アラカルト->音楽用語集(裏)  
  ここでは長年、私が音楽に触れていくなかで出会った不思議な言葉たちを紹介します。  
 

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ、を、ん

 
あがる
今日は自分の実力以上に上手な演奏をしなければならない、などの思い込みから、かえって、演奏が上手くできなくなってしまうような状態。ステージで、練習のときより上手く演奏ができないことがあるのはこのため。
 
あこぎ
アコースティックギターのこと。
縮めて言うのは、長くて言いにくいからか?
 
アップビート
裏拍のこと。
なので、アップビートな曲は、裏拍が強調されている曲ということになる。テンポが速いことを意味するアップテンポと混同しやすいので注意。
 
アフタビート
アップビートのこと。
 
アニソン
TVアニメや劇場アニメの主題歌、挿入歌。水木一郎氏がアニソン歌手の第一人者(キング?)である。
 
アンコール
演奏が全て終わったあと、あまりにも演奏がすばらしかったので、もう1曲聴きたい、ということで、観客が拍手しながら、ステージ裏に帰ってしまった演奏者を呼ぶこと。
しかし、現在は、このもう1曲が常態化してしまっていて、演奏の出来にかかわらず、アンコールがかかるようになっている。なので、 演奏者側も、あらかじめアンコール用の曲を用意している。アンコールは数回行なわれることもあるが、会場の照明がついたら終わりという暗黙のルールがある。
アマチュアが出演するライブハウスでは、時間の関係から、トリのバンドだけに権利が与えられることもある。
 
