2005 筑波決戦直前情報

今年もお馴染みの筑波決戦が10月7日早朝から筑波コース2000で開催される。それぞれの参加者が最後の追い込みでコソ練やら秘策を練っている真っ最中なハズ。主なメンバーが影でナニをやっているのか取材してみた。全員は書き切れないし把握し切れないので、去年の上位と長岡勢をメインにしてます。

まずは過去の決戦の様子を知らない人は以下を読んで頂きたい。

99年 筑波決戦
00年 筑波決戦直前情報
00年 筑波決戦
01年 間瀬決戦
01年 筑波決戦直前情報
01年 筑波決戦笑細
02年 筑波決戦直前情報
02年 筑波決戦笑細
04年 筑波決戦直前情報
04年筑波決戦笑細

それでは、これまでに私が掴んでいる各参加者の動向を紹介してみましょう。


去年、奇跡的(笑)にトップタイムを記録したタナボタ号。今年はラジアルクラスに参戦。エンジンは去年と同じ仕様だが、細かい事をいろいろやってるようだ。エンジンマウントに穴を開け直してエンジン搭載位置を10mmほど低くして低重心化、ドア内側の鉄板を異常なまでに切り取って軽量化、カーペットまで剥がして大人げ無い下品な仕様(笑)。滑ってもスロットルを戻さずにねじ伏せる走りはタナボタ氏の得意技。コースアウトを恐れない捨て身の走りが奇跡のトップタイムを呼び寄せる。だが、ラジアルタイヤではねじ伏せるような走りは通用しないハズ。今年はコースアウトの連続ダートラスペシャルと見たっ!(笑) 低くなったオイルパンを破壊する事をもっとも恐れているのはもちろん本人である(笑)。目標タイムはラジアルクラス8秒か?

写真はあきやま氏のサイトから無断拝借(笑)
去年2位を記録したあきやま号。ターボエンジンは去年のまま。去年、フロントの接地感が薄くて最終コーナでFire号に大きく引き離された。それを改善する為にフロントスポイラを大型化、ブレーキ冷却ダクトを作りなおし、ベニヤ板でフロントアンダパネルを作製してグランドエフェクトでフロントダウンフォースを上げる作戦。前後異サイズのタイヤでリヤタイヤを太目にしたのが不安。 しかし、9月24日に直前コソ練をやり、ハーフウェットで8秒前半を記録し、フロントの接地感の改善とリヤの安定性を確認したらしい。車両重量は961Kgで、想定よりも重くて衝撃を受けている模様。 だが、ドライバが早朝ランニングまでやって軽量化と体力作りに励んでいる。一番気合が入っているのはこの人だろう。目標タイムはSタイヤクラス5秒で優勝狙いか?


去年3位のマチルダ号。去年はN0制限無しで大幅な軽量化をやっていたが、今年はN0規格+ラジアルタイヤで決戦に参加。今年の春、エンジンブローして新品エンジンに交換。フレッシュエンジンでパワー回復。多忙故に今年は大した準備も出来ずに決戦を迎える模様。だが、富士N0レースのコースレコードホルダーの走りは侮れない。狙いはNゼロ仕様+ラジアルタイヤで9秒台か?


去年4位の飲茶号。今年はスタビの変更や細かいセットアップで熟成の足回りを狙う。ノーマルエンジンながらおやぢレーシングの中でもっとも良く回る絶好調の当たりエンジン。9月24日にコソ練でハーフウェットながら8秒2を記録。若干の軽量化はしているものの車重は1017Kgらしい。持ちタイムはすでに6秒台。今年の狙いはSタイヤクラスで6秒台か?


