☆☆☆おすすめライブラリー☆☆☆

いままでご紹介してきた図書の一覧です。
すべて自分で読破し、吟味したものばかり。(^^)
自信を持っておすすめしちゃいますよー!


40歳から何をどう勉強するか 2001年11月18日(日)紹介

新しい本を読みました。和田秀樹著、『40歳から何をどう勉強するか
という本です。和田さんの書いた本は以前、日下公人さんとの共著などで
紹介したとは思いますが、精神科医としてのユニークな着眼点に惹かれま
した。今回も期待して購入してみました。


題名からも察せられるように、この本は40歳くらいからのビジネスマン
をターゲットにしてかかれたものでしょうか。高度情報化時代到来の21
世紀、IT関連機器を使いこなし独創的な発想ができる若者に対し、中高
年が活躍していくのは無理のように言われがちですが、さにあらず。がっ
くりしている御年配の方々はこの本を読んでみれば勇気がでること請け合
いですね。


そんなに寿命が長くなかった時代は、確かに学校で学んだことが一生涯通
用する時代ではあったので、「学歴」が有効な社会でした。ところが人生
80年、時代のサイクルも短くなった近年では、学校で学んだ知識はすぐ
に陳腐化してしまいます。そういう時代に通用する人材は、勉強し続ける
人々である…そのように和田さんは指摘されています。


そして作者もいろんな著書で書かれていることですが、現代の日本の若者
の学力低下はかなりひどいものようで(これに関しては他にも様々な方が
指摘されています)、そういう意味でも中高年層が踏ん張らなくては日本
の将来が危うそうです。


そして実際の勉強の仕方についても細かく説明されています。やはりやみ
くもに勉強するのではなく的をしぼって効率良く勉強するのがポイントで
あると。具体的にどのようにやったらよいかは本書を読んでみてください
ませ。


「今からでもたいていの若いモンには勝てる」…力強い言葉ですね。
まぁ、要するに年令を言い訳にするなということでしょうか。ツボを押さ
え、努力し続ける人にはよりチャンスの多い時代が到来したということか
もしれません。この本を読んだだけでも「勝ち」である、そうも述べられ
ていましたね。


講談社から出版されています。ぜひご一読を。(^^)

文庫版もあります


なぜ、この人たちは
金持ちになったのか 
2001年10月15日(月)紹介

新しい本を読みました。(^^)
トマス・J・スタンリーというアメリカ人が書いた本で、日本語の題名は
なぜ、この人たちは金持ちになったのか』というものです。ここ数年
「お金」に関する書籍が数多く出版されていますが、タイトルからもわ
かるようにそれらうちの一冊ですね。


この本というかこの著者のユニークなところは、全米ではじめて億万
長者を対象とした大規模調査を実施、富裕層といわれる人々の意識、
生活スタイル、行動様式などなどを分析、研究したところでしょうか。
この本の副題も『億万長者が教える成功の秘訣』ですしね。


学校…天才、秀才には金持ちが少ない。
仕事…金持ちには自営業が多い。
結婚…誠実で賢いパートナーを選び、離婚率は低い。
家計…ローンには頼らない。
勇気…リスクをとることを恐れない。
買い物…高級品を購入し、修理しながら使う。


等々。アメリカのミリオネラの生活を垣間見ることができます。詳しく
は本を読んでみて下さいませ。日本の社会にそのまま当てはまらない部
分もあるので、そこら辺は差し引いて考えなくてはいけませんが、意外
に堅実な億万長者たちの日常生活が分かってきます。


大ベストセラーの『金持ち父さん貧乏父さん』のように著者自身の体験
に基づくものではない分、本そのもののパワーはちょっと負けていますが、
いろいろと参考になる一冊かと思います。興味のある方はぜひご一読を。
日本経済新聞社より出版されています。


自信がよみがえる58の方法 2001年10月21日(日)紹介

また新しい本を読みました。日下公人&中谷彰宏共著、『自信がよみ
がえる58の方法
』です。(メディアワークス発行)


