砂川質問:
これから一般質問をさせていただきます。砂川です。
2つ、大きく質問させていただきます。
1つ目は大津市と合併したときのマイナス面についてお聞きします。
2つ目は大津市との合併手続きについてお聞きします。
● まず大津市と合併したときのマイナス面についてお聞きいたします。
町長は説明会等で合併のプラス面は強調されていますが、マイナス面はどのように認識されておられるか、お聞きいたします。
共産党さんや議会解散を求める会のチラシには、大津市に合併編入となると、都市計画税がかかってきますよとか、軽四輪車に車庫証明が必要になりますよとか報じられております。
このマイナスの点について、町長はどのように評価しておられるのか、お教えください。
何よりも一番大きいマイナス面は合併により必然的についてくる大規模産廃焼却場であります。町長は別問題と主張されますが、志賀町を吸収合併する
目片大津市長 は記者会見において 「 合併後には県にも言うべきことを言うが、受け入れる立場である」と、はっきり公表されてます。
吸収合併する側の市長が大規模産廃焼却場を受け入れる立場にあると表明されており、12倍ほどの多くの人口の大津市と合併すれば志賀町住民の反対への声は議会へ届きにくくなるというのは明らかであります。
現に志賀町から合併当初は議員を3名選出ということを法定協議会が発表しております。現在の大津市議会議員さん38名と比べると、志賀町の声は通りにくくなるのはどなたでも推測ができることであります。
豊島の産廃を処理するために、直島にできた最新式の焼却炉は爆発事故を起こしております。高砂市梅井にあるごみ焼却施設、最新式のガス化溶融炉は多発する事故で処理が滞っております。事故を並べれば限りがありません。このようなことからでさえ、確立された安定した安全安心な焼却技術とはとても言えないのであります。
このような事故が多発する中、県が安全安心な大規模焼却場をつくるといっても、なんら説得力がないのは明らかです。
志賀町にない大津市の多くのプログラムがあるから今よりよいですよ、というような表現を町長はされておられるようですが、数が多いからよいというはずもないわけであります。今言いましたようなマイナス面と比較されておられるんでしょうか。それをお答えください。
また私はいくら多くの大津のよいところがあると言われても、大規模産廃焼却場の健康や安全に関するマイナス面ですべて吹っ飛ぶと考えております。
町長のお考えはどのようなものであるかお答えください。
● 大きい第2番目の大津市との合併手続きについてお聞きいたします。
今回、冒頭で町長は合併手続きを継続する旨の文を読み上げられました。
しかし、現在志賀町では議会の解散の可否を問う住民投票の請求の手続きが進んでおります。
その手続きは選挙管理委員会が住民投票に必要な有権者の3分の1以上の請求の署名があると認定し、昨日で縦覧が終了しており、手続きは最終段階にかかっております。つまり、政治的には現志賀町議会は住民の信任を失っていると言わざる得ません。
そのようなもはや政治的な信任を失った状態の議会に対して、町長は大津市との合併是非の議案をなおも提出されようとしている。現在の町議会の不安定さをどのように捉えられているのですか、お答え願いたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。
後藤又久 志賀町長答弁:
それでは、ただいまの砂川議員のご質問に、通告に基づきましてお答えをさせていただきます。
まず第1問、合併のマイナス面についてのご質問でございますが、大津市との合併につきましては、現在法定協議会で住民サービスの取り扱いや合併後のまちづくりの基本となる市町村建設計画を協議いただいておりますが、合併は相手があることでもあり、そのことから住民サービスはお互いに歩み寄らなければなりませんが、大津市には志賀町にない数多くのサービスがあり、合併するとこれらのサービスを受けることができるものでございます。
また市町村建設計画は志賀町が大津市と比べると、都市施設や基盤整備が遅れていますことから、大津市との均衡ある発展のため、合併特例債等を活用しながら、重点的に取り組んでいこうとする内容がまとめられたところであり、更に念願でありました湖西道路の無料化の推進や滋賀バイパスの整備推進なども計画に盛り込まれ、これらの取り組みにより大津市とのバランスあるまちづくりを進め、基盤強化を図り、一層の活性化を図ろうとするものであります。これが今日、明白な合併のメリットであり、まちづくりという観点から考えますと、合併することによるデメリットはないものと考えております。
次に第2問、大津市との合併手続きについてのご質問ですが、大津市との合併につきましては、今議会でも幾度となく申し上げてきましたように、歴史ある深い関係の中で、その進め方を定める法に基づき、段階を踏んで取り組んできたもので、これら手続きの最終となる議会議決を求めることは当然のことであります。
なお議会が信任を問われているとのことでありますが、私としましては今回の署名は町内を混乱させるためだけのもとしか捉えておらず、議会は正常に機能していると考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
砂川再質問:
いつものようにはっきりしないお答えで残念であります。ただマイナス面についてはどのように考えておられるかという質問に対して、プラス面をだらだらと並べるばかりであって、一番最後にデメリットはないと言われておりますけれども、税金が多くかかるというのがデメリットではないんですか。そういう町長のお考えなんですか。それは強弁を通り越して判断基準が全くゆがんでいるとしか思えないんですけれども。
