懸賞の極意

 暖かな日差しの中で「お腹空いたなぁぁ…」と、意識が遠くなってきたところで、ノブが午前中の釣りを終えて帰ってきた。
 さて。待ちに待ったお昼ごはんである。


 お昼は両津港近くの「よし寿司」

 ここのおいちゃん(「石川さん」という)と、ノブは渓流釣り仲間で、妙に通じ合っているところがある。石川さんの人柄と、地のモノをすごく美味しく食べさせてくれるのとで、佐渡に来ると必ずと言ってよい程足を運ぶ。


 佐渡は概してイカの美味しい所で、「イカそうめん」を売りにしている店が多い。
 …ここもその例外ではない。ホントにそうめんのように切られたイカ(細さ、実に1本5mm!)が出てくる。おいしいぞぉぉっ。

 そして、包丁さばきにもうっとりする。


 季節ごとに、活きがよく、関東ではなかなかお目にかかれないような寿司ネタが沢山ある。
 いつもはそんな生の魚介類に目を奪われて、見向きもしない煮魚に手を出してみた。

 「かすべ煮」…エイヒレの姿煮である。

 ほんの少し甘いだし醤油で煮付けてあり、中骨(軟骨)も軟らかくて食すことが出来る。
 干物からは想像もつかぬ身の厚さ。軟らかく、ふっくらした身の中に、ぽりぽりという(鶏の軟骨を、もう少し心許ない食感にしたような)中骨がある。面白い食感のコントラスト。おいしい。


 握りはバラではなく「大佐渡」というセットを頼む。
  このセットは、季節により内容が著しく変わる。

 今日は、目鯛、平目の縁側、さより、バイ貝、甘エビ(1貫に丸ごと3匹のっているのだ!)、アワビ、うに、イクラであった。

 どれも美味しいのだけれど、ここで大好きなのは何と言ってもイクラ
 自家製の醤油ダレに漬けて、しっかりと味がしみている(その味が、亡くなった祖母が正月に作っていたものにそっくりで、食べると、懐かしいやら美味しいやら、色んな事が頭の中を去来して、じぃ〜んとする)。

 私はあまりイクラが好きではないのだけれど、ここの自家製のイクラは必ずと言っていいほどお代わり(?)してしまう。
 とてもおいしい。


 そうこうしている内に、何故だか石川さんと懸賞の話しで盛り上がり、ジョージアの「2000年福袋」をもらってしまった。中身はSAZABYの鞄(SAZABY!懐かしいなぁ。私が高校生くらいの時に大流行した気がする)である。

 商売柄、酒造メーカー(キリンやアサヒなど)のシールが貯まりやすく、応募するとよく当たる(私は単に石川さんの運が人並み外れて強いだけだと思うんだけど…。えぇと、何だったか革ジャンを当てたりもしているらしいし)のだそうだ。

 必勝テクは、「パチンコ屋の人と友達になること」…なんですと。
 パチンコ屋で毎日飲まれるジュース類のシールを集めておいてもらうとあっという間に貯まるよ、ははは。って、言ってましたので、懸賞好きの方は参考にしてみて下さい。

 ちなみに、今(3月現在)石川さんが狙っているのは、キリン一番絞りの家庭用サーバーキットなのだそうだ。

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