルギーのためにブドウ糖を補給する必要があるが、白米や砂糖の摂り過ぎはB1不足が進み、情動障害が生じる懸念もあり、他のビタミン・ミネラルの補給も十分できない。
 ビタミン・ミネラルの適切な補給は「脳の健全化」のために必要だ。カリフォルニア州立大学の研究グループによれば、6歳から12歳の児童40人にビタミンやミネラルを十分に与え、他の40人に偽薬を与えたところ、ビタミン・ミネラルを与えたグループは偽薬グループと比べ、反社会的な行動が47%少なかったという報告もある。 とりわけビタミンB群は情動のコントロールに欠かせないといわれる。
 ブドウ糖の補給源として白米や砂糖は貴重だが、はたして精製したものがベストといえるか。食物繊維はダイオキシンなど化学物質の 吸着・排泄についても重要な役割を果すことが最近明らかになっている。
 「ブドウ糖の補給に優れ、ビタミン・ミネラル、さらには食物繊維が十分摂れる」食品として、「未精製穀類」がある。米国では、今「未精製穀類」に高い関心が集まっており、全粒粉のパンが人気だという。
  「脳の健全化」のために、玄米や七分つき、胚芽米や麦などビタミン・ミネラル、食物繊維がほどよく含有されている食品が薦められる。

  さらに、日本が世界に誇るブレインフード(頭脳食)として挙げられるのが「納豆」で、大豆にはレシチンが含まれているが、消化の際、コリンという物質になり、記憶回路の活性化に関連するアセチルコリンという神経伝達物質を作る材料となる。さらに、神経の興奮を抑制するカルシウムやマグネシウム、神経細胞の活性化に欠かせないビタミンKやなどのミネラルも豊富に含まれる。

 米国の知能指数が200を超える日系三世のマイケル・カーニーという天才少年の母親はマイケル君を身ごもった時から、和食中心の食事と納豆を摂っていたという。
 この他に、ビタミンCや魚油に含まれるDHAやEPAなどが脳の機能強化に役立つとされる。


 以上のことから云えることは、現在我々が手にしている「食品」には、精製されたものが蔓延しており、その精製されているがゆえに、本来含まれているべきミネラルや微量元素、食物繊維類を削ぎ落としていた弊害が、精神までにも影響するような弊害が社会現象になるまでになったということでしょう。
 その上に食品添加物や防腐剤の化学物質が多かれ少なかれ食品には含まれていますし、はたまた環境ホルモン等の類も調理方法によってもにじみ出てきますので、「食するもの」全てが化学物質に「汚染」されているといっても過言ではない食材を我々は毎日食べていることになり、その結果として「生殖」や「脳・精神」にも影響を与え始めているということなのですが、そうなればなるほど、従来の栄養学には無いところの「安全な食材」「必要な栄養素が欠乏していない食材」を選ぶ目を持つことが、これからは重要になることが大いに予想されます。
 安全な「食材」は人口栽培された野菜とか、工場で人口飼育された動物の肉しか食せない時代が到来するのもそう遠いものではなさそうな予感がしてきます。

 ■書評:平然と車内で化粧する脳 (澤口俊之/南伸坊・著<扶桑社・1524円>)
 ■乳幼児虐待(6)・脳内伝達物質セロトニン 〜子育て環境学 
 ■乳幼児虐待(3)・精神病の常識を破る 〜子育て環境学 

以前の記事である、
キレる少年と食事の関係についての話題特集(2000.10.12) へ


2001/09/15
     ------MedWaveトピックス 2001/09/04 
 『体のエネルギー生産を高め、元気がわいてくると米国で評判のサプリメントが、日本にお目見えした。「コエンザイムQ10」、米国のサプリメント販売ランキングで常に上位に入る人気商品だ。』、という記事

日経ヘルス '01/10月号の記事

     補酵素Q10、ユビキノン、ユビデカレノンとも呼ばれる。エネルギーの供給源となっているのが、ATP(アデノシン3リン酸)と呼ばれる物質で、食事でとった糖分や脂肪はすべて分解され、最終的にはATPになる。ATPを作り出すのに欠かせないのがCoQ10だ。
     CoQ10は体内でも作られるが、年をとったり、高脂血症の薬をのんでいると、合成量が減ってエネルギーが不足する。CoQ10をとると心臓の働きが高まる。また、抗酸化ビタミンであるビタミンEの働きを助ける効果も強い。
     糖尿病、ガン、歯周病、神経疾患、アレルギー、生殖能低下などの改善にも役立つという。効果を得るには1日最低30mgをとりたい。米国では生活習慣病が気になる中高年にも人気だという。日本では20年以上前から心臓病に効く薬として使用されてきた。2001年6月に厚生労働省が解禁したため、入手が手軽なサプリメントとして出回り始めたというもの。