住民にとって税金の負担が大きくなる。先ほど申したように、都市計画税がかかるようになる。聞くところによりますと、これで住民の負担が8,000万円ほど発生すると聞いております。また軽四輪車に車庫証明の義務づけがされますと、車庫を持ってられない方は車庫を借りなければならないのは当然のごとく、その手続きだけでも一万何千円要るかということを聞いております。
このような高額負担について、デメリットはないとおっしゃるので、そういうお答えでしたんで、あきれざるを得ません。そのような感覚で志賀町の町政をされているのであれば、住民として大変不幸なことであります。もしそうでないならば再度きちんとお答えされるべきだと思います。
それから法定協議会において、いろいろ協議されているんだから、という、そういう理由づけをされて、自分の町長としての判断を回避されておりますけれども、それは合併に対してゴーサイン出されている町長の立場としては、全く自分の責任を遂行されていない。
合併にゴーサインを出される以上は、法定協議会がどうのこうのという判断である前に、自分の判断が当然あって、その上で合併ゴーだという判断をする、という、そういう作業が当然行われているはずです。
それを法定協議会に丸投げであって、その全責任者となる町長としての合併への全体のイメージがない。それは合併協議会でしてはりますと言われる。 これは全く合併にゴーサインを出されている町長として無責任な話であると思います。
もし責任をしっかり自分で捉えて合併にゴーサインをしてるということであるならば、合併協議会の判断は判断として自分の現在の合併後、ゴーサイン出している判断のもとになる、それぞれの考えはどうであるのか、はっきりとこの場で答えておかれるのが、町長の責任ある立場だと思います。
2番目の大津市との合併手続きについてでありますが、このような状況、3分の1以上の有権者の議会解散の是非を問うてほしいという、非常に疑念を持った署名がこれだけ出ているということについての答えは、「
法に基づき手続きを進めていくんだ 」 とのお答えです。といっておられるその直ぐあとに、この法に基づいて現在行われている議会解散の手続きが混乱さすための手続きであるというふうに批判されています。
自分のすることは法に基づいて正当であり、住民側の3分の1の以上の方が署名されているこの手続きが法に基づいてしているのにもかかわらず、「
混乱する 」 というふうに、 「 混乱さすためにである」 という批難をする、これは誠に身勝手な論理であります。
そのような論を恥ずかしいと思うなら、この場で訂正されることをよいかと思われます。訂正されますか、されませんか。以上お答えください。
後藤又久 志賀町長答弁:
ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。まず、合併協議会ウンヌンという話がありまして、合併の件でございますが、この合併につきましては、合併をしなければならない、あらゆる部分を踏まえて、そのように考えておりますので、その合併、いま現在合併協議会でそういった内容を詰めていただいとる、いうようなことでございますので、その中でのひとつひとつの部分を指さして捉えていって、これがこうやさかいに、これがこっちがこうやさかいにというようなことは、十分推測した上で、トータルでどちらがどうのプラスが多いのか、マイナスのが多いのか、いうような部分での考え方でなければいかんと、このように考えておるところでございましで、いろんな部分でその悪いところがある、そのかわりに単にいいますと、昨日も申し上げましたが、上下水道料金につきましては、大津市さんの方が安いとかいったことがひとつひとつある。
そういったものを総合的にとらまえ、また将来のまちづくりも踏まえてどうするか、いうことが一番重要なことではなかろうかなあと、このように思うわけでございまして、合併後の判断につきましても、今のこの志賀町域が、新大津市の中に組み込まれた状況であっても、その新大津市の中でも力のある旧滋賀町域してのまちづくりをこの合併でつくっていかなければならない、このように思うわけでございます。
また合併の手続きの中での議会解散の署名についてのことで、その中で触れられました、自分の考えが正しいからというふうに、こう言われたわけでございますが、自分の考えが正しいと思わなかったら、自分の考えで前へ進めないので、私は自分の考えが正しい、このような認識、自信を持って物を進めておるわけでございまして、また議会解散の署名につきましては、その今の議員がおっしゃいますように、廃棄物処理施設と絡めてのその署名でありまして、この合併につきましては、私は昨年の8月に住民から付託を受けまして、いま現在執行させていただき、また合併に向けて全力投球をさせていただいておる中でございます。
またその署名を出されております、またそういった人たちからお話をさせていただき、昨日も答弁でお答えさせていただきましたように、その中の数人の町会議員さんの方にも私がいま合併協議を中断できるだけの資料をください。また単独でやっていけるだけの、そういった資料をください。何度もこうお願いをしておったわけでございますが、それも未だにいただいておらないということは、私が志賀町民に2万3,000人に対しまして、合併を今とめるべく理由のない状況でございますので、自分の信念に基づき、いま進行しているところでございますので、ご理解いただきますようにお願いします。
砂川再々質問:
私の質問に的外れな答えばかりで非常に残念であります。
「 デメリットがない 」 と先ほどはっきりおっしゃっておられます。 それに対して、先ほど確かにそうなんやなと。 デメリットでないと言い張るようなことは、それは全く論理はずれで恥ずかしいことですから、きちんと答えられた方がいいですよと、先ほど再質問で言いましたけども、それに対する答えは、「
全体を見て判断するべきだ 」 という答えが返ってきておりまして、まことに一体何を聞いてられるんかと困惑するばかりです。
個々の検証がなくて全体を判断することができるわけがない。 そういう基本的な論理の展開の仕方をご存じないんでしょうか!!
