リスな日々

バックナンバー その21


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1999年

11月25日 ∧∧ドングリ疑惑!?(Part 2)

(11月24日 Part 1の続き)
アリスはははアリスの行く場所から全てのドングリを取り去ったと思っていたのですが、アリスはド根性で、タンス小屋の中の棚の下や裏、タンス小屋の下(キャスターが付いてて床との間に空間がある)をはいずり回って、何やら食べ物を回収していたのです。しまった、そこまでは気が回らなかった、でもまぁどうせ寝床にしまうだろうから、その後に回収しよう、とアリスははは時を待ちました。案の定アリスは寝床に口の中の物をしまったので、アリスが部屋を駆け回ってる間に、アリスははは寝床に手を突っ込んでドングリの回収作業を行いました。実際には、隠されたのはドングリではなくて、アリスがしまっていたのはピーナツだったようです。

いつもはアリスはタンス小屋から出ると部屋をいくらでも走り回っているのに、こんな時に限って、アリスは早々に口にティッシュをくわえてタンス小屋に帰って来てしまいました。寝床にティッシュをしまおうと戻って来てアリスが見たものは・・・アリスははが寝床に手を突っ込んでいるじゃないか!それを発見した瞬間、アリスは寝床の前で、「ボトッ」っと口にくわえていたティッシュを落としました。そして慌てて寝床へと潜っていきました。ショックを隠し切れないといったその様子は、あまりにも哀れであったと言わざるをえません。頭のいいリスのことですから、その直前に起こった寝床の中の様子の異変と目撃した事象との関連性を見出したに違いありません。寝床を掃除した後はいつもそうであるように、アリスは寝床に潜ったまましばらく出てきませんでした。

それからの3日間をアリスは、大好きなドングリが無いまま過ごしました。秋の貯食の季節になってからというもの、アリスは食べ物はほとんど皆しまってしまっていて、アリスの食べる姿を見かけることのできるのはドングリと野菜・果物だけになってしまっていました。鳥餌や米などの穀類や種・木の実類はしまうばかりで全然食べてくれなくなっていました。けれども、ドングリが無いことを悟って諦めた様子のアリスは、仕方無しに「これでも食うかぁ」といった感じで鳥餌を食べてくれました。ほんと、久々に。ドングリ禁止というあんまりな仕打ちも、悪いことばかりでは無かったようです。(いや、アリスにとっては、はなはだ迷惑なだけだったのでしょうけど、でも、いろんな物をバランスよく食べなきゃダメなんだよ、アリちゃん。)

ドングリ禁止の結果はどうだったかというと・・・白でした。ドングリを食べずにいても、アリスの便には何ら変化が現れませんでした。ということで、ドングリ禁止令が施行されて3日目の晩に、晴れてアリスはドングリを許されたのでした。久しぶりに(と言っても2晩3日だけなのに)ドングリをもらったアリスは、大喜びで次々と殻を割っては食べたりしまったりしていました。よかったね、アリちゃん。

アリスの消化不良は、ドングリが原因というわけではなかったようです。めでたしめでたし(って、消化不良が治ったわけでもなければ消化不良の原因もわからないままで、ちっともめでたくなんかないんだけど)。とにかく言えるのは、今回の措置では、アリスにとっては、ドングリを取り上げられた精神的ショックが一番デカかったようだ、ということです。早く体調良くなって、いつまでも元気で何でも食べられるように健康でいてね、アリちゃん。しかし、偏った食事はいかんなぁ、アリスケ(アリスはたまにこう呼ばれている)。もう年なんだし、バランスよい食事をしないと、健康な体を維持できないよ。


11月24日 ∧∧ドングリ疑惑!?(Part 1)

アリスの消化不良は相変わらずです。11月最初の週の後半くらいに、便に混じっている粒々は大きさも小さくなり量も減ってきたようで、やっとちょっと改善が見られるようになってきたかな?と思ったのですが、その週末3日間アリスに消化剤をあげることができずにいたら、またちょっと戻ってしまったので、11月9日にまた獣医さんにお薬をもらってきました。

