ニホンリス観察の手引き

[一つ前へ][目次][1][2][3 - このファイルです][4][5][6][7][8][9][10][11][12][謝辞・参考文献][次へ]

| ← もどる | もくじ | すすむ → |

3. ニホンリスはどのような巣を作りますか?

高さ15〜20mほどの木の、地上14-15mくらいのところで、幹から枝が伸びる股のところや、長く伸びた枝の中ほどに、ニホンリスは、直径30-40cmくらいの球形の巣をつくります。外側には葉つきの枝を組み合わせて球形の壁をつくり、その内側には、枯れ草、樹皮、木の葉、羽毛、ときにはふとん綿やビニールの荷作りテープをこまかく裂いたものを、フトンのようにフワフワの状態にして敷きつめます。

ニホンリスは、「念入りに作った繁殖用の大きい巣の他に、泊まり場、避難所、一時的住居として使う簡単な巣も含め」、複数の巣を作る(渡辺、1990)といわれています。大きな樹木に樹洞があれば、利用することもあります。

東谷山、森林公園、八剣神社、金城学院、小幡緑地公園、守山翠松園近くの樹木で、ニホンリスが巣を作っているところは、

  1. 常緑針葉樹で、アカマツの木がー番多い。
  2. 次に常緑広葉樹、例えばツブラジイが多い。
  3. 常線針葉樹で、例えばスギ、ヒノキや
  4. 落葉針葉樹、例えはメタセコイアにも

見つかっています。

巣は修理されて、何年間も使われることもあります。しかし台風や大雨でくずれたリ落下したり、カラスに襲われて1〜2年で壊れてしまうこともあります。

図2(a):巣の外観
ボール状の巣
図2(b):巣の断面
ボール状の巣の構造
図2 ニホンリスの樹上の巣とその断面
(野田清水公園 リスの会会報)
図3: 樹上の巣の写真
図3 森林公園で見つけたアカマツ上の巣


[一つ前へ][目次][1][2][3 - このファイルです][4][5][6][7][8][9][10][11][12][謝辞・参考文献][次へ]

| ← もどる | もくじ | すすむ → |

守山リス研究会の入り口へ