居間、吹き抜け玄関、階段と廊下のリフォーム

家のメンテナンスといえば30年間、外壁と屋根の塗装だけで済ませてきた。近未来にやってくる東海地震でどうせ壊れる家を磨いたとて空しいと考えたからで ある。ところがベニア板製の居室の床が一部ボコボコになってきて踏み抜きかねない。そこで2010年6月、一大決心をして古い床板の上にもう一枚張増すこ とにした。贅沢をしてむくのフローリング張りにしたかったが、自分の余命と30年の実績をよしとし、材料費、手間賃も考慮してユーカリの薄板を張り、表面 を樹脂加工した合板を選んだ。

ついでに汚れ、剥がれてきた壁紙と天井も張替え、ドアの塗装、ブラインドの交換もすることにした。工事業者はいつもお願いしているホーミング鎌倉である。契約前に使用する接着剤のサンプルを貰い1週間部屋に放置してシックハウス症候群を 発症しないか確認した。

家は外見は洋館だが中身は伝統的な軸組み構造だ。それにコンパネを張ってツーバイフォー的な構造になっている。外壁はスレート、板金はすべて18-8ステ ンレスだから潮風にもさびない。これは成功で30年経てもびくともしない。隣のコンクリート造りのほうが軒にヒビが入ってそろそろ崩落しそうだ。コンク リートにとっては潮風は天敵なのだ。

 

養生

発注者がうるさいのだろう。張り替える予定のない廊下と階段は保護シートを張って傷が付かないように保護することから工事開始となる。

 

幅木、ドア、下駄箱の塗装

居室の床板の張替えの前に居室の幅木の塗装を先に行う。天井と壁の接合は天井が壁から浮いているように見せる「目透かし処理」のため、塗装は不要。

壁紙の張替えの前にドア、下駄箱、階段てすりなどの塗装を先に行う。

 

床の張替え

ボコボコになった床板を切り取ると接着剤が剥がれて2枚になっている。しかし根太も大引もしっかりしている。土間はコンクリート打放しなので湿気も上がっ ていない。断熱材の問題はない。ボコボコになった床板を新品の合板に交換し、木ネジで周辺を固定する。後は少しずらして接着剤で接着しながら新しい床板を その上に張ればよいことになる。ダブルの厚さになりとても丈夫になる。

むく材を使いたかったが、合板の方が強いし工数も少ない。材料の値引き価格も考え、パナソニック電工の1尺幅横溝タイプの合板を使うことにした。ユーカリの薄板を張ったものだが表面を樹脂加工してるため、いままでのものより強度はあるようだ。ワックス不用がありがたい。

撤去したボコボコになった床板

床下の大引

大きな家具はシリコンラバーの上に乗せてズラしながら、新しい床板を接着剤と釘で古い床板の上に張る。釘はホチキスのようなU字釘を圧縮空気で打ち込む。このための空気圧縮機は持込だ。

新しい床板の釘付け 幅木の塗装済み

 

壁紙張替え準備

壁紙と天井の張替え前は全ての照明器具、スイッチ、コンセントなどはずせるものは全てはずさねばならない。ついでにとケーブルTVの同軸ケーブル、電話線、空調機の動力線を天井裏に隠す工事を真っ先にした。

次に空調機室内ユニット、ガス強制換気ファン(FF)暖房機、SECOM機器、電話機、ADSLモデム、インターフォン、自然エネルギー自家発電機モニターを一旦取り外さなければならない。SECOM機器導入前にドー・イット・ユユアセルフで取り付けた記録型監視カメラは撤去し、ケーブル貫通穴は透明シリコン樹脂でコーキングした。

<天井裏に電線を通す>

天井裏に隠すためには天井に2つの穴を開け 、塞ぐ作業が必要であった。天井に穴を開けたついでに1階居室天井裏から廊下と居室の間の内壁の筋交を覗いた。案の定、神戸地震前の設計のため筋交に金具を使っていない。また期待に反し、筋交の角度が浅い。これでは東海地震で倒壊はしないまでもただでは済みそうもない。