実は、その前(10月25日)にお薬をもらいに行った時に、最近アリスがアリスははの目の前で食べるのはドングリと野菜・果物だけだという話をしたら、獣医さんが、前からちょっと思ってたのだけれどももしかしてドングリが怪しいんじゃないか、っておっしゃるんです。どうもドングリが悪さして消化不良なのではないかと疑っているようです。便がおかしいと言って最初に獣医さんに診てもらったのも、ちょうど今季のドングリを食べ始めてしばらくしてからだったし。そう言われてみるとそんな気もしましたが、でもアリスの便に粒々が混じるようになったのはそれよりもっと前からだったし、たぶんあんまり関係ないんじゃないかなー。と思いつつも、「しばらくドングリをあげるのをやめてみては」という獣医さんの提言に従うことにしたのです。ドングリの身の潔白を証明するために。白黒はっきりつけてみようじゃないか、と。

そこで、早速翌日、アリスが駆けることの許されている2つの部屋の、部屋中のドングリを別の部屋へと隠しました。あちこちにアリスが置いておいたドングリも全部捨てました。アリスが寝床から起きてきてから、タンス小屋の中のドングリも全部捨てました。アリスは可哀想に、いつもそこここにあるドングリ袋が1つも無くなっていて、「おかしい、ここにあったのに」と言いながらドングリを探し回っていました。そして次に、「ここに置いておいたはず」と、ソファやアリスのタオルの上などを探しまくりました。どこにもドングリを見つけられなくて失意のうちにタンス小屋に帰ってみると、寝床の中の様子も変。(寝床の掃除をするとアリスは毎回必ず「変だ変だ」と言うのですけど。)9月に入ってから、本当に毎日ドングリばかりを食べて暮らしていたアリスにとって、ドングリが1つ残らず消えてしまうなんて、なんて酷なことでしょう。なんだか、ドングリを取り上げても便に何の変化も起こらなくて「ドングリのせいではなかった」という結果になることを、祈らずにはいられませんでした。(Part 2へと続く)


11月17日 ∧∧Part 2 リスの作品展(11月19日記載)

(11月17日 Part 1のつづき)
展示会に出品されている作品は、マンガ「ぐれりす」と同様、作者とうやまさんのシマリスへの愛情があふれていました。とうやまさんとは、リスMLからご一緒しているのですが、お会いするのは初めて。とうやまさんの作品に対する想いを伺ったり、お互いのリスの話(「ぐれりす」の主人公のモデルであるとうやまさんのリスはもう亡くなってしまっていますが)、リスの写真の見せ合いっこなどを、たくさんしてきました。念願の「ぐれりす」を購入し(今までは「シマリス倶楽部」の中の「ぐれりす」を読んでいた)、サインまで頂き、オリジナル小鉢の通販をお願いしました。その日のうちに早速「ぐれりす」を読んで、「そうそう!あるある!」の連発でした。小鉢が届くのが楽しみ。うふふ、アリスも描いてもらっちゃうのだ。

次にアリスははは、小泉ご夫妻のウッド・バーニング・アートの絵と木彫りの作品展に行きました。アリスははは、以前にデパートのクラフト展で同氏作のシマリスブローチとポストカードを買っています。ブローチは、シマリスが後脚で立っているポーズの物と丸くなって寝ている姿の物、ポストカードは、シマリスとウサギとアライグマとフェネックのウッド・バーニング・アートです。どの作品も、とてもリアルでかつとてもカワイイのです。見た瞬間に恋をして買ってしまったのでした。実は小泉ご夫妻は以前シマリスを飼ってらしたのです。あの丸くなった寝姿は、シマリスを飼ったことがなければ作れない!と思いました。今回の作品展の作品も、どれも素晴らしい物でした。なんと、今回はニホンリスが登場していました。絵(版画っぽいの)のシマリスとニホンリスは、惚れ惚れとしたけどとても手が出ません。ニホンリスのブローチは1個だけしかなくて、作品展初日に即買い占めか!?と思ったのですが、次のクラフト展でニホンリスの作品がたくさん出るということだったので、それまで待って選んで買うことにしました。小泉ご夫妻と、飼っているシマリスの話、井の頭のニホンリスの話、守山リス研究会の話などをたくさんしてきました。アリスの写真まで見ていただいてしまいました。タンス小屋とブランコには小泉ご夫妻も「ほほぉ〜」って感じでした。