2001/09/10
     Nikkei BP BIzTech 2001/09/06 
 『発芽玄米のコメ・アレルゲン蛋白含有量が、白米や玄米に比べ、著しく少ないことが判明した。発芽玄米「ファンケル発芽米」を事業化しているファンケルが、名古屋大学栄養専門学校、名古屋大学大学院農学研究科、日本大学生命資源科学部と行った共同研究の成果が9月7日に東京で開かれる日本調理科学会で発表された。』という記事。

ファンケル内の関連情報(2001.09.08)

 ファンケルのページに依れば、既に発売している「ファンケル発芽米」は、米アレルギーの原因となるアレルゲンタンパク質含有量が白米や玄米と比較すると著しく少ないという研究報告が発表された。

 ■発芽玄米とは・・・・、
    玄米を水に浸してほんの少し発芽させたものです。玄米に比べ軟らかく甘みがあり、炊飯器で手軽に炊けるとともに発芽により眠っていた酵素が活性化し、新芽の成長に必要な栄養素が増えるという特徴をもつ食品という。
 発芽玄米は、白米や玄米と比べてγ−アミノ酪酸や食物繊維を多く含んでおり、抗酸化効果も期待されている。これらの成分は、発芽の際に増加していると考えられる。タンパク質に関してはほとんど知られておらず、発芽玄米のタンパク質含量および組成、特にアレルゲンタンパク質について白米、玄米と比較検討した。

    【結果】
  •  総タンパク質においては、3つの試料(発芽玄米、白米、玄米)間に顕著な差は確認できなかった。
  •  発芽玄米中の可溶性タンパク質量は、白米の約40%、玄米の約20%に減少していた。
  •  発芽玄米中には26-kDaおよび14-16kDaアレルゲンはほとんど検出されなかった。
  •  貯蔵タンパク質であるグルテリン、プロラミン(塩不溶性タンパク質)は、3つの試料間で有意な差は見られなかった。
 以上の結果から。、「ファンケル発芽米」はタンパク質の栄養価に影響を与えることなく、米アレルゲンタンパク質が低減化されていることが判ったというもの。

 尚、このページには、「食物アレルギーの現況」という参考資料が掲載されている。

 これによれば、食物アレルギーは、昭和30年(1955年)代から増え始め、その後も年々増加し、難治化しているという。米や麦などの植物性食品によるアレルギーの特色として興味深い事は、動物性食品である卵や牛乳のアレルギーが加齢により減少するのに対して、米や小麦のアレルギーの場合には加齢の影響をさほど受けない事だという。
 前者の低年齢層に多く見られる原因として腸管の機能の未発達があげられているが、後者の植物性食品のアレルギーの原因は、別に有ると考えらている。
 この背景には、日本人の食生活の変化が大きく変わっていることと無縁ではないと解説している。その一つの例として、厚生省による国民栄養調査を見ると、1950年以降の牛乳・卵・サラダ油の年間消費量は増加しており、呼応するように3大食べ物アレルギーが急増ている。1974年以降は、さらに砂糖・果物・肉・魚の消費量も増えているが、この中で「米」の消費量だけは減少しており、この頃を境に米アレルギーが急増するという矛盾した動きになっているという。
 米アレルギーの原因となる物質(米抗原)は、主にグロブリン画分(塩可溶蛋白質)に存在することがすでに明らかにされてる。この米アレルギーは、全て他のアレルゲンとの合併で発症し、確認されており、発症機序や治療法には未解決な部分が多く、米のアレルゲン性についても未解明な要因が多いのが現状であると、結んでいる。

     Nikkei BP BIzTech 2001/09/05 
 『森永製菓は、ピロリ菌を減らす活性成分を高めた「機能性強化ココア」を開発、ヒト介入試験で効果を確認したことを9月4日に東京で開かれたマスコミセミナー「ヘリコバウターピロリに対する、カカオの影響とその臨床結果」で発表した。森永製菓はこの機能性強化ココアを近く商品化する。』という記事。

     ------日経ヘルス・News 2001/07/24 
 マーガリンや植物油に多く含まれる「トランス脂肪」は、血管の弾力性を弱め、善玉コレステロールを減らす、とオランダの研究者が報告した。
     ------日経ヘルス・News 2001/07/23 
 野菜と果物中心の食事をしている人は、血液中のサルチル酸の濃度が高いことがわかった。サルチル酸は、心臓発作を予防するといわれているアスピリンの活性成分であり、菜食主義者に心臓病が少ないわけがこれで説明できるという。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/19 
 赤ワインは体に良い、とくに心臓病を予防する効果があのは、抗酸化成分のポリフェノールが多く含まれているからとういのが定説。白ワインにはポリフェノールが少ないが、ワイン作りの過程で、ちょっと工夫すれば、白ワインにもポリフェノールを入れることができ、赤ワインに太刀打ちできるようになるとイスラエルの科学者が発表した。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/18 
 サバ、サケ、イワシなど脂ののった魚を良く食べる人は、前立腺ガンになる危険性が、食べない人の半分以下になる、との長期調査の結果をスウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究チームが行った。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/01 
 緑茶の虫歯予防効果は有名だが、紅茶にも同様の効果があると、米イリノイ大学のクリスティン・ウー教授(歯周病学)は、米微生物学会で発表した。
 「紅茶でよく口をゆすぐと、虫歯菌の成長が止められ、菌が歯に付着する力を弱める効果があって、虫歯予防と、歯垢を減らす効果がある」というが、1回30秒間、1日5回、紅茶で口をゆすぎ、これを毎日続けたら紅茶で無くても効果が出そうな気がするのですが・・・。

