●生い立ち

わたしは迷い犬で杉並の獣医さんの所に保護されていました。
獣医助手のお兄さんに“しずか”と名付けられ可愛がってもらいました。
ところが1993年10月10日、お兄さんとの突然の別れがやってきました。
その日、わたしだけが知らない人の車に乗せられたのです！
車の中では“ぶー”という人と“みー”という人が会話をしてました。
(後にこの二人はわたしのドレイAとドレイBになる。）
｢ホントに柴犬なの？」
｢どう見てもタヌキだよね」
むかっ！
確かにその頃のわたしは太ってました！
けど立派な(？）犬です！

しばらくするとY家に着きました。
Y家は獣医さんの所と違って田舎にありました。
都会育ちのわたしがこんな所で暮らしていけるか不安でしたが仕方がありません。
ドレイBがわたしの顔を見て｢今日から“はな”って名前だからね」と言いました。
・・・こうして、わたしのY家での生活が始まったのです。

AM７:00
ドレイたちが起きだす気配で目が覚める。が、また寝る。

AM８:00
ドレイAが会社に出かける。けど起きない。

AM８:30
ドレイBに｢散歩だよ」と体を揺り動かされる。
しばらく抵抗するがしつこいので仕方なく起きて散歩に出かける。
散歩は嫌いなのでおしっことウンちゃんをさっさと済ませ家へ帰ろうとする。が、ドレイBがなかなか帰りたがらない。
仕方がないから少しだけ付き合ってあげる。歩くのが嫌な時はイヤイヤをして意思表示。四つ足でふんばるとなかなか効果がある。

AM９:00
ごはん。体重維持のためとか言って少ししか食べさせてくれない。
けちっ！

AM９:30
しばらくドレイBの行動を観察。

AM10:00
寝る。

AM11:00
寝返りを打つ。

PM１:00
ドレイBに場所を取られたのでまた移動して寝る。

PM２:00
喉が渇いたので水を飲みに起きる。
また寝る。

PM３:00
ドレイBがおやつを食べている事に気づき目が覚める。
しばらくじっと見つめているがおやつをくれないのであきらめて寝る。

PM４:00
ドレイBが話しかけてくるが無視して寝る。

PM５:00
伸びをしたくなったので起きる。また場所を移動して寝る。

PM６:00
ドレイBに起こされ仕方なく散歩に行く。
おしっことウンちゃんをすばやく済ませ、さっさと帰る。

PM６:30
ごはん。
おかわりが欲しいのでしばらく食器の前に立っているが無視される。

PM７:00
何もする事がないので寝る。

PM９:00
ドレイAが会社から帰ってくる。ご機嫌をとるためしっぽを振って｢おかえりなさい」をする。
ドレイたちの夕食だ。そばにいってじっと手元を見つめる。何もくれない。
｢くぅ〜ん、くっ、くぅ〜ん」と言ってみる。無視されるが気を取り直し。
｢ぐぅ〜ん、ぐっ、ぐぅ〜ん」ブロッコリーをもらう。
｢くぅ〜ん、くっ、くぅ〜ん」・・・けちっ！・・・。
仕方がないので寝る。

PM10:00
ドレイAが酔っ払って、眠っているわたしを無理矢理ひざの上に乗せる。
仕方がない奉仕、奉仕。ひざの上で寝る。

PM10:30
｢重い」と言って床に下ろされる。やっとゆっくり眠れる。

PM11:00
ドレイAにちょっかいを出されるが無視して寝る。

AM０:00
やっとドレイたちが寝る。今日も一日疲れたなぁ〜。
ぐぅ〜、ごごご、ぐぅ〜、ごごご・・・(いびき）