・「本当に必要な空間、本当に必要な広さ、本当に必要なものはなにか?」を常に考えながら設計しました。
・「本当の快適さ」を求め、外部に閉じて人工的室内環境を作るのではなく、自然の恩恵を受け、四季が感じられ、少ないエネルギーで快適な室内環境となるように設計しました。
・自宅であることから「全電化」「太陽光発電システム」「アクアレイヤーヒーティングシステム」「電磁調理器」「電気温水器」など、実験的な試みもしました。
敷地は高台にあり、周囲には雑木林や梨畑が残っている。高台にあるため、2階部分はほぼ一日中陽が当たり、風が通る。 現在は夫婦二人だが将来家族がふえる可能性がある。 気持ちよく生活できる家、愛着がもてる家にしたい。 一番条件のよい2階はみんなが集まる家族室、1階は私室と水まわり、地階は予備空間という基本構成をもとに、それぞれが気持ちのよい空間になるよう計画した。 2階の家族室がおおらかな空間になるよう、私室や動線空間はなるべく小さくした。 1階の私室は間仕切壁や扉を作らず書棚等で各室を仕切ることで、狭さを軽減させた。 また、オープンであることは家族が増えた時もフレキシブルに対応ができる。 水まわりも間仕切りにガラスを用い、扉をなくすことで、広さ、明るさ、風通しを確保した。 〔玄関〕
〔仕事室、寝室〕
〔浴室、洗面・脱衣室〕
〔家族室〕
〔台所〕
〔土間〕
四角いプラン、切妻の大屋根の単純なかたちにこだわった。 シンプルであることはデザイン的に好ましいうえローコストにもつながる。 北側の道路斜線がきびしい中で2階の空間を大きくとるため、カネ勾配(45°)の屋根とした。 自然素材を使うよう心がけた。 自然素材は見た目や肌触りが柔らかいうえに体に害を与えない。 また、使い込むほどに味が出て、愛着が湧いてくる。 限られた予算であるため必要最低限の仕上げにすることを心がけた。(厚化粧をしない) ・外壁:セメント押出中空成型板(無塗装)
地球温暖化、エネルギーの枯渇等の問題はこれからは住宅レベルでの対応が必要と思われるので少ないエネルギー(光熱費)で快適な室内環境が得られるよう設計した。 それは同時に自然の恩恵を受け、四季を感じられる家となる。 〔暖房〕(アクアレイヤーヒーティングシステム)
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アクアレイヤーヒーティングシステム
根太の間にシートヒーター(手前の黒い物)を敷き、その上にアクアセル(奥の銀色の物)を載せ、その中に水を入れるだけ。
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〔冷房〕
エアコンが苦手なこともあり、自然の風が通るよう窓を配置し、エアコンは一切取り付けなかった。 2階ベランダの梁や窓にはよしずやすだれを掛け、夏の日差しをさえぎる。 |
〔太陽光発電システム〕
地球温暖化防止に少しでも寄与できれば・・・。 一日中陽が当たる屋根・・・この太陽光を無駄にしてしまうのはもったいない! |
2000年8月22日から生活しています。
夏の残暑も自然の通風だけで生活できました。寝室も思った以上に風が通り、寝苦しかった日はありませんでした。 冬は特に寒い日を除いては深夜電力とダイレクトゲインの蓄熱で快適です。特に寒い日は夕方(朝晩電力時間帯)から通電して暖房しています。 |
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