リスな日々

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1998年

10月 8日 ∧∧今年のドングリは・・・

クルミ狩の時に拾ってきたドングリですが、アリスは、昔はドングリ大好きだったのに、今回拾ってきたものは、以前ほどは喜んでくれませんでした。大きくて太ったドングリ、小さいドングリ、その中間くらいのドングリと、大きく分けて3種類あります。どれが一番好きかと見ていたのですが、選択に一貫性はなく、ドングリの入った箱の中で、掴んではちょっと齧ってはポイッを繰り返すだけで、喜んで殻を剥いて食べるという姿は見られません。小屋の中にドングリを入れておくと、ちゃんと殻を剥きますが、ちょっと食べたらポイッですね。年齢と共にドングリに対する嗜好性が低下したのか、拾ってきたドングリの質または鮮度がイマイチだったのか、わかりません。

一緒に拾ってきたそのドングリを、知人のシマリスにもあげました。今年の春の仔だそうです。その子がこのドングリをあまり喜んでくれなかったら、ドングリ自体がイマイチということになったのですが、その子は大喜びだったとのこと。アリスよ、なんでこのドングリが気にいらなかったんだい?そういえば、この秋に近くの緑地公園で拾ってきたドングリも、あまり喜ばなかったなぁ。もうあまりドングリのことは好きでなくなっちゃったのかな。

その知人のシマリスの話で興味深かったのは、その人にはドングリと一緒にクルミもあげていて、リスにそのクルミを割って与えたら、あまり興味を示さなかったとのこと。ドングリの方がいいらしい。うちのアリスは、ドングリよりも断然クルミの方が喜ぶんだけど(初めてあげた時から)。シマリスというのはドングリよりクルミの方が好きなのかと思ってた。ニホンリスは、クルミは好きだけど、ドングリはほとんど食べないらしい。シマリスがドングリを食べる話をしたら、守山リス研究会の人は驚いていました。

ドングリの入った箱には、一緒に拾ってきたクリ、クルミと、野生のリスがクルミを食べた跡の殻(記念に拾ってきた)が入っていて、アリスは、その中身のないクルミの殻を一生懸命齧ったりしてました。結局、クルミ狩で拾ってきたもののうち、一番お気に召したのはクリのようで、箱の中でさんざん物色したあげくに、クリをくわえて小屋へとまっしぐら、自分が落ち着くらしいタンス小屋に帰って食べます。今日、最後のクリを持って行って小屋の中で齧っていたアリスですが、早々にクリを齧るのを切り上げていたので、あれっと思ってクリを見てみると、中身がボロボロとしていて、中でムシがクルンと丸くなっていたのでした。アリスがムシを食べちゃわないうちに、さっさと捨てました。


10月 7日 ∧∧生クルミと煎りクルミ、さて軍配はどちらに?

アリスに、生クルミと煎りクルミを割ってあげて、中身はどちらの方が喜ぶか実験してみました。結果は、どちらも同じ程度に選んで喜んで食べました。テーブルの上に生のクルミと煎ったクルミを少し離して置き、左右を適当に入れ替えながら、アリスがどちらを選ぶか試してみました。結果は、生、生、煎り、煎り、生、生、煎りという、はっきりとした嗜好の見られない選択でした。手の上に両方のクルミを乗せてアリスに与えてみたところ、1回目と2回目でそれぞれ生、煎りを先に選びましたが、どちらも目の前にあれば一生懸命に食べていました。

人間が食べ比べてみたところ、生クルミは、やはり生臭く、触った感じも見た感じもしっとりとしていました。人間には、煎ったクルミの方が、断然おいしかったです。


10月 6日 ∧∧香りの高いクルミがお好き?

先日のクルミ狩の時に泊まった所は、周りにクルミの木がいっぱいあって、地名を胡桃島、泊まった民宿はくるみ温泉と言います。その民宿の隣の茶屋で、そこで拾ったクルミを煎って(人間が)食べやすくしたものをもらってきました。その煎りクルミをアリスに与えてみたら、大喜びでずっと齧っていました。拾ったそのままのクルミをあげた時よりも、お気に召したようです。試しに拾ったクルミも持ってきて、煎りクルミと同時に与えてみたら、最初は拾ったクルミをパッと取っても、やっぱり煎りクルミの方がいいとばかりに、煎りクルミに乗り換えて齧ります。やはり、煎りクルミの方が香りが優れているのでしょう。クルミの中身はどちらもまだ食べさせていません。これから割ってあげてみます。さあ、どっちの方が喜ぶでしょう。この続きはまた明日・・・