1階居室天井裏のブレーシング1  2010/6/15撮影

1階居室天井裏のブレーシング2

 

<空調機>

空調機の室内ユニットをはずす前に冷房運転して気化側のフレオンの圧が大気圧に下がるまで圧縮し、室外機のフレオン・アキュムレーターに液として回収してからパイプをはずす。

気化側のフレオンの圧が大気圧に下がるのを監視

室内機のコントロールユニット (赤が信号線)

壁紙張替えが終了して室内機を復旧したが室内機のファンは廻るも、温度が下がらない。フロンが不足したのかと調べてもらったが、室外機が廻っていない。 室外機のコントロールユニットが外見上異常はない。室内機の渦電流検知器が作動してリレーが作動してしまうことが判明。どこかでコンプレッサーかファンが地絡しているようだ。寿命とあきらめ、新品と交換することにした。ここは潮風の影響でどうしても寿命は短くなる。

新品はダイキンの14帖用(S40LTP-W-C)とする。 暖房能力5kW、冷房能力4kW、通年エネルギー消費1,636kWh(27,628円)である。ガス暖房機は不用となるかもしれない。管は既存の6.4x9.5fが使える。200V-20Aとし、電圧変更は単相三線式配電盤の配線替えで可能なはず。下の中央にあるバスは無視して上と下のバスに200Vブレーカーを結線すればよい。配線はそのまま、今回移設したコンセントを3本足の200V専用に交換する。

分電盤

冷媒はR410aである。これはR32(HFC)とR125(HFC)を等量混合した 疑似共沸混合冷媒である。ICIが開発した。これは塩素を含まないのでオゾン層を破壊しない。

エコポイントは9,000点というので申請した交換商品選びに苦労したが、牛肉500グラムという。電球型LEDランプの購入証明書を紛失していて、これは無申請に終わった。

<ガス強制換気ファン(FF)暖房機>

ガス強制換気ファン(FF)暖房機は12年間使用している。加湿供給水が蒸発皿をオーバーフローし、暖房機の下に敷く底板を腐食させている。そろそろ寿命 と判断。暖房機全体を交換することにした。メーカーである三菱電機が撤退したのでリンナイ製しかないという。メーカーが替わっても吸排気間貫通部の壁の穴 はそのまま使えるというので貫通部の金具は保管して再使用するが、一旦はずして穴を塞ぐように壁紙を貼っておいてシーズンが来たら、壁紙を切って金具をと りつけ、特別セール時に購入して設置することにした。

ガス強制換気ファン(FF)暖房機

<SECOM機器>

SECOMコントローラーは工事中も床に置いて使えるように接続ケーブルを延長。ADSLモデム、自家発電機モニターも床置で継続使用。

2階廊下の 2006年能美製光電式火災報知器は復旧時、故障と判明。保証期間のため交換してもらう。

光電式火災報知器

 

壁と天井の壁紙

古い壁紙をはがす。天井裏にケーブルを通すためにあけた天井の2つの穴は埋め戻し、プラスターで塗りこめる。

天井の2つの穴は埋め戻し、プラスターで塗りこめる

下の写真の白い部分は新築時に石膏ボードの隙間を塗り固めたプラスターである。このプラスターと壁紙の相性が悪かったため、壁紙の接合部がたたたまこのプ ラスターと一致したところで、新築後早々の剥離が発生したのだろうと職人は言う。黄色い部分は新しく塗ったプラスターで接合部が剥がれないように用心して 塗ったものである。

普通古い壁紙をはがすと壁紙の裏地が薄く石膏ボード側に残るのだが、我が家のはむしろ石膏ボード側の紙が壁紙について剥がれてしまい。新しい壁紙の接着が悪くなると、壁紙の接合部にプラスターを塗りこめた。今はプラスターがよくなって剥がれにくいという。

