リスな日々

バックナンバー その22


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1999年

12月30日 ∧∧年の瀬

アリスは相変わらずのんびりと穏やかな日を送っています。昨年の今日は、アリスはシーズン初の発情鳴きをして、異様に早い春を迎えました(98年12月30日の日記参照)。その直前にもアリスはいろいろな春の兆しを見せていて、「今年はなぜこんなに早く春がやってきているのだろう」と不思議でした。今年は、ぬいぐるみガルガルもまだだし、洗濯物大好きもまだだし、発情鳴きしそうな気配もまだありません。一昨年までのように、落ち着いて年の暮れを迎えることができそうです。


12月29日 ∧∧穏やかな日々

先日12月20日に午前中に活動するようになったアリス。その後4日の間は、お昼前くらいに起きてきた日が2日、お昼過にアリスははがアリスの寝床を日なたに持って行ったら起きてきた日が2日でした。でもその後は、朝起きてから活動をする毎日が続いています。アリスは朝9時半頃に起きてきています。秋の間は、その後またすぐに寝てしまっていたのですが、今はちゃんと起きてきます。と言っても、放っておいたら寝床に入ってしまっているのかもしれません。起きてきて最初は相変わらず、アリスははの姿を見ると「噛む」という顔をします。アリスははが近寄って指をタンス小屋にくっつけたりしてちょっかいを出すと、「金網ガシャーン」とします。でも、アリスははが、お薬をヨーグルトに混ぜたものを用意したり、トマトやリンゴを用意すると、アリスは「くれくれ」コールの「出せ出せ」モードへと変身します。そして、食べ物を持ったアリスははは、噛まれることなくアリスを小屋の外へと出せます。

朝、タンス小屋から出たアリスは、陽の当たっているブランコでデロ〜ンとしたりトリ餌を食べたりして、ひなたぼっこでくつろぎます。ちょっとすると部屋を駆け回り始めます。午後2時近くになると、タンス小屋に入れられると、そのまま寝てしまいます。今日は、ずっと部屋で放されていたところ、午後3時前にはアリスははの服の中に入ってきて寝てしまいました。

朝タンス小屋から出た後のアリスは、もう噛みリスになることはなくなりました。でも実は一昨日の朝、ひなたぼっこをしているアリスを部屋に一人置いて、アリスははが別の部屋で用事を済ませてからアリスのいる部屋に帰ってきたら、アリスはアリスははが帰ってくるのを待ち構えていて(これはよくあることなのですが)、アリスははが差し出した手をなぜかいきなり噛みました。なぜだったんだろう?ここ数日、いや数週間?では、アリスに噛まれたのはこれ1度きりです。

アリスはまた何でも食べるよい子に戻りました。トリ餌や押し麦・大麦などなどを、少量ずつあげるとちゃんと食べてくれます。そして、こないだまであんなに夢中だったドングリには、見向きもしなくなりました。キッチンに置いてあるドングリ袋には毎日何回かアクセス可能になっているのですが、アリスはまったくドングリを持っていこうとしません。ドングリ熱はすっかり冷めたようです。古くなったドングリにはもう用はないってか。一時期、ドングリしか食べなくて、栄養が偏るんじゃないかと心配していましたが、心配の必要はなかったようです。野生のシマリスも、ドングリが実る時期には主にドングリばかりを食べているということですし、ドングリしか食べない時期があってもいいのかな、とは思っていたのですけれども。やはり旬の物が一番ですね。


12月25日 ∧∧クリスマスプレゼント(12月28日記載)

クリスマスの直前に、アリス家にはステキなクリスマスプレゼントが届きました。マンガ「ぐれりす」の作者とうやまさんにお願いしてあったオリジナル小鉢が届いたのです。なんと、アリス小鉢なのだ!とうやまさんにリクエストして、プチトマトを持ったアリスの絵と「Alice」の文字を描いていただきました。「ぐれりす」に登場するコタロウくん(しまりす)と一緒に。リスグッズはたくさん持っているけど、アリスグッズはこれ1つ!一生の宝物ができました!届いた包みはアリスははがアリスと一緒に開封しました。アリスは早速、小鉢に鼻を突っ込んでました。アリス家の最高のクリスマスプレゼントです。(後日、小鉢の写真を掲載して紹介します。)(アリス小鉢ご紹介のコーナーできました!00年2月14日)

