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資料館の概要
■趣旨と目的資料館パンフレットより
『有馬川と太多田川の清流、六甲北麓の緑の恵みの中で特有の生活文化を織りなしてきた山口町。この郷土資料館は、そんな美しい自然と風土を持つ古里「山口町」の文化遺産を、後世にまできちんと伝え残すために、財団法人山口町徳風会の30周年記念事業として建てられました。遠く中世以前から現在までの数多くの資料が、見やすく収集保存された館内は、正に地域文化の宝庫。失ってはならないふるさとの年輪が、訪れる人すべての心の中に刻み込まれるよう展示されています。』
■所在地:西宮市山口町上山口2丁目11−27
■開館時間:午前10時〜午後4時(土日祝日は休館)
■電話:078−904−3451

■案内ガイドとアクセスは こちら
パノラマホール
正面玄関を入ると左手に受付がある。入館の記名をして奥の階段で地下に降りると、パノラマホールである。
 ホールの正面壁には昭和初期と平成初期の山口町の巨大な比較地図が展示されている。平成に入り開発が進んだ流通団地、住宅地、丸山ダム貯水の金仙寺湖等の変化がわかる。
 江戸時代から伝わる消防ポンプ「雲竜水」も展示されている。
第1展示室「山口の歩み」
ホール左手に第1展示室「山口の歩み」がある。
 周囲の壁には古墳時代から現在までの山口町の歴史と移ろいが、パネルでわかりやすく展示されている。
 展示室中央に配されたジオラマは圧巻である。櫓を囲んで伝統芸能である袖下踊りを和紙で作られた精密な人形が生き生きと表現されている。
第2展示室「技と匠」
 第1展示室の奥の第2展示室は、特産物の展示室である。山口町の代表的な特産物である「和紙」「竹篭」「寒天」について、その技法や作品が展示され、技と匠の素晴らしさが紹介されている。展示室のコーナーには、家族で竹篭づくりに励む一家の様子が蝋人形で再現されている。
 案内して頂いた理事長自身が、かっては竹篭事業者であったとのことだが、残念ながら「寒天づくり」も「竹篭づくり」も現在は継続されていない。時代の流れとはいえ、失われた「技と匠」の貴重さがあらためて伝わってくる。
第3展示室「祭り」
 第2展示室左の部屋が祭りをテーマにした第3展示室だ。
 部屋の中央には、吹き抜けを利用して高さ約4mのだんじりがデンと据えられている。山口の7基のだんじりが毎年交互に展示されるとのこと。
資料館の裏側には船坂の寒天づくりに使用された大釜が据えられている。
第4展示室「徳風会の生いたち
山口町郷土資料館は、徳風会館内にあり財団法人・徳風会によって運営されている。過日、資料館を訪問し徳風会の作田理事長と懇談した。以下は理事長にお聞きした徳風会のなりたちや事業内容である。
『徳風会は、旧山口村の森林組合が前身である(そういえばこの地域は古代より美しい材木が切り出されたことは「山口村誌」も伝えるところであり、今も保護樹木や保護樹林が多い)。その後、土地や山林の寄贈を得て、昭和35年に財団法人となった。山口町の福祉と発展を目的としている。主たる事業は、「戦没者の慰霊」と「各種団体への公的援助」である。平成5年に開館した郷土資料館は、町村単位の郷土資料館としては、規模・質の面でも全国有数のものだ。』