自然エネルギーと聞いて真っ先に思い浮かべるのは太陽光発電システムでしょう。
屋根に太陽電池パネルを載せ、太陽光によって発電させるシステムです。
太陽光によって発電している間はその電気を使い、余った電気は電力会社に買い取ってもらいます。
夜間など発電しない間は普通の家庭と同じように電力会社から電気を購入して使います。
このシステムは高価なものですが、発電量には満足しています。
また、同時に節電意識も芽生えたので、設置してよかったと思います。
毎月の発電量や売電金額などのデータは○Ｙ発電所の記録○をご覧ください。
＊右写真：売電用と買電用のメーター

以前住んでいた古家の2階は日当たりがよく、昼は冬でもポカポカになりました。
ところが断熱材が入っていないのか夜や朝は窓についた結露が凍るほどの寒さでした。
昼の太陽の熱をなんとか夜や翌朝まで残せないものかと思っていた時に見つけたのがアクアレイヤーヒーティングシステムです。
アクアレイヤーは木造住宅の熱容量を多くし、少ないエネルギーで暖房しようというものです。
２階の床の根太の間に水の入った袋とシートヒーターを入れます。
昼間は太陽の熱を蓄熱し、夜は捨てられているエネルギーである深夜電力を使って蓄熱します。
Y HOUSEではこれだけで１、２階の暖房をしています。
温水の設定温度が３０〜３５℃で寒くない室内環境が保てます。
もちろん、断熱サッシを使用したり断熱材を厚くするなど、家の断熱性能をあげることが必要です。
生活しての感想や床温度のデータは
○エアコンのない暮らし○をご覧ください。
＊左写真：２階床の陽だまり

上記の２つは設備が必要でしたが、これは工夫次第で利用できる自然エネルギーです。
プランと窓の配置を工夫して風通しをよくします。
Y HOUSEの２階は道路斜線の影響で北側に壁がありません。
そこで屋根に開閉できるトップライトを設置し風が通るようにしています。
１階は間仕切壁や扉を無くすこと、扉を開け放せるようにすることで風通しをよくしました。
また、雨戸はガラリ付を使用することで寝ている間も窓を開け放し、風を通します。
このような工夫で今のところエアコンなしで生活しています。
日本の夏は高温多湿なので家を長持ちさせるためにも風を通すための工夫は必要です。
＊右写真：トップライト