アリスへのクリスマスプレゼントは、生トウモロコシです。こんな季節外れに、スーパーで売っていたので買ってきました。(スーパーの粋な計らい??)アリスが喜んで食べてくれてよかったです。そしてもう1つ、アリスちち・ははが食べたクリスマスケーキの上に乗っていたイチゴをおすそ分け。アリスは大喜びで食べていました。この冬初のイチゴでした。この日はもう大サービスで、生クリームもほんの一なめ分あげました。アリスは「今日は一体何の日だ?」なんて思ったかしら?(思ってないって。)


12月20日 ∧∧朝起きてきました

昨日のアリスは、午後になっても起きてこず、アリスははが寝床を日なたに持っていっても、アリスはせっかく顔を出したのに「まぶしい」と言って引っ込めてしまい、午後3時にアリスははが起こすまで丸くなって寝ていました。

ところが今日は、アリスは、朝起きてから(いつもだいたい毎朝1回は起きてくるけど、すぐにまた寝てしまう)、タンス小屋の中で「出せ出せ」と反復横飛びをしたのです。でも、「おっ、出たいのね?」とアリスははがタンス小屋に近づくと、アリスはコワイ顔をしてアリスははをにらみます。そしてアリスがプイッと寝床に入って行こうとするのを、アリスははがタンス小屋の扉を開けると、アリスとアリスはははしばらく見合いっこ。アリスははが手を噛まれないように袖口の中に手を引っ込めて差し出すと、アリスは「クルルルッ」と怒った時の歯ぎしり音のような声を立てながらアリスははの肩へと駆け上がりました。それからは、いつものようにラブリーに部屋を駆け回っていました。最初だけ、まだ怒り冷めやらぬアリスに、アリスははの唇が噛まれてしまいましたけど。かすった程度で、大事には至りませんでした。アリスに顔をやられたのって、久しぶりだなぁ〜。(←うれしいんかい、アリスはは?昔は「やめてぇ〜〜っ」って言ってたのに。)

ということで、今日はアリスは午前中から活動しました。何週間ぶりかなぁ〜。もうこれで、冬眠したいの時期は終わったんだろうか?今日は、他にも、冬の風物詩がいくつか見られました。まずは、ブランコでデロ〜ン。この冬初めてです。この夏以来、アリスはブランコをほとんど利用していませんでした。でもここ数日、ブランコで毛づくろいしたりトリ餌を食べたりする姿がちらりと見られるようになってきていました。そして今日、ブランコで陽に当たって気持ち良さそうにしているアリスの姿が。ほんの短い時間でしたが、これからまたこのほのぼのとしたブランコでひなたぼっこの姿が見られるようになるのでしょう。そして、これもこの冬初めて、アリスがアリスははの服の中でお昼寝しました。こちらも、アリスははが動き始めたらアリスは服から出てきてしまったので、ほんの短い時間だけでしたけど。今年もまたひなたぼっことお昼寝の季節が始まろうとしています。

午前中は走り回っていたアリスですが、すきあらば寝たかったようです。アリスははの服の中でちょっと寝たり、タンス小屋に入れられると「寝ようかな〜」という雰囲気が漂ってきていました。お昼過に、アリスはははうかつにも、そんな今にも寝に行きそうなアリスに、「おいで」と手を差し出してしまいました。さっきまでラブリーに部屋を駆け回っていたからって、もう別リスになってしまっていることはわかっていたはずなのに。アリスはしばらくじっとしていて、突然アリスははの手をガブゥ〜ッ!「ゴリゴリッ」という音がしました。アリスははの手からは、洗っても洗っても血が流れ出て・・・。アリスに負わされた傷のうちでは大したことはない部類の傷でしたけどね。唇の方は無傷ですみましたが、手の方はバンソコの登場です。はぅ〜。

で、結局アリスは午後2時過にタンス小屋に入れられた時に寝床に入ってしまい、それきりおやすみなさいでした。夕方お薬をあげるためにアリスを起こしましたが(起きてきたアリスはアリスははが手に持っていたプチトマトに「ガブゥ〜」っとしました。トマトさん、身代わりに噛まれてくれてありがとう。)、眠たそうで、すぐにアリスははの服の中に入って寝てしまいました。まぁ、だんだんと穏やかな生活に戻っていっておくれ、アリス。