去年5位の友人T号。長岡勢の斬り込み隊長。だが、今年はラジアルクラスに参戦。ラジアルタイヤでニトロ噴射してコースアウトする事を恐れ、今年はニトロ非搭載か? フリーダムの負圧制御方式がイマイチで、今年はスロットル制御方式に変更。これがかなり好印象なのだが、安定性に欠けるのが不安。クルマに乗るときはいつもパソコンが一緒(笑)。 今年はカーボンボンネット装着、サイドステップ取り外しなどで軽量化、910Kgを実現。クロスミッションに合わせるファイナルギヤは去年の4.8から今年は5.1に変更。 超ローギヤードな4速はストレートで吹け切るのでは?(笑) 高速道路でも5速でパワーバンドに乗るぜっ。 狙いはラジアルクラスで7秒台か?


去年は屈辱の6位だった大市民号。去年は小径な195/50R15タイヤでギヤ比が合わずに失敗したが、今年は待望の7.5Jホイールをゲットし、215/50R15サイズのSタイヤを履く。KONI足に負けないようにエナペタル足をしなやかにリセッティング。スタビをNBターボ用に変更。コーナウェイト測定などで細かいセットアップに励む。NBのネックとも言えるマフラーに拘り続け、今年もマフラーを変更し更なるパワーアップを目指す。だが、車両重量は1000Kgを超え、去年より7.5Kgも重くなって衝撃を受けている模様。軽量化の為にロールバーを外す事まで考えるがさすがにそれは断念したらしい。ロールバーは諦めたが、細かな軽量化でほとんど無理矢理に1000Kgを切ってくる模様。 A/Cのベルトを外してロスを減らす計画らしいが、A/Cそのものを外す根性は無いらしい(笑)。 9月18日にコソ練で7秒台を記録。去年の決戦以降に8回も筑波を走って猛練習。 筑波決戦の為だけにすべてを掛けて1年間生きてきた。今年の狙いは6秒前半で優勝か?だが密かに5秒台を狙ってると思われる。


去年の7位はFire号。ヨレヨレのボロボロだったクソ55Sを捨て、ついに048を導入。ホイールが6.5Jなので泣く泣く195サイズを選択。だが、タイヤサイズ表を読み間違えたのか、去年より小径になると思っていたのだが、8mmほど大きくなってる事が判明。ギヤが合うかどうかが心配。フェンダライナとの干渉も有り、車高セッティングを決めかねている。出来れば去年の車高やアライメントを弄りたくないのだが...車高上げるとキャンバが小さくなるし...このままだとフェンダに擦るし...(^^;。 他にはブレーキバランスをフロント寄りに変更、ブレーキ冷却ダクトの改良、バルブタイミングをサーキット用に変更、アンダースポイラの装着など、細かいセットアップをやったのみで、クルマの大きな変更は無い。今年は軽量バッテリの装着などで車両重量は910Kgを実現したが、そこから更に余計なモノを外し1Kgほど軽量化。1年に1回の筑波走行でどこまで行けるか? 狙いは6秒台でトップ集団に絡むべしっ!

去年の8〜9位は今年は残念ながら都合や事情により不参加。


去年の10位は長岡勢の茶太郎。900Kgを大きく下回る超軽量車はほぼ去年のまま。5バルブ4A-Gピストン流用の捨て身のボアアップエンジンは1年経っても壊れなかった(笑)。タナボタ氏とは対照的な「わびさびの走り」は侮れない。今年の狙いは7秒台か?


去年の11位てっしー号。E-マネージで制御していたエンジン、今年はE-マネージを外してノーマル制御に戻す。540SからA048に変更してそのA048の特性にどうしても馴染めずにタイムを出せなかったてっしー、540Sの幻影を追い続けついにBSの55Sに変更。今年の改良型55Sはどうなのか? 048ワンメイクとも言えるSタイヤ勢に一人55Sで挑むっ! 1秒速くなったと言われる最新55Sはどうなのか? 540Sの幻影と最新55Sはシンクロするのか? 決戦直前の1週間に休みを取ったとの噂も有り、実は強力に気合を入れている?(^^;


去年12位のABIT号。今年は金が無いのでSタイヤを買えず、ラジアルクラスでエントリー。86mmピストンの2リットルエンジンをBPF3型ECUのROMチューンで無理矢理回す。エンジンパワーは間違い無くナンバー1だろう。圧倒的なパワーでストレートを駆け抜ける。足回りはついにKONI-ASAを入れたが、ASA独特のしなやかさにまだ馴染めないらしい。 去年は8秒台を記録しているが、今年はラジアルで8秒台を狙ってる?


