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歴史的にも山口の核となってきたのが公智神社(公式ホームページ)である。公智神社は代々船坂を除く山口の氏神であった。(船坂の氏神は山王神社と言われている) 
 以下、「山口村誌」の記述を中心に紹介する。 尚、公智神社の来歴等は、当サイトの山口の歴史で記述した。
 ◇祭神 木材の神といわれる久々能智の神(くくちのみこ)
 ◇由緒 創立年月は不詳 大永年間(西暦1520年代)再建
 ◇敷地 約1,730坪
 旧・神輿殿は室町時代の建物で、市の指定文化財になっている。神仏習合思想を表していると言われている。その他の建造物は中世以降、たびたび火災にあってほとんど残っていない。
 公智神社の年次祭は年数回もようされる。中でも毎年10月の最も重要な祭りである例祭(秋祭り)は圧巻である。山口の旧5地区(名来、下山口、上山口、中野、金仙寺)から山車(だし)7台が宮入りするする壮観な様は秋の一大絵巻である。
下山口の目抜き通りの中ほどに「お旅所」があり、その横を西に向って真っ直ぐに参道が続いている 参道正面には、拝殿が臨まれ、その手前には石造りの鳥居が建っている
鳥居をくぐると、古木が生い茂る樹林を包まれた、間口の広い社殿が迫る
石門を入ってすぐの右手には、山口氏寄進の手水鉢のある手水舎がある 境内正面には、比較的新しい拝殿(以前は瓦葺社殿だったようだが)があり、その奥に本殿がある 拝殿右の旧神輿殿は、室町時代の建立で、西宮市の文化財に指定されている
旧神輿殿の周囲に、天津神社、塩津神社、金毘羅社、皇大神社、恵比寿神社、八幡神社、みそぎ稲荷神社、稲荷神社の八ッつの末社が祀られている。
 中でも塩津神社は「竹篭の神」と言われている。山口の特産品である竹篭の製造業者の守護神である。由来記によれば、昭和27年に滋賀県伊香郡塩津村の塩津神社の御分身を、公智神社境内に1社を建立して祀ったとある。因みに塩津村の塩津神社が祀る神の一人の塩土翁は、竹の目無篭の舟を作り「山の幸彦命」を海宮(わだつみのみや)に送ったとの古事がある。
拝殿の左手に社務所がある 社務所の左手奥には石庭がある。石庭の手前には木の化石「桂化木」がある。 拝殿と社務所の間に小さな池があり竹宝橋がかけられている。境内入口の左手にお百度石がある。
古代よりこの地域は相当の樹木が繁茂していたと想像される。現在も公智神社の背景をなす公智山は、西宮市指定の景観樹林保護地区である。
 公智神社境内にも、山桃、黒松、杉、楠などの市の保護樹木が林立している。