12月16日 ∧∧あわや冬眠話

アリスの秋は終わったようだとはいえ、冬眠の危険はまだ去ったわけではありません。午後になっても起きてこないなんてのはまだしょっちゅうで、そんな時はアリスははがアリスの寝床の中の様子を見て、アリスに早く起きるように促します。寝床の入り口をふさいでいるセーターの切れ端をアリスははが取り除いた時点で、アリスが怒って飛び出して来ることがしばしば。昨日は、アリスはせっかく寝床から飛び出てきたのにまた寝床に入ってしまったので、アリスははが寝床を日なたに持って行ったら、アリスは自分でまた寝床から出てきました。今日は、お昼過ぎにアリスははが寝床の様子を見たけど、アリスは寝床から出て来ようとしなかったので、寝床を日なたに持って行きました。アリスは、寝床の穴(カバンの寝床には、アリスが齧って空けた穴がいくつかある)から顔をのぞかせてアリスははの顔を見つめたりしていましたが、またそのまま丸くなってしまいました。しばらく放っておいたら、午後2時過頃にアリスはまた寝床の穴から顔をのぞかせていたので、今度はアリスはははアリスの鼻先に指を持っていってみました。するとアリスは、ガッ!とアリスははの指を噛みに飛び出してきました。お〜、こわ。

1週間前の12月9日には、アリスはまたしても午後3時を過ぎても起きて来ず、そのまま放っておいたらあわや冬眠だったかもしれませんでした。アリスの寝床をゆすっても松の実袋の音を出しても、寝床の入り口をいじっても反応がありません。手袋をしておそるおそる巣材を除いていくと・・・いた!アリスが、丸い!こんなにいろんなことをしたら、いつもならアリスはコワイ顔をしてこちらの様子をうかがっているか、怒って飛び出して来るのに、アリスが丸い!眠ったままだ!アリスははが丸いままのアリスを手の上に乗っけても、アリスはまだ気づきません。そのままアリスを寝床から外へずりずりと出したところで、やっとアリスは気が付いて、くしゃみをして起き上がりました。アリスははの肩へ駆け上がって、何が何だかわからんといった様子。寒いだろうと思って、アリスははの服の中へ「入る?」って聞いたら、アリスはするするとアリスははの服の中へ入り、そのまままたしばらく寝ていました。1時間ほど経ってやっとアリスは外へ出てきて、それからは夜7時頃まで普通に活動して過ごしました。

これはまだ、冬眠していたわけではないと思います。夜アリスが熟睡している時に同じようにしてアリスを寝床から出すことがたまにありますが、その時と同じ様子でした。冬眠している場合には、体温が極端に低下し、呼吸数も極端に少ないということです。そのような冬眠しているリスの場合には、無理やりに起こすことはとても危険です。急に起こしたりせず、急にリスの体を暖めたりすることなく、徐々にリスの体温を上げさせなければなりません。あるいはリスが自然に目を覚ますまで待たなければならない場合もあるでしょう。

アリスが昼間も寝ているのをそのまま放っておいたら、アリスは「さぁ冬眠しよう」と体温を下げていってしまうかもしれません。うちではやはりアリスを冬眠させてしまうのは怖いので、アリスが冬眠へと突入しようとする前に「アリちゃん起きなさい」と起こします。


12月15日 ∧∧秋は終わったようです

本格的な寒さがやって来ようとしている今日この頃、アリスの秋は終わりを迎えたようです。秋の貯えと冬眠の準備が終わった模様です。そして、本来なら冬眠へと突入しようとする時期を、今年もどうやら無事に通り過ぎようとしているものと思われます。この時期さえやり過ごしてしまえば、ひなたぼっこ、お昼寝、と穏やかな冬の日々を毎年過ごすことができるのです。

「なにがなんでも食べ物貯めろ」という様子はなくなったようです。「目指すはドングリ」という様子もありません。キッチンへ行ってもドングリ袋にまっしぐらということもなくなったし、他の部屋への道が通じていれば、以前のようにそちらへ行って探検するようになりました。ヒマ種ミックスのビンやトリ餌の缶をみつければ「開けろ開けろ」とガジガジするというようなことももうあまりありません。

それと、ドングリ以外の食べ物も食べるようになりました。数日前から、トリ餌を食べるようになったのです。秋の貯食シーズンになってからというもの、トリ餌(アワ、ヒエ、キビ)はあげても貯めるばかりで全然食べてくれなかったのですが、ここ数日は、また以前のように食べています。タンス小屋の中のハンモックでアリスがトリ餌を食べている姿や寝そべっている姿を見られるようになったのも、冬の特徴です。ハンモックはカーペットでできているため夏は暑いのでしょう、冬から春までしかアリスはハンモックを利用しません。

