リスな日々

バックナンバー その9


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1998年

12月30日 ∧∧春が来た

今日アリスに春が来ました。朝から一日中ずっと鳴いていました。朝起きてすぐは、まだ鳴いていませんでしたが、タンス小屋から出してあげると鳴き始めました(昨年も大体いつもそうでした)。窓際に掛けられたブランコの上で、遠い目をして外を眺めながら、ずっと鳴いていました。カーテンレールの上でも、下を覗きながら鳴いていました。ブランコの横にあるアリスのおくつろぎスペースでも、いつものように寝そべりながら、鳴いていました。発情鳴きの日の特徴として、普段アリスが部屋の中でのトイレとしている新聞紙の上でまで、寝そべってしまいます。困ったものです。一応全部のトイレの新聞紙を新品に交換しましたけど。とにかく、発情鳴きしている時は、なるべく高い場所でじっとして鳴いています。恋のお相手が来たらすぐに見つけられるようにしているのでしょう。タンス小屋のある部屋で放していた年は、タンス小屋の天井(高さ180cm)の上か、それとほぼ同じ高さの室内用物干し竿の上、そこに吊り下げてある洗濯ハンガーの上で、主に鳴いていました。タンス小屋のない部屋で放していた年は、「アリスの国」のぬいぐるみの上(これも高い場所)で主に鳴いていました。昨年、ブランコを作ってからは、主にブランコの上で鳴くようになりました。今年は秋・冬が来てもまだ「アリスの国」のぬいぐるみの上を利用していなかったアリスですが、今日の夕方になって、ぬいぐるみの上で鳴いていました。

こんな日のアリスは、1日のほとんどを、じっとして鳴いて過ごしますが、時々動くときは、動きが速いうえに、なかなか人に寄ってきません。いつもなら、簡単に人の体の上に乗ってくるのですが。こんな日は、噛まれてもまったく痛くありません。発情鳴きの日の特徴としてはあと、あまり食事をしません。食べ物をあげても頬袋にしまっちゃって、どこかに隠すか頬袋に入れたままです。今日あげたサツマイモも、全部細かく砕いて頬袋にしまって、放した部屋の隅に貯食してしまいました。夕方遅くになって、頬袋の食べ物を食べたり、隠してあったサツマイモを回収して食べたりしてました。発情鳴きの日の一番の特徴は、何と言っても、あちこちでちょっとずつおしっこをしまくる、ということです。普段は、ちゃんとトイレ(何カ所かにある)で用を足すのに、鳴く日は、部屋を駆けずり回りながら、方々で少量ずつおしっこをするのです。匂い付けをしているのでしょう。アリスを放している時は、気が抜けません。アリスははの肩でもおしっこするし。タンス小屋に閉じ込めておけばいいのですが、ずっと鳴きながら反復横飛びをしているので、かわいそうで、出してあげちゃいます。出してあげれば、多くの時間を、じっとして外を眺めながら過ごすのですから。

もう一つの特徴として、発情鳴きの日は、夜なかなか寝ません。この時期は大抵、午後4時頃には寝るのに、鳴く日は、夜9時を過ぎても、まだ起きてて鳴いていたりします。いつもは、アリスが眠くなった頃にアリスははの服の中へ誘導すれば、中に入ってきて寝ちゃうのに、鳴く日は、アリスははの服の中に入るのを拒むのです。眠い目をこすりながら、夜遅くまで、ぬいぐるみの上に寝そべりながら鳴き続け、王子様が来るのを待っているアリスです。今日は、夕方にアリスをタンス小屋に入れて出掛けたら、帰ってきたらもう寝ていました。よかったよかった。でも、夜に寝床の中からアリスの鳴き声がちょっと聞こえてきました(発情時にはよくあることです)。


