「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報
No.3 【医食同源・食に関する情報】Back No.4


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2001/12/09
   ----団藤保晴の記者コラム・「インターネットで読み解く!」 
『世間で言われる、塩分摂取は高血圧を起こす――という常識について考えたい。厚生労働省の「健康日本21ホームページ」は新世紀の栄養摂取目標として、脂肪と塩分の摂取を減らそうとしている。27〜28%にもなる 「20〜40歳代の1日あたりの平均脂肪エネルギー比率を25%以下へ」と、13gある「成人の1日あたりの平均食塩摂取量を10g未満へ」を同時に掲げている。以前から両立するのか気になっていた。前者は食生活欧米化への抵抗であり、後者は日本食文化へのいわば「否定」だ。京大農学部の伏木亨教授(栄養化学)にお会いし話をしているうちに、食のありよう、食文化を考えるとき、栄養学の常識に振り回されていてはならないと思い至った。 』というコラム記事。

≪要約≫
◆減塩しても血圧が下がらない人が多数派!?
 2000年12月に日本医学会シンポジウム「高血圧の診断と治療」があり、「高血圧=食塩過剰」説一色だった。例えば家森幸男・京大教授は「 2.高血圧性疾患の生活環境因子―世界調査からみた食環境の重要性―」で「食塩の摂取量を下げていくと、ほぼ1日6.3gで脳卒中発症がゼロになる。このことからWHOのいう1日6gが食塩摂取の目標として正しいと考えられる」と断定してしまう。以来この数字を安易に生活の目標にしてしまう「知ったかぶりの情報源」が増えている。・・・・・

塩分排出量と高血圧罹患率。Linkmo元のデータを使用しています。クリックして拡大できます!  どのような遺伝体質なら塩分摂取で血圧がるのかは、未だよく分かっていない。しかし、ヒトゲノムの全解読が終わった今、それが明かされるのも遠い先ではないだろう。

 1988年の塩分摂取に関する国際共同調査「インターソルト・スタディ」が、タケヤみそのホームページで紹介されており、世界52カ国で調べた尿中のナトリウムと高血圧罹患率のグラフは、両端部を除き中央に位置する大半の国でばらばらにプロットされるばかりであり、大多数の民族については、食塩摂取と血圧の相関関係は認められない。

 国内外でも、高血圧の食塩説にはかなり多数の異説が出ている。 元弘前大医学部の佐々木直亮教授の「食塩と健康」の「18 人によって違う食塩との関係」では自らの調査結果として次の様なデータも示している。

 「一地域内の夫婦・親子の血圧について」「親子・兄弟姉妹の血圧水準間には有意な相関があることが認められるのに、一方結婚後同じ家に長年住み、同じような生活を営み、食塩摂取量にも相関があると考えられる夫と妻の血圧の間には相関関係がほとんど認められていない」。

 食塩の問題よりも、体内で対抗するカリウムの摂取をどうするのかがもっとクローズアップされるべきだという。カリウムが十分に摂取されていれば、余分なナトリウムを排出させてしまうことは、昔から知られている。このカリウムは、野菜や果物に多いが、水に溶けやすく熱に弱いという性質がある。
 このカリウムについて、藤田敏郎・東大教授は日本医学会シンポジウムの「生活習慣の修正」で、食品加工の過程において食塩が添加されカリウムが失われてゆくことが、文明化に伴う高血圧の頻度増加の一因と推定されのでは、と述べている。

◆食文化を考えずに栄養だけ論じていいのか

 伏木さんら栄養化学の研究から、食用油脂の美味しさの秘密が分かり始めているという。霜降りのステーキやマグロの大トロの脂肪、あの言いようのない「甘さ」のメカニズムは、「脂肪を摂取したという情報が口腔内で受容され、口から脳へと伝達されていると考えられる」とする。
 油脂を食べれば大きな満足感が与えられる。洋風料理の満足感に対し、昭和の初期まで大トロを捨てて食べなかったほど、油脂から遠かった日本食の満足感はどこにあるのか。それは「だし」が源であるという。

 この「だし」を最も巧みに修飾してくれるものこそ塩分である。

 野菜・果物が健康や美容によいと多食したりするのは愚行である。これは肉食の人には必要だが、穀菜食の日本の風土では、大量の果物、生野菜はカリウム過多のナトリウム不足となり、細胞が軟化して「活気を失う」「冷え性となり、内臓下垂型で、疲れやすく、根気のない体質となってしまう。

 健康でよく働く長寿者は、みそ汁には具をたくさん入れ、麦飯に漬物という方も多い。カリウムが多いイモとかワカメなどの具だくさんのみそ汁では、ナトリウム排泄量が非常に多い。塩分があるというだけで、栄養の宝庫のようなみそ汁を追放して良い筈がない。「塩分を減らす」という単線思考から転換する時が来ている。

 Mmedical Tribuneの「第12回 米国高血圧学会特集 Report」には日米の研究者からいろんな観点が出されている。
 「欧米では,体重減少・高脂肪食の抑制などが叫ばれ,植物性蛋白に富む豆腐などの大豆食品やコンニャクなどの線維に富む食品,さらに魚を中心とする良質な脂肪の摂取など,日本食の優れた点が科学レベルで再評価され,実生活に応用され始めているにもかかわらず,日本では逆に高動物性脂肪食に傾きつつある。それが冠動脈疾患や糖尿病につながる」

 「健康日本21」のスローガンは、洋風の高動物性脂肪食も、塩分が多い日本食もどちらも退けるものであり、いいとこ取りしているだけで現実の人間のことを考えていないものだ。本来の日本食に傾斜する方が正解ではないのか。世界人口と食糧資源のバランスが崩れる時代が来る。 最近の健康志向に、今回の狂牛病騒ぎと牛肉離れも手伝って、我々日本人の食がこれまで進んできた方向を転換する可能性があり、それを期待したい。

 適度な塩分で気分をしゃきっとし、生活の質・食の満足感を確保しつつ、肉食中心に比べ環境や資源への負荷が少な目な日本食で賢く生きていく方法を、自らの食生活で見いだして欲しい、と結んでいる。


2001/011/10
   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/10 
『米国心臓協会(AHA)は10月9日、減量法として米国民に人気の高い「高蛋白ダイエット」について、一時的には減量に役立つものの継続が難しく、長期的には心臓や腎臓、骨などの健康に悪影響を及ぼしうるとする勧告を発表した。』と、報じている。

 この勧告文では、減量効果は炭水化物制限による利尿作用または総摂取カロリー節減が主因であると指摘した上で、こうした高蛋白食には

    1.蛋白と一緒に飽和脂肪酸の摂取量が増える(高脂肪食となる)、
    2.相対的にミネラルやビタミンの摂取量が減る、
    3.食生活のバランスが悪くなる
−−などの弊害があると指摘している。

勧告文のタイトルは、「Dietary Protein and Weight Reduction」で、詳細は → こちら

MedWave記事

心血管疾患に対する独自の食事療法を展開する“二大教祖”がACCで講演 2001.3.21 


2001/10/15

 今回は、癌というテーマで、Newsweek誌内の記事を検索してみました。 切っ掛けは勿論1997年7月の、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」が纏めた「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートを知ってからなのですが、それ以後に出たNewsweek1998年12月9日号の「癌にならない食べ方」という記事も非常に興味深かったからです。 

  カラフルな果物や野菜に含まれている色素には、さまざまな病気に対する予防・治療効果があるようだ
     ------ニューズウィーク日本版  1999年12月15日号 P.66 
 『サクランボジュースを飲むと、関節炎が楽になる。本当にサクランボジュースに治療効果があるのだろうか。現時点では、まだ科学的な裏づけは得られていない。だが、まったくのインチキ療法ではなさそうだ。研究者が注目しているのは、サクランボを赤くする色素。天然の色素であるアントシアニンの一種だ。』という、書出しで始まる。

  • アスピリンの10倍の効果
       サクランボに含まれるアントシアニンには、アスピリンの10倍の抗炎症作用がある。胃に負担もかからない。おまけに、活性酸素などから体を守る抗酸化作用もある。
       ビタミンや食物繊維だけでなく、これからは「色素パワー」にも注目したほうがよさそうだ。大事なのは、バラエティーと色。
  • 補助剤では効果なし?
      色素で病気を撃退したければ、栄養補助剤に頼るのではなく、ちゃんと果物や野菜を食べたほうがよさそうだ。
    すべての癌の1/3には日々の食生活が関与している
    どの食物が発癌をどう防ぐのか最新の研究でここまでわかった

