●毎日のくらしを楽しもう●


毎日のくらしを楽しむことは快適な生活のための必要な要素です。
Y HOUSEではこんな工夫をして、毎日の生活を楽しんでいます。


○家の中で一番快適な場所にヒトは集まる

写真:眺めの良い2階の家族室

犬や猫がきもちのいい場所を見つけるのがうまいように、人間もきもちのいい場所であれば自然と集まるものです。
Y HOUSEでは「日当り」「風通し」「眺め」の一番良い2階に家族室を作りました。
本を読んだり、昼寝をしたり、友達をよんでお酒を飲んだりと、ほとんどの時間をこの家族室で過ごしています。
春や秋にはベランダに出て食事をしたり、夏は花火を眺めてお酒を飲んだり・・・季節ごとの楽しみもあります。


○大切にしたい、毎日使う浴室、洗面・脱衣室、トイレ

浴室、洗面・脱衣室、トイレなどの水廻りはおろそかに考えられがちですが、毎日必ず使うところなので、工夫して気持ちよくしたいものです。
Y HOUSEではお風呂好きの住み手のために浴室を南の庭に面して配置し、庭を眺めるための窓を造りました。(左写真:浴室の窓から庭のユキヤナギを眺める)
また、腰上の壁と天井の仕上げにヒノキ板を使用し、小さくてもリラックスできる浴室にしました。

隣の洗面・脱衣室との間仕切壁を透明ガラスにすることで洗面・脱衣室からも浴室を通して庭が眺められるようにしました。 朝起きて顔を洗うとき、庭の緑が目に入ると気持ちがいいものです。

Y HOUSEの浴室、洗面・脱衣室、トイレはそれぞれ小さなスペースですが間仕切りの透明ガラスの効果と各室間の戸を使う時だけ閉めて普段は開け放しにすることで狭さをカバーしています。
トイレの戸を開け放しにしても水洗トイレなので臭気は気になりません。

また、開放していることで各室の風通しも良くなります。
特に浴室はすぐに乾燥するのでカビが生えません。
ヒノキ板の壁は手入れが大変と思われがちですが、風通しを考えて乾燥しやすいように工夫すれば手入れは簡単です。
Y HOUSEでは最後にお風呂に入った人が水や石鹸が飛び散ったところをタオルで拭いているだけです。
逆にタイルの目地をゴシゴシ掃除する方が大変な気がします。


○暖炉の炎、土間の土

写真:暖炉の炎を犬と楽しむ

地下は日常を離れたお楽しみの空間です。
住み手の要望で炎を楽しむために暖炉をつくりました。
冬はほぼ毎日夕食後に暖炉に火を入れて楽しんでいます。
全電化住宅なので日常では火を扱うことがないのでここで欲求を満たしています。
床には荒木田土を敷いたので薪の置場や灰の始末などの汚れが気になりません。

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ここに紹介した内容は「Y HOUSE」のために考えたほんの一部の例です。
「住み手」「敷地条件」「周辺環境」等によって千差万別・・・いろいろな楽しみ方やくらし方ができます。
それを考え、提案する事が建築家の仕事です。


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