スイス/ベルナーオーバーランドの秀峰ユングフラウ

私の個人旅行

私の旅の経験をいくつか紹介しましょう。

全て、旅行会社を介することなく、自分で計画を立て、予約し、旅行しました。個人旅行には、情報検索、問い合わせ、予約とインターネットが欠かせません。次ページ以降に、これらの計画から旅行までを順次に紹介します。

行先 旅行のポイントと主なスケジュール
英国コッツウォルズ地方を巡る ロンドンから車で西北に1時間半。現在もシェークスピア時代の英国の田舎の姿をそのままに残すコッツウォルズ地方を訪ねる。

チッピングカムデンの小さなB&Bをベースに、周辺をのんびり散策する。昼食はローストビーフサンドイッチ。夕食は地元の人々に交じってパブに陣取りフィッシュアンドチップスとエール。チッピングカムデンはローマ帝国時代の温泉地バースまで続くコッツウォルズ・ウエイの出発点。緩やかな羊の放牧地の丘陵をトレイルがうねりながら巡っていく。ここはイングリッシュガーデンのメッカ。ヒドコートなど著名な庭園だけでなく、裏道に入れば、かやぶき屋根の邸宅が並び、さまざまな花が咲き誇る美しい庭が続く。金持ちの週末のセカンドハウスだそうな。

コッツウォルズにはバイブリーなど日本でも著名な町が散在する。なぜ、日本から来てこんな池でニジマス釣りをしなければならないのか。観光ツアー的な有名度にはたびたび疑問を感ずる。一方で黄土色の石造りの家々がひっそりと佇むコッツウォルズらしい静かな町も多い。
スイス・ベルナーオーバーランドを歩く 日本人ツアーの町と化しているグリンデンヴァルトを避けてユングフラウの麓の町ベンゲンの小さな料亭風ホテルを今回のトレッキング旅行の基地にする。トレッキングで疲れた身体をシャワーでリフレッシュして、スイスワインと日替わりのフランス料理を楽しむ。実に優雅だ。

トレッキングの季節は7月。トレイルの両側を高山植物の花々が埋める。圧巻はアイガー北壁下を通るアイガートレイルだ。クライネ・シャイデックで乗り換え、ユングフラウヨッホへ上る登山鉄道に乗ってアイガーグレッチャーで下車する。ここからメンヒ、アイガー中腹のがれきの斜面の中を進む3時間のコースだ。途中でアイガー北壁登山口を通る。

一番天気の良さそうな日にユングフラウヨッホに上る。ユングフラウ方向に向かうトレイルは陽が雪に映えてまぶしい。眼下にアレッチ氷河が伸び、反対側にはベンゲンの町が手に取るように見える。滞在一週間でユングフラウに雲のない日は2日だけ。ツアーでは5割以上の確率で眺望がきかないことになる。
東地中海クルーズに乗る 塩野七生の「ローマ人の物語」を読むと、ギリシャからエジプトに至る東地中海の町と島々に興味をわきたてられる。ローマ近くのチビタベッキア港を出発し、ミコノス島、アテネ、ロードス島、エフェソス、キプロス島、アレキサンドリア、そして帰途にアテネを巡る14日のクルーズ船に乗る。

パッキング/アンパッキングのない船旅は一日がゆっくり進む。一周400メートルのデッキで毎朝のジョギングを楽しむ。朝食は船首のカジュアルな食堂でバイキング、昼食はプール脇のサービススタンドでサンドイッチとビール、夕食はメインダイニングで。テーブルは船旅を通して指定される。英国人夫婦2組とスエーデン人夫婦と同席になる。どうやら同年代のカップルを組み合わせるらしい。

東地中海各地の遺跡でギリシャ文化の影響がよくわかる。ギリシャ神話の神々を祀る神殿、楕円形の競技場、そしてローマの影響だろうが石畳の道。ギザのピラミッドとスフィンクスだけは異質だが、ギリシャとペルシャに人種的にも文化的にも占拠され、現在と文化的な繋がりはないようだ。
ニュージーランドでミルフォードトラックを歩く 世界で最も美しい散歩道と言われるミルフォードトラックのガイド付きトレッキングに参加する。一度は行ってみたいと思っていたコースだ。