     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.42
 『ごくありふれた野菜や果物から、新しい化学物質が続々と発見されはじめていた。こうした物質に腫瘍の発生を妨げる働きがあることも、動物実験で証明されつつあった。もちろん今では、これらの物質について驚くほど多くのことがわかっている。 食品に含まれる化学物質の研究が進むにつれて、これで癌が防げるかもしれないと、人々は期待しはじめた。「救いが見えてきた」と、現在ニューヨークのストラング癌予防センターで腫瘍医学部長を務めるゲイナーは言う。「今後の救いは食品にある」』という、書出しで始まる。

  • 影響度は喫煙にも匹敵
  • 確実な証拠はまだない
  • 血管の形成がカギを握る
  • ビタミンより強力な成分
  • アメリカ人と日本人の差
  • 脂肪の種類に注意すべき
  • 大豆食品で乳癌を予防
  • 試してみる価値はある
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.45 
 『高脂肪食が心臓に悪いのはわかっているが、癌との関係はどうか。今のところ、リノール酸は「悪玉」、αリノレン酸が「善玉」となっている。』という、書出しで始まる。

  • 体にやさしい油は?
  • 注意して使いたい油
▼脂肪酸の種類と作用
    ■リノール酸(オメガ6系列の多価不飽和脂肪酸)
      微量のリノール酸は健康の維持に不可欠だが、腫瘍の成長を促すおそれがある。
    ■αリノレン酸(オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸)
      最良の脂肪酸。魚類などに含まれている。癌と心臓疾患のリスクを減らすようだ。
    ■単価不飽和脂肪酸
      癌を予防する可能性がある。飽和脂肪酸に比べ心臓にもずっといい。
      オリーブやピーナツ、アボカドに含まれる。
    ■飽和脂肪酸
      肉やチーズ、ラード、バターなどの動物性食品に含まれ、心臓疾患を引き起こす。
      但し、癌との関係はわかっていない。
    ■トランス型脂肪酸
      食品製造過程で生じる多価不飽和脂肪酸。
      心臓病に加え、乳癌の原因にもなる可能性がある。マーガリン・スナック類に含まれる。
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.46 
 『悪性腫瘍は3つの主要な段階を経て成長する。イニシエーション(初期変異)で細胞のDNAが傷つき、プロモーション(促進)で傷んだ細胞が増殖。プログレッション(進行)で病巣は塊となり、ほかの組織を侵食する状態に。だが、各段階の進行阻止に役立つ食品がある。』という、書出しで始まる。

≪各段階で有効な食品≫

  • 第1段階 イニシエーション(初期変異)
       緑茶に含まれるポリフェノールやトマトの色素リコピンなどの抗酸化物質は、フリーラジカルを中和する働きがある。ビタミンC、E、βカロチンも優れた抗酸化物質だ。
       ニンニクに含まれる硫化アリルという成分には、フェーズT酵素の生成量を制限する作用がある。肝臓はフェーズT酵素がつくった発癌物質を排除するフェーズU酵素もつくり出す。
       ブロッコリーカリフラワーなどアブラナ科の野菜には、スルホラファンと呼ばれる成分が豊富に含まれ、この成分が、フェーズU酵素の生成を促す。
  • 第2段階 プロモーション(促進)
       亜麻の種子や、サケサバマグロなどに含まれるオメガ3は、細胞から有害な脂肪酸を追い出して癌細胞の増殖を妨げる。
       大豆に含まれるイソフラボンという成分は、体内で生成されるエストロゲンの作用を抑制する。
  • 第3段階 プログレッション(進行)
       赤いブドウに含まれるレスベラトロールやウコンに含まれるクルクミンなどCOX―2阻害物質が、腫瘍からの血管成長因子の放出を抑えるらしい。
  心臓病、乳癌、糖尿病から肥満、IQ、アレルギーまで、
心と体の健康のカギを握るのは母親の胎内で過ごす9カ月
     ------ニューズウィーク日本版  1999年10月6日号 P.48 
 『病気の原因は遺伝や生活習慣ではないのかもしれない。最先端の研究によると、高血圧や糖尿病のリスクは、生まれる前の胎児期の発育状況にも左右されるらしい。 母体から提供されるホルモン。胎盤を通して小さな体に送られる栄養。こうした子宮内の環境が、大人になってからの健康に与える影響がいま注目されている。』という、書出しで始まる。

  • 発癌をプログラミング
       胎内の環境が新生児の健康に大きな影響を与える。アルコールが母体から胎児の体に入れば、知能や心臓に障害が生じるおそれがあるり、タバコの有害物質は、気道と耳の感染症の原因になりうる。だが胎内プログラミングは、こうした有害物質の影響とはまったく異なる。
       子宮内での発育環境からリスクを把握できれば、病気の予防に役立つ。重要な手がかりになるのは、出生時の身長や体重、胴囲、頭の大きさなどだ。
  • 体重と心臓病を結ぶ線
       出生時の体重と冠状動脈疾患の関係は、さまざまな地域で確認されている。男女差もない。 だが、出生時の体重が軽いことが心臓病の原因になるというわけでもない。胎児の成長を阻害するなんらかの要因が、心臓病のリスクを高めるらしい。
  • 研究者の数は増える一方
       胎内プログラムと関係がありそうな病気が乳癌だ。家族に乳癌になった人がいなかったり、30歳前に出産を経験した人は、乳癌のリスクが少ないとされているが、こうした危険因子をもたない女性が発病するケースも多い。
  • 乳癌の新たな危険因子
       出生時の体重が重かった人は、乳癌の「タネ」が植えつけられているおそれがありそうだ。
      ■コレステロール
        出生時の胴囲が細いと、コレステロール値が高くなる傾向がある。
      ■肥満
        妊娠初期の3カ月に母親から十分な栄養を与えられないと、
        胎児は供給された栄養をすべてため込むようになるようだ。
      ■糖尿病
       出生時にやせていた人は糖尿病になる可能性が高い。
      ■脳
       子宮内の環境は脳にも影響を与える。
       97年に発表された研究報告によると、足や指、耳、ひじなどの形が
       アンバランスな人は、知能指数が低い傾向がある。
  • 遺伝子の設計図を変更
      「遺伝子の設計図は……子宮内の環境によって書き換えられる」とする説もあり、胎内プログラミングの研究が進めば、遺伝学の教科書に重大な変更が加えられるかもしれない。
  • 寿命が延びる可能性も
       胎内プログラミングの考え方に従えば、母親は後天的に獲得した形質の一部を子供に伝えていることになり、胎内の環境が大人になってからの健康に及ぼす影響がはっきりすれば、少しは人間の寿命が延びるかもしれない。
  ワクチンが治療の切り札になる?
     ------ニューズウィーク日本版  1999年9月15日号 P.69 
 『乳癌に冒されるのは人間だけではない。マウスだって乳癌になる。人間の乳癌発生にもウイルスが関与している可能性はある。アメリカの2つの研究チームは、MMTVに似たウイルスが人間の乳房の腫瘍に存在する「証拠」を発見。フランスの研究チームが先ごろ発表した報告によると、EBウイルスが乳癌に関係している可能性があるという。』という、書出しで始まる。

 乳癌患者から採取した腫瘍サンプル100個のうち、51個からEBウイルスのDNAが見つかったという。正常な組織のサンプルでDNAが見つかったのは、30個のうち3個だけだ。 EBウイルスが乳癌を起こすメカニズムがわかったわけではない。だが、このウイルスを退治する薬かワクチンを開発すれば、治療に役立ちそうだ。この腫瘍から見つけたウイルスを「ヒト乳癌ウイルス」と呼んでいる。

  ライフスタイルや食事の変化によって
  太りすぎの子供が急増中健康への影響が心配だ
     ------ニューズウィーク日本版  2000年7月19日号 P.48 
 『子供の生理や欲求は、昔とそれほど変わってはいない。変わったのはむしろ社会の状況だ。家庭料理よりもファストフードを食べる機会が増え、ビデオゲームが遊びの主流になるにつれ、肥満ぎみの子供はどんどん増えている。』という、書出しで始まる。

