コッツウォルズ地方を巡る
ロンドンの西北にひっそりと佇むコッツウォルズ地方。かっては羊毛の取引で繁栄したが、産業革命から取り残され、今はイングランドの田舎、またはロンドンの週末別荘地として残る。
旅はロンドンから始まる。体調を整えるため一日ゆっくりロンドン市内を歩く。翌朝早くレンタカーでチャーチルの生家ブレナム宮を経て、ストラスフォード・アポン・エイボンにシェークスピアの跡をたどり、チッピングカムデンのB&Bへ。ここを拠点に3泊4日で付近の村々を巡る。その後、ストーンヘンジを見物してロンドンに戻り、大英博物館とナショナルギャラリーを廻って旅を終える。
旅行の計画
月/日 | 主な旅程(注:計画の |
宿所 |
---|---|---|
7月1日 (水) |
ルフトハンザ航空で成田発9時35分→フランクフルト着14時15分/発15時15分→ロンドン・ヒースロー着15時50分、鈍行ヒースローコネクトでパディントン駅へ、駅でタクシーを拾ってホテルへ。 | サムナーホテル(The Sumner) ロンドン・マーブルアーチから徒歩3分 |
7月2日 (木) |
一日市内ウオーキング(Love4Adventure社にガイドを依頼) オプション: |
|
7月3日 (金) |
レンタカーをHERZ営業所でピックアップ→ストラトフォード・アポン・エイボンにシェークスピア生家とアンハサウェイの家を訪ね→チッピングカムデンのB&Bへ オプション: |
ポピーバンク(Poppy Bank B/B) チッピングカムデン中心街からアストンロード沿いに徒歩5分 |
7月4日 (土) |
早朝にコッツウォルズウエイをウォーキング、その後、ヒドコートマナーガーデンを訪問。 オプション: |
|
7月5日 (日) |
コッツウォルズ地方をゆっくりドライブしながら小さな町々を散策。 オプション: |
|
7月6日 (月) |
帰途、エヴベリーとストーンヘンジに寄って先史時代の巨石遺跡を見学して、ロンドンに戻る。レンタカーを返却する。 オプション: |
サムナーホテル(The Sumner) ロンドン・マーブルアーチから徒歩3分 |
7月7日 (火) |
大英博物館を見学、午後はブラウンホテルでアフターヌーン・ティーをいただき、夕は「オペラ座の怪人」をHer Majesty’s Theaterで鑑賞。 オプション: |
|
7月8日 (水) |
ナショナル・ギャラリー訪問 オプション: |
|
7月9日 (木) |
タクシーでパディントン駅へ、急行ヒースローエクスプレスでヒースロー空港へ。スイス航空でロンドン・ヒースロー発8時40分→スイス・チューリッヒ着11時35分 | (スイス・ヴェンゲン泊) |
旅のポイント
7月1日/ロンドンのホテルへ:ルフトハンザ航空を選んだのは事故が少なく安全だから。帰りにスイス航空でスイスに寄るにも同一グループで便利。サムナーホテルは、ロンドン中心部の中小ホテルでTripAdviserで一番評価が高かった。結果的に、近くに良いパブがある、部屋が小奇麗、朝食が早くから食べられる、フロントも親切、など大正解だった。
7月2日/ロンドン市内ウォーキング:朝10時にLove4Adventure社のガイドとハイドパークコーナーで待ち合わせ、時差ボケ解消のため一日ウォーキング。日差しの中を歩け、歩け。バッキンガム宮殿の衛兵交代から始め、午後5時にタワーブリッジを渡ってロンドン塔に至る。ホテル近くのパブで食事してダウン。世界で食事が最もまずいのはオランダと英国だが、パブ(右上、クリックで拡大)のフィッシュアンドチップスは期待していなかったからか美味しかった。
