ここでは、四柱推命の命式以外の部分の「大運と年運」の計算式について説明します。




平成5年2月3日17時30分で、女性と男性の2種類を算出します。

−大運−
−順行運と逆行運−
天干(年柱の干支)によって判断します。


年干
逆行運順行運甲丙戊庚壬
順行運逆行運乙丁己辛癸

−日数−
「生まれた日」と「節入り日」の間の日数のことです。

日数(生日〜節入・節終)
   〜来月〜         〜生月〜          〜前月〜
┣━━━━節━━╋━━━━━━生━━━節━━━生━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━終━━━━━━━━◇━━━━終━━◇━━━━━━━━━━━━━━ 順行運
━━━━━━━━━━━━━━━◇━━━◇━━━◇━━━━━━━━━━━◇━━ 逆行運

◇━━◇が日数です。      (ご注意:等幅フォントでないと位置がずれます)
順行運と逆行運によって数える方向がかわります。
日数を求める時にその生日を含めますが、節入り日を含めるかの詳細が上図です。

節:節入り
終:節終わり(節入りの前日です)
生:生まれた日
╋:月が変わる

−立運−
●順行運の人は生日から次の節終り日までの日数を調べ、その日数を3で割った数を立運とします。
●逆行運の人は生日から前の節入り日までの日数を調べ、その日数を3で割った数を立運とします。
○日数を3で割ったとき余りが1につき4ヶ月とします。

−大運干支−
月干(月柱の干支)によって決まります。

−大運の通変星−
日干をもとにして、それぞれの天干をみてもとめます。

−大運の十二運星−
日干をもとにして、それぞれの地支をみてもとめます。


−具体例で説明(大運)−
−大運−
年干は「壬」ですので、男ならば順行運、女ならば逆行運になります。

平成4年(1992年) 壬申 
翌1月12月11月10月9月8月7月6月5月4月3月2月
5日7日7日8日7日7日7日5日5日4日5日4日 節入
以下省略X日

平成5年(1993年) 癸酉 
翌1月12月11月10月9月8月7月6月5月4月3月2月
5日7日7日8日8日7日7日6日5日5日5日4日 節入
以下省略X日

−(節入日の前)−平成5年2月3日
−順行運−
┣━━━━節━━╋━━━━━━━━━━節━━━生━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━終━━◇━━━━━━━━━━━━━━ 順行運
生日から2月3日節入終わりまでを数えます。
3日−3日=0日
0日÷3=余り0 (立運は:0歳0ヶ月)

−逆行運−
┣━━━━節━━╋━━━━━━━━━━節━━━生━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇━━━━━━━━━━━◇━━ 逆行運
生日から前年1月5日節入りまでを数えます。
1月は、31日−5日+1日(節入日を含む)=27日
2月の3日をプラスして、27日+3日=30日
30日÷3=10余り0 (立運は:10歳0ヶ月)

−(節入日の後)−平成5年2月10日
−順行運−
┣━━━━節━━╋━━━━━━生━━━節━━━━━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━終━━━━━━━━◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 順行運
生日から来月の3月4日節入終わりまでを数えます。
2月は、28日−10日+1日(生日を含む)=19日
3月の節入終わり4日をプラスして、19日+4日=23日
23日÷3=7余り2 (立運は:7歳8ヶ月)

−逆行運−
┣━━━━節━━╋━━━━━━生━━━節━━━━━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━━━━━━━━━━◇━━━◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 逆行運
生日から2月4日節入りまでを数えます。
10日−4日+1日(節入日を含む)=7日
7日÷3=2余り1 (立運は:2歳4ヶ月)

−(生日が節入日)−平成5年2月『4』日
節入り時刻を調べて、節入りの前後を判定します。 後は上記処理と同じです。

−大運干支−
月干(月柱の干支)は、「癸丑」ですので、
−順行運−
癸→甲→乙→丙→丁→戊→己→庚→辛→壬→
丑→寅→卯→辰→巳→午→未→申→酉→戌→亥→子→

−逆行運−
癸→壬→辛→庚→己→戊→丁→丙→乙→甲→
丑→子→亥→戌→酉→申→未→午→巳→辰→卯→寅→

−大運の通変星−
日干は「乙」ですので、通変星表の「乙」の横を見ていき、
「癸→」を探しその上を見ると「偏印」
「甲→」を探しその上を見ると「劫財」
「乙→」を探しその上を見ると「比肩」
「丙→」を探しその上を見ると「傷官」
「丁→」を探しその上を見ると「食神」 になります。
印綬偏印正官偏官正財偏財傷官食神劫財比肩 日干
省略
省略

−大運の十二運星−
日干は「乙」ですので、十二運星表の「乙」の横を見ていき、
「丑→」を探しその上を見ると「衰」
「寅→」を探しその上を見ると「帝旺」
「卯→」を探しその上を見ると「健禄」
「辰→」を探しその上を見ると「冠帯」
「巳→」を探しその上を見ると「沐浴」 になります。





日干
省略
省略


−年運−
−年運の干支−
占いたい年の干支を年運の干支とします。
したがって、誰の年運でも全て同じですが、それぞれ命式の天干・地支が違うので通変星と十二運星は異なります。

−年運の通変星と十二運星−
大運と全く同じ処理です。


−具体例で説明(年運)−
−年運の干支−
平成5年(1993年)ならば「癸酉」になります。
平成22年(2010年)ならば「庚寅」になります、つまり、萬年暦に記載されている値を持ってきます。

−年運の通変星と十二運星−
大運と全く同じですのでここでは省略します。


−生日と節入り日が重なる−
普通は何の問題もなく命式を作成できますが、日が重なる場合など計算式の扱いが難しいときが存在します。

−日数の計算−平成5年2月4日
━━━━━━╋━━━━━━━━━━43━━4━━╋━━━━━━━━━━━
┣━━━━━╋━━━━━━━━━━節━━━生━━╋━━━━━━━━━━┫
━━━━━━━━━━━━━━━━━終━━◇━━━━━━━━━━━━━━ 順行運
生日の4日から3日節入終わり日までを数えますと。
3日−4日=−1日

この例は「生日」と「節入り日」が同じ場合です。
節入終わり日が前日になってしまうために上記の計算がおこなわれマイナス値が算出されてしまいます。
この場合の仕様はどのように決められているのでしょうか?
現在のところ資料が見つからないのですが、本ツールでは0日として処理させております。

上記の仕様で「命式と大運」を表示させたのが下図です。



大運の始まりは、月柱の天干と地支ですが、ひとつ進む形になります。
表示はゼロ歳ですが精密に計算すれば何ヶ月と言うことになる分けです。

−逆行運で0歳の場合例−
━━━━━━━╋━━━━━━4━━━4━━━━━╋━━━━━━━━━━━
┣━━━━━━╋━━━━━━生━━━節━━━━━╋━━━━━━━━━━┫
━━━━━━━━━━━━━━◇━━━◇━━━━━━━━━━━━━━━━━ 逆行運




無料サイトの表示で「癸丑」が10歳となっているところも存在しておりますので、
信頼度の確認として使えるのではないでしょうか?

しかし、この辺の細かいことについて記載しているサイトは皆無ですが、何故なのでしょうか?