空調機、冷蔵・冷凍庫

冷蔵・冷凍庫

七里ヶ浜に住んで2代目の冷蔵・冷凍庫の冷凍能力が2012年に突然失われ、冷凍食品が解けだした。冷凍食品を多量につめたことも原因かもと1日様子を見 た。次第に回復してきたが、冷凍能力の劣化は否めない。そろそろ新品に交換して節電しようと買い替えを決断。

たまたまECHORの山田氏が空調機の冷媒(いまでは代替フロン)をノンフロン冷媒に入れ替えて省エネするビジネスをしている。ノンフロン冷媒としてはプ ロ パン(R290)、イソブタン(R600)があり、欧州での使用実績が15年あるという。米国は電力費が低いためかいまだに代替フロンのようだ。

ケルン在住の望月氏もノンフロン冷蔵庫は2002年ころから日本でも売っているはずという。日本のメーカーに依頼されドイツ情報を調べたので間違いないと いう。そこで販売店にでかけて「ノンフロン冷媒を使っている冷蔵庫はどれですか?」と聞くと販売員は「???」彼 を無視してパンフレット類を見るが、冷媒につき言及したものはない。結局、今使っているスペースに持ち込める最大サイズの冷蔵・冷凍庫を選んだ。 翌日配達で迅速だ。収蔵している冷凍食品の価値は冷凍庫の20%に達するのだからここらへんがセールスポイントであると理解した。結果的にメーカーも同じ 東芝であったのでリサイクルも簡単。搬入は成功。



ベランダから搬入


ギリギリ通過

契約後、ネットで東芝がフロン冷蔵庫を製造しているか調べると製造している。しかしそこに書いてある機種番号は買ったものとちがう。だから一部製品だけか と思い込んだ。ところが家に届いた冷蔵庫を開けと内部になんと冷媒名がR600aと書いてある。R600aとはイソブタンである。なんだノンフロン冷蔵庫 ではないか。東芝はじめ各メーカーはどうしてこれを売り口上につかわないのかと不思議に思う。

フロンは大別すると3種類あり、デュポンが開発したCFC(クロロフルオロカーボン)、次にHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)を開発し不燃冷媒 として広く使われた。しかし塩素原子がオゾン層破壊するということがわかり、デュポン社は塩素を含まないHFC(ハイドロフルオロカーボン)を開発し、こ れを代替フロンと呼んだ。しかし、いずれのフロンも強力な温室効果ガスであり、このようなことから、現在ではヨーロッパではフロンを使わずノンフロン冷媒 が使われている。 ノンフロン冷媒としてはイソブタンやプロパンなどを使う。ノンフロン冷媒を使うと温暖化防止はともかく、熱効率が向上することが最大のメリットである。可 燃性ガ スだが、装置はすべて溶接構造で冷蔵庫内にもれる可能性は低い。仮に漏れてもせいぜい80gで冷蔵庫を爆破する量ではない。

空調機

<古い世代>

1997年に購入した我が家の古い2基の空調機の冷媒はR22であった。これはHCFCでオゾン層を破壊する。多分R22は製造禁止になったはず。メー カーはサンヨーだったが、パナソニックに吸収された。

さて我が家の空調機は5個あったが南面のベランダ設置の2階の中央の部屋用室外機と新設の客間用室外機が台風で吹き倒されてしまった。客間用のダイキンは まだ新しいのでそこで樹木用のプラスチック製植木鉢を購入し、土を入れて転倒防止とした。2階の中央の部屋の室外機は耐用年数を超えたので撤去した。

結果、2012年現在では2階東寝室の富士通製、居間用、客間用の3個である。

ちなみにアンモニア冷媒はR717、二酸化炭素はR744である。

2012年、冷媒とは全く関係ないが、ヒッグス粒子をCERNが発見したと世界が沸いている。


<2階東寝室>

2007年に2階東10畳寝室の空調機は富士通ゼネラル製(室外機はガレージ東壁)に更新した。販売店は山田電機大船店。形名AS-E28S-W Made in China。