アリスは、秋の貯食シーズンには、新鮮な生栗もゆで栗もふかしイモもお米もキャベツも、みんな細かく砕いてしまっちゃっていました。せっかくの新鮮な生栗をあげても、みじん切りにされて寝床にしまわれちゃうので、結局はアリスははにより捨てられてしまう運命となり、アリスはははがっかりとしていたものです(アリちゃんが喜んで食べてくれると思って買ってきたクリなのに)。でも、またいろいろと食べるようになったようなので、今日また新しいクリを買ってきたら、アリスは一生懸命その場で食べてくれて、アリスはははとても嬉しい気持ちがしました。細かくして口にしまわれて隠された分もあるのですけど。

アリスは噛みリスにもあまりならなくなりました。午前中に一旦起きてきた時には、「噛む」という顔をしているし「金網ガシャーン」もしますが、午後に起きて活動し始めてからは、噛みリスにはならない毎日が続いています。11月下旬くらいからは「通りすがりの噛みリス」にもならず、アリスとアリスははは平和な暮らしを送っています。(アリスちち噛まれるという事件がありましたが、そのお話は、また今度。)

そして、アリスがアリスははの服の中でまた寝るようになりました。秋から冬の間だけアリスに利用される寝床、アリスははの服の中。今年はなぜか、真夏の暑い時期までもアリスははの服の中で寝たりしていたアリス(春の引越や夏のケガなどが影響していたのかもしれません)。秋になってもなかなかアリスははの服の中に入って来ないなぁと思っていました。なんせ、タンス小屋に入れられると、素直に(?)寝床に入って寝てしまうような生活がしばらく続いていましたし。ところが、昨日の夕方・今日の夕方と、アリスは自分からアリスははの服の中に入ってきて、お休みなさいました。実は、この冬一番のアリスははの服の中は、1週間前でした。そのお話は、また今度。


12月4日 ∧∧今年はシイよりドングリ?

今年は、ドングリがアリスに大好評です。もう毎日毎日、アリスはキッチンに行くと、ドングリ袋で次々とドングリの殻を剥いて頬袋にしまって、寝床に運んでいます。アリスの自由にさせておくと、何往復でもしてひたすらドングリを寝床に集めて、きりがありません。なのでめったにドングリ袋へは行かせないようにしています。でもアリスは「目指すはドングリ袋」という感じで、キッチンへの道が通じていると、ドングリ袋へまっしぐらです。

今季の新ドングリ入荷時は、アリスのドングリ熱はそれほどでもなかったのですが(8月30日の日記参照)、その後すぐに、昔のようなドングリ大好きアリスになりました。アリスは昔は、殻付きのままのドングリを片方の頬袋に2個ずつ入れて、口に1個くわえて、1回に5個のドングリを運んだものでした。(これは、シマリスの研究をされている川道先生の記述と同じです。)ところが今ではアリスは、ドングリの殻を剥いてから、片方の頬袋に3個ずつ、口に1個くわえて、1回に7個のドングリを運んでいます。そんなアリスのボコボコほっぺをグニグニするのが楽しかったりして。

昨年・一昨年は、ドングリはアリスに不評でした(98年10月8日の日記参照)。この理由をアリスははは、アリスのドングリ好き度が年々下がってきているのではないか、それと、あげたドングリが新鮮ではなかったからお気に召さなかったのではないか、と分析していました。しかし、今年のアリスのドングリの喜びよう。ここから、次の説が有力となりました。アリスのドングリの嗜好は、ドングリの産地と種類に依存しているのではないか。昨年・一昨年というのは、ちょうど名古屋のドングリを与えていた時期です。それ以前の、アリスが喜んで食べていたドングリというのは、東京のアリスちちの会社のドングリなのです。そして、今年のドングリも、同じ東京のアリスちちの会社のドングリ。さらにこの説を裏付けるのは、昨年・一昨年に名古屋のドングリをあまり食べなかった時期に、それ以前に東京で拾っておいたドングリをアリスは一生懸命食べていたことです(98年11月5日の日記参照)。種類も、東京のアリスちちの会社のドングリと、名古屋で拾った数種類のドングリでは、違いました(どれが何の種類かはわからないのですが)。

