筑波決戦

私は前日の夕方に出発し、途中でF氏と合流。筑波サーキット前のホテルに向かう。友人Tと長岡勢の助っ人H氏の二人は筑波決戦の前日にFISCO(富士スピードウェイ)に行き、友人TはFISCOで練習してきた。FISCOから筑波へダイレクトに向かうと言う強行軍。そして筑波サーキット前のホテルに、F氏、ABIT氏、長岡勢の3人が集結した。この面子が集まって飲まないわけが無い。

私:「ABIT氏が負けたらP/S外しは決定だっ!」

ABIT:「じゃぁ、Fire号が負けたらFire号にP/Sを付けさせてやるっ!」

...と、なぜP/Sを賭けて闘うのか知らんが(笑)、前夜祭は強力に盛り上がりお互いの罵声が飛び交い、コーナリングでの荷重移動からブレーキングの理論に発展し、午前3時くらいまで飲んでたような...。翌朝は5時起きの予定で6時にサーキット入り。それってアルコールが残ってるんじゃ...?(^^;


今年もやってきました、筑波サーキット! 天候は曇り。雨が降りそうな気配はない。

ではライバル車を見てみよう。


タナボタ号。1800ccにスケールアップしたB6は組み上がったばかりでセッティングどころかナラシもやってなくてほとんど走ってないらしい。良く見るとラジエタサブファンが無い。あれ? って思って更に観察すると、A/Cシステムが無い。あれほどまでにA/Cに拘っていたタナボタ氏も密かにA/Cを外してきたようだ。室内のエバボレータユニットもそっくり外してあった。そして...


緑の液体が漏れているのを発見して焦るタナボタ氏とそれを見守る人々(笑)。大丈夫なのかタナボタ号。漏れはラジエタロアホースの当たり不良だったらしく、バンドを締め直して完治。シェィクダウン無しで走行に望む恐怖がタナボタ氏を襲う。この時点ですでにタナボタ氏は胸がどきどき。


F号の1680ccエンジン。エアフロの位置を移動し短いインテークパイプを使っている。排気管周辺の熱風を吸わない工夫か? もちろんA/CもP/Sも無い。余談だが、以前、この位置でエアフロを縦にして置いたら燃調が狂ったらしい。やはりフラップにかかる重力の向きを変えてはいけないようだ。


2ヶ月間の努力で作ってきたABIT号。ワンオフインテークパイプ+ワンオフインダクションボックス。 ヘッドライト裏側からコールドエアを吸い込むようになっている。ラジエタやエキマニ周辺の熱風をいっさい吸わせない作戦。これはなかなか出来が良い。サイ猿販売量自称日本一を誇るABITだけあって各アルミパーツはピカピカに磨き上げられている。A/CとP/Sが付いているが、この勝負で私に負けたらP/Sは外すらしい(笑)。今回の筑波走行会を「P/S争奪杯筑波決戦」と命名したのはABIT氏である。

ここまでのライバル車達はすべて15inでBSの540Sを装着。サイズは205-50-15とか195-55-15とか。対する長岡勢は14inにDLのD01Jで195-50-14である。タイヤでは長岡勢が負けてる。長岡勢第3の男H氏は15inなんだけど。


番外編とも言える強烈なマシンの一台がこれ。


1920ccのBPに264度カム。たぶん200馬力オーバー。4連スロットルを奇妙なフルコンで制御してる。滅茶苦茶に速い。


もう一台の番外はこれ。ワイドボディーに延長パイプサスアームでワイドトレッド化。エンジンは良く知らんけど272度のカムなんだとかで、それをキャブで回してた。これも200馬力オーバなのでは? コーナリングスピードは驚異的だった。こんなんもうロドスタじゃないです(笑)。

この番外編の2台はどちらも強力なリヤウイングが付いてた。ドライバの話ではウイングの有る無しで0.5〜1秒くらい違うんだとか。マジっすか?

1本目の走行は、番外編の青いのを先頭にしてFire号が2番目でコースイン。Fire号の後ろは番外編の白いヤツ。去年の教訓で、1周目から飛ばすと最後にコースインしたクルマにすぐに引っかかってクリアラップが作れない事を知ってる私は、1周目をゆっくりと走りたかった。が、番外編の2台とどれくらいスピード差が有るのか知りたかったので2台に付いていった。ストレートでブッチ切られました(^^;。最終コーナもスゴイ勢いで走ってました。やっぱ番外ですな(笑)。

去年挑戦してうまく掴めなかった最終コーナを4速で走る技だが、今年もしつこく挑戦したがやっぱ駄目だった。私のクルマは8000回転以上まで使える事、ファイナルが4.1になってる事、タイヤ径がでかい事、などの理由だろうか? やはり3速で進入した方が速かった。そんな事を試してるウチに、2ヘアピンを立ち上がってバックストレート入り口でタナボタ号を発見! もちろん直接対決でバトル...とはならなかった。なぜならタナボタ号はコースのアウト側で止まっていたのである(笑)。ドライバはすでにいない。カタチは変ってない。エンジンブローか?(^^;;;

