まつ本へ

 「なぎさドライブウェー」を経て、本日宿泊予定の宿「まつ本」(金沢市尾張町1−7−2)へ。

 大のおとながしゃがみ込んで何をやっているのかって??
 実はこれ「水琴窟」を聴いている所なのです。

 ここ「まつ本」は、金沢で唯一水琴窟のある宿なのです。水琴窟は、楽器の一種。昔は、お茶会の時にその音色を聴いて和んだということだが。

 地面に穴を掘り、瓶を埋める。その上に石を置き、上からちょろちょろと水をかけてやる。
 水が、瓶の中の石の隙間に流れていく時の音を、長い竹筒を当てて聴く(写真)。

 この竹筒を耳に当てていないと音は殆ど聞こえない。
 竹筒に耳をつけると、かすかに「からころころころ…」という涼しげなかわいらしい音が聞こえてくる。

 こんな楽器を思いつくなんて、昔の人はなんて繊細な心を持っていたんだろう…。

 ちなみにこの水琴窟、客室とは少し離れた蔵を改造した特別室(団体でのお茶会とかに使用するらしい)にある。この度は女将さんに無理を言って聴かせてもらったのだ。


 旅館の規模としては、決して大きい方ではなかったけど、お部屋の作りが綺麗で、ごはんも結構美味しかったし、言うことなかったです。

 部屋の玄関(写真奥)を入ってから、すぐの間がお茶室になっている。写真右下は、水道がついていて、すぐにお茶が点てられるようになっている。

 その名に恥じないように、部屋に案内されてからのおもてなしは抹茶と和菓子。どちらも、おざなりではない。とても美味しかった。

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