最後にアリスははが向かったのは、某デパートの某お菓子売り場。そこではショーウィンドウに木でできたシマリスと楽器のオブジェが飾られていました。初秋のある日それをみつけたアリスははは、お店の方にお願いして、ディスプレーが終了したらそれを頂けることになっていたのです。ピアノの上とピアノイスの上に1匹ずつリスが乗っています。ディスプレーが終わったということで、それをもらってルンルンと家に帰って玄関に飾りました。アリス家のリスグッズの増殖はとどまるところを知らない・・・。


11月17日 ∧∧Part 1 肩乗りニホンリス・手乗りニホンリス(11月18日記載)

昨日(11月17日)、アリスはははリス三昧、いえ、リス四昧でした。

まずは、午前中、井の頭自然文化園の「リスの小経」に行ってきました。(訪問レポートを作成しますので、詳しくはそちらをご覧ください。・・・ああ、本当に一体いつになったらアップするのだろう・・・。)秋になってどんどん人馴れしてきているニホンリスたち、この日はもう、とうとうアリスはは念願のニホンリスまみれになりました!ポンとかスルスルとかニホンリスがアリスははの体に乗っかってきました。アリスははの服を引っ張ったり髪の毛をモシャモシャしたり、耳を噛ったりするヤツもいました。そしてそして、アリスははの肩の上のニホンリスに松ぼっくりをあげたら、そのままアリスははの肩の上で食べ始めたのです!それとそれと、手のひらの上に松ぼっくりの実を置いておいたら、アリスははの肩から腕を下りてきたニホンリスが、そのままアリスははの手の上で食べ始めたのです!あうう、もう、これではうちのアリちゃんとおんなじじゃないかぁぁ!カメラマンを連れて行かなかったことをどれほど後悔したことか。こんな肩乗りニホンリス・手乗りニホンリスに会えるのは、1年のうち今の時期くらいでしょう、きっと。

幸せいっぱいのアリスははが次に向かったのは、しまりすマンガ「ぐれりす」の作者でいらっしゃる、とうやまさんの出品されている展示会。(つづく)


11月11日 ∧∧本気で噛まれた

今日は11年11月11日ということで、あちこちで記念イベントが行われていたようです。そんな日にうちでは・・・アリスはははアリスに何年ぶりかで本気で噛まれました。先日、久々にひどく噛まれたということを書きましたが、今日の本気噛みは、そんなのとは比べ物になりません。

アリスははが電話をしている時に、アリスが、さっきまでずっとラブリーだったのに、またアリスははの手首を通りすがりに噛みました。割と強く痛い噛み方をされたので、アリスははは反対の手でアリスをむんずとつかんでアリスははの手から引き離しました。その時、アリスはちょっとキュウと鳴いたのです。ひどく痛かったのかいやだったのでしょう。その直後、アリスはアリスははの右手の親指に思いっきり噛み付いて、奥深くまで歯を突き刺したまま、ずっと噛み続けました。こんな時のアリスは、何をしても離れてくれません。アリスを手でつかんで引き離そうとしても、歯はアリスははの指に深く食い込んでいるので、アリス自らが歯を離してくれなければどうしようもありません。アリスの口の両脇を手でグリグリして歯を開かせようとしても、開いてくれません。アリスは、目をつぶって身体を震わせながら「キ〜ッ」なんて声を出しながら、噛み続けるのです。1分くらい経ったでしょうか(実際にはそんなに時間は経過していないのかもしれませんが、噛まれている辛い時間のなんと長く感じることか)、やっとアリスは歯を開いてくれました。アリスははの指からアリスの歯が抜けた瞬間、指の皮と肉がベロンとはがれているのが一瞬見えました。そしてすぐに大量の血が吹き出しました。その後は、手を洗っても血は流れ続けているので、傷の様子を確認できません。消毒してバンソコを巻いて、でも指はジンジンとしびれ続けて、痛みがなかなかおさまりません。しばらは何もできませんでした。アリスは、何事もなかったかのように、ラブリーなアリスに戻っていました。イスの上に落ちたアリスははの血をなめたりしてました。アリスははの手首の傷に塗った薬をなめたりもしてました。いけないのに。血が止まった頃に、化膿止めの薬を塗るためにバンソコをとってみましたが、傷口は血で固まっていて見えませんでした。