10月 5日 ∧∧ぬいぐるみガルガルが始まりました

9月に入って噛みリスと化したアリスですが、その噛み方は、今年は今までとはちょっと違うぞ、って感じでした。攻撃色がなく、いつも通りに私の体を通って行き、腕を通りすがりに突然噛んでいくのです。これは防ぎようがありません。1〜2年前から、ぬいぐるみを私の代わりに噛ませるという防御策を取ってきましたが、ぬいぐるみには見向きもしませんでした。あまがみみたいな噛み方もたくさんされましたが、今までとは違って強い噛み方で、かなり痛かったです。ひじから下が噛み傷だらけで真っ赤でした。

ところが今日、アリスをふと見ると、身構えて私の方を睨んでいました。ん、これは噛むぞ、と思ったら案の定、私に向かって飛びかかって来たので、今までやってきたように、ぬいぐるみを投げてみたら、そのままぬいぐるみに飛びついて、ぬいぐるみとがっぷり組みながら転げ回って「ガルガル」とぬいぐるみを噛んでました。そこに私の手を持っていくと、今度は私の手を「ガルガル」。いつも通りのあまがみに近い噛み方です。例年通りの噛みリスになりました。10月になって季節の変化と共にアリスも変わったのか、お留守番をさせたのでアリスに変化が訪れたのか、わかりませんが、とりあえずは一安心です。


10月 3日・ 4日 ∧∧クルミ狩キャンプ

守山リス研究会のみなさんと、クルミ狩に行ってきました(野生のニホンリスに与えるクルミの確保のため。詳しいことは、「リス研ご紹介」のコーナーを作る予定なので、そちらをご覧下さい。)クルミの木を見たのも、自然の状態のクルミを見たのも、初めてでした。クルミは、硬い殻の外側に黒い皮(若いものは緑の皮)をかぶって落ちていました。野生のリスがクルミを食べた跡(殻)と木の皮をはいだ跡も見ることができました。いつもの年は何千ものクルミを拾ったそうですが、今年は、どこに行ってもほとんどクルミがなくて、千数個くらいしか採集できませんでした。2日目に行った場所で、やっと大量のクルミを発見でき、採集に時間をかけたために、予定されていた高山の釜谷リス園に行けなくなってしまいました。くぅぅ〜残念(涙、涙)!リス研のみなさんと一緒に行ける機会がまたあればいいのですが。

2日間も閉じ込められて1人でお留守番だったアリスに、クルミとクリとドングリとアケビとリンゴ(これだけは買った)をおみやげに帰りました。小屋の様子からすると、寝ていた時間が多かったようです。でも小屋の扉の近くの棚が齧られてて、木屑が山積みになっていました。もう寝ていたアリスをクルミでおびき出すと、眠いながらも弱々しくハッシとクルミにがぶりつきましたが、やはり割ることはできず(オニグルミです)、すぐにあきらめてました。ドングリとクリは、ちょっと齧りはしたものの、お留守番の後の例に漏れず、おいしいものよりも小屋から出るのが先決、とばかりに出せ出せ騒いで、夜中にずっと部屋を走り回ってました。そして、お留守番の後の例に漏れず、ご機嫌斜めで、何かというと白目を剥いて「噛むぞっ」ってしてました。


10月 2日 ∧∧探検の朝

朝一番、ダンナの声が。「ねえ、アリちゃんは?小屋の扉が開いてるよ。」!!慌てて飛び起きました。まずは、タンス小屋のあるキッチンの床で痕跡発見。落花生の殻が散乱していました。その向こうには、禁断の部屋が。アリスには入ることを許されていない部屋なのです。山積みの食糧(アリスの)をあちこちに隠しまくってたらどうしよう、おしっこしまくりだったら・・・あうぅぅ。その部屋で発見されたアリスの口はパンパンでした。無事に捕獲し、小屋へ帰すと、トイレで大量のおしっこをジョォォォ。どうやら起きて間もなかったようです。 実は、扉を閉め忘れたのは、2回目です。それも今年に(1回目は昼間でした)。昔は、完全に放し飼いにして部屋で好きに寝かせていたこともあったけど、閉めるべき所は閉めて、が鉄則でした。もう2度とこんなことはないよう!(2度あることは3度あるとも言う・・・)


10月 1日 ∧∧アリスとの生活は、季節の移り変わりを敏感に伝えてくれます

今日から10月です。9月に入ってから貯食・巣作り・噛みリスに励んでいたアリスも、9月も終わり頃には落ち着いてきました。家中に分散貯蔵してあった食糧も寝所に運び終わり、別荘の引越も済みました。でも巣材(ティッシュ)運びは、まだまだ続くようです。9月中頃のある日の朝、いつものように小屋の扉を開けたら、いきなりガブッ!ああ、とうとう今年もやって来たかトホホ、でした。それ以来、朝は必ず小屋の中で「おりゃあ噛むぞぉ」とすごい剣幕でしたが、ここ数日は、そんな姿も見られず、平安な日々が戻ってきたか??と思えるようになりました。年々、秋冬の噛みリス度は下がってきているので、今年はラブリーな冬を迎えることができることを祈るばかりです。


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