  • 600万人が深刻な肥満
       世の中にはスナック菓子や炭酸飲料があふれ、学校では体育の時間が減らされた。ビデオゲームやインターネットの登場で、外で遊ばず家にこもる子供が増えている。その影響は深刻だ。
       太りすぎの子供は、体と心の両方に問題をかかえ、思春期になっても肥満したままの子供は、成人になってもやせない場合が多い。
       肥満の関与する糖尿病や心臓病、高血圧、特定の癌などで毎年約50万のアメリカ人が命を落とし、その医療費や生産性の低下でアメリカ社会は約1000億ドルの損失をこうむっている。  子供の肥満は、最近までは非常にまれだった。身長と体重の比率を示すボディー・マス・インデックス(BMI)は成人の肥満度を測る目安だったが・・・・・・・。
  • 糖尿病の子供も増えた
  • 引き金はやはり生活環境
  • 肥満を防ぐ環境づくり
  • 親がやせれば子もやせる
  ティーンは何を食べ、どれくらい眠っているのか
  食生活から運動まで、10代の健康をチェックする
     ------ニューズウィーク日本版  2000年6月14日号 P.70 
 『元気盛りの10代にとって体の悩みといえば、おでこのニキビと、あらぬところに生えてきた毛くらいなものだ。おなかの出てきたパパのように、癌や心臓病を気に病むことはない。 だが彼らもいずれは、さまざまなリスクが潜む「地雷原」を歩くことになる。食生活、運動、睡眠、喫煙――この時期の生活習慣に、生涯の健康がかかっていると言っても言いすぎではない。 今の10代は果たして丈夫な大人になれるのか。いくつかの項目をチェックしてみよう。』という、書出しで始まる。

  • 食べる
  • 睡眠
  • アルコール・タバコ・麻薬
  • 心の健康
  • ジャンクフードを卒業しよう
      ・オニオンフライやフライドポテトも野菜料理に数えられるが、脂肪が多いので、駄目!
      ・ヘルシーバーガー(ベーコンは抜いて、レタスやトマトを挟むだけでOK)
      ・炭酸飲料は、糖分が多く、虫歯の原因にもなるので駄目!
  • 食べ物が体をつくる
      ・体の老廃物を出すためにも、水分をたっぷりとること。
      ・炭水化物はエネルギーになる。
      ・野菜にはビタミンや繊維がいっぱい
      ・肉や魚には良質のタンパク質がたっぷり。ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物と合わせて食べよう。
      ・10代の子供は丈夫な骨を作るため、カルシウムをたっぷりとる必要がある。牛乳やチーズをとるよう心がけよう
  今の生活習慣を変えなければ、長生きは苦痛になりかねない
     ------ニューズウィーク日本版  2000年5月17日号 P.58 
 『生活水準の向上と医学の進歩で、平均寿命はめざましく延びたが、健康な老後が約束されたわけではない。寿命が延びたぶんだけ、心身の衰えた状態で生きる期間が延びたということだ。 糖尿病や心臓病、癌など加齢に伴って増える病気の多くは、適度な運動とバランスの取れた食生活で予防できる。いや、少なくとも発症を遅らせることはできる。 問題は、そうした生活習慣を実践している人があまりに少ないことだ。健康意識が高いベビーブーム世代(35〜54歳)も、実際にはそれほど「体によいこと」をしていない。』という、書出しで始まる。

  • いちばん不健康な世代
  • 飽食と運動不足が同居
      食生活も健康的とは言いがたい。ベビーブーマー世代は脂肪の摂取量が多く、果物はあまり食べていない。ベビーブーム世代の男性では、「病的な肥満」が26%にも達している。一番の原因は「仕事と生活環境の変化で、体を動かす機会が少なくなったことだ」。仕事もコンピュータの前に座りっぱなしでは、ほとんど体を動かす機会がない。こうした生活の変化で消費カロリーは減ったのに、食生活は「飽食型」になっている。
  • 日々の積み重ねが大事
       老化のプロセスを遅らせるには、現代生活の利便性や快適さの一部にあえて背を向け、意識的に生活習慣を変えていかなければならない。 食生活にちょっと気を配るだけでいい。のどが渇いたら、炭酸飲料でなく水を飲む。おやつにはキャンディーバーでなく、リンゴをかじる。些細なことだが、長い間に大きな違いが出る。 体を動かすことも同じ。万歩計で日ごろどれだけ歩いているかチェックするといい。

       日々のこうしたちょっとした努力の積み重ねで、長生きは苦痛ではなく喜びに変わるだろう。

  • 健康度チェック

2001/10/07
     MedWaveトピックス 
 「かかりつけ医通信」の第4号のテーマは、「生活習慣病ってナンダロ」です。
登録読者数は10月4日現在、3770人を超えているとのことです。9月19日現在の登録読者数が1539人でしたので、この2週間で急増しています。

 私のメルマガもあやかりたいものです。 (^_^メ)

▼生活習慣病の”本体”
 『かつて、脳卒中、がん、心臓病を3大成人病と呼び、個別に対応していましたが、今や生活習慣が関与するため”生活習慣病”として、互いに関連付けて認識し対策を講ずべきであるとされています。
 広く一般に知られるようになったこの呼称をGoogleで検索してみると、10万を越えるページがあり、理解も深まっている様に見えますが、実際の医療現場では、随時血圧だけ、或いは幾つかの採血結果だけを気にして、その一方では飽食・喫煙継続という方もまだまだ多く、生活習慣病は成人の病気という誤解もまだまだ根強いものがあります。』と、ぼやいております。

    ■生活習慣病の予防・治療の根幹は適切な食事・運動と禁煙である。
    ■「三つ子の魂百までも」という諺があるように、小児期からのキチンとした生活習慣の教育・指導が重要である。
    ■あらゆる職種・年代の人達に、広く認知されるようになれば、相当の医療費削減に繋がると思う。
と、結んでいます。

≪紹介しているサイト≫

▼生活習慣病という”名称”
    ■生活習慣病と言う言葉のニュアンス:
     @ 病気の悪化や進行は、「生活習慣なんだから、あなたの自己責任ですよ」。
     A自己責任である以上、こういう病気になったり悪化しても、あなたの責任で、「社会としては面倒をみる必要はないんじゃない」ということにもなる。
     B生活を改めないと、今後は社会保険で治療を受けられませんよ。
    ■生活習慣病という言葉は、ものごとの一面であって、全てはないことを理解して使う必要がある。
    ■いま進められている医療制度改革の医療費削減政策の究極の行き着く先:
      「自己の責任を全うできない人間にまで、僅かなパイを割り当てることは最早できない」という結論か?

 判っている方には当たり前でも、この生活習慣病に罹らない方法を、義務教育の中でどのように教えているのかが知りたいものです。 多分、凡その日本人は、学校では教えてもらっていないのでは無いでしょうか。
 アメリカはこの種の問題に対して積極的に取り組んでおり、医療費を削減させる為に、今までの病気を治すという「治療医学」という考え方から、病気に罹らないために「予防医学」を推進しており、健康食品も大いに活用させる政策を取っているようです。 日本でも少しはその方向に向ってはいるようですが、まだまだですね。

 健康管理も出来無くて、ぶくぶく太っているのは自己管理も出来ない、だめな人間と判断する時代が、近い将来日本にも到来する予感がいたします。

 だから、私は始めています。毎日の食事における野菜果物の重要性を認識しての食事メニューや体重の自己管理と良質の健康食品の摂取による老化防止を!

     ▼私が実践する「長寿の秘 訣?」 ・・ おなか健康!不老の秘訣? 


▼【かかりつけ医通信】のバックナンバー 

 『約5万人の中高年男性を追跡したコホート研究で、アルコールの摂取パターンと2型糖尿病の発症リスクとの間に相関があることがわかった。週に5回以上軽くお酒を飲む人では、全くお酒を飲まない人よも2型糖尿病の発症率が12年で5割低いという。』という記事。

▼MedWave内の記事は、こちら 

 飲酒が糖尿病に対して保護的に作用することは、既にから示唆されてたが、その理由には諸説があり、食事と共に飲酒するかどうかや、アルコール飲料の種類など、解析は不十分だった。

 米国Harvard公衆衛生大学栄養学部のKatherine M. Conigrave氏らは、40〜75歳の健康な男性医療従事者5万1529人を対象に飲酒量、飲酒パターンと2型糖尿病発症との相関を調べた。
 その結果、

    ・46,892人のうち1571人が、平均12年間の追跡期間中に2型糖尿病を発症した。
    ・1日平均のアルコール摂取量で7群に分けて解析。
    ・全くアルコールを飲まない人よりも、エタノール換算で50g以上飲む人の方が、2型糖尿病の発症率が36%低くなった。
    ・アルコールの摂取量と糖尿病発症率には正の相関がある。
    ・糖尿病の相対発症率は、エタノール換算で50g以上の飲酒者で39%低くなった。

2001/09/30
   ----Nikkei BP BIzTech ’01/09/26 
『40〜79歳の国民健康保険(国保)加入者を対象とした追跡研究で、肥満、喫煙、運動不足の三つの生活習慣のうち、運動不足が医療費の増加に最も強く関連していることがわかった。禁煙や減量よりも運動をターゲットにする方が、医療費抑制の効果が出やすいことを示唆するもの。』と、報じている。