12月29日 ∧∧春はもう目の前に・・・

あぁぁ、アリちゃんが明日にも鳴きそうだぁぁ。年内にはまだ鳴かないだろうと思ってたのに、明日か明後日には発情鳴きすることでしょう。発情時のアリスに特有の「挙動不審」が、昨日から既に現れ始めていました。一つ、静止していることが多くなる反面、動くときは動作が速い。止まっている時は、聞き耳を立てているような様子でじっとしていて、固まっている時(警戒中の時など)と感じが似ています。動いてもちょっとだけで、ロボットのようなぎこちない動きをします。と思うと、動くときは素早くダッシュで走ります。二つ、やたら匂いを嗅ぐ。特に今日、アリスははの服や床に置いてあるビデオなどを一生懸命、鼻でクンクンしてました(何か匂いが付いてたのかもしれませんが)。三つ、高い場所を好む。カーテンレールの上でじっとして辺りの様子をうかがったりしていました。アリスは普段から高い所は好きで、カーテンレールにもよく登りますが、発情時は特に顕著です。そして四つ、孤独を好む。いつもは、アリスはアリスははを見ると寄ってきたり身体を登ってきたりすることが多いのですが、特に今日、アリスははなど眼中にないといった感じのときがありました。「おいで」ってしても来なかったりしたし。これらの挙動は、発情鳴きしている日に最も顕著に見られます。そして、昨日、今日と、どんどんとこれらの挙動不審になっています。あぁ、そしてとうとう、今日の夕方、一発、しばらくおいてまた一発、雄叫び、ではありませんね、甲高い叫びをアリスが発したのです!たまに、発情鳴きする日の前日の夕方に、予告するかのように、一発(または数発)鳴くことがあるんです。おまけに、夜に起きてきたアリスを見たら、「外見上確認できる身体的な変化」が今にもピークに達しそうでした。はぁぁぁ、こんなに早く春が来ようとは・・・


12月26日 ∧∧アリスにもうじき春が・・・!?

なんと、アリスにはもうすぐにも春が訪れようとしています。春、それは恋する季節。そう、発情鳴きが始まりそうなんです。

アリスは、毎年2月頃から5月のゴールデンウィークが終わる頃まで、ほぼ2週間周期で発情鳴きします。発情鳴きをする日は、朝から夜遅くまで1日中鳴きっぱなしです。1日鳴くと、次の日には普通に戻り、また約2週間後に1日鳴きます。

「ぬいぐるみガルガル」が始まったのも、手を甘く噛み噛みするようになったのも、もうじき春がやってくる、すなわち恋の季節が始まるという、一つの兆候です。しかし、もっともはっきりしていて直接的な兆候は、外見上確認できる身体的な変化です。アリス(女の子)の生殖器が赤くなってはれて(膨らんで)くるのです。それは日に日に赤みと膨らみを増していき、頂点に達した日に鳴きます。1日鳴くと元に戻るのですが、まただんだんと同じ変化が現れ、それが約2週間周期なのです。

そしてそして、12月25日に、アリスの生殖器がはれ始めているのを発見してしまったのです!それは日に日に成長しています。この分で行くと、なんと年明け早々に鳴くことが予想されます。昨シーズンは(まだ今年ですが)、1月21日に初鳴きをしました。それは例年より2週間から1カ月早い春の訪れでした。昨年は、暖冬だからかなと思ったものです。それが、今年はそれより更に2週間も早く春が訪れそうです。人間は、やっと本格的な冬がやって来たと感じているところだというのに・・・。いつもはだいたい立春の頃に春を迎えるのに、今シーズンは新春に春を迎えそうなアリスです。


12月25日 ∧∧洗濯物大好きが始まりました

アリスは、濡れた洗濯物が大好きです。濡れた洗濯物を見ると、洗濯物に「ガルガル」と身体をこすりつけながら、洗濯物の中にどんどん入っていってしまいます。この「洗濯物大好き」をするのは、春と夏の間だけです。と言っても、アリスの季節は、人間の感じる季節とは違っています。大体、旧い暦の上での季節と一致することが多いです。人間が生活の中で感じるより季節を一足も二足も先取りします。「洗濯物大好き」も、人間には「まだ寒いのに」と思える2月か3月くらいに、毎年始まっていたように思います(確かな記憶ではないのですが)。そして、人間には「これからが夏本番」という6月か7月くらい(これも不確かですが)に、もう「洗濯物大好き」はしなくなって、洗濯物を見ても知らん顔です。