個々の事象に対しての判断はせず、ただ全体のことをOKだと、有利なんだという、そういう論理の仕方、実社会においては笑い者の的になる、そういう論理を展開されてます。
個々についてお尋ねしてるんですから、個々について答えて、尚且つ総合の全体像について、それが合併が有利とあるんならば全体像の理由をまた言うべきです。
どんぶり勘定で、いいんだとしか町長がお答えになっておりません。 どんぶり勘定はどういうふうにいいんだという、全体像の善し悪しも言われずに、ただただいいんだと言い張ってられます。まことに恥ずかしい限りです。
まあ、住民の皆さん方には、こういう税がふえる都市計画税などがふえる、軽四輪の車庫証明が必要になるということについて、町長はこれはデメリットではないと判断していると、ご報告いたします。
それと大津市との合併の手続きについてですけれども、「
自分の信念が正しいと思ってなければやっていけない 」 という、また的外れなお答えをされているんですけれども、この合併手続きについての最初の答えで、町長は、法に基づきしているのであるからいいのだと。 なおかつ現在行われている議会解散の請求の手続きは、志賀町を混乱さすためにしているもんである、と批判をされた。
で、それに対して私は次の質問で、 自分=(
町長ご自身)は法に基づいて行っていると言いながら、住民の皆さん方が法に基づいて行っている議会解散の住民投票手続きを 「
(志賀町を)混乱さすためにしている 」 と批判するならば、それは自己矛盾ですよ、と、 自分=(
町長ご自身)が法に基づいてしていることをよしとするならば、他人が法に基づいて
よしとしていることは認めなければいけない立場じゃないですか。 そういう自己矛盾をしていますよといって、それでは恥ずかしいから訂正された方がよいですよと言うてられますが、なおかつそれを訂正もされないし、強弁されているようですんで、それもそう言われるんでしたら致し方がないです。
そのように住民の方々にはご報告したいと思いますけれども、それでよろしいんでしょうか。どうぞこれが最後の質問のようですので、お答えください。
後藤又久 志賀町長答弁:
議員の最後のご質問ということでございまして、それにお答えをさせていただきます。
この合併に進みますのはそれぞれの精査は当然しての進みでありまして、きのう、きょうと、いろんな部分での答弁をさせていただきました中でありますように、平成14年度からの任意協議会の中、そういった中からずーっと延々とそういった部分をお互いに精査しあいながら今日がある。
このように認識もしておりますし、そういったことを総合的に判断して今、大津市も志賀町もお互いに合併に向かって進んでおる、このような認識をしております。
また、都市計画税が増えるとか、また軽四輪のその車庫証明が要るとかいった、こういった1点ずつを重箱の隅をこう針でつつくような、そういった見方でとらまえて、全体の善し悪しは判断できないというふうに考えておりまして、総合的に見て、どうなるべきかという判断が正しいのである、このように考えております。
また合併は何度も言いますが、相手があることでございますので、今も申し上げましたように総合的に判断すべきものと、このように考えております。
また議員の皆さんは住民の代表として、当然、行政、我々がいろいろな施策を施していく中、議会でのお聞きいただいたこと、また決めていただいたこと等につきましては、住民へお知らせをいただき、また逆に住民の方のご意見や思いをお聞きいただいて、また議会の中、またいろんな部分での議論をいただいているものと信じておりますので、そういった中で、十分議論をさせていただき、進めてきたことに間違いがない、このように確信をしておりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。以上です。