2015/8/18 ,2階東寝室の富士通製が誤作動して冷却できなくなった。リモコンのバッテリーを交換すると正常に働きだした。

2016/8/3 2階東寝室(10畳)の富士通製が運転ランプ(赤)が点滅6回、タイマーランプ(青)点滅5回となって冷風がでなくなった。室外機は動いていない。マニュ アルをもらってないので山田電機大船店の修理人に電話で相談するとこの症状では室外機の故障だから修理には4万円くらいかかるといわれた。すでに9年つ かっているため、更新することにし、ビッグカメラ藤沢店にでかけた。寝室の東にガレージがあって室外機との距離 が大きいため、大型のフロンタンクをもっている同じ富士通製を8/4に購入。購入後、8/5に本記録を読み直して昨年と同じくリモコンのバッテリー消耗が 原因ではと電池を交 換すると正常に働きだした。工事は8/9のため、急遽キャンセル。在庫がなかったため出庫されておらず、キャンセルフィーは不要だった。ところがしばらく して同じ症状で動かなくなった。夏も終わりにちかいので、冬の暖房はオイルヒーターで代用して来年まで更新しないことにした。

2016年11月に入り、念のため暖房モードで使えるかチェックしたところ、なんと動くではないか。多分冷凍サイクルは健全で冷房に切り替える制御回路が いかれたのであろう。もう9年も使っているので、制御回路交換はしないで今年冬を乗り切ってから更新することにした。そのときは大型200Vのものにしよ うと考えている。100Vは10万円、200Vは14万円で4万円余計な投資になるが、契約電流を小さくでき、かつ伝熱面積が大きいため消費電力も少なく 元は取れると考えている。

2017年7月になり、そろそろ、代替機に変えなくてはとためしにスイッチを入れてみると、なんと動くではないか。どうなってるの?しかし1週間もたって 気温があがると同じ症状。e-mailで修理申込みした。メールでの回答は運転ランプ : 5 回点滅 タイマーランプ : 6 回点滅は、室外機のファンモータ回転異常の表示となり、動いたり動かなかったりの症状から、主な原因としては室外基板故障及び室外機ファンモータのトラブ ル・故障の可能性があるという。サービスマンが訪問しての点検修理が必要な状態となり、詳細な修理費用は判断は難しいが、部品交換修理の場合、概算約 20,000円〜30,000円前後が修理費用目安になる。見積のみの場合は、5,000円〜6,000円前後になりますとある。ならばと電話で修理申し 込むと、10年を経過したのでメーカーとしては部品供給義務期間を越えたので部品がない場合があるという。あえて部品在庫を調べてもらうと主要な部品はあ るが、思わぬ部品がないこともあり、その場合は5,000円〜6,000円前後の出張費は無駄になるという。室外機と結ぶ銅菅の保冷も壊れ始めているの で、ならばと新品にし、代替機は客人があって4台、同時運転した時、ブレーカーが落ちないように、8畳の部屋に14畳用のものを入れて200Vにしようと 決断。これで、向う10年、こちらの寿命が尽きるまでは何とかできると考えた。そういえば すごい夕立ちで雹も降って外気温が下がったのでもしやと思いスイッチを入れてみると。何とまた正常に動く。温度センサーがおかしいのかとも思うが、更新の 決意は変わらない。

2017/7/19電気店に出向いてAS-X40G2Wを発注したが、200Vでも14万円なのに、自然風オプションはデユアルブラスター付となり5万円 高価であった。デユアルブラスターとは通常のセンター気流の他にサイド気流を組み合わせて運転するもので旧機AS-E28S-Wの自然風とは異なるものであった 。冷媒はR32を使用。10年保証付き。

2017/7/31工事。室内機は非常に大きく、壁の強度が心配になる。今回が3度目で石膏ボードは傷だらけ。何とか取り付けたが、基盤の上部に内側には 木部がなく、石膏ボードだけなおで地震のときは外れる恐れはある。室外機の一回り大きい。持ってきたチューブは11m。実際に使ったチューブは9mであっ た。ガレージの屋根部には雨漏れ防止のた め、チューブダクトは使えないという。これは別途樋屋に留めてもらうしかない。


