意外と命式本体の基本的な説明をおこなっているサイトは少ないようですので、ここでは本ツールが採用している計算式について詳しく記述したいと思います。

自動計算ツールはたしかに便利ですが、算出手順が不明ではそのツールの信頼度に疑問が起きませんか?
ネット上には無料サイトも沢山ありますが、本ツールの値と比較してみると明らかにおかしいサイトも沢山あります。
おそらく予算の都合で不具合を分っていても修正できないサイトだと思われますが、普通の人が気が付くことはないでしょう。

サイト運営の知識と技術がないと全てを専門業者に依頼する必要があるので大金が必要です。
細かい修正が出来ないので半分死んだサイトになりますが、訪問者がそれを判断するのはとても難しい所があります。

さて、
命式の算出式はほぼどの本でも同じ説明がされておりますが、年の変わり目をどこにするかやテーブル値がびみょーに違っています。
また、命式以外の部分、例えば、見旺・身弱の判定などは本によって全く違った説明がなされております。
これらは、流派により計算式や方式が違っているということのようです。
尚、本ツールでは阿部泰山流を基本としておりますので、多くの方がご利用できる命式です。


具体例で説明したほうが分りやすいと思いますので、平成5年2月3日17時30分を使うことにします。
2月で節入りなので一番分りにくい命式ですので、これが理解できればその他は簡単になります。

−天干・地支と空亡−
−生年−
立春(2月の節入り日)を境に、年の変わり目として、萬年暦で求めます。
−生月−
その月の節入り日と時刻を月の変わり目として、萬年暦で求めます。
−生日−
節入り日と前後を問わず、生まれた月の1日からその日を萬年暦で求めます。
−生時−
日干を基にして干支時刻表で求めます。

−空亡−
生日干支から六十甲子表と空亡表で求めます。

−具体例で説明−
萬年暦:一部のみを表示(時刻は省略)
平成5年(1993年) 癸酉  
翌1月12月11月10月9月8月7月6月5月4月3月2月
乙丑甲子癸亥壬戌辛酉庚申己未戊午丁巳丙辰乙卯甲寅 月の干支
5日7日7日8日8日7日7日6日5日5日5日4日 節入
丁亥丙辰丙戌乙卯乙酉甲寅癸未癸丑壬午壬子辛巳癸丑 1日
戊子丁巳丁亥丙辰丙戌乙卯甲申甲寅癸未癸丑壬午甲寅 2日
己丑戊午戊子丁巳丁亥丙辰乙酉乙卯甲申甲寅癸未乙卯 3日
以下省略 4日

平成4年(1992年) 壬申  
 翌1月 12月 11月 10月  9月  8月  7月  6月  5月  4月  3月  2月
癸丑壬子辛亥庚戌己酉戊申丁未丙午乙巳甲辰癸卯甲壬 月の干支
5日7日7日8日7日7日7日5日5日4日5日4日 節入
以下省略 X日

−生年−
平成5年の萬年暦では「癸酉」ですが、2月3日は節入りですので前年を見ますので「壬申」になります。
−生月−
平成5年2月の萬年暦では「甲寅」ですが、節入りで前年を見ますので翌1月の「癸丑」になります。
−生日−
平成5年の萬年暦の3日を見ると「乙卯」です。
−生時−
日干が「乙」ですので、干支時刻表から「乙酉」です。





時間
省略 午前0時〜1時
辛酉己酉丁酉乙酉癸酉 午後5時〜7時
省略 午後11時〜0時

もし6月で節入りの場合には、前月の5月の干支を見ることになります。
尚、節入り当日の場合には時刻が指定されていますので前後により判定が変わります。

−空亡−
日干が「乙卯」ですので、六十干支表から「子丑」です。
省略 六十干支






省略






空亡

−蔵干−
それぞれの地支から月律分野蔵干表と萬年暦で求めます。
その為に生日が月の節入り日から何日目かを調べます。

節入りからの日数
3x     〜生月〜     1 3x    〜前月〜 1日
┣━━━━━生━━━節━━━生━━╋━━━━━━━━節━━┫
━━━━━━◇━━◇━━━━◇━━━━━━━━━━◇━━━ 

◇━━◇が「節入りからの日数」です。      (ご注意:等幅フォントでないと位置がずれます)
生まれた日がその月の節入り日の前か後かで方向がかわります。
上図のとおり「日数」に「節入り日は含まない」ことに注意ください。