壁紙の接合部にプラスターを塗りこめる 

完成した天井と壁

下地処理も済み、いよいよ壁紙を張る工程に入る。のりは機械を使って壁紙の裏に塗る。のりを塗った壁紙を張り、窓枠などには金属製の定規を当てて、カッ ターで切る。 隣同士の壁紙は互いに2センチ位重ねて張り、上から定規を当てて2枚同時にカッターで切る。切った壁を観音開きに開き、幅4センチ程度のテープを下地に 張ってから切ったばかりの壁紙を寄せてローラーでしごく。これで完成。テープを入れるのはカッターで下地を切っているのでそこが開かないように補強するた めだという。照明器具などは一旦はずして壁紙をはってから復旧する。完成すると壁と天井の隅の「目透かし処理」がわかる。

下地準備には1週間かかったが、張る作業は3日で完了。

のり塗り機

 

足場

玄関が吹き抜けなので天井と壁の壁紙張替えには足場を組まねばならない。

足場

完成した玄関吹き抜け

 

下駄箱天板のニス塗り

新築時は下駄箱天板には壁紙が張ってあった。これはデザイン上違和感がある。今回は張らないように指示したが、このままでは埃が積もって汚れる。そこでニス塗りをすることにした。

下駄箱天板

下駄箱天板  ニス塗り後

これくらい自分でできるだろうとコーナンに出かけ、2度塗り、タタミ2枚分の水性ウレタンニス300mlと水性用はけを買って来た。はけは中国製である。 紙やすりと目地テープを買い忘れた。最近こういうものを売る店が少なくなって不便だ。なしですませる。

水性ウレタンニス

 

ブラインドの交換

玄関吹き抜けの3つのベネチャンブラインドは足場がなければ掃除もできないのでこの際、新品と交換した。

階段踊り場のブラインド

居室のベネチャンブラインドはロール・スクリーンに交換。

ロール・スクリーン

 

二重窓

政府が省エネと建築需要喚起目的で二重窓の補助金を出すという。そろそろ申し込み期限が切れるのでこの時期にと申し込 む。1階は台風時の風雨対策ですでに施行済みのため、二階の3室の南面の窓を2重窓にすることにした。2重窓にするのはタテマエは省エネだが、ホンネは台 風時 万一ガラスが割れたときバックアップ、風雨騒音対策、暴走族の騒音対策の3つである。週末は国道134号線は若者のエネルギー発散の場となるのだ。 二重窓にしてもガラスに張った補強用透明テープはそのまま残すことにした。

二重窓 右隅にはウェブカメラ

 

吐き出し窓のサッシ車輪交換

30年も使っていると鋼製のサッシの車輪の車軸がさび付いて固着し、プラスチックの車輪が片減してガタガタいうようになったのでこれを交換してもらう。 新しい車輪の車軸はステンレス製のためこのような不具合は今後発生しないだろう。

サッシ車輪

 

階段の手すり

政府が建築需要喚起目的で階段の手すりに補助金を出すという。ならばと今後の加齢を考慮して階段に手すりをつけることにした。手すりはこれもパナソニック電工の製品を採用。

階段の両側は石膏ボードのため、石膏ボードを一部切り取り、支持金具固定用の合板をはめ込む。石膏ボードと合板の隙間をプラスターで塗りこめる。この上に壁紙を貼る。

階段手摺の支持金具固定板

階段壁紙下地処理

完成した手摺

支持金具固定用の合板をはめ込み工事の時、2Fトイレの塩ビ製配管が見えた。1Fトイレの天井の染みを作った漏れた跡はないか調べたが、別段そのような形跡はない。

 

電話機を廊下に移設

屋内の電波強度測定で意外に親子電話の電波強度が強いことに気が付き、壁紙張替えをチャンスに居間から廊下に電話機を移設することにした。このために ダウンライトの穴を利用して電話線と電力線を天井裏に通した。

電話機の移設

 