7月3日/コッツウォルズへ向かう:途中で道に迷って時間をロス。オックスフォードをスキップしてブレナム宮へ。想像を絶する広大な庭園の一部を散策し、昼食後に、ストラトフォード・アポン・エイボンに向かう。美しい街だが観光客であふれている。街角にあるシェークスピアの生家と郊外の美しい庭に囲まれたアンハサウェイの家を訪ねる。チッピングカムデンのB&BはやはりTripAdviserの評価で決めた。街の中心まで徒歩5分の静かな場所にある。夕食は地元のパブでエールを飲みながら。
7月4日、5日/コッツウォルズ滞在:二日間、コッツウォルズをゆっくり楽しむ外に拘束される時間表はない。朝食前の散歩にコッツウォルズウエイ(右上、クリックで拡大)へ、街を抜け両側に羊の放牧地が広がるなだらかな丘を登る。背後にチッピングカムデン(右下、クリックで拡大)の町が広がる。世界中からウォーキングに来る理由がわかる。遅い朝食の後、ヒドコートマナーガーデンへ。ナショナルトラストが管理する英国有数の庭園だ。広大な敷地がテーマ別庭園に迷路のよう区切られ、いずれもが満開の花盛り。ゆっくり昼食をとって今日はこれで終わりにする。ブロードウエイに寄り道し、Tisanesでティーカップを土産に買う。
次の日は辻丸 純一著「英国で一番美しい村々コッツウォルズ」の村々を尋ねる。ウインドウショッピングも楽しい。サイレンセスター郊外でコッツウォルズ祭り(右下、クリックで拡大)を楽しむ。一種の農業祭だ。バルーン乗り、羊追い犬の競技、優良家畜の展示、農機具乗り等々、長野県の「原村の収穫祭」を大きくしたようなもの。帰り道にブロードウェイタワーに登り、スノーヒルでラベンダーの香りを楽しむ。
7月6日/寄り道しながらロンドンへ:長距離ドライブになるが日本の教科書にも載っている先史時代の巨石遺跡で、ユネスコの文化遺産でもある、エヴベリーとストーンヘンジに寄ってロンドンに戻る。でかい。紀元前3000年ごろに、何の目的で、どうやってこんな大きな石を並べたのか? 興味は尽きない。晴れから一天にわかにかき曇り強い風雨、そしてあっという間に晴れ。英国式の天気の変化を経験する。
7月7日、8日/ロンドンで博物館めぐり:この二日間にいろいろオプションを計画したが、結局、大英博物館とナショナルギャラリー、それと、アフタヌーンティーと「オペラ座の怪人」で終わった。背広とネクタイにおめかししてブラウンホテルでアフタヌーンティー、そのままミュージカル観賞へ。荷物にはなるが必ず一着はキチンとした衣装を持参する。これも旅の一つの楽しみ。
7月9日/次の目的地へ:行きはヒースローコネクトだったが、帰りは奮発してヒースローエクスプレスにする。降りる駅を間違ったかスイス航空のチェックインカウンターまで地下道を長距離 歩く羽目になった。それにしてもヨーロッパの中は入出国が楽でよい。
参考
トーマスクック/ヨーロッパ鉄道時刻表:ヨーロッパの鉄道に乗るなら必携。詳しい鉄道システムの解説が付属。日本語。
辻丸 純一/英国で一番美しい村々コッツウォルズ:自分で歩いたコッツウォルズの魅力的な村々を紹介している。旅行案内ではない。
Peter Titchmarsh他/The Cotswolds Town and Village Guide:コッツウォルズの村々をアルファベット順に紹介。携帯して辞書的に使用。
Collins/Discovering London Illustrated Map:折畳式ロンドン市街絵解き地図。地下鉄とバスを使って歩くのに便利。
OS Travel Map/South East England Including London:折畳式道路地図。ロンドンからコッツウォルズへの運転に必要。
OS Travel Map/The Cotswolds and Gloucestershire:折畳式道路地図。コッツウォルズの運転に必要。旧所名跡や展望の良い場所も表示。