 宮城県大崎保健所管内の古川市など1市13町に居住する40〜79歳の国保加入者(同保健所管内居住者の国保加入率は55%。)を対象に、生活習慣などに対する自記式のアンケート調査(有効回収数は、5万2029人分(94.6%))を行い、国保のレセプトから割り出した医療費との関連を調べた。

 その結果、

    ・喫煙者(喫煙歴がある人を含む)と非喫煙者とでは、性や年齢などで調整ても、喫煙者の方が月当たり医療費が約5%高かった。
    ・肥満については、体脂肪指数(BMI)が21〜23の人に比べ、「BMI≧30」の人では医療費が21%高かった。
    ・運動習慣については、1日の歩行時間が1時間に満たない人を「運動不足」とし(病気などのため長時間の歩行ができない人を除く)、運動不足か否かで4年後の累積医療費に約20万円の差が付いた。
    ・この「喫煙」「肥満」(BMI≧25)「運動不足」という三つの生活習慣の、医療費に対する相乗効果(三つともあてはまらない人の月当たり医療費を基準として増加率を見た)は、
     
      三つのうち「肥満」だけがある人や、「喫煙」だけがある人の医療費増加率は2%前後。
      「運動不足」だけがある人の医療費増加率は約15%だった。
      増加率は、肥満と運動不足が重なると約2割増し、喫煙と運動不足が重なると約3割増しとなる。
 「運動不足」が医療費増加に大きな影響を与えていることが明らかになったという。

 これは、耳の痛い話です。 かく云う、私も若いころより運動が好きではありませんで、サラリーマン生活を営んでから進んで運動をしたことが無いのです。 デスクワークが中心の仕事で、通勤も車を使うので、足が弱ってきていることは薄々気づいておりましたので、最近は昼休みに階段を上り下りを意識的にこなす運動を行っております。お蔭様でゴルフをやって足の疲れが違っていることに気づきましたので、これからもこの階段を利用した運動を続け様と思っております。 それだけでは足りないでしょうから、やはり休日は散歩を心がけましょう。

MedWaveの詳細記事


2001/09/23
   ----Health Media 
 7月17日、有楽町マリオン朝日ホールで公開講演会「子どもの心と体の健康を考える」(主催:日本ケロッグ梶jが開催された。 「なぜ、子どもがキレるのか-食生活と子どもの心の心身の健康について-」と題して、福山私立女子短期大学教授の鈴木雅子氏が講演が行われ、その講演の取材記事。

≪Health Media コメント≫
 このところ、児童の刺殺や幼児虐待など常軌を逸した凄惨な犯罪が頻発している。子供たちがキレるといわれたが、最近は社会性の欠如した、キレた大人たちの暴走が目立つ。 何が、彼らをそうさせるのか---。

▼「キレる」、「ムカつく」は脳の栄養不良
 かつて、鈴木氏は「子供たちの食生活と行動の相関」について調べている(1986年、尾道市の中学1年〜3年生の男子615人、女子554人の計1169を対象)。
 調査は男女を5つのグループに分け、「食生活」・「健康」・「生活」・「いじめ」の4項目についてアンケートを取った。  「食生活」については、「最も良い」>「良い」>「普通」>「悪い」>「最も悪い」、という5段階の採点をした。
 その結果「悪い」「最も悪い」グループは、野菜や海藻、牛乳の摂取が少なく、ジュース類やスナック菓子、インスタント食品を多く摂っており、半数以上が朝食を食べていない状況にあり、情動が不安定で、根気がなく、常にイライラして、カッとしやすい傾向にあった。

 中でも、「最も悪い」グループの男子については、「腹が立つ」が96%、「イライラする」が92%、「すぐにカッとする」が88%という比率で、「食事」内容が劣悪になるほど、「キレる」・「ムカつく」傾向にあった。

 ⇒ この時の、記事へ 「キレる少年達!背景に近代食の欠陥

▼昨年度の公立小中高校生の「暴力行為」、過去最多に
 こうした「食」と「情動」との相関が、15年も前に、鈴木氏の調査で指摘されていたが、8月24日に、文部科学省が「生徒指導上の諸問題の現状についての調査」を発表した。
 その報告によると、 昨年公立の小中高校生が起こした「暴力行為」 は、全国で4万374件。前年比+10.4%、過去最多。 なかでも、「教師に対する暴力」は5,778件、前年度比16.2%増で最も増えている。
 厚生労働省は、注意力や集中力に欠け、落ち着きなく、イライラして、動き回るといった情動障害で学校になじめない児童生徒が目立ってきたとし、9月より「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」についての全国調査を行うことを発表した。これは6ケ月間の子ども達の行動を4段階で評価するというもので、来年3月に調査結果を公表する予定という。このような社会現象となる、かくもキレ易く、情動障害の児童生徒が増えているのか。15年前の鈴木氏の調査以降、日本中で「食」の改善がなされたとは思えない。

▼朝食の欠食は「脳の栄養失調状態」招き、脳の機能低下に
 講演の中で、鈴木氏は、劣悪な「食」で「脳が栄養不良」状態になり、理性、判断力など情動が不安定になっていると指摘。飽食の現代にあって、なぜ脳が「栄養不足」になるのか。
 「身体はたんぱく質も糖質も全てエネルギーにすることができる。だが、脳は糖質、ブドウ糖だけがエネルギーになる。身体全体で使うエネルギーの18%から20%が脳で消費される。そのため朝、昼、夜きちんと食べ、エネルギーを補給する必要がある」(鈴木氏)。
 脳の活動のため必要なブドウ糖は、米や麦、イモ、豆類などに多く含まれる糖質あるいは砂糖などがその供給源となる。朝食の欠食は、ブドウ糖ばかりか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も得られない。つまり脳が一時的に「栄養不良」状態にるという。
 こうした状態が長らく続くと、情動障害ばかりでなく、脳の機能低下を招くことが海外でも報告されいる。

▼砂糖はブドウ糖の供給源、摂り過ぎでB1不足の懸念も
 脳の活動のためにブドウ糖が必要で、穀類や砂糖がその供給源となる。ネズミの餌にブドウ糖を与え、記憶力を調べる迷路実験でも、餌を食べた2時間後に、記憶力と学習能力がピークに達したという研究報告もある。   だが、問題はその摂取量。砂糖が細胞内でブドウ糖へと分解される際、糖代謝酵素の補酵素としてビタミンB1が使われるため、砂糖の摂取量が多くなると、ビタミンB1不足が進み、イライラや意気消沈、集中力の低下など情動障害が生じる。また、身体的にも肥満や糖尿病、むし歯、筋肉の弱化、骨密度の低下、近視などを招くおそれがあることが指摘されている。
 個々人の糖分の摂り方はさまざまで、特にジュース類(1缶250mlに約20〜40グラムの砂糖が含まれる)など多飲する子供の場合、砂糖の摂り過ぎで血糖値が上がり、インスリンが大量に分泌され、低血糖症になり、イライラや集中力低下などの情動障害を招くことを懸念する声もある。
 ただ、これについては議論が分かれており、海外の研究では、「砂糖が子どもの行動に重大な影響を与えるという主張に科学的根拠はない」とする報告もある。

▼食品添加物など化学物質も「情動」に影響
 この他、情動障害や脳の機能低下に関連していると云われるものが食品添加物や農薬などの化学物質やダイオキシンなどのいわゆる環境ホルモン。
 前述の「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」について、米国では、1965年にサリチル酸などの食品添加物がADHDに関与しており、ADHDの約4割は食品中の化学物質によるものと指摘の報告がある、食品添加物を完全に除去することで、ADHDの5割から7割に回復が見られたと報告している。
 子どもたちの異常行動に食品添加物などの化学物質が何らか関与していると指摘する声は多いが、まだ明確なことは判っていない。一説には、化学物質が過剰に取り込まれると活性酸素が異常発生し、脳機能が損傷、変調を来たすとの見方もある。  現在、米国でダイオキシンやPCBなどの環境ホルモンが脳神経に異常を与えるという研究報告が次々に発表され始めている。汚染の進む米国の五大湖の魚を食べていた母親が生んだ子供たちの知能を15年間調査したところ、臍の緒にPCBが多く含まれていた子供ほど知能が低くなっていたという。

