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ノルウェーへの旅
Norway

 私にとって最初に訪れた外国はノルウェーといっていいでしょう。27年前、パリについた翌朝から33時間、ハンブルク、コペンハーゲン、オスロ、ゴル(ノルウェー中部)まで電車、そこからバスに乗り換え着いた所がソグネフィヨルドのほぼ最奥の町レールダル。
 
迫り来る山のヴォリューム、その圧倒的な自然の力、その中にひっそりとたたずむ小さくも美しい街並み、そこに暮らす美しい人々・・・それらは外国を強烈に印象づけるものだったのでした。しかし昔は座席列車に33時間乗りっぱなしなんてことをやっていたのですね。いっくらユーレイルパスの一等車とはいえ、よくやったものです。

 それから27年の年月が経ち、再びフィヨルドの奥を、港町を目指しての旅は、家族を引き連れてのものとなりました。当然昔のように若さに任せたものではなく、最近のいつもの家族旅行となった次第です。旅の構成は簡単。オスロとベルゲンで2泊ずつ、他にソグネフィヨルドでいい所を箇所見つけ、それぞれ2泊ずつ計8泊、それらを国鉄とフェリー、高速船、バスなどで組み合わせれば行程は出来上がりです。

ボルグンドスターヴチャーチにて

フィヨルドの朝、フェリーから

 フライトはSASを第一希望に席を取るべく試みたのですが、やはり夏のSASは本当に取れない。MD350と言う機体に加え、ビジネスクラスが機内の空間の半分を占めるという中ではつらいものがあります。
 で、マイレージのこともあり、やはりユーロボーナスを加えてみるかとルフトハンザ、全日空と探したのですが、最終的には最近のいつものJALになってしまいました。
 
 でもこうして組み立ててみると、実はSASよりJAL+BRAATHENS(ノルウェー国内便中心の会社)+KLMの方が現地の時間を多くとることが出来るということが分かってしまいました。
 ベルゲン着はSASの方が20分早いのだけれど、オスロ発は13:25と17:40と3時間もJALの方が多く取れる。この違いは結構大きいですよ。窓口の電話がすぐに出るのもJALですしね。(ANAの全く出ないこと)
  
 そんな訳で、ベルゲンイン、オスロアウトの行程となった次第です。従ってページ構成もベルゲンから始まり、オスロで終わり。中間のソグネフィヨルドで4泊したこともあり、ノルウェー特有の教会、スターブチャーチのページも加え、結構たっぷり載せています。
 で、ノルウェーの話に戻りまして、とにかく居心地がいい、生活のゆとりが随所に感じられるそんな国だったのですが、今回も身にしみたことが一つ、物価です。27年前もユースホステルの値段が、スペインの中の上クラスのホテル代に匹敵していたし、コーラが当時35円(!)位の時代に120円もし、昼食さえまともに取れない事態に陥ったのをよく覚えています(学生の身分でしたから)。
 それから久しくして、フィンランドやスウェーデンに出かけた時には随分警戒して行ってみたら、別に普通の物価で、円高もあり北欧の物価高も解消したんだと安心していました。

 そして今回、久しぶりにノルウェーに行ったらそんなことはなかった。昔と変わらないじゃないですか。ホテル代は普通かそれ以下なのに、ソフトドリンク500mlがNKL20だから320円、トラム一回も同じく320円というのはやはり高い。最初に両替した5万円(いつもキャッシュはこの位しか使わないのです)などあっという間に底を突き、たびたび両替をする羽目に陥ったのでした。やはり北海油田の力なのか、単に付加価値税の問題だけではなさそうです。
 

ベルゲン

ソグネフィヨルド スターヴチャーチ オスロ