フラムへ、そしてフラム鉄道
フラム 60 51 48.01N,7 06 52.67E
ミュルダル 60 44 06.34N,7 07 26.19E
ソグネフィヨルドの最後は、バレストランからフラムまで一気に高速船で移動。そのまま電車でオスロまで行きます。そのために、ドラグスヴィクホテルを朝7:30のバスで出なくてはいけません。高速船は一日に2便、週末は1便しかない代物です。小さな船なので、団体さんはいません。バックパッカー、家族連れ、年配夫婦、若い2人、1人旅・・・大体旅行で見るような人たちが皆乗ってきます。狭い船から後方のデッキに出ることができ、すごい風を受けながら迫り来る山の中を駆け抜けていくのでした。
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右を行くとグッドバンゲン、船はここの分岐を左へ行きます。この岩は1000m近くあります。 | ||||||
ソグネフィヨルド本体を高速船で行く。いや速かった。
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フラムからはお馴染みフラム鉄道。標高2mのフラム駅から終着ミュルダルは標高866m。最大斜度55パーミル、最小カーブ130mという実に急な鉄道です。登山鉄道は一杯あるけれど、海から始まるというのはここだけでしょう。
当初は交通ネットワークを作る目的で、1923年建設開始、線路敷設開始36年、蒸気機関車運行開始40年、最終完成44年だから20年以上かかった大工事だったわけです。しかし今やこの資産は世界中から人を集める観光名所になってしまいました。よくぞ線路をこんな所に引いたものです。
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ミュルダルの少し手前ショースの滝。下は晴れていたのに結構の雨です。 | ||||||
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電気機関車が入ってきました。当然前後で駆動しています。 | ||||||
鉄塔が入ってしまってすみませんが、これが一番勾配が解るものですので。下の黄色矢印の勾配で上がっていきます。そしてループの結果、上野矢印の所に上がっていく訳です。 | ||||||
フィヨルドの周囲の山々に登るのは実に大変なことです。1000m以上登らなくてはならない、氷河湖は一杯あるし、氷河そのものにも出くわすルートもある。普通の旅行ではなかなか訪ねることは出来ません。そうした中、手軽に上界をかいま見ることが出来るのがここミュルダルからフィンセにかけてです。フィンセは1222mというノルウェー国鉄最高地点となります。たかだか1000m強、日本の野辺山より低いのですが、とうに森林限界を通り抜け、荒涼とした中の氷河湖、万年雪、寒風吹きすさぶ凄まじい世界でした。この光景を求め、本当に多くの人たちがここを訪れています。大きなザックを背負い体中で冷たい大気と共に歩む、またマウンテンバイクをこぎ大地の凹凸を感じる。そういうことがとても好きな人々です。日本と違い若い女性も一杯いる。 |