1本目の後半、ついにABIT号を発見! 直接対決じゃぁ〜っ! ブチ抜いてやるぅ〜っ! とヘルメットの下でニヤニヤしながら後ろに付こうとした1ヘアピン、ABIT号はタイヤスモークを上げながら大スピン。大笑いしながら脇をスリ抜ける私。でも残念。直接対決でブチ抜きたかった(笑)。

そのうちにバックミラーに友人T号が登場。やはり今年も私より友人Tの方がちょっと速いらしい。ウイングの抵抗なのか? ストレートは私の方がちょっと速いらしいが、最終コーナは友人Tが速い。

そして1本目が終了した。


筑波サーキットのレッカ車に引かれて帰ってきたタナボタ号。そしてそのまま...


キャリアカーでドナドナされていくタナボタ号。そうです、私の予想通り、バックストレート入り口でタナボタ号はエンジンブローしてました(笑)。ピストンが融けたのか? 圧縮が無い音で虚しく回るスタータモータ。さよならタナボタ号。2年連続で1本目にフェイドアウトしたタナボタ号に合掌。

走行後にタナボタ号に関する情報がじゃんじゃん入って来た。

「タナボタ氏がクルマから降りてくるところを目撃しました」

「タナボタ氏がガードレールを乗り越えてるところを目撃しました」

「タナボタ氏が歩いてるところを見ました」

などなど。が、肝心のエンジンブローの瞬間の目撃情報が無い。白煙を吐いてドラマチックにエンジンブローしたのだろうか? 目撃情報が有りましたら掲示板までどうぞ(笑)。

あとから聞いた話によると、友人Tとタナボタ号が激しくバトル。友人Tに抜かれたタナボタ氏は、心のリミッタで封印していた7000回転以上を開放。全開8000回転を使い始めて油温が上がり始めたところでノッキングが発生。2ヘヤ立ち上がりでスコンとエンジンパワーが無くなり、惰性で走ってバックストレート入り口のアウト側にクルマを停めたらしい。しかし、去年のフェイドアウトは単なるコースアウトでクルマは無事だったし、2本目はちゃんと走れたから笑えた。でも今回のエンジンブローはさすがに笑えないなぁ。(でもちゃんと笑ってたけど(笑))

2本目は長岡勢のH氏と私の激しいバトルが最初から最後まで続いた。これは本当に楽しかった。途中でABIT号もブチ抜いた(笑)。私とH氏はかなり乗れててタイムは出てたハズ。

ところが、2本目はトップクラスの全員がタイムを落としてた。なぜだろう? 路面や気温の影響なのか? 結果的にトップクラスの連中のベストタイムはすべて1本目に記録したモノとなった。

注目のタイムは...

友人T 1分10秒115
F氏 1分10秒423
Fire号 1分10秒965
H氏(長岡勢助っ人) 1分11秒136
タナボタ号 1分11秒184
ABIT号 1分12秒686

番外編の2台は6秒とか5秒台なので論外(笑)。番外編を除いた順位は、

1 友人T
2 F氏
3 私
4 H氏
5 タナボタ氏
:
:
9 ABIT氏

わははははっ! 私はF氏に負けたモノの、トップは友人T、トップ5のうち1,3,4位が長岡勢なら今年も長岡勢の勝ちと言っても差し支えあるまい(^^)。 ABIT号のP/S外しが決定。さっさと外すように>ABIT氏

私と友人Tの0.8秒の差はやっぱしウイングの効果なのだろうか...。去年はバネとブレーキが駄目だったんで友人Tに負けた。今年はバネもブレーキも友人Tと同等だ。なのに1秒近い差が付いた。ホントにウイングで1秒違うモンなの? (ちなみに間瀬のベストタイムは友人Tと私が共に12秒台で0.1秒くらいしか違わない。H氏は13秒台。)

しかし番外編の2台が5秒とか6秒ってのはスゴイなー。先日筑波を走った友人は、PORSCHE 964 RSRのノーマル車両にスリックタイヤで5秒台。RSRのスリックタイヤと同等のタイムをSタイヤのロドスタで出しちゃうんだからやっぱし番外だよね。


最後は参加者28名+αでじゃんけん大会により商品を配りまくった。ABIT提供のSnap-on工具箱やらPBドライバセットなど、アライブ提供のTシャツやオイルやらその他いろいろ、FireRoadster提供のPBドライバなど。私はPBのドライバを1本提供したわけだが、私がじゃんけんでゲットしたのは台湾製の+-ドライバ8本セット。PBマルチクラフト1本が台湾製ドライバ8本に化けました(笑)。このドライバはサンバの車載工具に決定。 そしてアライブの不良在庫処分(笑)でオリジナルロドスタ灰皿が参加賞として配られた。とってもお得で楽しい走行会だったと思う。

あー面白かった(^^)。

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