なのですが、今年はなんだか、12月暮れに「洗濯物大好き」が始まってしまいました。洗濯物干しをしている時はアリスをタンス小屋にしまっておくことが多いので、はっきりしたことは言えませんが、12月前半は洗濯物を見ても知らん顔だったのに、中頃から洗濯物に興味を示すようになって、2〜3日前から洗濯物に潜るようになり、「洗濯物大好き」が始まったことが確認されました。う〜ん、今年はなんだか早いなぁ。春が早く来るんだろうか?・・・そしてさらに、アリスには、春がもうすぐそこまで来ているという、はっきりとした兆候が現れ始めていたのでした。(続く)


12月24日 ∧∧ペットショップの動物たち

この日、世間はクリスマスイブだというのに、ペットショップでかわいそうなものを見てしまった。「ミニプレーリー」と表示された子の姿をこの日は見ることができた。ずっと前からいるノイローゼ気味の子だ。顔の感じからすると、リチャードソン・ジリスかな、と思う。ケージを登って、ずっとケージの天面を齧り続けている。齧るだけではなく、舌でベロベロとケージをなめている。衛生上、よくなさそうだ。その子の後ろ姿を見てびっくりした。おしりから両方の脇に半分くらいまで、毛がつるつるに禿げていて、尻尾もはげちょろけだ。ショップにいる限り、ほっておかれるんだろうなぁ。お店の人達に、「ミニプレーリーって書いてあるのは、リチャードソン・ジリスですか、ハタリスですか」と聞いたら、何語をしゃべってるのか分からんといった顔をされて、「・・・うちでは、ミニプレーリーの名前でしか入ってきていません」と答えられた。まだたくさんいるシマリスには、巣箱が与えられておらず、隅っこに全員でかたまって寝ていた。お店を閉めた後には、ちゃんと巣箱を入れてあげるんでしょうねぇ、とお店の人に聞きたかったが、聞きそびれてしまった。与えられている餌は、「ミニプレーリー」もシマリスもハムも、ヒマワリの種と「まんま」(クッキータイプのペットフード)だけだった。ふぅ〜


12月23日 ∧∧噛みリスかわしの術、「ぬいぐる身御供」作戦

何回か書いている噛みリス防御策について、もう少し詳しいお話を。アリス家の「噛みリスかわし」の術です。

アリスが噛むぞ!って睨んでいる時、あるいは噛む!って突進して来る時に、ソファやカーペットの上に、アリスと同じくらいの大きさのぬいぐるみをポーンと投げます。すると、アリスはそのぬいぐるみに飛びかかって行き、「ぬいぐるみガルガル」をします。昨年からこの方法を始めて、ほぼ100%の成功率で噛みリスをかわしています。名付けて、「ぬいぐる身御供(ぬいぐるみごくう)」作戦。

ぬいぐるみにはかわいそうだけど、ぬいぐるみは血が出ませんもの・・・。ちなみに、うちで使ってるぬいぐるみは、縦8x横8x高さ14cmと、アリスより1回り大きいくらいの、クマとゾウです。あと、毛糸の靴下を投げたり、タオルなどの端を持ってヒラヒラさせるのも、同じ効果があります。ただし、タオルなどの場合、手を噛もうと、すごい勢いでタオルを登って来ようとするので、要注意なんです。アリスがタオルを登って来る気配を見せたらすぐにタオルを手放すようにしてます(大概ソファの上なので、アリスが倒れちゃっても大丈夫)。

とにかくこれで、アリスの「噛みたい」という欲求を満たさせてあげ、ストレスを発散させています。気が済むまで噛むと、起き上がって顔を洗います。

ただし、この作戦は、アリスが昔ひどい噛みリスモードだった頃には試したことがありません。アリスは年々噛みリス度が下がってきていて、アリスの噛みリス度があまり高くなくなった昨年から始めた作戦なのです。我を忘れたように噛みに来るリスや激しい噛み方をするリスには、この作戦は効かないかもしれません。この作戦は、昨日書いた「一人ぬいぐるみガルガル」をしているアリスに手を出しても、噛み噛みが本気ではなくて痛くないという、この日常的なアリスの行動からヒントを得て、思いついたのです。

というわけで、「ぬいぐる身御供」作戦は、どのリスにも成功するという保証はまったくありませんので、もしこれを試してみようという方がいらしたら、ご自分の身を守ること、そのための警戒をすることを、決して忘れないで下さいね!