去年の13位は青年部いしざか号。 ラジアルクラスのトップタイム。N0年間チャンピオンの走りは鋭い。ドライバのポテンシャルはこのヒトがナンバー1なのではないか? 今年はN0規格を離れ、筑波決戦の為に重ステ化&軽量化で推定970〜980Kg。ラジアルクラス優勝を狙う。 エンジンは寿命間近のようで、ブローバイガスが多目でオイルも減るが、切れる直前の電球の明るさのように良く回る(笑)。補充用予備オイルは欠かせない。 エンジンブロー覚悟で狙いはラジアルで7秒台か? このヒトの走りは鋭いぞっ!


去年の14位(ラジアル2位)だったIさじ号。しかーし、今年はなんとNCを導入! ナラシ運転に燃えている。 松田速度ダウンサスにブレーキパッドとタイヤの変更(ラジアル)のみでどこまで行けるか? 狙いはNCで世界初の筑波9秒台だっ!


去年の15位(ラジアル3位)のウェーバRS号。といっても、現在のクルマはウェーバ仕様ではなく、N0仕様になっている。N0レースで鍛えた走りで9秒を狙う。チューンドマシンが増加したラジアルクラスでN0仕様は厳しいか?


今年初参加の長岡勢 60Hz号。 写真のクルマはNA8なのだが、NA6に乗り換えての参戦。1720ccエンジンはストレートでも速い。間瀬ではFire号と同等のタイムを出すドライバだが、初走行の筑波でどこまで行けるか? Sタイヤで8〜9秒台が目標か?

密かに怪しいのが なかむら号。クルマの仕様はほとんど異常なまでのスーパーカー。足回りからボディ補強からエンジンまでまさに夢のスーパーカーだ。これに乗るなかむら氏、密かにコソ練を積んですでに7〜8秒台を出しているらしい。気象条件の良い10月の筑波決戦では6〜7秒台が出る? トップタイムに絡む可能性も有りか?

おやぢレーシング青年部2号〜4号も油断できない。ひらの号もラジアルクラス参戦でどうなるのか? 強力なエンジンを熟成させてきた山"光"氏は?

他にも面白い参加者はいると思われるのだが、去年の結果の15位までと長岡勢をメインに紹介してみた。私が掴んでいない情報も多いと思うし、動向を把握してない参加者も多いわけで、紹介したメンバがすべてではない。

今年はラジアルクラスが熱い。N0常勝ドライバ達のN0仕様勢、そして今までトップクラスのタイムを出していたタナボタ号や友人T号などのチューンドNAがラジアルクラスでどんなタイムを出すのか? 圧倒的なパワーを誇るABITのチューンドNBはラジアルでどんなタイムを出すのか? チューンドNA勢 vs N0仕様NB勢の闘いがラジアルクラスに展開。そこにノーマル仕様のNCやチューンドNBのABITがどんなタイムを出すのか? N0コースレコードホルダーやN0チャンピオンのタイムはどうなのか? ラジアルクラスは熱いぜっっ!

そしてSタイヤクラスでは、再び優勝に返り咲くを事を狙っている大市民号、なんとしても優勝&5秒台を狙うあきやまターボ号、ウェットでも7秒台を出す脅威の飲茶号、そしてどうしても6秒台を出したいFire号。友人T号がラジアルクラスに行ってしまった為、Fire号は長岡勢としてSタイヤクラス上位を目指す。しかし、1年に1回しか筑波を走らない長岡勢にとって、筑波で猛練習を重ねている関東勢は脅威だ。

と、今年はこんな感じです。どうなる事やら? 雨だけは降らないでくれと願うばかりである。お願いだから晴れてね。

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