<1階居間用>

2010年に更新した居間用のダイキン空調機(室外機は東面)は大型機なので200Vとし、2007年に新設した客間用のダイキン空調機は100Vであ る。いずれも冷媒はR410aである。これはR32(HFC)とR125(HFC)を等量混合した 疑似共沸混合冷媒である。ICIが開発した。塩素を含まないのでオゾン層を破壊しない。ヨーロッパでは空調機もすべてノンフロン冷媒に切り替わって いるが日本の空調機はなぜか代替フロンのままである。ノンフロン冷媒はもし漏れたときに部屋を吹き飛 ばす可能性はあるためと言われる。家庭では都市ガスを 使ってい るのだから危険度は同じなのだが、重電メーカーのように爆発の可能性のあるプラントを平気で売るのと違い(原子力賠償法第4条という免責条項に守られ て)、家電メーカーは製造物責任に問われるのがいやで販売していない。自己責任でフロンを炭化水素冷媒に交換すれば省エネは可能。無論潤滑油もまぜないと コンプレッサーは焼きつくが。冷媒交換ビジネスしもあるが規制緩和のできていない日本では申請作業が大変。

2015年7月末に居間用が勝手に止まったり動いたりするようになった。リモコンのバッテリーを交換しても直らない。まだ5年しか使ってないのでメーカー のダイキンにインターネット経由で修理依頼をする。やってきた担当者は室内機のリモコンとの通信表示回路板とメインロジック版のどちらがいかれたかは新品 と順次交換してみなくてはわからない。一つずつするか一挙にするか決めてくれという。プリント配線1枚は1万円だから2万円はかかる。暑くなったばかりな ので、やむを得ず両方一挙に交換することに同意し、部品待ちとなった。数日かかって部品が手に入ったからとやってきた。通信表示回路板がだめと高い確信が 出たが、2枚同時にするかどうかという。どうせ室外機の回路が逝かれる確率が高いのだからまず通信表示回路板だけにしてみようと決断し、 それだけ交換してもらったが、これで治った。表示基盤部品代2000円、交換工賃6500円、出張費2500円だった。このところ1日15軒回って深夜を過 ぎても終わらないという。

2018年7月末就寝前に停めたはずの空調が朝起きると動いている。ボケたかなと思ったが2日も繰り返す。3年前と全く同じ症状を発症。表示ライトは点滅 していないが、強引にエラーコードを表示させると、U4とか00が表示される。メーカーに修理を依頼すると、やってきて3年前と同じ通信表示回路板を交換 するという。ここには温度センサーがついていて、外した回路板の温度センサー部分に埃がついていた。多分この埃が悪さしただけかもしれないが部品代は値上がりしても2,680円なので交換してもらう。これに加えて交換工賃 6,600円、出張費2,300円と値引きで12,000円だ。温度センサーの塵は室内機のカバーを外さないと掃除できそう もないが、温度センサーのための空気流通口に掃除機の吸引口をつけて吸引すれば取れるかも。しかしあまり良い設計とは言えない。



通信表示回路板

埃がついていた回路板の温度センサー部分は回路板の左端のセンサーダイオードと黒色円筒状の素子。その右の白色はスイッチ。青・黄・青は運転表示ダイオード、右端はリモコンからの赤外線信号受信センサー。


<一階客間用>

2007年に客間用にダイキン空調機AN22MEBBS-Wに更新した。



樹木用のプラスチック製植木鉢とダイキン室外機

8年後の2015年8月9日になり、運転ランプ点滅して動かなくなった。エラーコードはU4 であっ た。インターネット経由修理依頼すると同じ修理人がやってきた。エラーコードはU4は室外機のメインボード不良だから交換すべく新品を持ってきたとい う。この機種のプリント基板は高価で部品代金だけで13,000円だという室内機からの信号を電圧を測定して、それでも治らないときは室内機の制御盤も交 換することになるがよろしいかという。結局、屋外機のボード交換とその作業費6,600円、出張費2,300円と消費税、合計24,000円で直った。