もう1つおもしろいことがあります。昨年はアリスは、ドングリはほとんど食べなかったのに、シイは大喜びで食べていました。ところが今年は、ドングリを喜んでいるアリスは、シイを食べなかったのです。先日、井の頭公園で拾ってきたシイをアリスにあげてみたけど、殻を剥いただけで中身はポイッ、見向きもしませんでした。これは、以前アリスが東京でドングリを喜んで食べていた頃と同じ現象です(98年11月9日の日記参照)。シイも、アリスが喜んで食べた名古屋のシイと、今回と以前にアリスが食べなかった東京のシイとは、種類が違います。今年の夏頃に、昨年名古屋で拾っておいたシイをあげた時は、もう古くなっていたのにもかかわらず、アリスは喜んで食べていました。

ということで、昨年は「シイの大勝利」宣言をしましたが、今年は「ドングリの大勝利」です。


12月3日 ∧∧欲張りアリス

今日は昨日とは打って変わってのポカポカ陽気、アリスはちゃんとお昼に起きてきました。

昨日のアリスたたき起こしのバトルの後、ミカンを食べているアリスを部屋(いつもアリスを放している部屋)に残して、アリスははは隣のキッチンにアリスのお薬を用意しに行きました。アリスははが部屋に戻ってみると・・・さっきアリスがミカンを食べていた場所には、ほんの少しだけ齧られたミカンが放置されていました。そして当のアリスは・・・アリスははがアリスたたき起こし作戦の後に置きっ放しにしてあったミカンの残りにかぶりついていました。皮を剥きかけの、一房抜き取っただけの、ほぼ丸ごとのミカンに。「アリちゃんのミカンはこっちにあるでしょ!」

つい先日も、同じようなことがありました。アリスにはミカンを一房あげておいて、アリスははが同じ部屋のソファで残りのミカンを食べていたら、アリスは自分のもらったミカンをすぐにポイッてして、アリスははのところにやってきて、アリスははの持っているミカンにがぶりつきました。まったくもう、なんてやつだ。アリスは、リンゴでも何でも、自分用の小さい物よりも「大きいのの方がいい」みたいです。

それからキッチンで、ゆでたてのクリを「アリスと一緒の食卓」しようと、テーブルの上でアリスに好きなクリを選ばせました。(中にはハズレのクリがあるので、アリスが自分で選べば間違いない。中を開けなくてもアタリかハズレかわかる、リスの能力はすばらしいよ、ほんと。)アリスは、クリを物色して、「これ!」っと1つくわえて、そのままタンス小屋へとまっしぐら。「自分の場所」(タンス小屋の中)でクリの皮を全部剥き、ほんの少し実を齧っただけで、すぐに第二の寝床(冬の間は使っていない寝床。なぜかいつもゆでクリ・天津甘栗はこっちに隠す。)にしまってしまいました。それからタンス小屋から出てきて、キッチンでいつもドングリの置いてある場所へ探しに行ったけど、ドングリは掃除のために別の部屋へと移動されてしまったため見つからず。いつもなら、ドングリ袋でドングリを剥きまくって寝床へと運びまくるんだけど。で、また食卓にやってきたアリスに、せっかくゆでたてのクリだから、と、もう1つ好きなクリを持って行かせました。やはりアリスは、タンス小屋でクリの皮を剥いて、食べもせずに第二の寝床へしまいました。

アリスははが食べようとしたクリで、ちょっと硬いものがあったので、これはアリちゃんに食べてもらおう、と、半分に割ってあるそのクリをテーブルに置いておきました。アリスはテーブルの上にやってきて、そのクリにかぶりつきましたが、1口食べたくらいでポイ。(あまりおいしくないのかしら?)次にまたテーブルにやってきて、今度はそのクリをガブガブとしてるので、ちょっと目を離していたらその間に、アリスはクリをくわえてタンス小屋に運んでいました。トイレの隅に置かれた(隠したつもり)そのクリをよく見ると、丸ごとのクリ。アリス用の半分に割られたクリ2つはテーブルの上に。新しいクリを持ってったわね!どぉ〜うしておまえはそうなんだ、アリスぅ!