[!]筆者注:これは、あくまでも、ベタ慣れしているアリスとアリスははの場合です。アリスの噛みリスの状態を判断した上で対応しています。噛みリスは大変危険ですから、それぞれの飼いリスちゃんの性格に合わせて、飼い主さんご自身の判断と責任において飼いリスちゃんと接してください。)


12月22日 ∧∧ぬいぐるみガルガルのお話

10月5日の日記に「ぬいぐるみガルガル」の話を書きましたが、もう少し詳しいお話を。アリスは、ソファや畳・カーペットの上で、アリスと同じくらいの大きさのぬいぐるみや靴下とがっぷり組んで転げ回りながら、ガブガブとぬいぐるみや靴下を噛みまくります。たまに「ガルッ」とか「キャンッ」とか声が出たりします。うちではこれを「ぬいぐるみガルガル」と呼んでいます。この習性を利用して、噛みリスをかわしたりもしています(前にも書きましたが、また今度詳しく書きます)。

この「ぬいぐるみガルガル」、少なくとも昨年と今年の記憶では、前にも書いたように、季節性があります。アリスが我が家に来たばかりの頃からやってましたが、記憶のある昨年と今年では、秋のある時にシーズンが始まりました。噛みリスの防御のために、ぬいぐるみを投げたり動かしたりしてアピールすると、ぬいぐるみに飛びかかって行ってガルガルするようになります。それが、しばらく経つとある日、ソファの上に常備してあるぬいぐるみと、一人で勝手に「ガルガル」を始めるようになるのです。この「一人ぬいぐるみガルガル」を1日に何度もやってます。今までの感じでは、これが春まで続きます。

「ぬいぐるみガルガル」の最中にアリスに手を出すと、今度は手が「ガルガル」のターゲットとされます。手をガブガブと噛み続けますが、本気では噛みません。ただ、「一人ぬいぐるみガルガル」をするようになる前と後とでは、噛む強さが違います。一人ガルガルが始まる前は、噛み方が強くて痛いのですが、一人ガルガルをするようになると、噛み方が「歯を当てる程度」と弱くなり、全然痛くないのです。ただし、ガルガルしているアリスにいきなり手を出すことは、決してしません。ぬいぐるみは、常に2つ用意されています。一方のぬいぐるみとガルガルしているアリスに、もう一方のぬいぐるみでアリスをツンツンしてちょっかいを出す。するとアリスはそちらの方に飛びかかってくる。その時に手を噛まれないように注意する。これを繰り返します。その中で、アリスの噛み噛みの激しさなどの状態を判断してから、よしと思ったら手を出してみます(たまに判断を失敗するんだな、これが)。

今年も、「ぬいぐるみガルガル」が始まってからしばらくは、そこに手を出してみると手をガブガブと噛む噛み方が強かったので、ある程度の期間が過ぎるまでは手を出さないようにしていたのですが、11月末にそろそろいいかと思って手を出してみたら強く噛まれて、噛まれ傷ができちゃいました。12月も中旬になった頃に変化が見られました。それまでは、アリスが噛むぞという攻撃の態勢の時にぬいぐるみをあてがってたのですが、いつからだったか、アリスはソファの上のぬいぐるみと一人で勝手に「ガルガル」を始めるようになったのです。もう「ガルガル」の最中に手を出しても、強く噛まれることはなく、全然痛くないくらいにカプカプと噛まれます。仰向けになってアリスははの手にガルガルするアリスのお腹をコチョコチョしたりして。そうするとアリスはますますガルガルしたりして。そのうちアリスははの手の上に乗っかってきて手をカプカプ噛み続けたりして。そんなアリスをアリスははは反対の手でいい子いい子と撫でたりして。アリスははは、かなり楽しんでます♪

[!]筆者注:これは、あくまでも、ベタ慣れしているアリスとアリスははの場合です。アリスの噛みリスの状態を判断した上で対応しています。噛みリスは大変危険ですから、それぞれの飼いリスちゃんの性格に合わせて、飼い主さんご自身の判断と責任において飼いリスちゃんと接してください。)


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