 ⇒この時の記事へ 「フリーラジカル、「環境ホルモン」汚染、世代を超えて「脳機能」に障害

▼セロトニンの分泌欠如が情動障害もたらす
 情動をつかさどる脳の情報伝達機能をつかさどる神経伝達物質には、アセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ギャバ、ドーパミン、セロトニンなどがあり、脳機能の活性化に重要な役割を果している。
 この中のセロトニンが、脳の働きを鼓舞したり、気分の落ち込みや鬱症状に深く関与するとされ注目されている。
 セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られるが、ネズミにトリプトファンの欠乏した食事を与えた実験で、5週目の終わりには脳内のセロトニンが減少することが確認され、セロトニンが減ったネズミは正常なネズミと比べて痛みを感じやすくなっていたという研究報告もある。
 セロトニンについては、8月15日、朝日新聞(朝刊)の北海道大教授で脳科学者の澤口俊之氏のコラム「私の暴力論」を紹介している。
 その抜粋から、 「脳科学的にいうと人間の「暴力」には脳の前頭連合野と呼ばれる部分が関係している。前頭連合野は社会性や理性をはぐくむ働きをする。不気味な暴力犯罪の頻発はこの働きが鈍くなっているのも一因」ではとも。  又、最近電車の中で平然と化粧をしたり、足を投げ出して床に座ったりという若者の行動は前頭連合野の働きが弱くなっているためとして 、前頭連合野を活性化するセロトニンやドーパミンといった脳内物質の分泌が少ないのではとも指摘している。

▼「健全な脳を作る」ために必要な栄養素とは
 「脳の健全化」において、脳の活動エネルギーのためにブドウ糖を補給する必要があるが、白米や砂糖の摂り過ぎはB1不足が進み、情動障害が生じる懸念もあり、他のビタミン・ミネラルの補給も十分できない。
 ビタミン・ミネラルの適切な補給は「脳の健全化」のために必要だ。カリフォルニア州立大学の研究グループによれば、6歳から12歳の児童40人にビタミンやミネラルを十分に与え、他の40人に偽薬を与えたところ、ビタミン・ミネラルを与えたグループは偽薬グループと比べ、反社会的な行動が47%少なかったという報告もある。 とりわけビタミンB群は情動のコントロールに欠かせないといわれる。
 ブドウ糖の補給源として白米や砂糖は貴重だが、はたして精製したものがベストといえるか。食物繊維はダイオキシンなど化学物質の 吸着・排泄についても重要な役割を果すことが最近明らかになっている。
 「ブドウ糖の補給に優れ、ビタミン・ミネラル、さらには食物繊維が十分摂れる」食品として、「未精製穀類」がある。米国では、今「未精製穀類」に高い関心が集まっており、全粒粉のパンが人気だという。
  「脳の健全化」のために、玄米や七分つき、胚芽米や麦などビタミン・ミネラル、食物繊維がほどよく含有されている食品が薦められる。

  さらに、日本が世界に誇るブレインフード(頭脳食)として挙げられるのが「納豆」で、大豆にはレシチンが含まれているが、消化の際、コリンという物質になり、記憶回路の活性化に関連するアセチルコリンという神経伝達物質を作る材料となる。さらに、神経の興奮を抑制するカルシウムやマグネシウム、神経細胞の活性化に欠かせないビタミンKやなどのミネラルも豊富に含まれる。

 米国の知能指数が200を超える日系三世のマイケル・カーニーという天才少年の母親はマイケル君を身ごもった時から、和食中心の食事と納豆を摂っていたという。
 この他に、ビタミンCや魚油に含まれるDHAやEPAなどが脳の機能強化に役立つとされる。


 以上のことから云えることは、現在我々が手にしている「食品」には、精製されたものが蔓延しており、その精製されているがゆえに、本来含まれているべきミネラルや微量元素、食物繊維類を削ぎ落としていた弊害が、精神までにも影響するような弊害が社会現象になるまでになったということでしょう。
 その上に食品添加物や防腐剤の化学物質が多かれ少なかれ食品には含まれていますし、はたまた環境ホルモン等の類も調理方法によってもにじみ出てきますので、「食するもの」全てが化学物質に「汚染」されているといっても過言ではない食材を我々は毎日食べていることになり、その結果として「生殖」や「脳・精神」にも影響を与え始めているということなのですが、そうなればなるほど、従来の栄養学には無いところの「安全な食材」「必要な栄養素が欠乏していない食材」を選ぶ目を持つことが、これからは重要になることが大いに予想されます。
 安全な「食材」は人口栽培された野菜とか、工場で人口飼育された動物の肉しか食せない時代が到来するのもそう遠いものではなさそうな予感がしてきます。

 ■書評:平然と車内で化粧する脳 (澤口俊之/南伸坊・著<扶桑社・1524円>)
 ■乳幼児虐待(6)・脳内伝達物質セロトニン 〜子育て環境学 
 ■乳幼児虐待(3)・精神病の常識を破る 〜子育て環境学 

以前の記事である、
キレる少年と食事の関係についての話題特集(2000.10.12) へ


2001.09.10
     ------日経ヘルス・News 2001/07/24 
 マーガリンや植物油に多く含まれる「トランス脂肪」は、血管の弾力性を弱め、善玉コレステロールを減らす、とオランダの研究者が報告した。
     ------日経ヘルス・News 2001/07/23 
 野菜と果物中心の食事をしている人は、血液中のサルチル酸の濃度が高いことがわかった。サルチル酸は、心臓発作を予防するといわれているアスピリンの活性成分であり、菜食主義者に心臓病が少ないわけがこれで説明できるという。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/19 
 赤ワインは体に良い、とくに心臓病を予防する効果があのは、抗酸化成分のポリフェノールが多く含まれているからとういのが定説。白ワインにはポリフェノールが少ないが、ワイン作りの過程で、ちょっと工夫すれば、白ワインにもポリフェノールを入れることができ、赤ワインに太刀打ちできるようになるとイスラエルの科学者が発表した。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/18 
 サバ、サケ、イワシなど脂ののった魚を良く食べる人は、前立腺ガンになる危険性が、食べない人の半分以下になる、との長期調査の結果をスウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究チームが行った。
     ------日経ヘルス・News 2001/06/01 
 緑茶の虫歯予防効果は有名だが、紅茶にも同様の効果があると、米イリノイ大学のクリスティン・ウー教授(歯周病学)は、米微生物学会で発表した。
 「紅茶でよく口をゆすぐと、虫歯菌の成長が止められ、菌が歯に付着する力を弱める効果があって、虫歯予防と、歯垢を減らす効果がある」というが、1回30秒間、1日5回、紅茶で口をゆすぎ、これを毎日続けたら紅茶で無くても効果が出そうな気がするのですが・・・。

2001.08.12
   ------Health Media 
 6月8日、ホテル日航東京で市民公開講座「しなやかな血管、いきいきとした体 動脈硬化を防ぐ生活習慣」(主催:第33回日本動脈硬化学会総会 朝日新聞社)が開催された。板倉弘重:(茨城キリスト教大学生活科学部教授)、山田 信博:(筑波大学臨床医学系内科学教授)、中村 丁次:((社)日本栄養士会副会長・聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長)の3氏講演が行われ、その概要が掲載されている。

■「動脈硬化とは:物言わぬ病気、動脈硬化はなぜ恐い」
   (板倉弘重:茨城キリスト教大学生活科学部教授)
■「生活習慣と動脈硬化、最新の生活習慣病の予防と治療」
   (山田 信博:筑波大学臨床医学系内科学教授)
■「動脈硬化を防ぐ食習慣」
   (中村 丁次:(社)日本栄養士会副会長・聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長)

    ▼ある日当然、ろれつが回らなくなり・・・
     日本人の死亡原因の上位は、一位ががん。次いで心疾患、脳血管疾患と続く。この2つは、動脈硬化が原因で起きる。動脈硬化の恐さは、「極めて静かに進行し、何の症状もない。ある日、突然血管が詰まって一気に臓器障害を起こすことだという。

    ▼60歳以降の病気と思われていたが・・・
     動脈硬化は、重篤な疾患を招くまで、自覚症状がないのは、知らない内に動脈硬化が進んで血管の壁が厚くなり、内腔が狭まっても、血管には正常に血液が送り込まれるので、自覚症状が現れないという。
    だが、ある日突然、急激なストレスや喫煙などが加わると、脳梗塞、動脈瘤破裂といった動脈硬化性疾患を発病する。60歳以降、70歳、80歳の年寄りの病気と思っていたが、歳をとってから現れただけで、病気は20歳代から始まっている。

