舳倉島探検記

 舳倉島は、輪島の沖50kmの所に位置している。ゆっくり歩いても、45分ほどで周りきれてしまう(島の周囲は4km)ような小さな島である。

 この島に訪れる人の多くが、海釣り目的である。沿岸4kmがすべて魚の宝庫で、釣りのポイントだらけらしい。「釣りマニアの別天地」(笑)と、某パンフには紹介されている。
 次に多いのは、バードウォッチャー。渡り鳥たちの一大オアシスで、結構珍しい鳥もいるらしい。


 私たちのような単なる「離島マニア」にとって、心惹かれる話は2つ。

 1つ目は、島の北に位置する「龍神池(写真)」の話。

 ここには、昔、龍の母子が棲んでいたという伝説がある。
 池底から引き揚げられた遺骸の内、頭骨の部分は輪島の法蔵寺に、その他は舳倉島南東部にある法蔵寺分院に納められているということだ。

 水は、そんなに綺麗じゃない。飲むのは、かなり勇気がいる感じ。実際、島の人々は雨水と井戸水を飲用しているらしく、飲み水はこの池(くらいの大きさ、透明度だ)に頼っていない。


 2つ目は、島の海抜が12.4mしかないことに起因している。…ものすごく低い、平坦な島なのだ。
 昭和6年にようやっと灯台が出来たのだが、それまでは目印と呼べるものはなかったので、海難事故がとても多かったらしい。

 その、供養 兼 目印になるように、島のあちこちに石が積んである。

 島の北側の小高い丘の上に位置する「龍神様奥宮」も、周囲をぐるっと石で囲まれており、当時の面影を未だ残している(写真。龍神池のすぐ南西にある)。


 某パンフによると、弥生〜古墳時代・奈良〜平安時代の4時期が複合した「シラスナ遺跡」という遺跡もあるらしいが、観光用に整備されていないらしい。…といっても、破片を眺めていたって、専門家とかでもない限り面白くないじゃない?!

 舳倉島は、そんな所だということですよ。

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☆ 第1〜4編地図
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7 うるしの宿   
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