2001/09/01
     Nikkei BP BIzTech 2001/08/28 
 『コーヒーを日常的に飲むと、血清総コレステロール値や血漿ホモシステイン値が上昇する恐れがあることが判った。これは、American Journal of Clinical Nutrition誌9月号に、ノルウェーOslo大学のBenedicte Christensen氏らが報告した無作為化比較試験の結果。コーヒー愛飲者が6週間コーヒーを断つと、総コレステロール値とホモシステイン値が、いずれも低下したという。』という記事。

MedWave内の記事

     総コレステロールとホモシステインは、虚血性心疾患の危険因子として知られる。フィルターを用いないで淹れたコーヒーを飲むと、総コレステロール値やホモシステイン値が上昇することは既に報告されている(Am. J.Clin.Nutr.;71,480,2000)。
     今回Christensen氏らは、カフェインを除去していない、ペーパードリップの(フィルターを用いて淹れる)コーヒーについて、同様の検討を行った結果、結果、「コーヒー断ち群」では、6週後に血清総コレステロール値が10.8mg/dl、血漿ホモシステイン値が1.08μmol/l、それぞれ低下していた。
     総コレステロール値やホモシステイン値に影響を及ぼすと考えられる因子で補正しても、低下作用は依然として認められた。
     なお、「コーヒー断ち」群に割り付けられた人の場合、試験開始前には平均1日4杯、ペーパードリップのコーヒーを飲んでいたという。
     Nikkei BP BIzTech 2001/08/27
 『伊藤園中央研究所は、お茶の水女子大学生活環境研究センター教授の近藤和雄氏らと の共同研究により、動脈硬化の原因となる血液中のLDL(低比重リポ蛋白)の酸化を抑制する効果は烏龍茶や紅茶よりも緑茶が強いことを確認した。この成果は8月27〜31日にオーストリアで開かれる第17回国際栄養学術会議で発表される。』という記事。

伊藤園のホームページにある、関連ニュース記事
  ホーム > 会社情報 > ニュースリリース >LDL酸化予防効果

     最近の研究によれば、動脈硬化の原因は、LDL(Low Density Lipoprotein;低比重リポたんぱく質)というリポたんぱく質(俗に云う悪玉コレステロール)が血液中で活性酸素と結びつく(酸化される)ことで体内に悪影響を与えることがわかってきた。
     酸化されたLDLは、マクロファージという白血球の一種が取り込んで処理してくれるが、その限度を超えてしまうと血栓症や動脈硬化の原因となることが医学的に確認されている。
     抗酸化作用について最近注目されているポリフェノールは、口臭予防、食中毒原因菌(O-157)やインフルエンザに対する予防効果、更にはガン予防に関するものまで研究が世界各地で進められている。
     そこで、このポリフェノールについて、各種のお茶を比較した結果、総ポリフェノール含量は緑茶では抽出後5分で、烏龍茶・紅茶では10分で一定量になり、その量は烏龍茶が1mg/ml、緑茶と紅茶が2mg/mlとなった。
     また、LDLに対する抗酸化性は、これらのお茶の中では緑茶が最も高いことが確認された。これは、緑茶中に、強い抗酸化性で知られるエピガロカテキンガレート(EGCg)やエピガロカテキン(EGC)といったポリフェノールの一種であるカテキン類が、烏龍茶や紅茶と比較して多いことによると分析している。
     HotWireJapan/Eco Wire/赤池学 
 『日本が世界に誇るべき独自の農業技術は、海苔、コンブの養殖に代表される海藻の栽培「海の農業技術」である。縄文土器に張り付いたコンブが発見されたように、日本人は太古の昔から海藻食を行ってきた。前漢時代にはすでに、日本から中国へのコンブ輸出が行われていた。
 そこには海藻の持つ薬理機能が関わっており、中国の少なからぬ地域には、放射性成分の多い土壌が存在するため、甲状腺異常の発生率が高い。コンブのヨード成分がその改善効果を持つことが明らかにされのは近年だが、日本人は当時すでに、海藻を機能性薬剤として販売していたと考えられる。』という。

 この機能性藻類のなかで、最近大きな注目を集めているのが「モズク」である。

 このモズクは、沖縄では古くから薬膳食として珍重され、同時にモズクを洗う女性の手が水水しくなることも知られていた。理由は、モズクのヌルヌル成分が「フコイダン」と呼ばれる多糖類の整理活性効果であるという。例えば、人工的に作ったガン細胞のなかに、モズク由来のフコイダンを入れると、24時間後にはほとんどのガン細胞が死滅する。また、ガンを誘発する云われる「ヘクコバクター・ピロリ菌」の増殖を抑制したり、「エイズウイルス」に対する抑制効果も確認されているという。