    ▼この10年間に、30〜40歳代の高コレステロール血症が増加
     動脈硬化は血管内のコレステロールの堆積と密接に関係する。コレステロール値が、この10年間において、とくに男性にかぎって増えているという。厚生労働省の発表によると、男性の高コレステロール血症罹患は、この10年間に50〜70歳代は減っているものの、30〜40歳代は逆に増えている。
      その原因は、この50年間、食生活が大変贅沢になり、寿命も延びたが、一方で生活習慣病が増えている。長生きできるようになると同時にコレステロールもだんだん高くなって、今や米国と同じくらいのレベルになっている」という。
     但し、コレステロールが全て「悪」ではない。血管に溜まるのは一部のLDL(悪玉)コレステロールで、むしろHDL(善玉)コレステロールは多いほうがいい、少なすぎてもダメ、ということが明らかになってきた。

    ▼コレステロール値、「高さ」以上にLDL(悪玉)コレステロールの酸化が問題
     現在の日本人のコレステロール値の基準値は、97年に設定されたもので、総コレステロール値が220mg、200〜220mgの間を「要注意」としていた。これに対し、8日に開かれた「第33回日本動脈硬化学会総会」では、総コレステロール値を220mgから240mgに引き上げるという緩和案が提示され、LDL(悪玉)コレステロールについても、従来120〜140mgを「要注意」としていたが、160mgに引き上げた。
     これは、コレステロールが多いから悪いという単純なことではなく、日頃どういう食事をし、どういう生活をするかによってコレステロールが高め、あるいは低めでも動脈硬化の罹り方、防ぎ方に違いがあるということのようだ。
     問題は、悪玉コレステロールが酸化された状態が、血管壁を傷つけるという。 血管壁から血中に入ってくるLDL(悪玉)コレステロールが活性酸素により酸化LDLコレステロールになり、これがコレステロールが血管壁が溜まり、血管壁が破れやすくなり、破れたところに血栓が生じ、血行障害が進行する為だ。

    ▼活性酸素により生じる「過酸化脂質」が問題
     活性酸素がコレステロールと結びついて過酸化脂質を産生し、細胞を損傷させ、さまざまな疾患を引き起こす原因となる。活性酸素そのものよりも活性酸素により産生された過酸化脂質によってもたらされる健康被害のほうが大きいという。
     油の不飽和脂肪酸は活性酸素と結合しやすく、過酸化脂質を増産させ、動脈硬化へとつながる。動物性食品に多い飽和脂肪酸は総コレステロールおよびLDL(悪玉)コレステロールを上げる。ただし、植物性の油が無条件に良いということでなく、植物性油に多いリノール酸はコレステロールを低下させる作用があるが、摂りすぎるとHDL(善玉)コレステロールも低下させてしまうという。
     また、多価不飽和脂肪酸は不安定で酸化されやすく、LDLコレステロールの酸化を進め、動脈硬化を促進する。

    ▼動脈硬化対策に、穀類、大豆、お茶など「抗酸化物質」を多く含む「和食」がいい
     動脈硬化対策としての日頃の食管理は? 「和食」が良いという。「和食は低脂肪であり、糖質が多いがでんぷん質の糖質が食物繊維と同じような働きをするということも判ってきたという。食物繊維が動脈硬化に良くコレステロールや中性脂肪も若干下げる作用がある。和食は全体的に食物繊維が多い。

    ▼和食の欠点を補う「理想食」とは
     和食にも欠点がある。昔の典型的なご飯に味噌汁は駄目。日本が世界でトップの長寿国になっているのは、抗酸化物を多く含む日本の伝統食にプラスして、タンパク質や脂肪がバランス良く摂れていることにある。
     地中海料理と日本料理が世界で最もいい食事といわれているが、両者を比較すると片やスパゲティとご飯で、どちらもでんぷん質が多く、魚介類、野菜類を多く食べる。ただ日本は、少し塩分が多い。
     活性酸素対策については、五穀、豆類、お茶、野菜など、いろいろな食品からいろいろな抗酸化物を合わせて摂ることという複合効果が大切。

   ------Health Media 
 6月11日、経団連会館(東京都千代田区)でネスレ科学振興会 第8回講演会「健康を考える〜食品の抗酸化機能」が開催された。お茶の水女子大(生活環境研究センター)の近藤 和雄教授、名古屋大大学院(生命農学研究科 食品機能科学研究室)の大澤 俊彦教授、ネスレリサーチセンターのアンリ・ディラン氏らが食品の栄養・成分の抗酸化機能について報告を行ったという、レポート記事。

▼生体の防衛機能であるはずの「活性酸素」が、逆に生体を攻撃し始めた

     人は生きる為に空気を吸っているが、そのうちの1から2%が活性酸素になる。この活性酸素の過剰発生が問題になっている。本来、活性酸素は生体に異物が侵入した際、殺菌作用としての防御システムとして働く。が、農薬や食品添加物、紫外線、排気ガスなどの大気汚染、喫煙、ストレスなどにさらされることで、活性酸素を必要以上に産生させているという。
     活性酸素が過剰に発生すると、防御から逆に生体を傷つけ、がん、糖尿病などの生活習慣病、アトピー性皮膚炎などさまざまな疾病を引き起こす原因となる。 また、活性酸素は酸化力が強ために、脂質と結合して「過酸化脂質」を生じ、細胞を損傷させて生体へダメージを与える。全ての病気の90%に活性酸素が関与しているともいわれる。
▼脂肪の摂取量の増加が動脈硬化性疾患を招いた
     活性酸素の発生、さらに脂質酸化による「過酸化脂質」の産生で、人間の細胞は日々むしばまれているが、活性酸素の過剰発生を食い止めるために、日頃から脂質酸化を防ぐ食品、抗酸化食品を摂るしか方法はない。
     抗酸化能に優れた栄養成分の紹介が行われ、赤ワインの抗酸化作用は、良く知られている。
     狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患は、コレステロールの増加と関連がある。
▼日本人の食事に占める脂肪の割合は25%、戦後に増加の一途
     日本の状況としては、戦後、脂肪の摂取量はどんどん増え、食事の中で占める割合が、「昭和20年代は10%以下だったが、昭和40年代、50年代には20%を超え、昭和55年から25%になり、最近のデータでは25.3%という。
     脂質量の増加は、コレステロールの増加を招き、動脈硬化性疾患へとつながる。ただ、ここで問題とされるのは、悪玉といわれる酸化変性LDLコレステロール。善玉といわれるHDLコレステロールは身体の組織作りに関与し、必要不可欠なもの。
▼悪玉の酸化変性LDLコレステロールと「活性酸素」との関係
     動脈硬化のメカニズムは、血管内をLDLコレステロールが通過する際に内膜にもぐり込むと、変性した酸化LDLとなり、悪玉となる。これは異物であるためマクロファージがそれを取り込むが、マクロファージは酸化したLDLをあるだけ食べてしまい、血管の内皮の下に溜まり込んで内皮細胞を押し上げてることで、血管が裂けるというものである。
     マクロファージは食細胞と呼ばれるもので、体内に侵入した菌やウイルスといった異物を取り込む際、食細胞の膜で活性酸素が産生される。 これが度重なると活性酸素は細胞内だけでなく、細胞外にもあふれ、血管壁を傷つける。こうしてできた裂け目を修復するために、血漿版などが動員され、血管内に血栓を作る。この血栓で血管が詰まり、動脈硬化へと進むとみられている。
▼高脂肪食のフランスになぜ動脈硬化性疾患が少ないのか
     抗酸化物質が投入されると、コレステロール増加のメカニズムが抑制される。 それを証明するのは、フランス人の食生活ある。 1970年代からフレンチ・パラドックスということがいわれるようにフランス人の食事に占める脂肪の割合が40%と非常に高く、コレステロールが多いにも関わらず、他の国々と比べると肝動脈性疾患が非常に少ないのは、赤ワインに含まれる抗酸化物質の作用であった。

     ところで、「ジャパニーズ・パラドックス」という言葉もあるという。日本は喫煙率が非常に高いく、男性の50%近くがタバコを吸っているにも関わらず、虚血性心疾患が少ないのは、脂肪の摂取量が少ないことや、お茶のタンニン、カテキンが関係しているかも知れないという。