昔、アリスが秋にひどい噛みリスだった頃は、こんな噛まれ方はしょっちゅうでした。指の骨に到達したかのような、神経をやられちゃったかのような。傷口は治っても、その部分を触ったり関節を曲げると痛かったりして、お医者に診てもらったりもしました。破傷風の予防注射もされてしまいました。半年おきに3回もかけて。残ってしまった傷跡もあります。だんだん噛みリスの処し方もわかってきて、アリスの噛みリス度も年々下がってきて、こんな本気の噛み方をされることも段々なくなってきていたのに。昨年・一昨年は、そんな「目をつぶって身体を震わせながらキ〜ッ」なんて噛み方はとうとうされなくなっていたのに。アリスの気に入らないことをアリスははがしてしまったという時には、そんなひどい噛み方はいつもはされないのに。なぜなぜ、こんなことに?それも、明日から今週末は、とても大事な用があって、手をケガしてたらとても不具合なのに。あ〜、ひどい。


11月8日 ∧∧りすカレンダー

先日(11月3日)アリスが起きてこなかったその翌日には、アリスはまたちゃんとお昼には起きてくるようになりました。朝と午前中にちょっと起きてきてはまた寝て、午後にお昼寝もして、夕方からまたなぜか元気になっちゃって、夜になって寝る、という寝たり起きたりの生活を続けています。あれ以来、噛みリスにもなっていません(午前中を除く)。通りすがりに噛むことがあるくらいです。アリスははの肩から腕を下りてきて、袖口から出ている手首の部分を噛むのです。それも、なぜか左手首ばかり。何回も続けて。もう、アリスははの手首は傷だらけです。そこで、アリスははは袖を伸ばして手の甲まで隠れるようにしました。するとアリスは、さっきまでと同じようにアリスははの手首までやってきたところで噛もうとして・・・「あれっ?」ってな感じで通り過ぎていきました。まったく、手首の何が気に入らないんだか。しかし油断して手首が出てしまっていると、「やった」とばかりに噛んでいきます。ちっ。

こうしてみると、やはり無理やり起こしたりしない方がよかったなぁという気がします。本当の本当に冬眠してしまいそうな時にだけ、起こすようにしようかな。

2000年のりすカレンダーをゲットしました。その名も、「SQUIRRELS & CHIPMUNKS」。その名の通り、アメリカのいろいろなリスとシマリスが12カ月を飾っています。なんと、リスとシマリスを「ほめたたえる(celebrate)」カレンダーなんだそうな。ちょっとした解説も付いていたりして、リス図鑑みたいです。ハイイロリス(黒いのや赤っぽいのも)、トウブシマリス、アカリス、アンテロープリス、シマリス(COMMON CHIPMUNK)、キンイロジリス、キツネリス、ダグラスリスが載っています。今年の春に買った、リスの写真が表紙・裏表紙を飾っている学習帳で、何というリスなのかわからないリスがいたのですが、このカレンダーのおかげで、アンテロープリスだということがわかりました。これで、これらの学習帳の中で名前が不明なリスはあと1種類になりました。あの全身が金髪っぽい長毛系のリスは一体何なんだろう?同じくその学習帳にも載っていたキンイロジリス、見た目がシマリスにそっくりなジリスなのですが、こうやっていろいろなリスやシマリスと見比べてみると、耳は小さいし、しっぽは細くて短そう(写真が途中で切れてるので長さはわからない)だし、目付きや顔つきや体つきがジリスらしくて、樹上性のリスとはちょっと違うな、というのが感じられます。また、永久保存版のカレンダーが増えてしまった。


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