 抗ガン剤に匹敵する「フコイダンの薬理活性効果」について、詳細なメカニズムは解明されていない。また、フコイダン自体は、コンブ、ワカメを含めた褐藻類の共通成分だが、海藻ごとにその構成成分が異なっており、分離源によって異なり、今後は未知の生理活性効果の発見も期待できるという。


2001/08/09
     Nikkei BP MedWaveトピックス ’01/08/09 
『夢のダイエットサプリメントの出現か?。紅花(サフラワー)の種子などから抽出して作る油の一種の 共役リノール酸(CLA)である。 サプリメントが米国や日本で販売されており、ダイエット効果はほぼ確実で、適度な運動をしながらこれを1日3gのむと、3カ月で体脂肪が約2kg減ることが明らかになっている。ダイエット以外にも多くの健康増進効果(免疫力アップ)があるという。今年5月の米国油化学会や6月にノルウェーで開催された第1回CLA国際会議で、新たに人間で確認した効果が発表された。』と、報じている。

▼「共役リノール酸」に関する情報

▼私が愛用する過酸化脂質抑制サプリメント

2001/07/29

2001/07/22
 本年度(4月)からスタートした制度によって 健康食品の機能性がうたえるようになりましたが、この健康食品に対する記事が、約1年前と4ヶ月も前の2000年3月19日号の「サンデー毎日」に出ていましたので、参考までにご紹介致します。

 『衝撃的な報告は、米国医師会が編集した本『代替療法の医学的証拠』にまとめられている。日本人は健康指向が強く、怪しげな民間療法に走り、病状を悪化させてしまう例も多く、こうしたケースを防ぐには、国や医師会などの公的機関が判断材料を示す必要があるのに、日本はその責務が放棄されたままである。
 この本は、けっして民間療法を排除するという意図で書かれておらず、92年における米国の国民総生産に占める医療費は14%であり、さらに増大しています。医療費増大の原因は、さんざん不摂生をして、病気になったらハイテクを使って治療する今の医療をめぐる構造にある。米国の医師会では、科学的に有効な代替療 法を医療の現場に積極的に取り入れ、予防医学という点から問題解決に当たろうとしているものである。
 米国では科学的に根拠のないものは除外する一方で、有効とされたものは積極的に導入しており、民間療法にはハナから見向きもしない日本の医師会とは天と地ほど考え方に差がある。
 それに対し、日本の健康情報はうさん臭いものが多すぎると指摘しており、ガンや糖尿病などの慢性疾患の患者ほど、民間療法を実践するケースは増える。
 健康食品や補助食品の科学的な有効性については、この本の中でも大半が否定されている。「個々の食品について本当に有効であるかを科学的に証明するのはFDA(米国食品医薬品局)が認めているように極めて困難です。一般的に流布されている話は、太平洋に塩一袋を投げ込んだら海の水がしょっぱく なったというたぐいの話が多い」 と言うのである。
 一方、埼玉県川越市にある帯津三敬病院では、従来の西洋医学に代替療法を積極的に導入しており、帯津良一院長によれば、「医学的根拠が足りないとか、科学的でないからといって民間療法や代替医療を毛嫌いしてはいけない。そもそも、生命についてはまだ未知の部分がかなりあるのですから、歴史の浅い西洋医学だけで臨むのは早計です。民間療法はある人には効いたから別の人にも効くとは限らない。ケース・バイ・ケースだといえます。医学的に効果が証明されなくても、患者が明るく前向きに、可能性を引き出すくらいのつもりでやればいい」 と、語っている。
 西洋医学と代替医療、民間医療を使い分ける統合医療が必要な時期にさしかかったとする認識から、日本の医学界でも最近、ようやく動きが出てきた。  日本代替医療学会の鈴木信孝副理事長は健康食品に懐疑的な米国医師会の示した指針について、 「米国は食品の歴史が浅い。ある種の食品の中には痛みをやわらげたり、二日酔いやインポテンツが治ったりする効果があるのに、それを加味していない」と話す。

 民間療法のウソ、ホント―。この本がつけた「白黒灰色」に異論が出るのは当然だが、少なくとも民間療法と聞いただけで多くの医師がソッポを向いてしまう風土が改まることを願ってやまない。 』と結ばれている。

    ▼日本の根強い健康食品信仰に、待ったがかかった。米国医師会が「医学的に根拠が薄い」と斬りつけたのだ。なのに、日本では国も医師会も明確な指針を示すことが出来ないでいる。