室外機のメインボード

室外機のメインボードにはヒートシンクになる空気の温度を計測する素子が2個実装されている。この素子とアルミ製のフィンの隙間にシリコンコンポジット液 を塗って接触しているという構造になっているため、高価なのだろう。デジタル素子ha
見えず、大きなケミコンなどが見えるアナログ回路に見えた。フロン・コン デンサーのアルミフィンは潮風によりボロボロになっているがフロンのリークはなさそうだ。

10年後の2017年8月についに運転ランプ点滅して動かなくなった。客室のため、修理は行わないことに決定。

畳の乾燥は除湿機で行うことにした。

<2階西寝室>

2016/8/4に藤沢のビッグカメラに出かけ、撤去済の2階西寝室(6畳)にも空調を再度設置した。ダイキン空調機は高価な割にプリント配線の潮風対策 が不十分と敬遠し、シャープ製 にした。最近の室内機フィルターは運転停止後、自動的に掃除ブラシで掻き出し、ダストボックスにためる。また運転停止中に室内機内部に空気を循環させて乾 燥させ、プラズマイオン循環をしてカビの増殖を抑えてくれる。台風で飛ばないように室外配管をケースに収納する仕様にした。契約電流を下げてあるので本当 は 200Vにしたかったのだが10畳以下は100Vしか製造していないとのこと。残念。今時100Vで空調機を動かしているなんて低開発国並み。ここら辺も 日本の電力業界がプルトピア化(既得権益者にとってのユートピア)している証拠。

シャープから派遣されているセールスマン氏から国産というラベルは国内で組み立てたという意味だけと教わった。日本の白物家電の部品はコンプレッサーを含 め、ほとんど中国と東南アジアで製造されているそうだ。日本経済は中国と直結して喧嘩なんかできない。喧嘩なんてできないのに靖国に参拝して喧嘩を売りた い防衛大臣を任命す るなど安倍政権はおバカなことをしている。めったにみないフジTVを見ていると産経の女性論説委員がいて、稲田以上に右翼的発言をしていて気分が悪くなっ てチャンネルを回した。

2016/11/16 に暖房モードに切り替えたがエラー点滅する。メーカーのサービスマンがやってきて、フロン漏れと判断。800grのR32を充填した。しかし、ガス検知器 で室内機すぐのチューピングにガス漏れがあるという。販売店が使っている工事会社に工事のやり直しをかけあってくれる。17日に工事会社がやってきて、フ ロンを大気放出し、もれている接続部をやりなおす。そしてフロンを再度800gr充填し、液体式漏れテストをして完了。

<室外機のアース>

2016/12/20関東電気保安協会の検査官がやってきて、4台の空調屋外機のアース工事がなされていないとの指摘をうけた。これをしていなないと漏電 時に感 電したり漏電遮断機が落ちないという。空調機工事会社はだまっている とアース工事をしないことがわかった。保安協会の検査は4年に1回だという。

工事は資格者がしなければならぬというのでやむを得ず地元の電気工事店に依頼して工事をした。アパートなどの集合住宅はベランダのアース端子が用意されて いるという。

保安協会の検査官はなにも言わなかったが もらったパンフレットをよむと漏電遮断機の交換時期のめどは製造後15年という。早速調べると製造年月日は1980年である。36年間使っていることにな る。殆ど原発並み。これも交換した方がいいのか?

屋外灯のための埋設ケーブルにもアース端子が付いていることに気が付いた。早速これも工事が必要と認識。


除湿機

長い梅雨時の洗濯物の乾燥は以前は専用のドラム式の乾燥機を使っていたが、結局故障で動かなくなった。代わりに、三菱電機製もコンプレッサー式除湿機 (MJ-80EX-W)を使っている。密閉した浴室に洗濯物を釣るし、この除湿機を4-8時間動かすと、湿度が80%から40%まで下がり、洗濯物は乾燥 し3−4リッターの水が取れる。

和室の畳が湿気を含んで、カビ臭くなったら、和室をしめ切ってこのドライヤーを動かすと、カビ臭は消え、心地よいイグサの匂いが戻る。

July 4, 2012

Rev. July 26, 2018


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