その題名のとおり、「日本人は…」という卑下根性からの脱出法、と
いった内容になります。今、日本そして日本人(こういうくくり方も
よくないとこの本で指摘されていますけど)が現在さまざまな問題に
直面しているのは、自信をなくしているからだと。今の日本にも誇れる
ことはたくさんあるし、このようにすればさらに良くなるといったアイ
デア満載の本ですねぇ。


全部読んでも面白いし、また、目次をみて58項目あるなかから興味の
ある部分からとか、自分が自信をなくしているなぁと感じる部分をピック
アップして読んでいくのもいいかと思います。


私が興味深いなぁと思ったのは、
「習い事は行き帰りの道が勉強になる」
「長生きできる日本が、世界で一番の国だ」
「日本には強制されて入った文化はない」
「予測に、いいも悪いもない」
「アメリカは成功を語り、日本は幸福を語る」
などなどでしょうか。


学校教育で役にもたたない基礎をやりすぎない方がいい、という部分
にはちょっと賛同しかねましたが、新しい物の見方をたくさんいただ
いた印象ですねぇ。とくに、予測にいいも悪いもない、という部分。
確かに、現状にウダウダ文句を言ってそれを極力回避しようと行動する
よりも、その状況をチャンスととらえ最大限に活用する人間の方が、
これからの社会では活躍していきそうです。


今、自信をなくしている方、いろいろな気付きのきっかけになるやも
しれませんよぉ。


相場と精神 2001年09月09日(日)紹介

また新しい本をご紹介します。「相場と精神」こう書いて「そうばとこころ」
と読みます。一風変わった題名ですが、著者はトップアナリストとして有名
な佐々木英信氏です。


少し前にこの方の話を間近で聞く機会がありました。私はあまり詳しく
なかったのですが、証券業界では雲の上の人、ものすごーくエライ方の
様です。経済雑誌とかを手に取るとそのお名前を目にすることができました。
(相場の20年周期説とかユニークな話を聞くことができました)


普通この手の本では、テクニカルチャート分析とか、どの銘柄を買えば儲かる
かとか…そういうテクニックを紹介しているモノが多いですが、この本は
その内容が全然違います。相場というものを考えるにあたっても、精神的な
部分が大切である、大宇宙をつらぬく法則はこの相場にもあてはまる、等々
…俯瞰、というのでしょうか、株式市場をいうものを見る目にも時代をこえた
大きな目、高い位置から見通す目をもたなくてはならないと説かれています。


世の中というものは一見違うもののように見えて、その実、同じものなのかも
しれませんね。トップアナリストとして活躍する背景には、経済だけでなく、
政治、歴史、宗教、その他もろもろさまざまなことに精通している必要がある
のではないか…そのように考えさせられた一冊でした。
お勧めです、ぜひご一読を。


税金を払う人使う人 2001年08月02日(木)紹介

身近であってあまり身近でない、知ってるようで良く知らない…
税金のことについて書かれた解りやすい本を読みました。
加藤寛・中村うさぎ共著、「税金を払う人使う人」という本です。


中村うさぎという方はジュニアファンタジー小説家とのことですが、
その浪費癖のすごさをエッセーとして出版しているようです。自ら
を港区役所と戦う滞納女王と呼ぶくらい。(笑)
加藤寛さんは千葉商科大学学長であり、前の政府税調会長として
テレビなどによく出演されていたので御存じの方も多いと思います。


本はこの二人の対談形式で進行していきます。
税金とは何か。税金を払う意義、必要性。日本の税制、税金の使わ
れ方の現状と問題点。今後、どのように日本の税制を変えていった
らよいか…等々。うさぎさんが素朴な質問を発し、それに加藤さん
が答えていくパターンですね。


途中で半分実話かと思われるマンガが盛り込まれ、普段、経済の事
とかあまり興味のない方でもおもしろく読める内容になっています。
加藤さんも税調会長を退かれたからでしょうか。当時の暴露話、
打ち明け話満載という感じです。


税金について文句をいいたいのなら参政意識をもっともたなくては
いけない…ここら辺を一生懸命説いているのが印象的でしょうか。
ホントの意味で改革が進むと源泉徴収という役人にとって都合の
よい制度はなくなって、全員が税務署へと足を運ぶようになるのか
もしれませんね。日経BP社から出版されています。おすすめです、
ぜひ御一読を。(^^)

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11