    ▼うさん臭い日本の健康情報

    ▼医師と相談の上で民間療法を

    ▼無視できぬプラセボ効果

     Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨
 『健康食品は分類上「食品」である。型どおりに考えれば、健康食品により下痢をしようと発疹が出ようと、これを副作用とは呼ぶ必要はなく、国民生活センターでは健康食品による問題が起こっても、これを身体的被害、危害などと表現 し、副作用という言葉は用いない。
 健康食品は「おいしいから」食べるわけではなく、「健康のため」「病気の改善のため」 「足らない栄養を補給するため」など、はっきりした目的、あるいは健康や病気の治療によいのだという期待がある。これは薬に対する期待ときわめて類似しているし、成分にしろ役割にしろかなり医薬品と重なっているのだから、副作用といっても良いのではないか。』と、結んでいる。


2001/07/14
     Nikkei BP BIzTech (2001/07/12)
 アルコールを飲んだ後に納豆を食べると、二日酔いの予防になる――。こんな結果を、全国納豆協同組合連合会が発表した。30〜40代の男性5人が日本酒4合を飲んだ後に、納豆100g食べた場合と、食べなかった場合の2パターンについて、飲酒後1時間経過前後の血液中のアルコール濃度を比較。その結果、納豆を食べた場合はアルコール濃度が2%下がり、食べなかった場合は11%増加していたことより、二日酔い防止に納豆が効くという。

 その他に、毎日100gの納豆を20間食べた結果、血中のγ-GTP(肝機能の指標)量が、食べる前に比較して1.7%減少する効果もあるという。

 更に、中性脂肪が13.1%減少、コルチゾール(糖や脂質の代謝を促進する物質)が26.9%増加するなど、美容や生活習慣病の予防にも役立つと、この記事は伝えている。

 このような効果は、以前から言われていたことであり、大豆食品が健康に良いことは、良く知られていることである。
 二日酔い防止には、アイスクリームを食べると良いとも云われているが、この理由は、乳酸菌等の腸内細菌の中の善玉菌が増える為に肝機能が活発になるためであり、チョットした生活の知恵で、二日酔い・生活習慣病が防止できることを、もっともっと意識したいものである。  

     Nikkei BP BIzTech (2001/07/04)
 『咳や痰が出て、息苦しい感じが続くという症状がある慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気には、リンゴを沢山食べる人ほど症状が軽いと云うことがわかった。調査結果は、American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine誌7月号に掲載された。
 オランダ国立公衆衛生・環境研究所のCora Tabak氏らは、野菜やお茶、果実などの植物に含まれるフラボノイドに着目した。このフラボノイドの中でもカテキンとフラボノール、フラボンには、COPDの重症化を防ぐ効果があると報告されている。』という記事。

→ さらに詳しいMedWaveのWebサイトの記事

 


2001/06/29
     Nikkei BP MedWave ’01/06/25 
『コーヒーが大腸癌を予防するするのか?。  過去に発表された症例対照研究は、「コーヒーの愛飲者に大腸癌が少ない」ことを示唆していたが、今回行われた研究は、スウェーデン女性6万人を約10年間追跡し、その結果、コーヒーを毎日4杯以上飲む人でも、全く飲まない人と比べて癌の部位に関わらず、何ら相関が見られないことが明らかになったもので、この研究結果は、Gut誌7月号に掲載された。』と、報じている。

Coffee consumption and risk of colorectal cancer in a population based prospective cohort of Swedish women

     Nikkei BP MedWave・「コラム」 ’01/06/21 
『ギムネマ(Gymnema sylvestre)とは、ハーブの一種であり、ギムネマの成分であるギムネマ酸には糖の吸収を抑える作用があるが、糖の消化吸収を抑制する効果が強ければ、確かに吸収されるカロリーを減らせるかもしれない。しかし、ギムネマが肥満治療に効果があったとする臨床研究は,現在のところ見つけることができなかった。』と、この「医師も戸惑う健康情報」を執筆している小内 亨先生は書いている。

▼参考文献:http://www.thorne.com/altmedrev/gymnema4-1.html


2001.06.26
   ------NTT DataHealth クリック 
 東京都の調査によれば、都内の薬局や百貨店、通信販売などで売られている健康食品の80品目について調査した結果、約7割のものが訪問販売法や栄養改善法、薬事法などに違反していたという。
 では、健康食品を選ぶ時のひとつの目安となる「認定マーク」が有る事を知っていますか?。
  1. JHFAマーク
       財団法人 日本健康・栄養食品協会が、含有成分、安全・衛生面、パッケージ表示などについて基準を設け審査を行い、適合した製品にマーク表示を許可している。

       → 詳しくは、こちら

  2. トクホマーク(特定保健用食品)
      特定保健用食品の略で、「トクホ」。厚生労働省のキビシイ審査を通過した「健康への効用」が認められた食品に付けられたマーク。

       → 詳しくは、こちら

 そして、本年度(4月)からスタートした制度によって、「栄養機能食品」と云われるものが新たに加わりました。これは「特定保健用食品」のように、厚生省に臨床データ等を添付し、各食品毎に個別に厚生労働大臣の許可を得る様なものではなくて、個別に許可を得ることなく、いわゆる健康食品として一定の機能を持った食品であれば保健効果(栄養機能)の表示ができるようになりました。