ニュージーランド航空でクライストチャーチに到着して西へ向かう。途中の観光案内所で誘われてサザンアルプスの空中散歩に参加。雄大な氷河の流れ、すごいの一言。足慣らしにマウントクックの麓をトレッキングして、ミルフォードトラック・トレッキングの出発点クイーンズタウンへ。

ガイド付きトレッキングは4泊5日。ガイドに前後を挟まれて20人くらいで歩く。自分のペースで歩くので目的地では1時間以上の差がつく。温帯雨林を通るトレッキングは楽しい。とはいっても毎日雨の中。キャビンでワインを楽しみながら談笑。最後にミルフォードサウンドのクルーズを楽しむ。

レンタカーでダニーデンに向かう。ペンギン、アルバトロス、アシカと、自然の豊かさと自然保護にかける情熱に感銘を受ける。
イタリー美術鑑賞の旅 ローマで歴史の跡を訪れ、フィレンツとミラノでルネッサンス時代の名画を鑑賞する。

ローマでは1日目に定番のフォロロマーノ、トレビの泉など案内書曰く名所を訪れ、2日目はヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂などヴァチカン地区で一日を過ごす。3日目はぶらぶら歩きながらカピトリーノ美術館とボルゲーゼ美術館を巡る。

フィレンツでは孤児養育院の近くの小さなB&Bに泊まる。朝一番でウフィッツィ美術館の行列に加わる。世界中に知られるだけに、いつも長蛇の列だ。その後、アルノ川を渡ってピッティ宮殿へ。

ミラノでは飛び込みで美術探訪ウォーキングツアーに参加。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁にある最後の晩餐を眺め、スフォルツァ城美術館を巡る。夕食はライトアップされたドゥオーモを見ながらイタリア料理。ミラノはスイスに近い。天気に恵まれたので急遽スイスへ。日帰りでツェルマートからゴルナーブラートに登りマッターホルンを眺める。
ノルウェー・フィヨルドを巡る旅 オスロから鉄道でオンダルスネスへ、ここからバスとフェリーを乗り継いて、ガイレンゲル・フィヨルド、ノース・フィヨルド、ソグネ・フィヨルドを周ってベルゲンへ。帰りは鉄道でミルダールへ。フロム鉄道に乗り換え、ソグネフィヨルドを通ってグドバンゲンからバスでボスへ、再び鉄道でオスロへ戻る3大フィヨルド大周回コースを行く。

途中の村々で宿泊し、または乗継を遅らせてトレッキングを楽しむ。どこでもトレッキング用のトレイルが整備されている。ベルゲンでは郊外を歩いてグリークの家や古い木造の教会を訪ね、夕にフロイエン山に登る。ここから見たベルゲン湾の光景は忘れられない。夕食は魚料理で評判のブリッゲンのトコッカーへ。

オスロに戻って宮殿で衛兵交代を見る。バッキンガム宮殿に比べればはるかに小規模も身近。フログネル公園でヴィーゲランの彫刻を鑑賞、ヴァイキング船博物館や「叫ぶ」で有名なオスロ国立美術館を巡る。
マウイ島で休暇を楽しむ 数年前にハワイ島を訪れているので、今回は息子たち夫婦と孫づれでマウイ島に一週間滞在する。空港から45分のカアナパリのコンドミニアムに泊まる。目の前に美しいビーチが、背後にはゴルフコースが広がる。

ビーチの散歩、プール遊び、プールサイドのバーベキューにも飽きてハレアカラ山頂を目指して一日トレッキング。孫たちもよく歩く。山頂から見る雄大な風景に比肩するのはグランドキャニオンか。次の日は息子夫婦はモロキニ島でシュノーケリング、われら老夫婦と孫たちはサトウキビ電車でラハイナへ。また別の日は息子と久しぶりのゴルフマッチを楽しむ。

コンドミニアムの良い点は大人数でワイワイ泊まれること、自炊だが逆に地元の魚屋で採りたての魚介類を仕入れてプール脇でバーベキューを楽しめること、自炊に疲れたら近くに美味しいレストランがたくさんある。こういう客目当てか早くからやっている。

私たちの旅の例を紹介させてもらったのは、このような旅を皆さんにも楽しんでいただきたいからです。