浴室天井塗装

カビが増殖して黒くなった2F浴室の天井塗装。 夜間、換気扇を稼動させても湿気が取れずカビが増殖する。これをクリーニングするのが大仕事。カビ防止目的と梅雨期の洗濯物乾燥目的で除湿機を購入した。 徐湿機には吸着方式と空調方式があるが、電力消費の少ない空調方式とした。いずれも凝縮水はタンクに溜まる。メーカーは三菱電機製のMJ-80EX 220Wである。

まず換気扇から湿気が入り込まないようにシールしてから除湿機のスイッチを入れると1時間程度の運転で浴室の湿度は75%から50%まで下がる。風呂の湯を落としてから4時間のタイマー運転で就寝中に乾燥できる。

洗濯物を浴室に干した直後の部屋の湿度は98%である。これもすぐ50%まで下がる。2時間もすると48%に下がり、速乾性のものは乾く。洗濯物の乾燥 も4時間で充分のようだ。1リットルの水が回収された。

かってドラム式の乾燥機を使ったことがあるが消費電力1kWで契約電流を増さないとブレーカーが飛ぶし、フィルターがすぐ目詰まりした。これはそのようなこともない。

天然ガスを冷却液化するまえに脱水するが、最も経済的なのはまず冷凍機で冷却して凝縮水を分離する方法だ。氷結するため零下に冷やすことはできない。更に 乾燥させるためには、引き続き、モレキュラーシーブ13Aで吸着乾燥する。市販されているものもモレキュラーシーブ13Aを使っているようだが、衣服の乾 燥目的では湿度が下がりすぎて過剰設計といわざるを得ない。

浴室除湿機

寝室付属のウォークイン・クローゼットに湿気が溜まり、梅雨時はカビで背広がダメになる。そこでクローゼットにこの除湿機を入れて乾燥させると数リッターの水が回収され、洋服も乾燥させることができた。

 

トイレ便器更新

汚れた1Fトイレの天井壁紙の張り替え、1、2Fトイレの便器をウォッシュレットに更新と際限がない。

古い便器を固定するボルトが錆びて取れない。結局、金鋸で切断。パイプ開口部は塩ビ製のフランジとなっている。このフランジと便器の間は30年後も粘着性が劣化しないパテを詰めてある。従って漏れる恐れはない。ならばなぜ1Fの天井に染みができたのかは結局不明である。

旧式の便器用の床貫通位置と新式便器のそれは異なっているので塩ビパイプセットでそれを調節する仕掛けをまず構築する。これら仕掛けをスカートで隠すようになっている 新型便器をその上に乗せる。

水タンクには最早旧式の長い腕を持つボールタップは使われていない。 浮き玉は底のないお椀になり、止水位はネジで調節する。

 

外壁窓枠の補修

北面の木製窓枠は湿気で腐敗しやすく、以前の外壁塗装の時、補修したがまた別の枠が腐敗したので交換。黒い防水紙で本体のコンパネが腐敗しないように保護。ラワン材の木枠を使う。ラワンには白アリはつかないという。

防水紙による窓枠の補修

ラワン材による窓枠の補修

塗装完了した窓枠

二重窓化する2Fの木製窓枠とアルミ・サッシに隙間を見つけた。透明シリコン樹脂でコーキングした。

 

契約電流

ブレーカーが落ちないように、いままでギリギリでやりくりしてきたが、除湿機購入を機に契約電流を40Aに上げた。ブレーカーの交換で済んだ。今後は4台 ある空調機の寿命が尽きる毎に順次200Vにすればブレーカーが落ちることはないだろう。60Aまで可能な電線が引いてあるので、IH調理器の導入も可能 という。

 

LED照明

省エネのため、廊下のダウンライトには1W、3WのLED球を、階段には2WのLED球を使いはじまたら具合がいい。新たに2Fの書斎のダウンライトには8.7WのLED球 (60W相当)、居間のスタンドには4WのLED球を装着した。