 「栄養機能食品」とは、厚生労働省が定めた成分(ビタミンまたはミネラル)を所定量含有する健康食品のことです。
 平たく言えば、健康食品として医薬品との中間に有り、一定の栄養補給・機能性をもった商品としての表示が出来ることになったと云うことですね。

 結果的には、これらの健康食品を過信することなく、旨く利用することであり、「食事が基本。でも、不足する時は?」 「化学名を知っておいてソンはなし!」と言う事の様である。  この辺の「栄養機能食品」に関する話題については、下記のサイトをご参照下さい。

栄養機能食品が制定されました / しんじょう薬局
栄養機能食品の制度化について / 三生医薬株式会社:健康食品関連資料
トクホ、栄養機能食品とは / 日本化薬フードテクノ株式会社
PHARMA NEWS EYE・保健機能食品制度が発足 / 協和発酵工業(株)薬立つ話 No.30
保健機能食品制度とは?(薬局) / 熊本県薬剤師会
保健機能食品制度について / すこやかTOWN
■個別苦情個票・保健機能食品制度案の白紙撤回 / 内閣府OTO室・(市場開放問題苦情処理対策室)
食品衛生調査合同部会報告「保健機能食品の表示等について」に対する意見・要望書 / 財団法人 日本健康・栄養食品協会
保健機能食品の表示等に関する報告書について / 厚生労働省・報道発表資料
「保健機能食品の表示等について」に対して寄せられたご意見等について / 厚生労働省・パブリック・コメント 
いわゆる栄養補助食品の取扱いに関する検討会報告書の公表について / 厚生労働省・報道発表資料

   ------Yomiuri・からだ/けあ健康 '01/05/22
   ------Yomiuri Online・大手小町 '01/05/22
◆国の規格満たせば 成分の効果表示OK
     今年度から新たに「保健機能食品」制度がスタートした。特定のビタミンやミネラルを一定量含む 「栄養機能食品」という分類を新設し、その表示ルールなどを定めた点がポイントだ。その「表示」の意味を理解して賢く選びたい。
◆ミネラルなど含む健康食品「取り過ぎなど注意」
     新設された栄養機能食品の第一号は、「ファンケル」が昨秋発売した複数のビタミン配合のカプセルタイプ食品「マルチビタミン」。パッケージに「保健機能食品(栄養機能食品)」と表示される。
     これまで、健康食品は厚生労働省が個別に成分や効果を審査、認可する「特定保健用食品」以外は、食品の効果をうたうことができなかったが、国が定めた規格を満たせば、審査を受けなくても一定の表示が許され仕組み。
     この分類の食品には、消費者に摂り過ぎや特定保健用食品との違いを喚起する注意表示が義務付けられている。例えば、先のマルチビタミンの包装には「多量摂取により疾病が治癒したりするものではありません。」「厚生労働省による個別審査を受けたものではありません。」という内容が表示されているという。
 医薬品と食品の中間に位置するものとして、今年4月に制度化された「栄養機能食品」は、正体不明の怪しいものでは?と、疑問の意見を掲載しているサイト。

 薬のような効果があるといえばあるし、食品のように気軽に摂れるといえば摂れる代物である。栄養機能食品に認められた「栄養成分機能表示」の例を見ると、ますます判らなくなるという。
 このサイトの表現はこうだ!

 『例えば、ビタミンAは「夜間の視力の維持を助ける栄養素です」や「皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」、ビタミンEなら 「抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です」といった調子だ。表示の曖昧さという点では、先輩の特定保健用食品も負けてはいない。「食後の血中中性脂肪を抑え、体脂肪をつき難くする食品」とか「ミネラル(カルシウム・鉄)の吸収を高める食品」という具合である。・・・・栄養機能食品を過信することは、「偏った食事をしても大丈夫。強い味方がいますよ」と言っているようなものだ。』・・・・

と、結んでいるが、私の意見としては、やはり消費者がこの種の商品を見分ける選択眼を持って、商品を選べば良いことであり、基本はあくまでも毎日の食事が大切と云うことを念頭において、自分に不足するものを補えば良いことであると思うのだが・・・

 そして、ベータカロチンの摂り過ぎが問題になった様に、手軽に摂れるものだけに、やはり摂り過ぎには注意が必要である。

 健康ブームの中、サプリメント(栄養補助食品)の市場を「国のお墨付き」で後押しする作戦が始まった。厚生労働省は本年度4月から保健機能食品制度を新設し、これまで禁止されていたサプリメントの効果表示を認めることにした。ところが「規制緩和はまだ不十分」と業界の動きは鈍い。一方、ビタミンなどの取りすぎによる健康障害を避けようとアドバイザー制度を設ける動きも出ているという話題。