その後も、テーブルの上でアリスに半分のクリをほらってあげても、アリスは知らん顔。その横のザルに顔を突っ込んで新しいクリをくわえる。「アリちゃんのはこっち!」って半分のクリをあげながら、口にくわえたクリを取り上げました。アリスは半分のクリをくわえて、タンス小屋へと運びました。そして同じことがもう1回。新しいクリをくわえてテーブルからイス、床へと飛び降りる途中でアリスがクリを落としたので、それをアリスははが回収、代わりにあてがわれたもう半分のクリもタンス小屋にしまわれました。

先程のミカンの残りをアリスははがテーブルで食べていました。アリスが齧っていた房はタンス小屋へ、もう一房アリスが触ったと思われる房をアリス用にとミカンの皮の上に置いておきました。やってきたアリスは、アリス用に置かれたミカンは素通りして、その横でアリスははが食べているミカンをかぶりつきにきました。もうっ!アリちゃんのはこっちでしょっ!


12月2日 ∧∧寒くなりました

11月中の東京は、季節的には冬のはずなのになかなか寒くならず、暖かい日が続いていました。毎日「小春日和」なんて言っちゃって。12月に入った昨日から急に気温が下がり、今日は、雨も降って、急激に寒くなりました。そんな今日、アリスはとうとう起きてこなくなりました。

11月に入ってから朝起きてこないようになったアリスは、紆余曲折は経たものの、11月後半には大体毎日、朝1回・午前中に1回起きてトイレ、お昼前後に起きてきて活動し、3時頃に寝て夕方また起きてくることもあれば、夕方まで活動して寝ることもあるし、夜中に起き出してきて活発になることもある、といったところに落ち着いていました。1日の活動時間はトータルで大体4〜5時間といったところでした。1日2時間くらいしか活動しない日もあったし、午後2時になってもアリスが姿を見せない日もありました。アリスははが午後とか1日とか外出したりすると、アリスとは1回も会わないなんて日も何回かありました。トイレの跡もあるし、食べ物もきれいに無くなって残骸だけになっているので、アリスがちゃんと起きてきたことは間違いありません。でも、そんな日の翌日は、そのまま冬眠しちゃうんじゃないかなんて心配もしましたが、アリスは、前日のうっぷんを晴らすかのように、かえって起き出す時間も早く活動時間も長く過ごしていました。

でも今日は、朝から日も射さず「寒いっ」という日で、「今日はアリス起きて来ないかも」って思っていたら、案の定起きてきません。トイレにも起きてこないし、コトリとも音がしません。午後4時を過ぎたので、とうとうアリスをたたき起こすことにしました。寝床をゆすっても寝床の入り口辺りをボールペンでガサガサやっても反応がありません。松の実の袋の音をカサカサと立ててからもう1度寝床をのぞいてみると、入り口をふさいでいる毛のセーターの切れ端の奥に、やっとアリスが顔をのぞかせていました。噛まれないように恐る恐るセーターを取り除いてみると、アリスの顔が現れました。寝床の前でミカンの皮を剥き、ミカンをだんだんアリスに近づけ、アリスの鼻先にくっつくくらいまでミカンを持っていきましたが、アリスは無反応。アリスの顔を見てみると、目はつぶられていて、眠そうに目を開けたり閉じたりしていました。眠いのね〜。

今度は松の実を手でつぶしてアリスに近づけようと寝床の入り口に持っていきました。すると突然、アリスは目を見開いて動きを見せました。危ない、噛まれる!アリスははは急いで手を引っ込めました。アリスは寝床から飛び出してきました。ふぅ〜っ、危機一髪。そのままアリスはタンス小屋から床に飛び降りて(飛び落ちたに近い・・・)、「敵はどこだ」と探している様子。アリスははが手にミカンを持ってちらつかせると、アリスはガッと噛みに来て、アリスははが手に持ったミカンをガブリ。そのままミカンをくわえてアリスははの肩に登って来ました。アリスははがさっきのつぶした松の実を手のひらの上に乗せると、ミカンをくわえたアリスは一瞬考えて、ミカンを一旦口から離して足元に置いて松の実をハグハグとしてから、またミカンをくわえました。松の実が残っているのに気づくと、またミカンを足元に置いて松の実をハグハグとしてからミカンをくわえました。この後は、いつもの通りのラブリーで活発なアリスでした。

ああ、これからしばらく毎日はこんな日が続くのだろうか?早く「冬眠したい」の時期を過ぎて、真冬のアリちゃんになってくれないかなぁ。


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