▼抗酸化物質で生体を防御し、病気を未然に防ぐ
     ビタミンEやC、カロチノイド色素のβ-カロチンに抗酸化機能があるはよく知られるところだが、最近ではトマトに含まれるリコペンなども脚光を浴びており、日本人が伝統的に摂ってきた大豆成分のイソフラボン、茶カテキン、ゴマのセサミノール、ココア、カカオなども抗酸化機能がある。意外なところでは、「ウイスキーやコニャックは樽につめて熟成をさせる過程で木からポリフェノールが出る。ことも分かってきているという。
     抗酸化機能を持つものに、ゴマのリグナン類、香辛料ターメリックの黄色色素であるクルクミン等、ガーリック、オニオン、ワサビ、クレソン、大根、ブロッコリーなどをがある。
▼単一の抗酸化物質に関 して、それを公衆衛生的に勧告するだけのデータはない
     完全に酸化スト レスを除去するというのは幻想でり、重要なことは酸化物質と抗酸化物質のバランスを計ること。抗酸化物質としてビタミンE、C、β-カロチン、グルタチオン、ポリフェノール、カロチノイド、微量元素のセレンや鉄、亜鉛などがある。
     抗酸化物質を食事から摂る場合と 摂る場合とでは、抗酸化物質の豊富な果物や野菜はがんや循環器病、白内障のリスクを減らす。血中での抗酸化物質やビタミン濃度が低いと慢性病のリスクが高くなる。 「単一の栄養素ではなく、食物に含まれている複数のものを総合的に摂る事が重要という。
     過去に行われたβ-カロチンの大規模な栄養介入試験のネガティブデータおいて、単一の抗酸化物質に関して、それを公衆衛生的に勧告するだけのデータはないというが・・・・。
     現代栄養学に基づき、あまりにも非栄養素を軽視した加工食品を氾濫させた。精製加工で排除された非栄養素といわれる成分に抗酸化物質が多く含まれることを知らなければならないという。食品をトータルで摂ることが重要。

2001/07/22
     ------Fine-club気になる栄養素
 このページの冒頭には、『年々増加している動脈硬化。動脈硬化に起因した死亡率は全死亡の30%を超えて、がんと死因のトップを争っている。動脈硬化は自覚症状がないが、恐ろしい病気を引き起こす恐い病気であるという認識が必要だ。』と、表現しております。

 確かに、自覚症状を伴わないし、ガンの様に痛みを伴わず、脳卒中や脳梗塞として突然襲ってくるのですから怖い病気です。その原因は、長年の食習慣に有るということを判っているようで、実感として理解していないのが一般的な様です。 身近にもこの種の病気で通院している方がおられますが、食習慣が最大の治療法なのに、医者から貰った薬だけで安心しているようです。 この薬ではたして直ると思いますか?。 答えは、「No」です。 早く日々の食生活を改善して、抗酸化作用の有る食品を多用する食餌に切り替えて欲しいのものです。これが最も良い薬だと気づいて欲しいのですが、この種の病人ほど、このような情報に耳を傾けないのが常なので、困ったものです。私から云えば自業自得なので、健康保険を増額するようなリスク比例形に変えてやれば気づくのかもしれませんね。

■動脈硬化が引き起こす恐い病気

     動脈硬化とは、血管の内壁に脂肪酸やコレステロールなどがたまり、柔軟性が失われた状態のこと。弾力性のない血管には血液が固まりやすい。こうして血管の80%が塞がると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞病気を引き起こす。動脈硬化を起こしている人は、肥満、糖尿などを併せ持っていることが多い。加齢も要因の一つ。以前の高血圧による脳卒中から最近は、欧米型の動脈硬化による脳梗塞に変化してきている。
■増加の原因は生活習慣

     動脈硬化の増加には、生活習慣が大きく関係している。特に、脂肪の摂り過ぎ。 最近の20〜50代の日本人の血中総コレステロール値は、男女ともに約30%が基準値(220mg/dl)を超えているという。また、ストレス、疲労、紫外線、喫煙などで体内の酸化が進む結果、動脈硬化やがんなどを引き起こす。体内には、抗酸化酵素が備わっているので、抗酸化食品を上手に利用して対応しよう。抗酸化作用が強いものとして、ビタミンA、C、E、β-カロチン、ポリフェノールなどがある。
■危険因子の数値を甘くみない

     動脈硬化には自覚症状がないので、手足が不自由になったりしびれたり、体の自由がきかなくなるという症状が出たときには、命を関わる状態になっていることが多い。そのため、症状の出ない内から病気を理解して対応する必要がある。健康診断では、動脈硬化の程度は測定できないのが現状。ただ、動脈硬化につながる危険因子を測ることはできるので、危険因子をいくつか持ち合わせることが、危険度が高まることを知っておくことが必要。軽い高脂血症といわれても、深刻な動脈硬化が進んでいる場合も多い。健康診断でひとつひとつの危険因子の数値が少し高めという程度ということで、そのままほうっておく人が多いが、その間に病気が進行している可能性が高い。危険因子を減らすには生活習慣を見直し、食事に気をつけるしかない。
     Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨
 『最近青少年犯罪が増加傾向にあるといわれ、その原因について識者はいろいろコメントするが、いずれも推測の域を出ていないが、その中に砂糖有害説なるものがある。
 砂糖は消化吸収が早いため血糖上昇に対しインスリンが過剰分泌される結果、反応性の低血糖を起こし、精神的に不安定になり、犯罪を犯すという説。
 砂糖有害説のほかにも、青少年犯罪の原因に関してはいろいろな説が飛び交っており、内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)、食品添加物などが原因としてあげられているが、どの仮説にもそれを裏付ける科学的なデータは少ないし、少年犯罪が増加傾向にあるといっているが、これにも根拠が薄いと疑問を投げかけており、情報を発信する側はそれぞれの都合で単なる仮説を振りかざしており、受けて側もその真の意図を推し量る必要がある。』と、結んでいる。

 この意見には、賛成するところもありますが、でも異論を呈したい。 少年犯罪は増加というよりも凶悪化とか異常化の傾向にはあるように思えます。その点では皆さんも異論が無いように思うのです。でもその原因として、いろんな説が出ることは良いことだと思いますし、そのような説が出ている背景を考えて見れば、やはり環境汚染に関する食物汚染とか昔には考えられなかった食習慣が出来つつあることを認めて、それを改めようとする意識を持つことが大切なような気がします。


以前の記事である、
●キレる少年と食事の関係についての話題特集(2000.10.12) へ

 
2001/06/04
 米国心臓協会( AHA )は5月22日、糖尿病と心疾患の関連や、インスリン抵抗性に関する知識などについて尋ねた調査結果を発表した。 その内容は、患者の3人に2人が高血圧など心血管系疾患を合併しているにも関わらず、心疾患が糖尿病の合併症として「最も深刻」と考える患者は3人に1人という具合で、合併症に関する意識が薄いと指摘している。

▼MedWave内の記事は、こちら 

 成人病・生活習慣病の代表が糖尿病であり、各種の病気を併発するということを患者が認識していないという実態が明らかになったというだけのものですが、心臓病や高血圧病の裏には糖尿病が隠れていると云うことと、この種の病気は食生活を含めた運動不足と食べ過ぎという生活習慣からくるものであるという認識を患者がもう少し自覚すべきであるということでしょう。

 そんな中で、私が長年愛用している「サプリメント」をご紹介致します。 食習慣をあまり変更することなく、成人病対策できる利点がありますし、比較的リーズナブルな価格ですから、知っていて損は無いと思います。

 商品名: 100%乳酸菌「ニブロン」 & 野菜・果物丸ごと濃縮粉末食品 「フレッシェンモア」 → 掲載ページ


2001/05/27
     BizTech医療・介護・バイオ <’01/04/04>
 交通手段の近代化に伴い、中国にも肥満の波が押し寄せているという話題ですが、そこには中国の家庭における価値観が、微妙な影を落としているようだとのこと。

 この記事によれば、1997年に行われた中国健康栄養調査のうち、20歳〜55歳の4827人を対象として、 本人または家族が乗り物を持っている場合、持っていない人と比べた肥満リスクは、約1.8倍と算定された(男女差なし)という。