2001/05/27
オーガニック(有機)作物への関心、米国で加速 
  〜背景に遺伝子組み換え食品への反発  
 環境破壊や農薬、遺伝子組み換え作物が問題視されている背景が、米国でオーガニックブームを引き起こしているという話題。

 スポーツウエアー「ナイキ」もオーガニックコットンを用いたスポーツウエアを、今年販売する予定だという。
 日本では本年4月より、改正日本農林規格(JAS)法が施行され、オーガニック(有機)農産物には「有機機JASマーク」 が付くことになった。遺伝子組み換え食品に対しても原材料に使っている場合も表示が必要とされるなか、米国でも遺伝子組み換え(GM)作物を使用した食品はオーガニック食品として表示することを認めないとする、米国内統一基準を発表した。

 この明確な基準を打ち出した背景には、健康志向や食品の安全性への関心高さからオーガニック食品の需要が高まっている事と、規制の厳しいヨーロッパ市場を開拓する狙いがあるという。 USDAが10年あまりの歳月をかけ、改定に改定を重ね策定したこの統一基準は、2002年半ばに実施される見通し。

 この「統一基準」の概要は、下記のものについて「オーガニックとしての表示することを禁止する」というものである。

    ・遺伝子組み換え作物使用の食品
    ・ガンマ線照射でバクテリアの増殖を防いだ食品、
    ・防腐剤の亜硫酸塩化合物などを添加した食品、
    ・ホルモンや抗生物質を投与した動物の畜産品―など
 表示方法については、食品内の有機成分の含有量に応じて、下記のような4種類に区分される。
    ・「100%有機食品」、
    ・有機成分が95%を超える「有機食品」、
    ・70%〜95%の「有機成分食品」、
    ・70%以下の「食品」
▼米国最大規模の自然健康商品展示会でオーガニック(有機)商材が席巻
▼アメリカは消費者優先の国、高いオーガニック志向に企業も照準
▼米国で、オーガニック食品の「統一基準」発表
▼統一基準、USDAへの約41,000のコメントを参考に改定
▼「オーガニック業界に改革もたらした」と高い評価
▼オーガニック市場、90年代半ば頃から毎年20-25%の伸び
▼遺伝子組み換え食品の登場がオーガニックニーズに拍車

 この記事の中で、USDAのダン・グリックマン局長いわく、「オーガニック表示は、あくまでもマーケティング上の要素が強く、食品の安全性や栄養価を示すものではない」という点が、非常に重要なポイントであると思われる。

 果たして、日本ではどの様になっていくのであろうか。 先ずは米国での成り行きに今後も注視が必要のようだ。なんと云っても日本は食料の自給率が非常に少ない国だから。


2001.04.29
お茶の機能性             
紅茶と抗酸化物質          
紅茶フラボノイドと緑茶カテキン  
ホルムアルデヒド吸着シートの開発 
  ------静岡県工業技術センターのデータベースより
 「カテキン」をキーワードにして、情報を探してみました。
工業製品に応用されているカテキンの効能に関する情報を覗くことが出来ます。

▼「食品・バイオ」分野で、H12年度分で気になった情報をPick-Upしてみます。

2001.03.23
  ------asahi.com・「くらし」<2001年3月23日朝日新聞より>
 昨年末に改訂された「日本食品標準成分表」(旧科学技術庁資源調査会編)の野菜の栄養成分を分析したところ、ビタミンCが半減しているものもあることがわかり、 専門家からも「野菜の旬を大切にした食べ方を大事にすべきだ」という意見も出ている。

 成分表の研究を続けている女子栄養大学の吉田企世子教授によると、 ホウレンソウ100g中のビタミンCはこの約40年間で100mg(三訂版)から65mg(四訂版)、さらに35mg(五訂版)へと約1/3に減っているという。

■年中あっても栄養価に差

     「三訂版から四訂版への減少は、栄養価の高い東洋種から、西洋種と交配させたものへ品種が変わった為で、五訂版の減少は夏にもホウレンソウが出回るようになったのが主因」と吉田教授はみる。
    冬のホウレンソウは栽培に2カ月以上かかるのが、夏は約1カ月という短期間で育つ上、夜の気温の高さでビタミンCのもととなる糖質が分解されてしまうからだという。

     コマツナやブロッコリーなどもビタミンCが減っている。
     冬の大根、夏のトマトなど旬を考えて野菜を使うことが勧められるが「同じ品目でも九州と北海道では旬の時期はずれる。一口に旬といっても以前よりも時期が長くなっているおり、旬がわかりづらくなっている背景も考慮しなければならないという。

2001.03.22
  ------asahi.com・「くらし」<2001年3月22日朝日新聞より>
 ホウレンソウに含まれるビタミンCが、20年前の半分に――。昨年末に改訂された「日本食品標準成分表」(旧科学技術庁資源調査会編)の野菜の栄養成分を、女子栄養大学の吉田企世子教授が前回のものと比較して、判った。

