〜「短編ファンタジー」メニュー一覧〜

−最新作−
Evergreen−王者の木−
掲載日1997.10.9
蔦の木が、自分では真っ直ぐに立てず、他の木と同じになりたくて悩む話を、だいぶ前に考えました。どうしてみんなと同じようにできないのかと悩み、努力するほど目標から遠ざかるように感じて、絶望したことが、一度は誰にもあることでしょう(えっ、ありませんか?)。その時はそれだけだったのですが、カチの存在がスギを救けるくだりは、今の自分でなかったら書けなかったと思っています。誰もが知らずして人の役に立ち、支えになっていることをどうぞ忘れないで。

..書いていて、森のイメージが先日見た「もののけ姫」のシシ神の森にオーバーラップしていることに気が付きました。う〜ん..ナウシカの方が良かったとか言ってしまったけど、しっかりイメージが入っていたのか..


−今までの掲載分−

無限の深淵(とき)の子守唄−3章−
掲載日1997.9.9
コンピューターなしのシンクロ、これも同じく専門設備の無い所での人格交換、エデン計画と、続けざまに荒ワザを使ってしまいましたが..ついて来てます?みなさん。
総司のことを丈太郎は好きなんでしょうか、もしかしてホ○?..なんて安直に訊かないで下さいよ、それには深いわけがあるんですから。でもね、だいたいが総司ほどの超イイ男が、たかが毛唐の小娘に引っかかるなんざあなた、..えっ趣味入ってる?アタシの?..ええ、そりゃまぁ、黒髪の長髪で色白で長身痩躯ってのはアタシの趣味ですけど..あわわ..何言わせるんです、やめましょう、アタシまで疑われちゃかないません。
無限の深淵(とき)の子守唄−2章−
掲載日1997.6.1
3人目のメインキャラが出て来て(出てないけど)話がようやく動き出したところですが、まだまだ展開は退屈ですねぇ。かわいい女の子にはあまり興味がないもので(すいません)、やっぱり沖田総司の描写を思いっきり書きたいですね。..あっ言ってませんでした?総司の名字。あーっ怒らないでっ新撰組ファンのみなさん..二枚目で通すから許して。いいじゃない長髪の沖田総司がいたって。そうだお詫びにこうしましょう、「J」こと丈太郎の名字をメールでお答え下さい。正解者には先着の順にえーと、..何かいい事あります。「無限の..」の歌詞3番までとか。いらないか、そんなもん。(笑)
月にはどうしてウサギがいるのか
〜PolkaDots and MoonBeams〜
掲載日1997.5.14
な〜んでここまでかわいそうな展開せにゃいかんかな〜と思いながら筆の進むまま話はこうなってしまいました。これを読んでも「マスターどうしたの人生嫌になることでもあったの」と心配なさらないように(笑)。
昔から、この原型になるウサギの話が嫌いでした。「何もあげられないから自分を食べて」と言って火に飛び込むたぁ、偽善だ、とずっと思っていました。で、いろいろ考えたわけです、その真相を。実は踊りを披露しようとしてあやまって火に落ちた、とか、ね。今回の話は中でも美しいというか、まぁ、ファンタジーっぽい話ではあります。他にも物語になりそうな真相、まだあります。そのうち連作「月には本当はどうしてウサギがいるのか」をやりましょうか。
サブタイトル"PolkaDots and MoonBeams"は、..う〜ん、資料がありません。よくやってた曲なんです、それだけ。ごめんなさい。
無限の深淵(とき)の子守唄
掲載日1997.5.10
久し振りにSFしたくなって書き始めました。シンパシー航法は「アリスドライブ」※みたいな、物理法則と精神論が一緒くたになった「非科学的なテクノロジー」航法を書きたくて、考えてみました。キャサリンは「乾いた風」※※のヒロインからもらっています。総司とJのコンビは古く、名前がこれらに落ち着く前を含めると中学の時から書いていました。ちなみにJの名前は「丈太郎」です。(新撰組ファンの皆さま怒らないで..)

※川又千秋著「反在士の鏡」(早川文庫SF)より
※※横田順ヤ(正しい漢字がなかった)著「宇宙ゴミ大戦争」に収録(早川文庫SF)
As Time Goes by
〜時が過ぎても〜
掲載日1997.5.5
ずいぶん前からあたためていた話です。ファンタジーというにはちょっとありのまま過ぎる話ではありますがどうしても書きたくなって、載せました。「もう一度やり直せるなら」というのは誰もが思うことでしょう。こうして書いてみて、今生きてるこの人生を、へぇ結構好きなんだなぁ、と自分で驚いています。

"As Time Goes by "の有名な訳「時の過ぎ行くまま」は誤り。1931年に書かれた曲だが1942年映画「カサブランカ」で一躍有名になった。※


栗毛の子馬と青毛の子馬
Everytime We Say Goodbye 〜いつも心にさよならを〜
掲載日1997.4.30
さわやかな皐月(さつき)の青草の丘をどこまでも並んで走る若駒二頭...一時も立ち止まることなく形を変える雲のように、運命は出会いと別れを織り込んで進み行きます。
ひとひらの風を見送るときの匂いに似た、さらりとして、けれどもふと感じる切なさを書こうと思いました。本当の哀しみは明るい風景の中にこそあるのかもしれません。

副題"Everytime We Say Goodbye"は、ビル・エヴァンストリオの名演で有名なジャズ・スタンダード。

四月の驟雨(しゅうう)
〜 Aplir Shower 〜
掲載日1997.4.2
「花びらひとつにうたがひとつ」これは子供の頃何度も読み返した「コロボックル」シリーズ(佐藤さとる著)第2巻「豆つぶほどの小さなイヌ」に出てくる言葉です。(そこでは梅の花びらですが。)「風花(かざはな、雪のこと)」が空が大地に宛てた恋文だというのはよくいわれることです。桜の季節の変わりやすい天気がどうしてなのか考えていてこの話を思いつきました。

副題"Aplir Shower"は、ミュージカル「Bombo」(1921年)で初演されたボーカル・スタンダード。※


※曲データは「スタンダード・ジャズのすべて」(全2巻、全音楽譜出版)を参照しました。

季節に応じて随時「短編ファンタジー」メニューを掲載していく予定です。
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