詳しくは、こちら!  → MedWave


2001.04.29

糖尿病と闘うには
  〜食べすぎは肥満に直結・刺激さけ消化よい物を
     ------−-------US Health News
▼タイプの問題
     体が血糖あるいはグルコースをきちんと使えなくなる状態、それが糖尿病。
     タイプIは、通常若年層が罹り、体の血糖制御を助けるホルモン性物質、インスリンを取る必要がある。
    このタイプは、血糖値をコントロールするのに必要であるインスリン分泌を体が全く止めてしまので、グルコースあるいは血糖値が長期にわたって高い場合、目や腎臓、神経組織、循環組織などに合併症を引き起こすことがある。
     タイプIIは、通常成人が罹り、体がインスリン耐性になってしまい、たとえインスリンが正常に循環していても細胞が血液から糖を取り込み難くなってしまっているタイプ。
    タイプIIは、最も一般的なタイプ。体重を少なめに維持し、運動を続ければ糖尿病に罹る危険性も低くなる。
▼タイプIIの危険性が増える
     太りすぎている場合、タイプII糖尿病に罹る危険性は急増する。タイプII糖尿病の治療には薬を使うより、食習慣を変えるよう、またよく動くようにすること。
▼ライフスタイルを変えること=危険性低下
     ADA2000定例サイエンス・セッションで発表になった報告によると、タイプII糖尿病は食習慣並びに運動習慣に関し、ライフスタイルを変更することで予防できるということです。
     「ライフスタイルのちょっとした修正が、タイプII糖尿病に罹りやすいグループの発症率を58%も減少する」。
▼抗酸化剤は欠かせない
     糖尿病の合併症は、酸化ダメージによるもの。抗酸化剤を多く摂取すれば、糖尿病患者の目や腎臓、循環、神経組織への障害を少なくすることができる。
     抗酸化剤は、ビタミンCやE、カロチノイド、αリポ酸のような栄養素で、組織を破壊する分子(フリーラジカルと呼ばれる)による細胞や組織に対する酸化ダメージを防ぐ。
▼クロムと血糖
     クロム研究の第一人者、リチャード・アンダーソン(Richard Anderson)博士が10件以上の研究を分析したところ、その過半数で、クロムにグルコース耐性、および/あるいはコレステロール値を改善する有効性があると裏付けられた。
▼食生活と運動がカギ
     平均的アメリカ人の野菜を食べる割合は、3日ごとに1回。「野菜、果物に目を向けることが重要」と述べ、1日に少なくとも5杯分(多いほど良い)食べることを薦める。「新鮮な野菜、果物には食物繊維が詰まっており、しかも脂肪はない」のだから。
     いろいろな種類の食品を食べることは、誰にとっても重要なこと。特に糖尿病患者には欠かせない。「いろいろ食べること。小麦類か米ばかり毎日食べてはいけない。自然食品を食べ、加工食品を止め、毒性のないオーガニック食品を食べることが望ましい」。

    日本や中国、またアフリカの数カ国では、糖尿病の罹患率は低いのですが、これは動物性食品より植物性食品を多く取り、活発に動き回るから。

▼自分の健康をコントロールする
     糖尿病に罹らないようにするには、自分の健康に責任を持つこと、それだけなのだ。
 上記の記事にも記載されている様に、糖尿病に罹らない為には、体重を自分でコントロールする食生活が最も大事であること。野菜果物を食べること。そして抗酸化食品が有効であることが、読み取れます。
 そしてサプリメントを利用するにしても、高品質のものを選ぶことです。特に私も愛用しているところの商品として、「フレッシェンモア」はお奨めです。 野菜果物を意識して多く取るにはかなり努力が必要ですが、それを補うだけの効果が期待できますし、血液検査等にてその効果を具体的な数値として実感できる優れものですので、高品質のサプリメントをお探しの方は、検討してみては如何でしょうか?

とし坊 の健康に良いと思う商品情報!


2001.03.26
 このサイトの情報は、4つのコーナに分かれております。
  • 人類が登場する以前から存在した発がん物質
  • がんの一番の原因は喫煙と食事
  • 喫煙で確実に高まる肺がんのリスク
  • 肉食中心からバランスのとれた食事への転換がポイント
 このサイトの情報を掻い摘んで、纏めてみました。
 重要なポイントは、偏った食習慣が発ガン促進の要因となること! なのですが、これが容易に理解されていないことが、ガンの罹患率・死亡率が年々増加することの背景に有るものと思っております。
 「発がん因子」や「発がん促進因子」が、体内に取り込まれると「活性酸素」を発生させて、正常細胞の遺伝子を攻撃し、傷をつけてしまい、ガン化の芽となる異形細胞をつくることになるのですが、これを防ぐ機能も人間の体にはあるのですが、それが野菜・果物等の食べ物に強い作用があることが明らかになってきております。
 がんの予防を目的に、20年ほど前に国立がんセンターが、「がんを防ぐための12か条」を提唱しているのですが、その12か条のうち8項目が食生活に関するものであることからも、いかに食事とがんの間に強い相関関係があるかが判ると云われていますが、この指標は、抽象的なものである為に、解釈の仕方によっては、全くその意味をなさない様に、私は思います。ちなみに、このサイトを見て自分流に甘く判断してみてれば、「私は大丈夫!」と判断される方が100%になるのではないでしょうか。 そんな指標だから、ガン患者が一向に減らないのでは? 皆さんは如何お感じになりますか?
 もっと具体的な指標が、1997年7月、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」による、「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートなのです。 これについては下記をご参照下さい。

 喫煙がかなりの高率で、ガン化のリスクを高めることは、よく云われている事ですが、禁煙しても15年くらい経たないとその影響が拭えないとするデータも有るということから、如何に強烈なものなのかを認識することが重要ですが、喫煙者に限って「ガンになる?私は長生きなどしなくても太く短く生きますから。」と、周りのものへの迷惑を全く頓着しない人が多いのは困ったことです。 自分の健康は自己責任の範囲なので、どうしようと結構なのですが、煙が周囲の人の健康を害していることに頓着無いのは、全くけしからぬ事なのです。

≪「発がん物質を避ける生活」からの抜粋≫

  • 人類が登場する以前から存在した発がん物質

     日本人の死亡率のトップとして、20年間も「がん」が君臨しているのですが、それでもまだまだ罹患者数(りかんしゃすう)、死病者数共に年々増加しています。
     発がん物質というと直ぐに「たばこ」 や「食品添加物」などを連想しますが、カビ毒やワラビなどは、人類の誕生以前から存在しており、人が火を使うことで物が燃えると発生する「ベンツピレン」や「アミノ酸加熱物」などの発がん物質は、もとから有ったというわけです。

  • がんの一番の原因は喫煙と食事

     がんの原因の3分の1は喫煙に、そして食事も原因の3分の1を占めている。具体的な発ガン因子の代表は、たばこのタールや排ガスに含まれている「ベンツピレン」、肉や魚を焼いたときに出来るたんぱく質の焼け焦げに含まれる「ヘテロサイクリックアミン」など。また、そのほかには「紫外線」や「放射線」。
     そして、肉食に偏った食習慣、動物性脂肪や塩分の摂り過ぎ、過剰なストレスも発がん促進因子となる。
    「発がん因子」や「発がん促進因子」に共通するのは、体内に取り込まれると「活性酸素」を発生させること。この活性酸素は、正常細胞の遺伝子を攻撃し、傷をつけてしまい、ガン化の芽となる異形細胞をつくることになる。

  • 喫煙で確実に高まる肺がんのリスク

     1日の喫煙本数が多いほど、更に喫煙開始年齢が低いほど、がんになる危険性が高い。1日に50本以上吸う人は、吸わない人の約35倍も肺がんになる確率が高い。禁煙してから1〜4年で肺がんで死亡するリスクは半減 し、15年くらいたってようやく吸わない人と同じ程度のリスクまで低下する。

  • 肉食中心からバランスのとれた食事への転換がポイント

     がんの予防を目的に、20年ほど前に国立がんセンターが、「がんを防ぐための12か条」を提唱しており、その12か条のうち8項目が食生活に関するものである。
     最も重要な発がん物質である「ニトロソアミン」は、毎日食べている食品や、食品と食品の食べ合わせで出来てしまう。こうした食品や食べ合わ せに注意することは大切だが、もっと大切なのはがん抑制の働きがある栄養素を積極的にとること。
     β-カロチン、ビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素を抑制してくれること。
     肉食を中心とした高たんぱく、高脂肪の食事は、大腸に長い時間便をとどまらせることになり、腸壁を傷つけたり、発がん物質を生成し易い。大腸がんの予防には食物繊維を積極的にとること。
     要は、高たんぱく、高脂肪に偏った食事を避けて、肉、魚、野菜、キノコ、果物、豆類などいろいろな食品をバランスよく食べるように心がけることが大切という。

≪関連情報≫


2001.01.15
 インターネット博覧会の健康に関するページの中で目に止まったサイトをご紹介致します。
 有識者達の座談形式(野菜議長:農学博士 鳥居邦夫)で野菜の必要性を説いていますので、生活習慣病と老化防止の為にも是非覗いてみてはいかがでしょうか。

 内容を把握し易いように、その題目を纏めてみましたので、気になる項目からアクセスしてみては?

≪議事録の題目≫
第一回議事録

第二回議事録 第三回議事録 第四回議事録 第五回議事録 第六回議事録 第七回議事録

バックナンバー No.3(2000.12〜2000.01)
バックナンバー No.2(1999.12〜1999.01)
バックナンバー No.1(1998.12〜1998.01)
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