アンダーグラウンド
時々耳にする怪しい言葉。
彼はアンダーグラウンドで音楽活動をしているなどといわれると、麻薬、犯罪など、色々な連想をしてしまうが、たいして意味はないのかもしれない。
いっぱつどり
2つ意味が考えられる。
1つは、曲の録音を、1回の演奏で録音してしまうこと。
もう1つは、曲の録音を事後の修正なしに行なうこと。現在の録音技術では、ギター、ベース、ドラムなど、各パートごとに、別々に録音したり、弾き間違えた一部だけをあとで修正したりすることが可能である。しかし、これらを行なうと、不自然になる可能性がある。何回か演奏したうちの1回で あっても、事後の修正がなければ、この不自然さは無いことになる。ただし、全員が間違えずに弾けることが必要。 ライブハウスのデモテープでは一発録りが条件になっていることがある。
一発屋
1曲しかヒットが出なかったミュージシャンのことを指す。世界レベルで、一発屋として思いつくのは「ザ・ナック」であろうか。マイシャローナという曲が大ヒットし、そのたとも長く活動をつづけていた。日本では、円広志氏が一発屋を自称しているが、長く芸能界で活動を続ける彼を一発屋というくくりにいれて良いかには疑問が残る。。。
イルカム
フランスにある研究所。メディアアート音響関係の研究も行なっている。フランスに行ったときに前を通ったが、ポンピドゥセンターのすぐ近くにあったように思う。MAX/MSPはここで作られたらしい。
イロモノ
正攻法ではない音楽のこと。
変な歌詞、変な格好とか、たとえば、コミックバンドなどのように、インパクト重視の曲やバンドのこと。米米クラブとか。(普通の曲でヒットすると、そう呼ばれなくなるのかも。)
打ち込み
コンピュータを使用して音楽を製作するために、データを入力していく作業のこと。また、その成果物の曲をさすこともある。
マウスで入力していく作業だと、打ち込んでいるという感じがしないが、その昔は、シーケンサーというボタンがたくさんついたハードウェアを使用していた。ボタンをちまちま押していく作業はたしかに打ち込みという感じがした。その時代にできた言葉でだと思う。 メンバーが足らずに、ドラマーの代わりにリズムマシンを使っていたり、キーボーディストの代わりにシーケンサーを使ったりしているバンドを打ち込みバンドと言ったりする。
裏メロ
本来のメロディの裏にあるメロディのこと。いってしまえば、オブリガードだが、本メロとのからみ具合が問題で、本メロの合間に演奏される合いの手のようなものは含めない場合や、全部含めて、裏メロといったりする場合があり、あいまいなようである。
ウオーキングベース
ジャズとかブルースなどで、4分音符でベース音を弾いていく奏法である。頭の音はたいていコードのルート音だが、間の音は、半音か全音上下に移動し、その結果、移動先の音はコードトーンでなくてもよく、さらには、スケール上の音でなくてもよいようである。聞いた感じ、たしかに歩いているようなテンポ、感じがする。
売れ線、売れ筋
ヒットさせることを主眼に、作曲家がもつ本来の音楽性を無視し、芸術性なども一切すてて、計算の上で作られた音楽のこと。
その時期に売れている曲を分析する、売れている曲をマネるなどのことをして作られる。メロディが覚えやすい、カラオケで歌いやすいなどのことも考慮されるらしい。
アギター
音楽にあわせてギターを弾いているようなフリをすること。
もともと、飲み会などで、このようなことは行なわれていたが、最近では1つの芸として確立されているようである。
エコー
へたな歌もうまく聞こえてしまう魔法の技術。リバーブと併用するとさらに協力だが、度が過ぎると、お風呂に入っているような感じになってしまう。
エコー、リバーブ、ディレイは基本的には同じもので、残響を加える仕組みだが、時間間隔が短いものをリバーブと呼んでいる。また、声に残響をつける場合はエコー、楽器に残響をつける場合は、ディレイなどの使い分けもあるような気がする。
F分の1のゆらぎ
クラシックなどの、ゆったりとした感じで演奏される曲にヒーリング効果があるということが、さも科学的に証明されているかのような印象を与える魔法の言葉。クラシックのCDのジャケットに、「F分の1のゆらぎ」などと印刷されていると、売り上げが少し
あがるのかもしれない。
なお、上記のようなビジネスとは別に、真面目に研究されている方々もいることも付け加えておきます。
影響をうけている
「ぱくる」を参照。
おかず
本来の音に加えて、追加で加えられる音。ドラムに対してよく使われるが、ギターなどに対しても使われることがある。
ボーカル等に対しては使わないと思う。ベースに対しては微妙。
オケヒ
オーケストラヒットのこと。「ジャン」というインパクトのある音で、MIDIでは56番の音色。
オーケストラ・・・といいながら、クラシックより、ポップスで使用される音である。曲のキメの部分などで使用すること効果的だが、多用すると、曲がくどくなる&安っぽくなるので注意が必要である。
オケピ
オーケストラピットのこと。オペラやミュージカルでは、役者が演技をするステージのすぐ前に窪んだ空間があり、その中に楽団員が入って、音楽の演奏を行なっている。この窪んだ空間のことである。かつて、知り合いの楽団員に招待されてオペラを見に行ったとき、手違いで座席がなく、このオケピの中からオペラを見たことがある。。。
おたまじゃくし
楽譜に書かれた音符のこと。たしかに、8分音符は、おたまじゃくしのように見える。
全音符や2分音符は白玉ということがある。
おはようございます
音楽業界では、たとえ何時であろうと、その日、最初にあった人には「おはようございます」というようだ。
昼夜逆転している人が多いからかもしれない。業界にどっぷりつかっている人であれば良いのかもしれないが、たまに、その業界の人に接する程度であれば、なかなか馴染むことができない言葉である。この言葉を 躊躇無く言えるようになれば、相手に、「もしかして業界の人?」という印象を与えることができるのかもしれない。
音楽性
その人がどのような音楽を好きか、どのような音楽をやりたいか、ということ。説明を聞いても、他人には理解できないことも。
たとえば、大学の音楽サークルでは、ポップスやヘビメタ、フュージョンなど色々なジャンルの人たちがごちゃまでになっている。学園祭の打ち上げなど、これらの者たちが飲みに行くと、そこでは当然、音楽の話になる。そして、どのジャンルの音楽が一番すばらしいかという話になり、各自が自分の信奉する音楽ジャンルについて語りだすわけである。結局、「自分のやっている音楽が一番良い音楽である」ということをそれぞれが主張し、お互いに理解が得られないまま、話は終わることになる。。。
音楽療法
音楽を通じて病気を直そうという手法で、音楽を聴いたり、演奏したりすることで病気をなおそうとする試みである。怪我などは、なかなか音楽では癒せないので、対象となるのは心の病であることが多い。一般的に行われているのは、指導員と、参加者で簡単に演奏できる楽器をもち、合奏するというものである。学会もあり、ちゃんとした研究も行われているが、印象としては、まだ色々と試行錯誤の段階のようだ。
音源
目的の音楽が記録されているCDやテープのこと。
ライブ会場や、イベント会場、あるいは、放送で流す目的、あるいはデモとして聞いてもらう目的などが考えられる。「曲が入っているテープをもってきて」というところを、「音源もってきて」と言われると、なんか業界の人って感じがする。