2WのLED球

8.7WのLED球

ここ数年、価格は下がってきていた。2009年に2Wが7,480円したが、2010年には3Wが1,850円、 8.7Wが6,500円となった。LED球は100V交流で使うため、整流器を内蔵しており、ここでかなり熱となる。太陽光蓄電電力で使う外灯用12V直 流用の2.4W球((50W相当の明るさ))は数倍も明るい。面倒なのでエコポイントは申請せず。

居間天井中央の蛍光灯は撤去し、なにもつけないことにした。食卓のライト、居間に4つあるダウンライト、寝室、 玄関のダウンライトに電球型蛍光灯を寿命が来るまで使うことにしていたが、スイッチをいれてから明るくなるまで時間がかかるのでこれもここ数年、暫時LED球に交換してきた。

2013年になるとLED球はついに中国産となり、価格も850円程度となった。結局、蛍光電球は普段つかわないスタンドのみとなった。残るはキッチンの管型蛍光灯をLED化することだけになった。大メーカーは居間天井向け高額照明器具を沢山商品化 しているが、台所用は中小メーカーのコイズミ1社のみだ。LED12個を2列に並べた14.8Wで14,000円一種しか店頭にない。照明器具用の空間長さは765mmである。器具の寸法を確認 したら755mmで設置できるとわかって購入した。省エネの喜びより古い蛍光管灯の安定器が出すブーンという騒音がなくなったことによるストレス解 消は大きい。


キッチン用LEDライト(カバー取り外して撮影)

日本の大メーカーは消費者がほしいものを出さず、各社似たり寄ったりのものをだしている。これでは消費が伸びないわけ だ。上がるのは株だけ。そのうちに土地が上がるのだろう。


2016/7/9 玄関灯をLED化した。1代目はスイッチで点灯させる白熱灯、2代目は明暗センサー付き自動点灯に一定時間後、照度を自動的に落とし、ポーチの人の動きがあれば明度を上げる仕掛けの白 熱灯であった。潮風でカバーにさびが浮き、湿度の高いときは誤作動するようになっていたため、外壁の塗装工事に合わせ交換した。2代目はODELIC社製明暗セン サー付き自動点灯LEDとした。これで我が家のすべての証明はほとんどLED化したことになる。工事してわかったがプラスチック製のカバーの取り付けが心もとなく、台風で飛 んでしまうのではないかという危惧がのこった。何らかの対策が必要。



玄関灯


外壁カビとり

南面は強い日射でカビは発生しないが北面はカビ、コケ、地衣類で汚れてくる。水でぬらしてブラッシングすれば除去できるが、再発防止に第四級アンモニウム 塩である塩化ベンザルコニウム塩2%を噴霧する。これは逆性石鹸液で非生体向けの消毒薬である。細菌細胞膜のタンパク質を変性させることによって、殺菌性 を発揮する。

 

アリ退治

我が家はアリの天国でいたるところに住み着いている。問題はアプローチの階段で裏側の土を小さな穴から外に運び出し、裏側を空洞にしてしまうことだ。また 同じ小さなアリが腐敗し始めた木製窓枠に住みつくことだ。家の中をかって気ままに歩き回ることも気に入らない。

ピレトリン、カルバリル、ディート025%液剤をかけて退治せざるを得ない。湿気の多い北側では粉剤を家の基礎に沿って散布している。南側は液剤を散布する。

ピレトリンは除虫菊の花から得られる殺虫成分で昆虫の神経受容体に強力に作用するが、哺乳類の受容体に対する作用は比較的弱く、昆虫への作用量ではまったく問題ない。

カルバリルはアメリカのユニオンカーバイド社が開発したもので、かつては松くい虫被害対策特別措置法により空中散布されていたが現在はしていない。農薬として使われた。インドのボパール化学工場事故で3,000人の死者を発生させたのは、カルバリルの製造中間体であるイソシアン酸メチルが混水により発熱・気化し、貯槽の圧力が上昇して作動した安全弁が吹き止まらなかったことが原因とされている。

ディートは昆虫などの忌避剤(虫よけ剤)として用いられる化合物である。

June 15, 2010

Rev. July 13, 2016


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