筑波走行会

今回の走行会は、タナボタ号、友人T号、Fire号の決戦でもある。長岡から参加する友人Tと私の合い言葉は「タナボタ号に負けるわけにはイカンっ!」である。友人Tと私の勝負よりも、タナボタ号 VS 長岡組 の勝負なのだ(笑)。ちなみに前回はタナボタ号が間瀬に殴り込んできて勝負を挑んできたが、大雨で走行会が中止になった為、決戦の舞台が筑波に持ち越されたのだ。そして今回は我々長岡勢がタナボタ号のホームコースへ殴り込みである!

というわけで、タナボタ氏は筑波を何度も走ってるが、我々長岡組は筑波なんか行った事も無い。その上に敵のタイヤはBSの最新Sタイヤの540S、私のはレインタイヤみたいなヨコハマのA021R、友人Tのタイヤはダンロップの旧式Sタイヤの98Jである。これでは勝てない。そこで我々は540Sに対抗する為にダンロップの最新SタイヤであるD01Jを密かに新調した(笑)。タイヤサイズはフロント185-60、リヤ195-60、と前後でサイズを変更した。これによりオーバステアを抑えて踏めるようにしたかったわけ(このタイヤセットのテストはすでに間瀬で済ませてあり、その時はベストタイムを1.5秒も詰める事が出来た)。更に軽量化の為に密かに助手席シートを外し、友人Tに至っては幌まで外してしまった。

そして前日に出発してサーキット前のホテルに泊まる。


朝のホテル前で暖機運転中。ホロの替わりにとりあえず被せてきた赤いハードトップ付T号とFire号である。そして目の前に有るサーキットに入場する。

んで、サーキットでみんなと顔を合わせ、タナボタ氏とちょっと話しをしてみると、タナボタ号も助手席が無い。敵も同じ事を考えて密かにシートを外してきたようだ...。当日、助手席シートを外していたのは3台だけだったらしい。更に現場で私が密かにヘッドライトを外してエアインテークを作っていたら、タナボタ氏に発見されてしまい、マネをされた。敵は私のタイヤを見て「なんだこのタイヤわぁ〜?」っと騒ぐ。う〜む、秘策が秘策でなくなっていくなぁ(^^;。


ピット前のFire号。とってもノーマル風の外観。


ピット前のT号。とってもハデな外観。


方向器を外してエアインテークを作ろうとしている友人T。んが、この作戦はあとで怒られて元に戻す事になった(笑)。方向器は外しちゃ駄目なんだって。

そして、緊張の1本目。知らないコースを走るんだから無理は出来ない。とりあえずタナボタ号に付いて1周目を回り、2周目に突入。ブレーキも暖まってきたし、2周目なのでコースレイアウトも把握出来た。ちょっとペースを上げてきたタナボタ号の背後にピッタリと付けた。と、その時、バックストレートでタナボタ号が黒煙を噴いて一瞬失速した(シフトミスらしい)。抜くしかあるまい。どか〜んとぶち抜いて最終コーナ突っ込みイン側で頭一つ分だけFire号が前に出る。まだ知らないコースなので最終コーナは3速で進入してインベタ。サイドバイサイドでタナボタ号が斜め後ろアウト側にいる筈。すると、開いている助手席の窓から激しいスキール音が聞こえてくる...

ぎょぎょぎょぎょぎょわぎょわぎょわぎょわおぎょわおぎょわわわわわおをぎょえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛〜

なんと、タナボタ号はスライドしながらアウトからかぶせて抜いてくるのか? これが筑波の走り方なのか!? さすが、筑波を知ってるだけの事は有る! 敵は4速全開に違いない!これが噂に聞く4速根性コーナリングだったのかぁ〜、すげぇ〜っ! 私は3速ハーフスロットルのままでラインをインベタにキープしてタナボタ号がアウトから抜いてくるであろう状況に備えた...

あれ?

をや?

タナボタ号がいない。

ミラーにも映らない。

1周回ってきたらタナボタ号は最終コーナアウト側のグラベルでオブジェになっていた(笑)。ナニ考えてるんだろう?(^_^; なにも2周目でオブジェになる事もないだろうに。あなた、コントロールラインを1回しか通ってませんよ? とりあえずクルマはなんとも無いみたいだけど。砂利に埋まって動けなかっただけみたい。誰よりも早くコースインし、誰よりも早くフェードアウトしていったタナボタ号に合掌。 そして、当日の話題と笑いを独占したタナボタ氏に拍手(笑)。

私はそれから黙々とコースを覚える事に専念し、いろいろな走り方を試す。間瀬よりはすっごく楽なコース。クルマの負担もドライバの負担も軽い。ブレーキも間瀬より楽だし、シートもノーマルでも苦にならない。最終コーナとダンロップブリッジをどうやって走っていいかが解からないのでタイムはイマイチかもしれない。

2本目はタナボタ氏も再び出走したのだが、ビビリが入ったのかペースが上がらない。私はタナボタ号をブチ抜き、続いて友人Tもタナボタ号を抜いてきた。こうなれば長岡勢同士の勝負である。しかし、ブレーキの問題で突っ込みが遅い私を友人T号が抜いていった。大きくロールする私の足と比べると、友人T号は後ろか見ていてもロールが少なくて安定している。サーキットはある程度バネが硬い方が速い。しばらく付いていったが、周回遅れをパスするタイミングでT号と離れたら、もう追いつけなくなった。その後、私のブレーキはどんどんタレて効かなくなり、あちこちのコーナで突っ込みオーバステアに悩まされる事になる。やはり課題はブレーキだろう。Sタイヤのグリップを生かしたブレーキングが出来ない。力一杯ブレーキを踏んでもSタイヤをロックさせる事が出来ないのだ。これではタイムは出ないだろう...。ドライバの課題は最終コーナとダンロップブリッジでの根性かな?

さて、注目の結果はどうなったのだろうか?

トップは友人T、私は2位、タナボタ号は3位であった。長岡勢の完全勝利なのだ! わはははははははははは。 ちなみに上位の6台くらいは全部Sタイヤだと思う。他にもSタイヤを履いていたクルマは有ったけど、どれがどれだか解からない。私と友人Tの差は、ブレーキと足、それと筑波のビデオを見て予習したかしないかの差と思われる(笑)。 最終コーナーとダンロップブリッジの走り方は最後まで掴めなかったので、クルマが現状のままでもタイムはまだまだ詰められると思う。でも次に走る機会は当分無いだろーなー。まぁ、間瀬しか知らない長岡勢が、初めての筑波をいきなり走って出たタイムとしては満足出来るレベルかもしれないっすね。

ちなみに私のベストタイムは2本目の3周目、友人Tのベストタイムは2本目の2周目に出ている。ちょうど私がTに抜かれて付いていったあたりである。記念すべき私の筑波サーキット1周目(1周目は計測してないから厳密に言うと2周目になる)のタイムは 13秒092 であった。

あ〜、面白かった(^^)

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