節:節入り
生:生まれた日
╋:月が変わる

−具体例で説明−
平成5年2月3日17時30分を萬年暦で見ると節入り前で前月の1月の節入りからは(1月は5日節入)
31-5+3=29なので、前月の節入り日から29日目と言うことになります。(1月は31日ある)
月律分野蔵干表を調べると。
生日
節入後7日迄
省略 8日
省略 20日
21日以後
年蔵干「庚」・月蔵干「己」・日蔵干「乙」・時蔵干「辛」になります。

もし平成5年2月10日と節入り後の場合には、10-4=6(節入り日から生日までの日数)となります。
(萬年暦で2月の節入りが4日なのを調べる)
尚ツールでは命式の右下に日数が表示されております。

−通変星−
日干をもとにして、それぞれの天干をみて求めます。

−具体例で説明−
日干は「乙」ですので、通変星表の「乙」の横を見ていき年柱天干の「壬」を探します。
その上を見ると「印綬」になります。
印綬偏印正官偏官正財偏財傷官食神劫財比肩 日干
省略
省略
●月柱天干の「癸」を探します、その上を見ると「偏印」になります。
●時柱天干の「乙」を探します、その上を見ると「比肩」になります。

同じようにして「蔵干」の通変星を求めます。

−十二運星−
(天干の十二運星)それぞれの天干から地支をみて十二運星表で求めます。
(蔵干の十二運星)日干をもとにしてそれぞれの地支をみて十二運星表で求めます。

−具体例で説明(天干の十二運星)−
年柱天干は「壬」ですので、十二運星表の「壬」の横を見ていき年柱地支の「申」を探します。
その上を見ると「長生」になります。





天干
省略
省略
●月柱天干は「癸」ですので、十二運星表の「癸」の横を見ていき月柱地支の「丑」を探します。
その上を見ると「冠帯」になります。
●日柱天干は「乙」ですので、十二運星表の「乙」の横を見ていき日柱地支の「卯」を探します。
その上を見ると「健禄」になります。
●時柱天干は「乙」ですので、十二運星表の「乙」の横を見ていき時柱地支の「酉」を探します。
その上を見ると「絶」になります。

−具体例で説明(蔵干の十二運星)−
日柱天干は「乙」ですので、十二運星表の「乙」の横を見ていきます。
年柱地支の「申」を探します、その上を見ると「胎」になります。





日干
省略
省略
●月柱地支の「丑」を探します、その上を見ると「衰」になります。
●日柱地支の「卯」を探します、その上を見ると「健禄」になります。
●時柱地支の「酉」を探します、その上を見ると「絶」になります。

−五行−
十干と十二支の五行を下記の表を使って求めます。
十干
五行
陽(+) 甲(きのえ)丙(ひのえ)戊(つちのえ)庚(かのえ) 壬(みずのえ)
陰(-) 乙(きのと)丁(ひのと)己(つちのと)辛(かのと) 癸(みずのと)

十二支
陽(+) 子(水)寅(木)辰(土)午(火)申(金) 戌(土)
陰(-) 丑(土)卯(木)巳(火)未(土)酉(金) 亥(水)


−節入り時刻−
本ツールは萬年暦をもとに命式を作成しております。
しかし、萬年暦に記載されている節入り時刻は、作成元により値が違っているのが現実です。
したがって、ユーザごとに別の萬年暦を準備しないと本当に使える、命式作成ツールにはなりません。

そこで、シンプルに節入り時刻をユーザが設定できる方法を用意しました。
四柱推命の節入り時刻
有効にして、時刻を入力することでユーザが自由に「節入り時刻」を設定、変更することができます。

−命式−
四柱推命は複雑です、専門家でない方が全てを読んでも時間の無駄です。
一番面倒な部分が簡単に表示されます、後は占いながらでてきた細かい所をチェックすればよいでしょう。
自分に関係する場所だけでも十分すぎるほどの内容を知ることができます。
しかも論理です「まずお墓まいりをしなさい」などの話しではなく、科学的な状況を教えてもらえます。

−書籍を読むと−
四柱推命の書籍を読むと、
そのほとんど全部といえるほど命式の算出方法についての記載で1/2が費やされております。
専門家でない人が、そんな面倒な作業を長い時間をかけてやりたいでしょうか?

やりたいのは、占いの部分だけのはずです。 『命式』を作成することではありませんよね。
でも、まずは『命式』を作成しないと占いをおこなえないのが四柱推命なのです。

さっそく、このツールで簡単かつ素早く『命式』を作成して占いに専念してください。