●愛着が持てる家●


よく手入れされた大工さんの道具を見るたび、「きっと道具に愛着を持って大切に使っているんだな」と感じ、見ている私も豊かな気持ちになりました。
大工さんの持っているような道具は残念ながら私のそばにはありませんが、家具、洋服、食器、生活雑貨、家電品などを購入する時は、本当に気に入っていつまでも大切に使えるものを選ぼうと心がけています。
同じように「愛着をもって大切に手入れをしながら永く住める家」をつくろうと考えました。

愛着がもてる家をつくるためには・・・

○仕上材は本当に好きなものを使う

Y HOUSEの住み手は「木」などの自然素材が好きです。
人が多く触れる床には、1階はスギ、2階はヒノキのムク板を使いました。
どちらもフシだらけで、予算の都合で無塗装ですが、ウレタン塗装をした合板フローリングでは味わえない「やわらかさ」、「あたたかさ」を感じることができます。
スギもヒノキも木としては柔らかい材料なので、キズがつきやすいのですが、キズやシミは家族の歴史と割り切れば気になりません。
気になったら水で濡らして元に戻すか、紙やすりなどで削って補修ができます。
ムク材なので材料の伸び縮みがありますが、見苦しいほどではありませんし、生活上も不都合はありません。
無塗装なので汚れもつきやすく、掃除も手間と工夫が必要ですが、思ったほど大変ではありません。
普段の掃除は掃除機をかけるだけで、月に1回程度ぞうきんで拭き掃除をしています。
台所、洗面・脱衣室、トイレなどの水廻りは、一日の終わりにタオルなどで拭き掃除をしています。
まだまだこの掃除には工夫の余地がありそうで、工夫をしながら掃除することは単調に同じ掃除を繰り返すよりは楽しくもあります。
それが愛着にもつながっています。
予算があれば堅木のナラを使ったり、塗装(浸透系)をすることで、手入れの手間はかなり省くことができます。

床材以外も同じような考えから、キッチンと洗面台のカウンターはナラ集成材、浴室の壁と天井はヒノキ板、1階の壁は構造用合板、2階の壁は珪藻土を使いました。

手入れのしやすさ、キズや汚れのつきにくさばかりに関心が行ってしまった時、自分はその材料を本当に望んでいるのか、もう一度考えてみてください。
ただし、汚れやキズ、材料のあばれが気になる人にはお勧めできません。

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