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ダム
Damme

51 15 06.41N,3 16 51.17E

  ブルージュは水運で栄え、その衰退と共に時代から取り残されたのだけれど、そんな水運の名残を味わうのにぴったりのエクスカーションがダムまでの船旅です。町外れ(町の外)までバスで行き、そこから船着き場まで歩く。そこで暫く待つと遊覧船が軽いエンジン音を立てて近づいてくる。直前でゆっくり方向を変えて船が着くと、人がぱらぱらと降りる。それが終わると待っている人を船内に招き入れ、そしまたゆったりと出発。

 運河の水面はまるで鏡のように滑らか。当然船は全くと言っていいほど揺れない。両側には見事な並木が延々と続き、運河の方向を示してくれる。その先の田園地帯では、牛や馬、時々小麦畑、時々農家、そして教会も。昼寝するにはもってこいの(揺りかごにはならないけれど)船の中ではビール飲んだり、アイス食べたり・・40分程の船旅では1箇所10度くらい曲がったけれど、後はひたすら真っ直ぐの運河。

 そしてついたダムの町。町役場を中心に宿場町のように集落がある。旧要塞と思われるような建物の上は見晴台になっている。運河沿いには風車が。後はひたすらの田園風景。レストランでゆっくり食事をし、後は風車の上まで登ってその仕組みを見、村の中を散歩し、最終の船でまた全く揺れることのない船旅を楽しみ、ちょっとは日が傾いて来た中、またブルージュに戻ってきました。心の安らぎを得る。一箇所に留まっているのではないのに、ひたすらのんびりとした気持ちになることができる、そんな一日でした。

 サイクリングもお薦めとありますが、この平らさとのどかさはそれもいいでしょう。うちは子供がいるので、やはり船に乗ってゆったりととなります。(子供用レンタサイクルはここにもあったけれど、親子二人乗りレンタサイクルは、結局フィンランドでしかお目にかかりませんでした。)


ゆっくり近づいてきた遊覧船。この周辺はまだ人家が建て込んでいます。

全く波がない、鏡のような水面を進みます。

風車。この時は帆を張っていませんでしたが、午後には帆がセットされ、結構早く回っていました。 ブルージュ滞在中、唯一利用したレストランは、運河も見える旅籠屋のような店構えの屋外。何とも気持ちのよい午後でした。でも暑い!