■夏場のホウレンソウは栄養分が少ない

     1982年発行の4訂版と比較したところ、ビタミンCはカリフラワーなど5品目で増加したものの、ホウレンソウなど15品目で減少。鉄やカルシウムは、増加した品目と減少した品目がほぼ同数だった。
     夏場のホウレンソウは冬の半分の期間で育つため、吸収される栄養分が少ない 。

2001.01.29

 イメージで商品を選択していませんか? 健康志向の強い皆さんは、このサイトの商品テストの詳しいデータをチェックしてみる事をお勧め致します。 思わぬ結果に驚いて、明日からスーパーで買い物する時に選択する商品を変えたほうが良い場合もあるかもしれませんよ・・・・。

≪テストの結果の概要≫
野菜系飲料の表示では、野菜のまるごとの成分が摂取できるようにイメージさせるが、摂取し難い栄養性分があり、特に食物繊維が含まれていないものもあったと云う事で、メーカーに表示に対する改善を求めている。

ポリフェノール含有食品については、健康と関連付けられている表示も多く見られるため、その量の大小に注目してしまうが、ポリフェノールは種類が非常に多く、栄養成分として「ポリフェノール」と一まとめにして表示するには無理があり、商品選択の目安としてはあまり期待できない。

ペットボトル入り清涼飲料について、ニアウォーターのエネルギーは銘柄間で差が大きく、そのエネルギーは果汁入り清涼飲料と同程度に高いものもあり、「甘さひかえめ」の表示があっても糖類および糖アルコールの量が多く、エネルギーも高いものもあった。ペットボトルに口をつけて飲む為に、口腔内 や食品中の菌などが飲料中に移行し、温度によって飲料中の菌数が増加するので、早めに飲みきることが寛容との事。

ヨーグルト商品については、「低脂肪」や「低糖・低脂肪」表示の銘柄で、エネルギーが高い傾向にあったものが「低糖」表示の銘柄のものにあった事より、低エネルギーを期待して商品選択する場合、必ず栄養成分表示を確認して購入する必要がある。特定保健用食品に許可された表示と同様の表示が、一般のヨーグルトにも見られるので、栄養改善法の趣旨に沿って表示の見直しが求められる。

食用油について、新しい油と繰り返し使用後の油を比較したところ、脂肪酸組成はほとんど変化がなく、繰り返し使用後の油にもビタミンEは約半分残っており、変質の程度を示す酸価も低かった。また、繰り返し使用後の油で揚げた揚げ物の味、色、歯ざわりは、新しい油で揚げた場合とそん色なかった。と云うが、「いつもの約1/2の使用量」、「酸化・加熱安定性が良い」、「冷めても衣はサクッと」等の使用性の特徴をうたった銘柄については、必ずしも表示通りであると確認することはできなかった。


2001.01.08
   ------US Health News 
≪US Health Newsのコメント≫
『ビタミンを摂ると元気が出るような気がする、そんな声を耳にしますか?。ビタミンCは健康にとてもいいものと、人から熱心に勧められたことがありますか?。ビタミンやミネラルなどの栄養補助剤の膨大な量に、面食らってはいませんか?。そして、どの製品が自分に最適なのか、迷いませんか?。こうした質問の一つにでも「はい」と答えるのは、あなただけではありません。・・・・・
では、栄養補助剤とは一体何でしょう。』

 この様な疑問に対しての解決のヒントを与えてくれるページです。

    ▼なぜ、補うの?
    ▼どこから始めたらいい?
    ▼欠乏の兆候
    ▼生活スタイルの影響
    ▼疾患と医薬品
    ▼栄養素の相互作用
    ▼終わりに

 健康補助食品の選び方についての、私の考え方を参考までに下記致します。

    ・一つの成分に偏ったものを長期間服用しない事。
    ・自然食品から摂った成分を含んでいる事。
    ・血液検査等でその効果が実感できる事。
    ・成分的には、複数の栄養素やビタミン・ミネラルが含まれているものを選ぶ事。
    ・人間が持っている自然治癒力を助長するものを選ぶ事。
    ・自分が納得できる製品であること。
     (その為には、自分で情報を集め勉強する事。)
     (他人の奨めを過信しない事。)
さて、皆さんはどのような考えで健康食品を選んでおられますか? 全くそんなものは必要無いと言われる方は、ご自分の食事を見直してみて下さい。以外と食事に気をつけていると云われている方でも、偏っていたり、少なかったりして入る筈ですよー。でもこの機会にもっと健康になる為に、今回の情報を参考にしてみていただければ幸いです。

 今年も、益々健康になる為の情報を、ご提供致します!

≪参考情報≫
  ◎私の健康で長生きする為の「長寿対策」
  ◎何故、乳酸菌が健康に良いのか?
  ◎野菜と果物だけで生活習慣病に勝てる! 
  ◎ジュースプラスについて学術論文で立証されていること
  ◎癌を予防する栄養補助食品
  ◎抗酸化剤への期待



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